2020年01月20日
第1話「長崎警護」⑤
こんばんは。
大河ドラマ「麒麟がくる」第1話…視聴した方も多かったのではないでしょうか。
月並みですが、長谷川博己の明智光秀がカッコ良かったです!
では、昨日の続きです。放送開始から35分経過のイメージです。
⑤幕府の“超エリート”長崎奉行の奮闘
長崎奉行・松平康英には、既に緊急事態の第一報が届いていた。
――奉行のもとに、先ほどの伝令が駆け込む。
「船員たちは、飲み水を要求しております!」
“遠眼鏡”でイギリス船の様子を伺う、松平康英。
長崎奉行は、いわば江戸幕府の西国支配の責任者である。
「武装の差は歴然だが、敵にもさほどの余裕は無い様子か。」
「はっ、お奉行様。船員はかなり荒れております。衝突の恐れはあるかと…」
「伝令、ご苦労であった。引き続き監視を続けよ。」
奉行は、振りむきざまに部下に伝達する。
「まず、1日分の飲み水を用意せよ。但し、簡単に渡してはならん。」
「はっ!」
続けて補足する。
「つまりは時間を稼ぐのだ。あの船を足止めし、長崎から出してはならんぞ。」
矢継ぎ早に、他の部下にも指示を出す。
「警備の鍋島兵に支度を急がせよ。次第によっては、一戦交えねばならぬ。」
そのとき、別の伝令が駆け込んで来る。
「申し上げます!肥前佐賀、鍋島家。百名足らずの兵しかおりません!」
「なんだと…」
奉行・松平康英は、冷静で頭の回転も早い。しかし、あまりの事態に次の言葉が出ない。
本来ならば、千人ほどの兵力を置いているはずの佐賀藩。
「残りは、どこに待機しておるのだ!」
「国元の佐賀に帰っているようです!」
「佐賀だと…?鍋島は何を考えておるのだ!!」

――それでも長崎奉行は奮闘する。その動きは迅速だった。
「気を引き締めろ。人質もおるのだ。もはや一刻の猶予もないぞ。」
すぐさま心を整えると、鋭い眼光で言い放つ。
海外への表玄関、西洋との唯一の窓口を任されているのだ。
長崎奉行は、凡庸な人物に務まる仕事ではない。
松平康英も“超エリート”の名に恥じない胆力と責任感の持ち主だった。
「ただちに佐賀を呼び戻せ!」
「今年は非番だが、福岡・黒田家も招集せよ!」
「薩摩、熊本、久留米、大村にも、手分けして連絡を取れ!」
奉行は、配下の役人1人ずつと目を合わせ、各藩への指示を伝えた。
「はっ!」
「御意!」
「心得ました!」
「大村には、私が向かいます!」
奉行所の役人たちは、それぞれ持ち場に向かっていった。
「無法な異国船を長崎から無事に出してはならん。生け捕りが望ましいが、焼き討ちもやむを得ん。」
残った部下たちには、今後の方針を共有した。
「これは既に戦である。この国の威信がかかっておるのだ。」
(続く)
大河ドラマ「麒麟がくる」第1話…視聴した方も多かったのではないでしょうか。
月並みですが、長谷川博己の明智光秀がカッコ良かったです!
では、昨日の続きです。放送開始から35分経過のイメージです。
⑤幕府の“超エリート”長崎奉行の奮闘
長崎奉行・松平康英には、既に緊急事態の第一報が届いていた。
――奉行のもとに、先ほどの伝令が駆け込む。
「船員たちは、飲み水を要求しております!」
“遠眼鏡”でイギリス船の様子を伺う、松平康英。
長崎奉行は、いわば江戸幕府の西国支配の責任者である。
「武装の差は歴然だが、敵にもさほどの余裕は無い様子か。」
「はっ、お奉行様。船員はかなり荒れております。衝突の恐れはあるかと…」
「伝令、ご苦労であった。引き続き監視を続けよ。」
奉行は、振りむきざまに部下に伝達する。
「まず、1日分の飲み水を用意せよ。但し、簡単に渡してはならん。」
「はっ!」
続けて補足する。
「つまりは時間を稼ぐのだ。あの船を足止めし、長崎から出してはならんぞ。」
矢継ぎ早に、他の部下にも指示を出す。
「警備の鍋島兵に支度を急がせよ。次第によっては、一戦交えねばならぬ。」
そのとき、別の伝令が駆け込んで来る。
「申し上げます!肥前佐賀、鍋島家。百名足らずの兵しかおりません!」
「なんだと…」
奉行・松平康英は、冷静で頭の回転も早い。しかし、あまりの事態に次の言葉が出ない。
本来ならば、千人ほどの兵力を置いているはずの佐賀藩。
「残りは、どこに待機しておるのだ!」
「国元の佐賀に帰っているようです!」
「佐賀だと…?鍋島は何を考えておるのだ!!」

――それでも長崎奉行は奮闘する。その動きは迅速だった。
「気を引き締めろ。人質もおるのだ。もはや一刻の猶予もないぞ。」
すぐさま心を整えると、鋭い眼光で言い放つ。
海外への表玄関、西洋との唯一の窓口を任されているのだ。
長崎奉行は、凡庸な人物に務まる仕事ではない。
松平康英も“超エリート”の名に恥じない胆力と責任感の持ち主だった。
「ただちに佐賀を呼び戻せ!」
「今年は非番だが、福岡・黒田家も招集せよ!」
「薩摩、熊本、久留米、大村にも、手分けして連絡を取れ!」
奉行は、配下の役人1人ずつと目を合わせ、各藩への指示を伝えた。
