2024年01月10日
「顔で笑って、肚(はら)で泣く」
こんばんは。当面の間は、本編・第20話の下書きを進めたいと思いますので、時折、佐賀県や大河ドラマにかかわった雑談をします。
いつか「幕末佐賀藩の大河ドラマを見たい!」と語り続けている私。
毎年の大河だけでなく、ドラマの配役を見ると、「この俳優さんが、あの佐賀の賢人を演じるとどうなるかな…」とシミュレーションをしてしまう事があります。
本日は、昨年に見たドラマを前振りとして語っていきます。そもそも番組を視聴していない方にはわかりづらく、うろ覚えの事柄もありますが、ご容赦ください。

――昨年の晩秋に、NHK(月-木曜の夜 22:45~)の…
「夜ドラ」の枠で、『ミワさんなりすます』というドラマが放送されていました。
筋書きは詳しく書きませんが、世界的に有名な俳優に強い憧れを持ち、映画が大好きだが、あまり生き方が上手くない女子の物語。
主人公・久保田ミワ役は、某携帯電話会社のCMでも見かける松本穂香さん。昭和期を描いたドラマでも見かけており、古風な雰囲気も出せる女優さんです。
〔参照(終盤):「“大河ドラマ” 誕生秘話を見て」〕

その映画大好き女子が、一生をかけて“推す”という憧れの俳優・八海崇役は、堤真一さんが演じました。
――この物語が結構、面白かったのです。
真面目だが要領が良くなくて、何かと損をしてきた主人公。偶然、その俳優宅の家政婦に“なりすます”機会を得て、生活が一変するという展開の話です。
主人公のミワさんは、うまく行かない現実には耐えつづけて、映画の世界だけが生きがいという設定。

彼女が画面の向こう側から見つめる、憧れの俳優を評した言葉があります。「顔で笑って、肚(はら)で泣く、そんな演技が俳優・八海崇の真骨頂だ…」と。
――そのセリフを耳にした視聴者の私は…
「たぶん、そういう存在感が要りますよね…」と、妙に得心します。
私は、佐賀の大河ドラマをイメージしたブログを書いていますので、いざドラマを見だすと、一般的なテレビ視聴とは別の要素も入ってきます。
寂しそうに笑うときの説得力とか、活字にすれば滑稽なセリフに、深い苦悩がこもっているとか…

佐賀の大殿・鍋島直正公を表現するにあたって、使いたいキーワードが、先ほどのドラマの「顔で笑って~」の台詞に凝縮していました。
――現時点での、個人的な意見ですが、
もし、佐賀の大殿・鍋島直正役を演じてほしい俳優さんをイメージすると、このドラマで“世界的俳優”を演じた、堤真一さんが一番近い、と考えています。
〔参照(終盤):「二つの感想」〕
明暗の二面性を上手く表現できそうで、“本編”のある場面で想定する「痔(じ)でござってな」という言葉も、この方なら、カッコ良く決めてくれる気がします。
一見して、ただの体調不良アピールですが、台詞に込められた想いで、全国の視聴者が涙する…そんな演技ができる俳優さんではないかと思うのです。

――ちなみに実際のテレビドラマで、鍋島直正役を演じた人と言えば、
今のところ、小日向文世さんのキャストで見た記憶があります。
これもNHKだったのですが、北海道150周年の記念ドラマとして放送された『永遠のニシパ』の終盤に少しだけ登場しました。
――明治初期に、蝦夷地に新しい名を付ける場面。
当時は大納言に任じられ、旧大名の中でも新政府中枢にいた鍋島直正公は、蝦夷地の開拓長官という立場で登場します。

ドラマでの鍋島直正も、松浦武四郎〔演:松本潤〕の考案した「北海道」という名を採用し、日本の一部であることを明確にする重要な役回りでした。
小日向さんは、一瞬の登場でも「ただ者ではない」ことが示される俳優さんなので、ドラマの進行上も効果的な配役だったと思います。
――幕末の日本で、最も“世界”が見えていた“殿様”。
直正公については、近代化を引っ張った「名君中の名君」という評価もしっかりありますが、同時に国内の政治闘争から距離をおいていたことも伝わります。
「諸外国の動向を見て、国内の衝突を回避する」という意図だったと考えますが、周囲は「佐賀はどう動くかわからない」と疑心暗鬼になっていたようです。
結果、幕末期に「大陰謀家」だとか「肥前の妖怪」とまで語られ、明治期には長生きしなかったので、風評のイメージが残ってしまったのは哀しいことです。

――本来なら、すでに数々のドラマに登場して、
様々な名優さんが演じていても不思議ではない、鍋島直正公。
きっと物語の質と量が、まだ足りていないのです。この辺りは、私も“本編”を書き進める中で、いろいろな可能性を探っていきたいです。
鍋島直正役のイメージについて、ネット上で見ると大泉洋さんが適役だとか、岸部一徳さんの雰囲気だとか、人それぞれの感覚があるようです。
佐賀の名君に誇りを感じる全ての人へ。貴方ならば、どんな俳優さんに演じてほしいでしょうか。
いつか「幕末佐賀藩の大河ドラマを見たい!」と語り続けている私。
毎年の大河だけでなく、ドラマの配役を見ると、「この俳優さんが、あの佐賀の賢人を演じるとどうなるかな…」とシミュレーションをしてしまう事があります。
本日は、昨年に見たドラマを前振りとして語っていきます。そもそも番組を視聴していない方にはわかりづらく、うろ覚えの事柄もありますが、ご容赦ください。
――昨年の晩秋に、NHK(月-木曜の夜 22:45~)の…
「夜ドラ」の枠で、『ミワさんなりすます』というドラマが放送されていました。
筋書きは詳しく書きませんが、世界的に有名な俳優に強い憧れを持ち、映画が大好きだが、あまり生き方が上手くない女子の物語。
主人公・久保田ミワ役は、某携帯電話会社のCMでも見かける松本穂香さん。昭和期を描いたドラマでも見かけており、古風な雰囲気も出せる女優さんです。
〔参照(終盤):