「はっ!」
「御意!」
「心得ました!」
「大村には、私が向かいます!」
奉行所の役人たちは、それぞれ持ち場に向かっていった。
「無法な異国船を長崎から無事に出してはならん。生け捕りが望ましいが、焼き討ちもやむを得ん。」
残った部下たちには、今後の方針を共有した。
「これは既に戦である。この国の威信がかかっておるのだ。」
(続く)
2020年01月19日
第1話「長崎警護」④
おはようございます。
今週末は、大河ドラマの特集番組をチェックしています。
新番組「麒麟(きりん)がくる」。期待して良いのでは、と思いました。
岐阜県も京都府(特に福知山市)も盛り上がっているみたいですね。
さて、近いうちに大河ドラマの放送に沸く佐賀県が見られるかも…と想いながら続けます。幕末佐賀藩の大河ドラマは、長崎県民の皆様にも、きっと喜んでもらえる内容になると思います。
では、昨日の続きです。放送開始から25分ぐらい経過したイメージです。
④不意をつかれた長崎奉行所
――奉行所の小舟は、軍船から出たボートを刺激しないよう距離を取る。
そのとき、軍船の艦上に掲げられたオランダ国旗が下がっていく。
「一体、どうなっておるのだ…」
奉行所の役人たちも、そのまま軍船の艦上を呆然と見つめていた。

すると、今度は悠然とイギリス国旗が上がっていくのである。
「しまった!謀られていたのか!」
役人も通詞たちもようやく事情を理解した。
――小舟からボートまで二十間(約36メートル)の距離。
「まず水持って来い!飲み水を出せ!って言ってんだよ!」
沈黙にしびれを切らしたグレッグがボートから大声を出す。
「静かにしろ、グレッグ!我々の要求は水だけではない!」
いつの間にか手前に出てきた上官が声を張る。
さしものイギリス海軍も長旅で疲弊している。
軍隊としての統制は取れているが、かなり荒れている印象だ。
「そうだ!食料だ!肉をよこせ!」
「テッド!お前もいいかげんにしろ!要求はまとめて行う!」
また上官が怒鳴る。
「作戦どおりに行動しろ!まず人質を連れて、艦まで戻るぞ!」
そして、ボートは正体を現したイギリスの軍船“フェートン号”に向けて引き返していった。
――岸辺に戻り、さらに遠巻きに対峙する長崎奉行所の役人と通詞たち。
奉行所のオランダ通詞が困惑する。
「あれはエゲレス(イギリス)の言葉か…!さっぱり内容がわからぬ。」
そして、同僚を人質に取られたオランダ商館員が傍らに来ていた。
「飲み水がイルゾ!と叫ンダヨウデス。」
「おお、そなたエゲレスの言葉もわかるのか」
「スコシデスガ、話セマス…ソレヨリ仲間ガ心配デス」
「そうだな。とにかく水が要るぞ!お奉行にお伝えせよ!」
役人は長崎奉行のもとに伝令を走らせた。
(続く)
今週末は、大河ドラマの特集番組をチェックしています。
新番組「麒麟(きりん)がくる」。期待して良いのでは、と思いました。
岐阜県も京都府(特に福知山市)も盛り上がっているみたいですね。
さて、近いうちに大河ドラマの放送に沸く佐賀県が見られるかも…と想いながら続けます。幕末佐賀藩の大河ドラマは、長崎県民の皆様にも、きっと喜んでもらえる内容になると思います。
では、昨日の続きです。放送開始から25分ぐらい経過したイメージです。
④不意をつかれた長崎奉行所
――奉行所の小舟は、軍船から出たボートを刺激しないよう距離を取る。
そのとき、軍船の艦上に掲げられたオランダ国旗が下がっていく。
「一体、どうなっておるのだ…」
奉行所の役人たちも、そのまま軍船の艦上を呆然と見つめていた。

すると、今度は悠然とイギリス国旗が上がっていくのである。
「しまった!謀られていたのか!」
役人も通詞たちもようやく事情を理解した。
――小舟からボートまで二十間(約36メートル)の距離。
「まず水持って来い!飲み水を出せ!って言ってんだよ!」
沈黙にしびれを切らしたグレッグがボートから大声を出す。
「静かにしろ、グレッグ!我々の要求は水だけではない!」
いつの間にか手前に出てきた上官が声を張る。
さしものイギリス海軍も長旅で疲弊している。
軍隊としての統制は取れているが、かなり荒れている印象だ。
「そうだ!食料だ!肉をよこせ!」
「テッド!お前もいいかげんにしろ!要求はまとめて行う!」
また上官が怒鳴る。
「作戦どおりに行動しろ!まず人質を連れて、艦まで戻るぞ!」
そして、ボートは正体を現したイギリスの軍船“フェートン号”に向けて引き返していった。
――岸辺に戻り、さらに遠巻きに対峙する長崎奉行所の役人と通詞たち。
奉行所のオランダ通詞が困惑する。
「あれはエゲレス(イギリス)の言葉か…!さっぱり内容がわからぬ。」
そして、同僚を人質に取られたオランダ商館員が傍らに来ていた。
「飲み水がイルゾ!と叫ンダヨウデス。」
「おお、そなたエゲレスの言葉もわかるのか」
「スコシデスガ、話セマス…ソレヨリ仲間ガ心配デス」
「そうだな。とにかく水が要るぞ!お奉行にお伝えせよ!」
役人は長崎奉行のもとに伝令を走らせた。
(続く)
2020年01月18日
第1話「長崎警護」③
こんにちは。
今週末は新大河ドラマの放送開始。特集番組も多数あるので、チェックしておこうと思っています。
昨日の続き。放送開始後、20分経過のイメージです。
③長崎に“フェートン号”現る
――翌日、長崎では季節外れの入港があった。

「あれっ、オランダ船の来航か。この時期には珍しい。」
見張りの当番が、船の帆影を見つけた。
オランダ国旗を掲げた軍船が近づいてくる。
「来航の受け入れを準備せよ。」
入港手続きの指示が廻り、長崎奉行所は小舟を出した。
通例どおりオランダ商館員2名も同乗している。
――軍船からもボートが出る。
奉行所の役人たちと商館員2名は軍船の出したボートに乗り込んだ。
「季節外れの入港であるな。」
「オカシイ…お役人!気をツケテ!」
先に異変に気付いたのは、オランダ商館員だった。
――しかし、時すでに遅し。
俊敏な動きでグレッグが商館員の横に付けていた。
手には拳銃が握られ、商館員に銃口を突きつけている。
その間にテッドが、もう1人の商館員を後ろから抱え込んでいた。
「おっと、止まれ。お前らはそこまでだ。」
そのまま奉行所の役人に対して、手で“向こうに行け!”と示した。
作戦どおりオランダ商館員2名の確保を完了した“フェートン号”乗組員たち。
奉行所の小舟に対して、一斉に銃撃の構えを取る。
「何事だ!」
奉行所の役人や通詞(通訳)たちが、顔を見合わせる。
一瞬でオランダ商館員2名が人質に取られてしまった。
「まず離れろ、離れないとこいつを撃つぞ!」
グレッグに銃口を向けられた、オランダ商館員の顔は青ざめている。
「…いっ、一旦、引くぞ!」
奉行所の役人も顔面蒼白である。
言葉はよくわからなかったが、引かねば人質の商館員と自分たちの身も危うい。
ひとまずは大慌てで距離を取るしかなかった。
(続く)
今週末は新大河ドラマの放送開始。特集番組も多数あるので、チェックしておこうと思っています。
昨日の続き。放送開始後、20分経過のイメージです。
③長崎に“フェートン号”現る
――翌日、長崎では季節外れの入港があった。

「あれっ、オランダ船の来航か。この時期には珍しい。」
見張りの当番が、船の帆影を見つけた。
オランダ国旗を掲げた軍船が近づいてくる。
「来航の受け入れを準備せよ。」
入港手続きの指示が廻り、長崎奉行所は小舟を出した。
通例どおりオランダ商館員2名も同乗している。
――軍船からもボートが出る。
奉行所の役人たちと商館員2名は軍船の出したボートに乗り込んだ。
「季節外れの入港であるな。」
「オカシイ…お役人!気をツケテ!」
先に異変に気付いたのは、オランダ商館員だった。
――しかし、時すでに遅し。
俊敏な動きでグレッグが商館員の横に付けていた。
手には拳銃が握られ、商館員に銃口を突きつけている。
その間にテッドが、もう1人の商館員を後ろから抱え込んでいた。
「おっと、止まれ。お前らはそこまでだ。」
そのまま奉行所の役人に対して、手で“向こうに行け!”と示した。
作戦どおりオランダ商館員2名の確保を完了した“フェートン号”乗組員たち。
奉行所の小舟に対して、一斉に銃撃の構えを取る。
「何事だ!」
奉行所の役人や通詞(通訳)たちが、顔を見合わせる。
一瞬でオランダ商館員2名が人質に取られてしまった。
「まず離れろ、離れないとこいつを撃つぞ!」
グレッグに銃口を向けられた、オランダ商館員の顔は青ざめている。
「…いっ、一旦、引くぞ!」
奉行所の役人も顔面蒼白である。
言葉はよくわからなかったが、引かねば人質の商館員と自分たちの身も危うい。
ひとまずは大慌てで距離を取るしかなかった。
(続く)
2020年01月17日
第1話「長崎警護」②
こんばんは。
昨日の続き、第1話放送開始から10分経過のイメージ。
第二幕です。
②佐賀城下。上役と若侍
――同じ日の夕刻。佐賀城下。

2人の侍が碁盤を挟んで、向き合う。
年配の上級武士と、若侍である。
「長崎のオランダ船も今年は終わりですね。ごゆっくりなさっていたところですか。」
「儂も野暮用は多いのだ。暇ではないぞ。」
…なぜ、暇でもないのに囲碁の相手に呼び寄せたのだ。若侍は不思議に思った。
「やはり長崎には戻らないのですか。公儀(幕府)の目が気になります。」
「気にはなるぞ。兵は置いておきたいが、家中の懐事情も厳しいのだ。」
「しかし、このまま安穏と日々を過ごしておるのも、いかがなものかと。」
「儂も忙しいのだ。実はな、お主の縁談の相手も探しておる。」
「まことですか!」
「良い娘を探しておくから、期待して待っておれ!」
「ありがとうございます!良い上役を持って、私めは果報者です!」
「…調子のよい奴め。お役目の果たし方は一様ではない。来るべき日に向けて、得意の蘭学でも磨いておけ。」