その映画大好き女子が、一生をかけて“推す”という憧れの俳優・八海崇役は、堤真一さんが演じました。
――この物語が結構、面白かったのです。
真面目だが要領が良くなくて、何かと損をしてきた主人公。偶然、その俳優宅の家政婦に“なりすます”機会を得て、生活が一変するという展開の話です。
主人公のミワさんは、うまく行かない現実には耐えつづけて、映画の世界だけが生きがいという設定。
彼女が画面の向こう側から見つめる、憧れの俳優を評した言葉があります。「顔で笑って、肚(はら)で泣く、そんな演技が俳優・八海崇の真骨頂だ…」と。
――そのセリフを耳にした視聴者の私は…
「たぶん、そういう存在感が要りますよね…」と、妙に得心します。
私は、佐賀の大河ドラマをイメージしたブログを書いていますので、いざドラマを見だすと、一般的なテレビ視聴とは別の要素も入ってきます。
寂しそうに笑うときの説得力とか、活字にすれば滑稽なセリフに、深い苦悩がこもっているとか…
佐賀の大殿・鍋島直正公を表現するにあたって、使いたいキーワードが、先ほどのドラマの「顔で笑って~」の台詞に凝縮していました。
――現時点での、個人的な意見ですが、
もし、佐賀の大殿・鍋島直正役を演じてほしい俳優さんをイメージすると、このドラマで“世界的俳優”を演じた、堤真一さんが一番近い、と考えています。
〔参照(終盤):
明暗の二面性を上手く表現できそうで、“本編”のある場面で想定する「痔(じ)でござってな」という言葉も、この方なら、カッコ良く決めてくれる気がします。
一見して、ただの体調不良アピールですが、台詞に込められた想いで、全国の視聴者が涙する…そんな演技ができる俳優さんではないかと思うのです。
――ちなみに実際のテレビドラマで、鍋島直正役を演じた人と言えば、
今のところ、小日向文世さんのキャストで見た記憶があります。
これもNHKだったのですが、北海道150周年の記念ドラマとして放送された『永遠のニシパ』の終盤に少しだけ登場しました。
――明治初期に、蝦夷地に新しい名を付ける場面。
当時は大納言に任じられ、旧大名の中でも新政府中枢にいた鍋島直正公は、蝦夷地の開拓長官という立場で登場します。
ドラマでの鍋島直正も、松浦武四郎〔演:松本潤〕の考案した「北海道」という名を採用し、日本の一部であることを明確にする重要な役回りでした。
小日向さんは、一瞬の登場でも「ただ者ではない」ことが示される俳優さんなので、ドラマの進行上も効果的な配役だったと思います。
――幕末の日本で、最も“世界”が見えていた“殿様”。
直正公については、近代化を引っ張った「名君中の名君」という評価もしっかりありますが、同時に国内の政治闘争から距離をおいていたことも伝わります。
「諸外国の動向を見て、国内の衝突を回避する」という意図だったと考えますが、周囲は「佐賀はどう動くかわからない」と疑心暗鬼になっていたようです。
結果、幕末期に「大陰謀家」だとか「肥前の妖怪」とまで語られ、明治期には長生きしなかったので、風評のイメージが残ってしまったのは哀しいことです。
――本来なら、すでに数々のドラマに登場して、
様々な名優さんが演じていても不思議ではない、鍋島直正公。
きっと物語の質と量が、まだ足りていないのです。この辺りは、私も“本編”を書き進める中で、いろいろな可能性を探っていきたいです。
鍋島直正役のイメージについて、ネット上で見ると大泉洋さんが適役だとか、岸部一徳さんの雰囲気だとか、人それぞれの感覚があるようです。
佐賀の名君に誇りを感じる全ての人へ。貴方ならば、どんな俳優さんに演じてほしいでしょうか。
2023年02月25日
「“森田さんの件”ふたたび」
こんばんは。
県内にお住まいの皆様はご存知の方も多いと思いますが、『ブラタモリ』(通常はNHK総合・土曜19:30~)で佐賀を舞台とした放送回の予定が出ています。
ぼんやりと視ているだけで地理や地学の知識も入る“教養番組”でありながら、ゆる~い雰囲気も魅力的な同番組。
私は、県内に住む叔父上からの連絡で「ブラタモリ、再び佐賀へ」という情報を知りましたが、公式サイトに表示される、番組内容に期待は高まる一方です。
参考:https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/blog/bl/p3BZoRyyd3/bp/pKnOjPgA9X/(NHK※外部サイト)

――かつて『ブラタモリ』未踏の地とも言われた、佐賀。
同番組でも、なかなか特集されなかった佐賀県。しかし、2018(平成30)年。明治維新150周年で、各種イベントがにぎやかに開催されていた時期のこと。
47都道府県でも、かなり後ろの方だったと思いますが、ついに『ブラタモリ』が佐賀へと到達しました。その選ばれし場所は、有田。
参考:https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/blog/bl/p3BZoRyyd3/bp/pM3Lq4qqRj/(NHK※外部サイト)
「有田焼」と「有田焼、世界へ」の2週連続放送。明治期に近代国家・日本が、その存在感を陶磁器で海外に示した、という印象が残りました。
〔参照(前半):「主に有田町民の方を対象にしたつぶやき(後編)」〕
――ところで有田町には、放送までの"裏話”の記憶も残るようで。
「タモリさんの番組」と打合せのたびに口にすれば、これだけの超有名人ですので、来佐の噂も広がり、実際のロケにも不都合が出るでしょう。
そこで、受け入れ側の有田町の関係者の方々は、一計を案じたといいます。
『ブラタモリ』の話は、タモリさんの本名(森田一義)から「森田さんの件で…」という“合言葉”のもとで秘密裡に進められたそうです。
こうした関係者の見えざる努力もあって、有田を通じて佐賀の魅力の一端が、無事に全国へと届くことになったようです。
参考:https://www.town.arita.lg.jp/main/5539.html(有田町※外部サイト)