日本の表玄関である長崎で、警備の任務を行うための財政負担は重い。
隣の福岡藩(黒田家)と1年交代ではあるものの、規定どおりに警備兵を配置すれば、千人もの駐留経費がかかる。
当時、佐賀藩ではオランダ船の入港時期が終わると、長崎を警備する人数を大幅に減らしていた。
わずかな留守番を残して、大半の者を佐賀に帰すのが藩の方針だった。
…良く言えば、経費の節減を図っていた。
…悪く言えば、太平の世に浸っていたのである。
(続く)
昨日の続き、第1話放送開始から10分経過のイメージ。
第二幕です。
②佐賀城下。上役と若侍
――同じ日の夕刻。佐賀城下。

2人の侍が碁盤を挟んで、向き合う。
年配の上級武士と、若侍である。
「長崎のオランダ船も今年は終わりですね。ごゆっくりなさっていたところですか。」
「儂も野暮用は多いのだ。暇ではないぞ。」
…なぜ、暇でもないのに囲碁の相手に呼び寄せたのだ。若侍は不思議に思った。
「やはり長崎には戻らないのですか。公儀(幕府)の目が気になります。」
「気にはなるぞ。兵は置いておきたいが、家中の懐事情も厳しいのだ。」
「しかし、このまま安穏と日々を過ごしておるのも、いかがなものかと。」
「儂も忙しいのだ。実はな、お主の縁談の相手も探しておる。」
「まことですか!」
「良い娘を探しておくから、期待して待っておれ!」
「ありがとうございます!良い上役を持って、私めは果報者です!」
「…調子のよい奴め。お役目の果たし方は一様ではない。来るべき日に向けて、得意の蘭学でも磨いておけ。」
日本の表玄関である長崎で、警備の任務を行うための財政負担は重い。
隣の福岡藩(黒田家)と1年交代ではあるものの、規定どおりに警備兵を配置すれば、千人もの駐留経費がかかる。
当時、佐賀藩ではオランダ船の入港時期が終わると、長崎を警備する人数を大幅に減らしていた。
わずかな留守番を残して、大半の者を佐賀に帰すのが藩の方針だった。
…良く言えば、経費の節減を図っていた。
…悪く言えば、太平の世に浸っていたのである。
(続く)
2020年01月16日
第1話「長崎警護」①
こんばんは。
昨日の予告どおり、本編を始めてみます。
第1回は75分のイメージなので長い(投稿回数が多い)です。
異論は多々あると思いますが、「幕末佐賀藩の大河ドラマ」はこんな始まり方が良いのでは…と思っています。
※当時の時代背景を意識していますので、不適切な表現を使用している可能性があります。ご了承のうえ、ご覧ください。
①“フェートン号”の航行
――1808年、日本近海
1隻の軍船が東に向かって航行していた。
――長崎の沖合である

軍船の甲板には男が2人。休憩中の船員の様子である。
ガタイの良い男、テッドが壁に寄りかかっている船員に声をかける。
「よぉ、グレッグ。ヒマしてるのか。」
「ヒマもなにも、グッタリしてんだよ。水もろくに飲めねぇんじゃ、干上がっちまう。」
強いくせ毛が特徴的。やや細身の船員がグレッグである。
「聞いたか、このたび俺たちはオランダ人になるらしいぞ。」
「テッドよぉ。水が足らねぇからって、イカれちまったか。なんでオランダ野郎になるんだよ。」
グレッグは相当、のどが渇いている様子だ。面倒くさそうに答える。
「いいか、グレッグ。この先に“ナガサキ”という港がある。」
「あぁ“ナガサキ”ね。お付き合いのない国の港だろ。」
「だから、オランダ人になるんだよ。」
「!」
「港に入るまで…だけどな。」
「あぁ、理解した。今後は、水も食料もあるってことか。」
2人の乗る船は、イギリスの軍船「フェートン号」という。
当時のフリゲート艦であるが、この時代はまだ帆船である。
しかし、射程の長い大砲を40門近くも備え、攻撃力の強い艦船だった。
乗組員には、長崎で行われる作戦の詳細が伝達された。
(続く)
昨日の予告どおり、本編を始めてみます。
第1回は75分のイメージなので長い(投稿回数が多い)です。
異論は多々あると思いますが、「幕末佐賀藩の大河ドラマ」はこんな始まり方が良いのでは…と思っています。
※当時の時代背景を意識していますので、不適切な表現を使用している可能性があります。ご了承のうえ、ご覧ください。
①“フェートン号”の航行
――1808年、日本近海
1隻の軍船が東に向かって航行していた。
――長崎の沖合である

軍船の甲板には男が2人。休憩中の船員の様子である。
ガタイの良い男、テッドが壁に寄りかかっている船員に声をかける。
「よぉ、グレッグ。ヒマしてるのか。」
「ヒマもなにも、グッタリしてんだよ。水もろくに飲めねぇんじゃ、干上がっちまう。」
強いくせ毛が特徴的。やや細身の船員がグレッグである。
「聞いたか、このたび俺たちはオランダ人になるらしいぞ。」
「テッドよぉ。水が足らねぇからって、イカれちまったか。なんでオランダ野郎になるんだよ。」
グレッグは相当、のどが渇いている様子だ。面倒くさそうに答える。