――たぶん全国各地で、佐賀県の出身者も大喜びしたはず。
私もその1人ですが、この時期は幕末・明治期の佐賀の真価に目覚める前。当時の大河ドラマ『西郷どん』では江藤新平〔演:迫田孝也〕が登場しました。
ここで陶磁器が特集された事で、私はパリやウィーンの万博での佐賀の活躍もあわせて、何か心が動き始めていたのかもしれません。
それから半年後、佐賀へと帰った時に「幕末・明治期の佐賀を大河ドラマ」で見たい!と、はっきり意識するに至ります。
――その有田の特集から、およそ4年半の時を経て。
2023(令和5)年。佐賀に『ブラタモリ』が再び。今度はより直接的に佐賀藩の話も展開しそうです。
ここからは公式サイトで見られる番組内容からを抜粋して、一言添えてみます。
○番組情報より
『ブラタモリ』♯230「佐賀」
・放送予定:NHK総合 2023年3月18日(土)19:30~20:15
・サブタイトル:「佐賀~佐賀の発展は“水”にあり?~」
「幕末、薩長土肥に名を連ね高度な科学技術を誇った佐賀」
→書き出しから、期待値が跳ね上がります。

――以降は、特に気になるポイントです。
「水を完全にコントロール!佐賀誕生物語」
→佐賀の特性を抑えた展開、一体どの時代を中心に語るか興味大です。
〔参考:説明の予測〕
・(前半)「主にみやき町民の方を対象にしたつぶやき」
・(中盤)「主に吉野ヶ里町民の皆様を対象としたつぶやき」
「水を制した集落から“九州最強”の戦国大名が出現!」
→戦国時代から、佐賀を存分に語る構えなのが、よかですね。
〔参考:登場の予感〕
・「“ねこねこ日本史”に注目」
・「醒覚の剣」(古城)

「鍋島直正が作らせた日本初の反射炉も水のおかげ!」
→来たっ!ついに来ました。こういう事を語ってほしかった。
〔参考:内容の予想〕
・(中盤)第10話「蒸気機関」⑩(佐賀の産業革命)
・(終盤)第18話「京都見聞」⑲(“蒸気”の目覚め)
…なお、参考の関連記事には、当たり外れがあると思います。
あまりにもワクワクする情報が入ったので、多少落ち着きを欠いていますが、放送日を楽しみに待ちたいと思います。
県内にお住まいの皆様はご存知の方も多いと思いますが、『ブラタモリ』(通常はNHK総合・土曜19:30~)で佐賀を舞台とした放送回の予定が出ています。
ぼんやりと視ているだけで地理や地学の知識も入る“教養番組”でありながら、ゆる~い雰囲気も魅力的な同番組。
私は、県内に住む叔父上からの連絡で「ブラタモリ、再び佐賀へ」という情報を知りましたが、公式サイトに表示される、番組内容に期待は高まる一方です。
参考:https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/blog/bl/p3BZoRyyd3/bp/pKnOjPgA9X/(NHK※外部サイト)
――かつて『ブラタモリ』未踏の地とも言われた、佐賀。
同番組でも、なかなか特集されなかった佐賀県。しかし、2018(平成30)年。明治維新150周年で、各種イベントがにぎやかに開催されていた時期のこと。
47都道府県でも、かなり後ろの方だったと思いますが、ついに『ブラタモリ』が佐賀へと到達しました。その選ばれし場所は、有田。
参考:https://www.nhk.jp/p/buratamori/ts/D8K46WY9MZ/blog/bl/p3BZoRyyd3/bp/pM3Lq4qqRj/(NHK※外部サイト)
「有田焼」と「有田焼、世界へ」の2週連続放送。明治期に近代国家・日本が、その存在感を陶磁器で海外に示した、という印象が残りました。
〔参照(前半):
――ところで有田町には、放送までの"裏話”の記憶も残るようで。
「タモリさんの番組」と打合せのたびに口にすれば、これだけの超有名人ですので、来佐の噂も広がり、実際のロケにも不都合が出るでしょう。
そこで、受け入れ側の有田町の関係者の方々は、一計を案じたといいます。
『ブラタモリ』の話は、タモリさんの本名(森田一義)から「森田さんの件で…」という“合言葉”のもとで秘密裡に進められたそうです。
こうした関係者の見えざる努力もあって、有田を通じて佐賀の魅力の一端が、無事に全国へと届くことになったようです。
参考:https://www.town.arita.lg.jp/main/5539.html(有田町※外部サイト)
――たぶん全国各地で、佐賀県の出身者も大喜びしたはず。
私もその1人ですが、この時期は幕末・明治期の佐賀の真価に目覚める前。当時の大河ドラマ『西郷どん』では江藤新平〔演:迫田孝也〕が登場しました。
ここで陶磁器が特集された事で、私はパリやウィーンの万博での佐賀の活躍もあわせて、何か心が動き始めていたのかもしれません。
それから半年後、佐賀へと帰った時に「幕末・明治期の佐賀を大河ドラマ」で見たい!と、はっきり意識するに至ります。
――その有田の特集から、およそ4年半の時を経て。
2023(令和5)年。佐賀に『ブラタモリ』が再び。今度はより直接的に佐賀藩の話も展開しそうです。
ここからは公式サイトで見られる番組内容からを抜粋して、一言添えてみます。
○番組情報より
『ブラタモリ』♯230「佐賀」
・放送予定:NHK総合 2023年3月18日(土)19:30~20:15
・サブタイトル:「佐賀~佐賀の発展は“水”にあり?~」
「幕末、薩長土肥に名を連ね高度な科学技術を誇った佐賀」
→書き出しから、期待値が跳ね上がります。
――以降は、特に気になるポイントです。
「水を完全にコントロール!佐賀誕生物語」
→佐賀の特性を抑えた展開、一体どの時代を中心に語るか興味大です。
〔参考:説明の予測〕
・(前半)
・(中盤)
「水を制した集落から“九州最強”の戦国大名が出現!」
→戦国時代から、佐賀を存分に語る構えなのが、よかですね。
〔参考:登場の予感〕
・
・