「いいか、グレッグ。この先に“ナガサキ”という港がある。」
「あぁ“ナガサキ”ね。お付き合いのない国の港だろ。」
「だから、オランダ人になるんだよ。」
「!」
「港に入るまで…だけどな。」
「あぁ、理解した。今後は、水も食料もあるってことか。」
2人の乗る船は、イギリスの軍船「フェートン号」という。
当時のフリゲート艦であるが、この時代はまだ帆船である。
しかし、射程の長い大砲を40門近くも備え、攻撃力の強い艦船だった。
乗組員には、長崎で行われる作戦の詳細が伝達された。
(続く)
2020年01月15日
第1話「長崎警護」(予告)
こんばんは。
幕末佐賀藩の大河ドラマが見たいあまり、ドラマのシナリオのような投稿を試みることにしました。(※史実に着想を得たフィクションです。)
1.タイトル
第1話「長崎警護」
2.設定
年代:1808年~
主な舞台:長崎
登場七賢人:鍋島直正
◎タイムテーブル:第1回は、75分で放送
…というイメージ(妄想)です。
(~5分)
①長崎近海。イギリス船“フェートン号”の航行
(10分)
②佐賀城下。上役(家老)と若侍
(20分)
③長崎に“フェートン号”が入港
(25分)
④不意をつかれた長崎奉行所
(35分)
⑤“超エリート”長崎奉行の奮闘
(40分)
⑥混乱する佐賀城下。長崎の事件は決着へ
(60分~)
⑦若君は、江戸の藩邸に
3.主要登場人物
〔佐賀藩〕
鍋島斉直…第9代佐賀藩主(直正の父)
幸姫…鳥取藩主の娘(直正の母)
鍋島直正(貞丸)…斉直の第17男※子役
古賀穀堂…佐賀藩の儒学者
〔長崎奉行所〕
松平康英…幕府の長崎奉行
〔肥前大村藩〕
大村純昌…肥前大村藩主
〔その他の主なキャスト(参考)〕
テッド…“フェートン号”乗組員。体格の良い男。
グレッグ…同じく乗組員。細身の男。
佐賀藩士(上役)…佐賀藩の家老の1人。
佐賀藩士(若侍)…蘭学に詳しい若い藩士。
長崎奉行所・役人…入港手続きのため“フェートン号”に近づく。
長崎奉行所・通詞…オランダ語の通訳。英語はわからない。
オランダ商館員A…入港手続きに同行。最初に異変に気付く。
オランダ商館員B…商館員Aとともに事件に巻き込まれる。
オランダ商館員C…対岸におり無事。英語が少しわかる。
④プロローグ
当時、幕府による鎖国体制が完成してから150年以上が経過。
西洋との接点は長崎でオランダと行う交易に限定されていた。
日本の表玄関だった長崎の警備は近隣の有力大名である福岡藩(黒田家)と佐賀藩(鍋島家)が1年交代で担当していた。
時代は19世紀初め、フランスのナポレオンがオランダを征服する。
対抗するイギリスはオランダの植民地を奪うため、東洋にも軍船を展開。オランダ船を求める“フェートン号”は長崎に近づいていた。
――時は、1808年。
その年、長崎の警備は佐賀藩(鍋島家)が担当していた。
幕末佐賀藩の大河ドラマが見たいあまり、ドラマのシナリオのような投稿を試みることにしました。(※史実に着想を得たフィクションです。)
1.タイトル
第1話「長崎警護」
2.設定
年代:1808年~
主な舞台:長崎
登場七賢人:鍋島直正
◎タイムテーブル:第1回は、75分で放送
…というイメージ(妄想)です。
(~5分)
①長崎近海。イギリス船“フェートン号”の航行
(10分)
②佐賀城下。上役(家老)と若侍
(20分)
③長崎に“フェートン号”が入港
(25分)
④不意をつかれた長崎奉行所
(35分)
⑤“超エリート”長崎奉行の奮闘
(40分)
⑥混乱する佐賀城下。長崎の事件は決着へ
(60分~)
⑦若君は、江戸の藩邸に
3.主要登場人物
〔佐賀藩〕
鍋島斉直…第9代佐賀藩主(直正の父)
幸姫…鳥取藩主の娘(直正の母)
鍋島直正(貞丸)…斉直の第17男※子役
古賀穀堂…佐賀藩の儒学者
〔長崎奉行所〕
松平康英…幕府の長崎奉行
〔肥前大村藩〕
大村純昌…肥前大村藩主
〔その他の主なキャスト(参考)〕
テッド…“フェートン号”乗組員。体格の良い男。
グレッグ…同じく乗組員。細身の男。
佐賀藩士(上役)…佐賀藩の家老の1人。
佐賀藩士(若侍)…蘭学に詳しい若い藩士。
長崎奉行所・役人…入港手続きのため“フェートン号”に近づく。
長崎奉行所・通詞…オランダ語の通訳。英語はわからない。
オランダ商館員A…入港手続きに同行。最初に異変に気付く。
オランダ商館員B…商館員Aとともに事件に巻き込まれる。
オランダ商館員C…対岸におり無事。英語が少しわかる。
④プロローグ
当時、幕府による鎖国体制が完成してから150年以上が経過。
西洋との接点は長崎でオランダと行う交易に限定されていた。
日本の表玄関だった長崎の警備は近隣の有力大名である福岡藩(黒田家)と佐賀藩(鍋島家)が1年交代で担当していた。
時代は19世紀初め、フランスのナポレオンがオランダを征服する。
対抗するイギリスはオランダの植民地を奪うため、東洋にも軍船を展開。オランダ船を求める“フェートン号”は長崎に近づいていた。
――時は、1808年。
その年、長崎の警備は佐賀藩(鍋島家)が担当していた。
2020年01月13日
“全47話”の物語の進め方
おはようございます。
前回「私が見たい幕末佐賀藩の大河ドラマ」全47話のイメージをご紹介したいとお伝えしたところです。
ブログをご覧いただいている皆様には、私が佐賀の歴史を調べ始めて、日が浅いのも見えているかと思います。
また、私にどの程度の文章力の持ち合わせがあるかも知れていることでしょう。
わずかでも、ご期待をいただいている方もいるかもしれないので、進め方のイメージをお伝えします。
①まず、各話のタイトルを示します。
第1話「長崎警護」
…という感じです。
②場面設定、背景をご紹介します。
年代:1808年
場所:長崎
幕府による鎖国体制が完成してから150年以上が経過。
西洋との交易の窓口は“長崎”に限られていた。
…というような整理です。
③主要登場人物をお伝えします。
第1話ならば
〔佐賀藩〕
鍋島斉直…第9代佐賀藩主(直正の父)
古賀穀堂…佐賀藩の儒学者
鍋島直正(貞丸)…斉直の嫡子※子役
〔幕府〕
松平康英…長崎奉行
…という具合です。
“佐賀の七賢人”は表示に工夫をしたいと思います。
④各話のあらすじを予告します。
ドラマの本編を10分刻みで区切った内容でお知らせするイメージです。新聞のテレビ欄くらいの情報量になればと思っています。
⑤各話のエピソードを語ります。
各話の場面を区切って、短い話を投稿していきます。
以上のようなイメージですが、私自身もどんな展開で進むか、予想がついておりません。
今週から、第1話「長崎警護」についての投稿を順次行って、新大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」初回の放映前には、エピソード部分(⑤)の投稿を進めていく計画です。
前回「私が見たい幕末佐賀藩の大河ドラマ」全47話のイメージをご紹介したいとお伝えしたところです。
ブログをご覧いただいている皆様には、私が佐賀の歴史を調べ始めて、日が浅いのも見えているかと思います。
また、私にどの程度の文章力の持ち合わせがあるかも知れていることでしょう。
わずかでも、ご期待をいただいている方もいるかもしれないので、進め方のイメージをお伝えします。
①まず、各話のタイトルを示します。
第1話「長崎警護」
…という感じです。
②場面設定、背景をご紹介します。
年代:1808年
場所:長崎
幕府による鎖国体制が完成してから150年以上が経過。
西洋との交易の窓口は“長崎”に限られていた。
…というような整理です。
③主要登場人物をお伝えします。
第1話ならば
〔佐賀藩〕
鍋島斉直…第9代佐賀藩主(直正の父)
古賀穀堂…佐賀藩の儒学者
鍋島直正(貞丸)…斉直の嫡子※子役
〔幕府〕
松平康英…長崎奉行
…という具合です。
“佐賀の七賢人”は表示に工夫をしたいと思います。
④各話のあらすじを予告します。
ドラマの本編を10分刻みで区切った内容でお知らせするイメージです。新聞のテレビ欄くらいの情報量になればと思っています。
⑤各話のエピソードを語ります。
各話の場面を区切って、短い話を投稿していきます。
以上のようなイメージですが、私自身もどんな展開で進むか、予想がついておりません。
今週から、第1話「長崎警護」についての投稿を順次行って、新大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」初回の放映前には、エピソード部分(⑤)の投稿を進めていく計画です。
2020年01月12日
「“麒麟(きりん)”とともに走る」
おはようございます。
曇り空の地域が多いようです。皆様は、清々しい朝でしょうか。
さて、10月末から続いていました県庁通りのライトアップ「サガ・ライトファンタジー」も明日(13日)の祝日までのようです。
冬の長い夜を明るく見せる…豪奢なイルミネーションではありませんが、落ち着いた雰囲気が佐賀らしさを感じさせます。

本題に戻ります。
私がこのブログをはじめる直接のきっかけになったのが、
大河ドラマ第57作「西郷どん」(2018)です。
当時「肥前さが幕末維新博覧会」が佐賀市内で開催され、来場者数の目標100万人に対して、224万人以上が来場。
この県庁通りでも、江藤新平役の迫田孝也さんが人力車でパレードをして、沿道の歓声を受けたと聞きます。
結局、仕事の都合で“さが幕末維新博”には行くことができませんでした。
また「西郷どん」本編でも佐賀藩士たちの登場期間は短く、アッという間に終わった印象でした。
こうして私は「幕末佐賀藩の大河ドラマが見たい!」という想いを強め、今に至ります。
ちょうど来週から、
大河ドラマ第59作「麒麟がくる」(2020)がスタートします。