「鍋島直正が作らせた日本初の反射炉も水のおかげ!」
→来たっ!ついに来ました。こういう事を語ってほしかった。
〔参考:内容の予想〕
・(中盤)
・(終盤)
…なお、参考の関連記事には、当たり外れがあると思います。
あまりにもワクワクする情報が入ったので、多少落ち着きを欠いていますが、放送日を楽しみに待ちたいと思います。
2023年01月30日
「太良町と“4つの掟”」
こんばんは。
前回、また全国で、佐賀の情報が見られる…という期待から、ご紹介した民放(テレビ朝日系列)の旅番組。
そこで映し出されたのは、想像以上に見栄えのする佐賀県の魅力でした。
ところが私は、たぶん普通のテレビの見方はできておらず、今回も急に幕末期の話が混ざります。以下、いつもの調子で綴ります。

――1月28日(土)に放送された、
テレビ朝日系『朝だ!生です旅サラダ』。概ね、90分近い放送の中で、佐賀県(鹿島市・太良町)が紹介されていたコーナー「ロコレコ」は20分程度。
リポーター・伊原六花さんの明るいキャラクターも相まって、短いながらも佐賀の魅力の一端を感じさせる内容だった。
――冒頭は「九州佐賀国際空港」から。
まず、空港のお土産コーナーをチェックしたらしい伊原六花さん。県内各地の名産品が集う、という「sagair」が映る。
「ワンランク上のお土産屋さん。ここだけで3時間はいられる」という、伊原さんの素晴らしいコメントが炸裂。
「…この女子、ダンスだけではないな。リポーターとしても、見事な腕前だ!」
このリズム感、時々で生じた感情をうまく言葉に乗せている…と私は見た。

――そんな感じで、テレビの前にて視聴を始める。
まずは鹿島市の祐徳稲荷神社で1人目の“案内役”と合流。ここは日本三大稲荷の1つという定番の紹介だ。
案内役は、佐賀の銘酒として知られる「鍋島」を製造している蔵元の四代目にあたる女性で、伊原さんとは同年代。
一瞬、画面に映った「鍋島 三十六萬石」の暖簾(のれん)。こういうところは、見逃さない私である。
…しかし、有明海の伝統漁法“棚じぶ”での釣果は無かった様子だ。
「かき揚げを食べたい」気持ちをダンスで表現した伊原さんだったが、エビが網には見当たらない。欲しがり過ぎてもいけない…これは佐賀の戒めなのか。

――次に「佐賀県で最も南」とナレーションが入り、舞台は太良町へ。
道の駅で2人目の案内役、太良町のご当地キャラ「ガネッタくん」が登場。
番組中では、時折見せる機敏なリアクション。「ゆるい」と思わせつつ、意外な練度の高さをうかがわせる“ゆるキャラ”である。
全国の視聴者にとって、未知のグルメだと思われる「たらふく丼」。ゆるキャラの面前で、伊原六花さんが太良町のご当地グルメを食べる展開に。
――「たらふく丼」には、“4つの掟”があるそうだ。
これは「たらふく丼」となる資格を示すルールのようだが、番組では“掟”と紹介されていた。その掟の条々は、以下であるようだ。
①必ず太良町産の豚肉を使うべし
②豚肉以外の素材も太良町産を使うべし
③価格は2000円以内で提供するべし
④年間を通してたらふく丼を提供する
…なお、季節によって具材の変更は可能らしい。
この条件を満たす。言い換えれば掟を守っていると認められることで、レシピは異なるメニューでも「たらふく丼」という名を得るようである。
――「掟(おきて)か…」と、この言葉に反応する私。
おそらくは地元・太良町からの熱い期待の中、全国放送という“御前試合”に挑んだのは3種類の「たらふく丼」。
1本目、豚からあげ丼。見るからに嬉しそうな反応を見せる、伊原さん。
その食べっぷりが良い。このメニューは、豚の角煮を唐揚げとしたようだ。これは柔らかくいただけると思われる。レタスも海苔も良い食材を使う様子だ。

※竹崎城址
――そして、2本目。
次のメニューは、豚タン丼。大きく目を見開く伊原さんの反応が良い。まるで、美食をテーマにした漫画の一場面のようだ。
このメニューを提供しているお店の名に私は引っ掛かったところがある。焼き鳥を扱う店のようだが、「新選組」という名前らしい。
――「新選組」という、店名も気になるが…
テレビでは伊原さんが、3本目のミネラルカツ丼を染み入るような表情で食べ続ける。チーズを含んだミルフィーユ状のカツとは女子ウケ抜群と思われる。
これは良い人選だった。伊原六花さんの食べる姿は、疑いなく「たらふく丼」のレベルの高さを全国に示したと思われる。
――先ほど、私が引っ掛かっていた事から。
急に幕末の話をする。江藤新平が佐賀を脱藩したのは1862年(文久二年)夏。佐賀の前藩主・鍋島直正が京に滞在したのは、その数か月後の冬。
直正はわずかな期間で京を発つ。入れ替わるように京に向かう一団がある。江戸で幕府が集めた、当時は“浪士組”という名称の集団。
様々な思惑が渦巻く京の都。幕府は到着早々に、尊王攘夷の活動に引き込まれそうになった、浪士組を江戸に戻すよう動く。
しかし、ここで江戸に帰っては、当初の将軍警護の目的が果たせないとして、一部の浪士は京に残ったという。

――それが、のちに「新選組」と呼ばれる組織になる。
この新選組のエネルギーの源という話もあるのが、豚肉である。
1863年(文久三年)以降、さらに物騒となっていく京都。やがて身分も経歴も異なる、浪士たちの集団は「新選組」の名を得る。
やがて“掟”を破れば切腹という厳しい規律を定め、倒幕を目指す志士を激しく取締った新選組。幕末史に強い印象を残し、現代でも熱烈なファンは数多い。
新選組は、その屯所では“養豚”に励み、隊士の栄養状態の改善にも努めたらしいのだ。やはり食べる事は、強さの源であると言うことなのだろう。
――“掟”と“養豚”からの連想で…「新選組」の話に。
技術開発や海外展開で、近代化を指向する佐賀藩士とは、ほぼ接点が無さそうな新選組だが、展開の都合で、私も少し描く機会がありそうだ。
当時の日本では、比較的、西洋の文化に親しんでいただろう佐賀藩士たちが、幕末期にどの程度、豚肉を食べていたかは定かではない。
ただ明治期に、江藤新平が洋食好きで、面倒を見ていた書生たちにも肉類を多く振る舞った…話をどこかで聞いたように思う。
なお、太良町は竹崎カニ・カキ、コハダ、柑橘類…と、特産品が多い印象だが、養豚も盛り上げていきたいらしい。
――話を戻す。番組は、ラストのロケ地へ。
太良町が誇る、海中鳥居前。朝の撮影というロケーションが美しい。海に映える鳥居が有名な景色だが、干潮時には歩けるというのも魅力的らしい。