どうブログを進めていくか、迷っていたところですが、せっかくの機会です。
本物の大河ドラマの進行にあわせて「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージを進めていきたいと思います。
但し、私には“本格歴史小説”も“ドラマ化できる脚本”も作れないので、各話(全47話)ごとにイメージを示したうえで、いつものレベルのブログを綴ります。
「全47話、私ならこんな話が見たい!」という“想い”であるとお考えください。
途中で大幅に遅れたり、リタイアしたりするかもしれませんが、暖かい目でご覧いただければ幸いです。
曇り空の地域が多いようです。皆様は、清々しい朝でしょうか。
さて、10月末から続いていました県庁通りのライトアップ「サガ・ライトファンタジー」も明日(13日)の祝日までのようです。
冬の長い夜を明るく見せる…豪奢なイルミネーションではありませんが、落ち着いた雰囲気が佐賀らしさを感じさせます。

本題に戻ります。
私がこのブログをはじめる直接のきっかけになったのが、
大河ドラマ第57作「西郷どん」(2018)です。
当時「肥前さが幕末維新博覧会」が佐賀市内で開催され、来場者数の目標100万人に対して、224万人以上が来場。
この県庁通りでも、江藤新平役の迫田孝也さんが人力車でパレードをして、沿道の歓声を受けたと聞きます。
結局、仕事の都合で“さが幕末維新博”には行くことができませんでした。
また「西郷どん」本編でも佐賀藩士たちの登場期間は短く、アッという間に終わった印象でした。
こうして私は「幕末佐賀藩の大河ドラマが見たい!」という想いを強め、今に至ります。
ちょうど来週から、
大河ドラマ第59作「麒麟がくる」(2020)がスタートします。
どうブログを進めていくか、迷っていたところですが、せっかくの機会です。
本物の大河ドラマの進行にあわせて「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージを進めていきたいと思います。
但し、私には“本格歴史小説”も“ドラマ化できる脚本”も作れないので、各話(全47話)ごとにイメージを示したうえで、いつものレベルのブログを綴ります。
「全47話、私ならこんな話が見たい!」という“想い”であるとお考えください。
途中で大幅に遅れたり、リタイアしたりするかもしれませんが、暖かい目でご覧いただければ幸いです。
2020年01月11日
「さがはん~パリ・ウィーン万国博覧会噺~」
こんにちは。
次の展開に向けて、過去作品を中心に「大河ドラマ」の“主役”について、いろいろと検証しております。タイトルは昨年の…
大河ドラマ第58作「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019)に引っ掛けてみました。
…40年ほど前の放送のため、視聴したことはありませんが、この作品も気になります。
大河ドラマ第18作「獅子の時代」(1980年)
明治維新前年のパリ万博。
・幕府の随行として現地入りした会津藩士
・幕府に対抗して独自に参加した薩摩藩士
パリ万博で出会った架空の2人を通じて、幕末から明治にかけての激動の時代を描く
もともと架空の登場人物が多い作品で、佐賀藩士で確認できたキャストは江藤新平のみ。 薩摩藩士の方が、江藤新平に見出されて部下として働くという設定があるようです。
ちなみに1867年のパリ万博では、幕府が各藩に声掛けをしたところ、佐賀藩と薩摩藩が応じたという経緯だったそうです。
作中での登場は確認できませんが、幕末(佐賀藩)のパリ万博、明治(新政府)のウィーン万博の両方で活躍したのが、佐野常民。
なお、佐野常民は、大河ドラマ2作品(「炎立つ」「北条時宗」)の原作を執筆した“高橋克彦”氏の小説「火城」の主人公です。
県内で調査をした際、佐野常民を主人公に…と考えている人にもお話を聞く機会がありました。
但し、いずれの方も「全国的な知名度」や「他の賢人との比較」で難しいかな、という見解でした。
個人的にも佐野常民は、脇役に配置した方が映える人物だと考えているため、幕末・明治の全期間(1~3部)を駆け抜けるような描かれ方を期待しています。
とても地道で根気強く、問題解決に真摯な佐野常民。
派手さは欠きますが、”彼こそ”が科学技術の佐賀藩の代表的存在です。
次の展開に向けて、過去作品を中心に「大河ドラマ」の“主役”について、いろいろと検証しております。タイトルは昨年の…
大河ドラマ第58作「いだてん~東京オリムピック噺~」(2019)に引っ掛けてみました。
…40年ほど前の放送のため、視聴したことはありませんが、この作品も気になります。
大河ドラマ第18作「獅子の時代」(1980年)
明治維新前年のパリ万博。
・幕府の随行として現地入りした会津藩士
・幕府に対抗して独自に参加した薩摩藩士