3人目の“案内役”は、これも太良町の特産で、江戸前の寿司ネタとして知られる「コハダ」をPRする立場の女性。
神秘の光景のもと、コハダ料理にも見事な食べっぷりを見せる伊原六花さん。
「人生で一番幸せな朝」というコメントも効いている。20分程度だったが、とても濃く魅力がつまった映像だったと感じる。
――以上、視聴している私の“雑感”まで含めた、感想です。
私は遠方に住むので、佐賀の魅力を見られる番組には、すごく反応しますが、「もう少し平常心で見らんばならん。」とも考えます。
なお、例によって、私のテレビ視聴録には“雑念”が多いです。
同番組について、ちゃんとした情報が見たい方は、以下より参照をいただければ、雰囲気が伝わると思います。
○テレビ朝日『旅サラダPLUS(プラス)』※外部サイト
(佐賀 鹿島市&太良町の特集)
https://tsplus.asahi.co.jp/locoreco/saga/index.html
(特に「たらふく丼」について)
https://tsplus.asahi.co.jp/locoreco/saga/chapter04.html
前回、また全国で、佐賀の情報が見られる…という期待から、ご紹介した民放(テレビ朝日系列)の旅番組。
そこで映し出されたのは、想像以上に見栄えのする佐賀県の魅力でした。
ところが私は、たぶん普通のテレビの見方はできておらず、今回も急に幕末期の話が混ざります。以下、いつもの調子で綴ります。
――1月28日(土)に放送された、
テレビ朝日系『朝だ!生です旅サラダ』。概ね、90分近い放送の中で、佐賀県(鹿島市・太良町)が紹介されていたコーナー「ロコレコ」は20分程度。
リポーター・伊原六花さんの明るいキャラクターも相まって、短いながらも佐賀の魅力の一端を感じさせる内容だった。
――冒頭は「九州佐賀国際空港」から。
まず、空港のお土産コーナーをチェックしたらしい伊原六花さん。県内各地の名産品が集う、という「sagair」が映る。
「ワンランク上のお土産屋さん。ここだけで3時間はいられる」という、伊原さんの素晴らしいコメントが炸裂。
「…この女子、ダンスだけではないな。リポーターとしても、見事な腕前だ!」
このリズム感、時々で生じた感情をうまく言葉に乗せている…と私は見た。
――そんな感じで、テレビの前にて視聴を始める。
まずは鹿島市の祐徳稲荷神社で1人目の“案内役”と合流。ここは日本三大稲荷の1つという定番の紹介だ。
案内役は、佐賀の銘酒として知られる「鍋島」を製造している蔵元の四代目にあたる女性で、伊原さんとは同年代。
一瞬、画面に映った「鍋島 三十六萬石」の暖簾(のれん)。こういうところは、見逃さない私である。
…しかし、有明海の伝統漁法“棚じぶ”での釣果は無かった様子だ。
「かき揚げを食べたい」気持ちをダンスで表現した伊原さんだったが、エビが網には見当たらない。欲しがり過ぎてもいけない…これは佐賀の戒めなのか。
――次に「佐賀県で最も南」とナレーションが入り、舞台は太良町へ。
道の駅で2人目の案内役、太良町のご当地キャラ「ガネッタくん」が登場。
番組中では、時折見せる機敏なリアクション。「ゆるい」と思わせつつ、意外な練度の高さをうかがわせる“ゆるキャラ”である。
全国の視聴者にとって、未知のグルメだと思われる「たらふく丼」。ゆるキャラの面前で、伊原六花さんが太良町のご当地グルメを食べる展開に。
――「たらふく丼」には、“4つの掟”があるそうだ。
これは「たらふく丼」となる資格を示すルールのようだが、番組では“掟”と紹介されていた。その掟の条々は、以下であるようだ。
①必ず太良町産の豚肉を使うべし
②豚肉以外の素材も太良町産を使うべし
③価格は2000円以内で提供するべし
④年間を通してたらふく丼を提供する
…なお、季節によって具材の変更は可能らしい。
この条件を満たす。言い換えれば掟を守っていると認められることで、レシピは異なるメニューでも「たらふく丼」という名を得るようである。
――「掟(おきて)か…」と、この言葉に反応する私。
おそらくは地元・太良町からの熱い期待の中、全国放送という“御前試合”に挑んだのは3種類の「たらふく丼」。
1本目、豚からあげ丼。見るからに嬉しそうな反応を見せる、伊原さん。
その食べっぷりが良い。このメニューは、豚の角煮を唐揚げとしたようだ。これは柔らかくいただけると思われる。レタスも海苔も良い食材を使う様子だ。
※竹崎城址
――そして、2本目。
次のメニューは、豚タン丼。大きく目を見開く伊原さんの反応が良い。まるで、美食をテーマにした漫画の一場面のようだ。
このメニューを提供しているお店の名に私は引っ掛かったところがある。焼き鳥を扱う店のようだが、「新選組」という名前らしい。
――「新選組」という、店名も気になるが…
テレビでは伊原さんが、3本目のミネラルカツ丼を染み入るような表情で食べ続ける。チーズを含んだミルフィーユ状のカツとは女子ウケ抜群と思われる。
これは良い人選だった。伊原六花さんの食べる姿は、疑いなく「たらふく丼」のレベルの高さを全国に示したと思われる。
――先ほど、私が引っ掛かっていた事から。
急に幕末の話をする。江藤新平が佐賀を脱藩したのは1862年(文久二年)夏。佐賀の前藩主・鍋島直正が京に滞在したのは、その数か月後の冬。
直正はわずかな期間で京を発つ。入れ替わるように京に向かう一団がある。江戸で幕府が集めた、当時は“浪士組”という名称の集団。
様々な思惑が渦巻く京の都。幕府は到着早々に、尊王攘夷の活動に引き込まれそうになった、浪士組を江戸に戻すよう動く。
しかし、ここで江戸に帰っては、当初の将軍警護の目的が果たせないとして、一部の浪士は京に残ったという。
――それが、のちに「新選組」と呼ばれる組織になる。
この新選組のエネルギーの源という話もあるのが、豚肉である。
1863年(文久三年)以降、さらに物騒となっていく京都。やがて身分も経歴も異なる、浪士たちの集団は「新選組」の名を得る。
やがて“掟”を破れば切腹という厳しい規律を定め、倒幕を目指す志士を激しく取締った新選組。幕末史に強い印象を残し、現代でも熱烈なファンは数多い。
新選組は、その屯所では“養豚”に励み、隊士の栄養状態の改善にも努めたらしいのだ。やはり食べる事は、強さの源であると言うことなのだろう。
――“掟”と“養豚”からの連想で…「新選組」の話に。
技術開発や海外展開で、近代化を指向する佐賀藩士とは、ほぼ接点が無さそうな新選組だが、展開の都合で、私も少し描く機会がありそうだ。
当時の日本では、比較的、西洋の文化に親しんでいただろう佐賀藩士たちが、幕末期にどの程度、豚肉を食べていたかは定かではない。
ただ明治期に、江藤新平が洋食好きで、面倒を見ていた書生たちにも肉類を多く振る舞った…話をどこかで聞いたように思う。
なお、太良町は竹崎カニ・カキ、コハダ、柑橘類…と、特産品が多い印象だが、養豚も盛り上げていきたいらしい。
――話を戻す。番組は、ラストのロケ地へ。
太良町が誇る、海中鳥居前。朝の撮影というロケーションが美しい。海に映える鳥居が有名な景色だが、干潮時には歩けるというのも魅力的らしい。
3人目の“案内役”は、これも太良町の特産で、江戸前の寿司ネタとして知られる「コハダ」をPRする立場の女性。
神秘の光景のもと、コハダ料理にも見事な食べっぷりを見せる伊原六花さん。
「人生で一番幸せな朝」というコメントも効いている。20分程度だったが、とても濃く魅力がつまった映像だったと感じる。
――以上、視聴している私の“雑感”まで含めた、感想です。
私は遠方に住むので、佐賀の魅力を見られる番組には、すごく反応しますが、「もう少し平常心で見らんばならん。」とも考えます。
なお、例によって、私のテレビ視聴録には“雑念”が多いです。
同番組について、ちゃんとした情報が見たい方は、以下より参照をいただければ、雰囲気が伝わると思います。
○テレビ朝日『旅サラダPLUS(プラス)』※外部サイト
(佐賀 鹿島市&太良町の特集)
https://tsplus.asahi.co.jp/locoreco/saga/index.html
(特に「たらふく丼」について)
https://tsplus.asahi.co.jp/locoreco/saga/chapter04.html
2023年01月27日
「油断も隙もなく、SAGA」
こんばんは。
前回で、本編・第18話「京都見聞」を書き終え、記事として皆様にお見せすることができました。
…とはいえ、この第18話を開始したのは、たしか4月。仕事の状態その他いろいろあって、途中にも寄り道を重ねたところ、10か月の時を経てようやく完結。
こうなると、かなり熱心にお読みいただいている方がいても、序盤の話は覚えていないと思います。この辺りは、今年の課題です。
――いま、第19話の構成を練っているところ。
書きたい話の“輪郭”は考えるたびに変わり、どのタイミングで筋書きを作るかで、違った構成になるのだと思います。
…ですが、1つの話のまとまりを書き終えれば、やはり一息ついてしまうところがあります。
第19話はなるべく早めに進めたいのですが、ひとまず、本日は佐賀についての雑談を記事にしました。

――「大河ドラマ」ほどは、熱心に見なくても…
どうにか仕事も一段落。「では、頑張ってブログを書くぞ…」とはならず、ボーッとテレビを見る、ということもあるわけで。
NHKで火曜夜10時に放送の「【ドラマ10】大奥」を見る機会がありました。
かなり変わった設定の作品で「男性だけが罹患する奇病が蔓延し、男性の数が極端に少なくなった」という“架空”の江戸時代。
「男性である将軍以外は、多数の女性のみが生活していた“大奥”も、男女が逆転して…」という物語のようです。
――話が複雑になるので、ドラマの感想はさておき。
“大河ドラマ”を意識する私は、良い役者さんが居ると、気になって仕方がないのですが、ここでは別のポイントに気付きます。
ドラマの最終盤に流れる配役やスタッフの情報。いわゆるエンドロールですが、ここで見たのが「撮影協力 佐賀県フィルムコミッション」という表示。
これは「映画やドラマのロケ地を誘致する等の活動をする」組織というのが、私の理解です。

――「え、どこかで佐賀ば、映っとったかね!?」
…という気持ちになりましたが、先述のとおりボーッと見ていたので、どの場面で“佐賀ロケ”があったのかは把握できず。
まさに油断も隙もなく、佐賀がその姿を現すことがあります。まるで「嬉野の忍者」や「小城の密偵」のように“神出鬼没”で、これは良い傾向だと思います。
その佐賀県フィルムコミッションの情報をたどると、旅番組への協力も行っているように見受けられます。
――早速、見つけてしまいました。
28日(土)テレビ朝日系。午前8時から放送予定『朝だ!生です旅サラダ』。
同番組中に「ロコレコ」というコーナーがあるらしく、鹿島市&太良町の紹介があると記載されています。
リポーターは、華やかだった昭和のバブル期を彷彿とさせる「バブリーダンス」で有名になり、朝ドラへの出演歴もある、伊原六花さん。

――ホームページの情報では、おそらくは鹿島市から入って…
有明海の伝統漁法に触れ、太良町のゆるキャラがご当地グルメを案内。
神秘的光景として知られる、海中鳥居をご紹介!という趣旨の予告でした。
気付いたのは直前になりましたが、さて期待どおりに佐賀の魅力は伝わるのか。この情報は抑えておきたいので、とりあえず録画してみます。
前回で、本編・第18話「京都見聞」を書き終え、記事として皆様にお見せすることができました。
…とはいえ、この第18話を開始したのは、たしか4月。仕事の状態その他いろいろあって、途中にも寄り道を重ねたところ、10か月の時を経てようやく完結。
こうなると、かなり熱心にお読みいただいている方がいても、序盤の話は覚えていないと思います。この辺りは、今年の課題です。
――いま、第19話の構成を練っているところ。
書きたい話の“輪郭”は考えるたびに変わり、どのタイミングで筋書きを作るかで、違った構成になるのだと思います。
…ですが、1つの話のまとまりを書き終えれば、やはり一息ついてしまうところがあります。
第19話はなるべく早めに進めたいのですが、ひとまず、本日は佐賀についての雑談を記事にしました。
――「大河ドラマ」ほどは、熱心に見なくても…
どうにか仕事も一段落。「では、頑張ってブログを書くぞ…」とはならず、ボーッとテレビを見る、ということもあるわけで。
NHKで火曜夜10時に放送の「【ドラマ10】大奥」を見る機会がありました。
かなり変わった設定の作品で「男性だけが罹患する奇病が蔓延し、男性の数が極端に少なくなった」という“架空”の江戸時代。
「男性である将軍以外は、多数の女性のみが生活していた“大奥”も、男女が逆転して…」という物語のようです。
――話が複雑になるので、ドラマの感想はさておき。
“大河ドラマ”を意識する私は、良い役者さんが居ると、気になって仕方がないのですが、ここでは別のポイントに気付きます。
ドラマの最終盤に流れる配役やスタッフの情報。いわゆるエンドロールですが、ここで見たのが「撮影協力 佐賀県フィルムコミッション」という表示。
これは「映画やドラマのロケ地を誘致する等の活動をする」組織というのが、私の理解です。
――「え、どこかで佐賀ば、映っとったかね!?」
…という気持ちになりましたが、先述のとおりボーッと見ていたので、どの場面で“佐賀ロケ”があったのかは把握できず。
まさに油断も隙もなく、佐賀がその姿を現すことがあります。まるで「嬉野の忍者」や「小城の密偵」のように“神出鬼没”で、これは良い傾向だと思います。
その佐賀県フィルムコミッションの情報をたどると、旅番組への協力も行っているように見受けられます。
――早速、見つけてしまいました。
28日(土)テレビ朝日系。午前8時から放送予定『朝だ!生です旅サラダ』。
同番組中に「ロコレコ」というコーナーがあるらしく、鹿島市&太良町の紹介があると記載されています。
リポーターは、華やかだった昭和のバブル期を彷彿とさせる「バブリーダンス」で有名になり、朝ドラへの出演歴もある、伊原六花さん。
――ホームページの情報では、おそらくは鹿島市から入って…
有明海の伝統漁法に触れ、太良町のゆるキャラがご当地グルメを案内。
神秘的光景として知られる、海中鳥居をご紹介!という趣旨の予告でした。
気付いたのは直前になりましたが、さて期待どおりに佐賀の魅力は伝わるのか。この情報は抑えておきたいので、とりあえず録画してみます。
2022年03月25日
「彼岸〔ひがん〕であったゆえ…?」
こんばんは。
今週初めにあった、春分の日。“お彼岸”としてお墓参りに行った方も多かったかもしれません。
この日の晩。テレビの放送で、私は佐賀の“先輩”の姿を見かけます。同郷というだけの縁ですので「彼岸であったゆえ…」なのかは定かではありません。
ところで、木曜深夜に再放送の予定があったようですが、番組が変更になった様子。「いつ来るともわからぬ、再放送に備えよ…」と、つぶやいてみます。
――祝日だった月曜の夜。
NHK総合テレビでは、著名人の先祖を探る「ファミリーヒストリー」が放送中。
狂言師・野村萬斎さんの家族について、江戸期からの経過が語られる。やはり父方は、次第に芸の探求へと進んでいく家系だ。
番組内容に興味はあったものの色々と忙しく、他事をこなしながら時折に様子を見る程度で視聴していた。
――そして番組は、概ね後半へと進んでいく。
どちらかと言えば、古典芸能としての狂言とは直接関係しないので、おそらくは視聴者からイメージがしづらい、母方の家系に話が展開する。
野村萬斎さんの母方の曾祖父・阪本釤之助(さんのすけ)は、福井・鹿児島・名古屋など各地の行政で手腕を振るったという。
そこで紹介されたのは、さらに一代遡り、萬斎さんから見て、高祖父にあたる阪本政均(さかもと まさひら)という人物の存在。
――私が驚愕したのは、次の瞬間。
テレビ画面に映った集合写真は、明治初期のものと思われる。後列で右の方に写った阪本政均は、裁判所などの要職を歴任したとナレーションが入る。
「もしや江藤さん…が、写ってないか!?」
幕末・明治の佐賀について調べる私には見覚えのある“先輩”の姿があった。
同じ写真の前列中央。おそらくは司法関係者が揃う、その場を代表すべき席に座っていたのが、私の見間違いでなければ江藤新平、その人である。