パリ万博で出会った架空の2人を通じて、幕末から明治にかけての激動の時代を描く
もともと架空の登場人物が多い作品で、佐賀藩士で確認できたキャストは江藤新平のみ。 薩摩藩士の方が、江藤新平に見出されて部下として働くという設定があるようです。
ちなみに1867年のパリ万博では、幕府が各藩に声掛けをしたところ、佐賀藩と薩摩藩が応じたという経緯だったそうです。
作中での登場は確認できませんが、幕末(佐賀藩)のパリ万博、明治(新政府)のウィーン万博の両方で活躍したのが、佐野常民。
なお、佐野常民は、大河ドラマ2作品(「炎立つ」「北条時宗」)の原作を執筆した“高橋克彦”氏の小説「火城」の主人公です。
県内で調査をした際、佐野常民を主人公に…と考えている人にもお話を聞く機会がありました。
但し、いずれの方も「全国的な知名度」や「他の賢人との比較」で難しいかな、という見解でした。
個人的にも佐野常民は、脇役に配置した方が映える人物だと考えているため、幕末・明治の全期間(1~3部)を駆け抜けるような描かれ方を期待しています。
とても地道で根気強く、問題解決に真摯な佐野常民。
派手さは欠きますが、”彼こそ”が科学技術の佐賀藩の代表的存在です。
2020年01月09日
なんとか1か月続きました
こんばんは。
昨年12月に勢いでブログを始めて1か月が経過しました。
はじめてご覧になる方もいるかもしれません。
現在のような激動の時代にこそ、幕末佐賀藩の「大河ドラマ」が見たい!と語り続ける、概ねそういう趣旨のブログです。
日頃からご覧いただいている皆様、ありがとうございます。
一応、1か月間は毎日投稿するのが目標だったので、今後は時折、お休みも入れながら続けたいと思います。
さて、当ブログでは“佐賀の七賢人”のうち、鍋島直正→江藤新平→大隈重信と主役をリレーする3部構成の「大河ドラマ」をイメージしています。
前回まで3日間、大河ドラマの主役たちと、1~3部の“佐賀の賢人”がどう並ぶかを考えてみました。
ここで過去の大河ドラマに「主役が3人」だった例があるか?について触れておきます。
①大河ドラマ第5作「三姉妹」(1967年)
“明治百年”にあたる年を記念した作品。
幕臣旗本の三姉妹(むら、るい、雪)が時代の波に翻弄される姿を1人の浪人の目線から描く、架空の登場人物が多い作品のようです。
②大河ドラマ第39作「葵 徳川三代」(2000年)
江戸幕府の礎を築いた、徳川家康→秀忠→家光の三代を描きます。物語の案内役は水戸光圀という設定があります。
…このように一応、前例はありますが、心もとないので気休めを言います。
2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」です。
この作品が成功すれば、群像劇に関するプレッシャーは軽減されるはずです。佐賀“七賢人”(もしくは“八賢人”)として描いても、13人よりは少ないです。
佐賀には語り継いでほしい“賢人”たちが多数いますので、時代の設定が幕末・明治でさえあれば、九賢人でも十二賢人でも…描いてもらえると良いなと思います。
昨年12月に勢いでブログを始めて1か月が経過しました。
はじめてご覧になる方もいるかもしれません。
現在のような激動の時代にこそ、幕末佐賀藩の「大河ドラマ」が見たい!と語り続ける、概ねそういう趣旨のブログです。
日頃からご覧いただいている皆様、ありがとうございます。
一応、1か月間は毎日投稿するのが目標だったので、今後は時折、お休みも入れながら続けたいと思います。
さて、当ブログでは“佐賀の七賢人”のうち、鍋島直正→江藤新平→大隈重信と主役をリレーする3部構成の「大河ドラマ」をイメージしています。
前回まで3日間、大河ドラマの主役たちと、1~3部の“佐賀の賢人”がどう並ぶかを考えてみました。
ここで過去の大河ドラマに「主役が3人」だった例があるか?について触れておきます。
①大河ドラマ第5作「三姉妹」(1967年)
“明治百年”にあたる年を記念した作品。
幕臣旗本の三姉妹(むら、るい、雪)が時代の波に翻弄される姿を1人の浪人の目線から描く、架空の登場人物が多い作品のようです。
②大河ドラマ第39作「葵 徳川三代」(2000年)
江戸幕府の礎を築いた、徳川家康→秀忠→家光の三代を描きます。物語の案内役は水戸光圀という設定があります。
…このように一応、前例はありますが、心もとないので気休めを言います。
2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」です。
この作品が成功すれば、群像劇に関するプレッシャーは軽減されるはずです。佐賀“七賢人”(もしくは“八賢人”)として描いても、13人よりは少ないです。
佐賀には語り継いでほしい“賢人”たちが多数いますので、時代の設定が幕末・明治でさえあれば、九賢人でも十二賢人でも…描いてもらえると良いなと思います。