――相変わらず固い表情で、気難しそうに見える。
「しかし、江藤さん…もっと写真は爽やかに写ってもらわねば。」
よもやの展開だが、映えない写り方をする先輩に、こちらも渋い表情が出る。
恐るべき“働き者”だったという江藤新平。司法制度の近代化が急務と考えたことが伝わる。よほど忙しいのだろうか、何だか居心地の悪い様子にも見える。
もしネット等で写真を調べようとする場合は、後に“反逆者”扱いをされたため、目を覆いたくなるような画像も散見されるので、くれぐれも注意してほしい。
――そのイメージには、私も随分と騙された。
偉大な同郷の先輩を、単に「士族反乱を起こして負けた人」と認識していたのだ。同年代の友人には、その価値をわかっている者も居たというのに。
〔参照(中盤):「回想の剣」〕
あの頃は若かったのだ…そして、ボーッと生きていたのだ。そんな過去を悔いている時間は無い。今が、“反撃の時”である。
「民の司直」としての司法を唱えた江藤新平。一見、冷たく見える視線だが、常に弱い立場の人々には暖かいものだったという。
――それなりに見栄えもする、顔立ちだと思うのだが…
まともな写真では撮られ方も考えていただかねば、“映(ば)え”が重視される現代に生きる、佐賀出身者が江藤さんを“ヒーロー”として推しづらい。
一方で見かけを意識しないのが、江藤新平らしい…と言えなくもない。ここは、現代の“さがんもん”が頑張らねばならないのか。

――少なくとも「悲劇のヒーロー」として認識されるところから始めたい。
徹底して“反逆者”扱いされ、活躍や功績を語りづらかった経過があるようだ。江藤さんは“イメージ戦略”的にスタートダッシュに、大失敗しているのだ。
明治期からの初動の失敗は根が深い。当ブログを書く中でも、この状況から“リベンジ”を果たすのは並大抵の事ではないと強く感じる。
「書かねば。少しずつでも、途切れながらでも…」と、春の彼岸に思ったのだ。
――前列で江藤の右隣に写る方も、佐賀の人のはず。
楠田英世という方で、明治期の民法編纂に大きな貢献があった人物と知られるそうだ。やはり、同郷の仲間に志は受け継がれていったようである。
誤解の無いようにお伝えするが、これらの情報は番組内で何ら触れられていない。もしも、私の勘違いであれば、ご容赦を願いたい。
もともと所用があったうえに上記のような気忙しさもあって、後半はまともに視られていない。歴史好きとしては面白そうな話が続いていた。
次に再放送の情報を見つけたら、今度はしっかり、野村萬斎さんの「ファミリーヒストリー」として拝見したいと思うのだ。
今週初めにあった、春分の日。“お彼岸”としてお墓参りに行った方も多かったかもしれません。
この日の晩。テレビの放送で、私は佐賀の“先輩”の姿を見かけます。同郷というだけの縁ですので「彼岸であったゆえ…」なのかは定かではありません。
ところで、木曜深夜に再放送の予定があったようですが、番組が変更になった様子。「いつ来るともわからぬ、再放送に備えよ…」と、つぶやいてみます。
――祝日だった月曜の夜。
NHK総合テレビでは、著名人の先祖を探る「ファミリーヒストリー」が放送中。
狂言師・野村萬斎さんの家族について、江戸期からの経過が語られる。やはり父方は、次第に芸の探求へと進んでいく家系だ。
番組内容に興味はあったものの色々と忙しく、他事をこなしながら時折に様子を見る程度で視聴していた。
――そして番組は、概ね後半へと進んでいく。
どちらかと言えば、古典芸能としての狂言とは直接関係しないので、おそらくは視聴者からイメージがしづらい、母方の家系に話が展開する。
野村萬斎さんの母方の曾祖父・阪本釤之助(さんのすけ)は、福井・鹿児島・名古屋など各地の行政で手腕を振るったという。
そこで紹介されたのは、さらに一代遡り、萬斎さんから見て、高祖父にあたる阪本政均(さかもと まさひら)という人物の存在。
――私が驚愕したのは、次の瞬間。
テレビ画面に映った集合写真は、明治初期のものと思われる。後列で右の方に写った阪本政均は、裁判所などの要職を歴任したとナレーションが入る。
「もしや江藤さん…が、写ってないか!?」
幕末・明治の佐賀について調べる私には見覚えのある“先輩”の姿があった。
同じ写真の前列中央。おそらくは司法関係者が揃う、その場を代表すべき席に座っていたのが、私の見間違いでなければ江藤新平、その人である。
――相変わらず固い表情で、気難しそうに見える。
「しかし、江藤さん…もっと写真は爽やかに写ってもらわねば。」
よもやの展開だが、映えない写り方をする先輩に、こちらも渋い表情が出る。
恐るべき“働き者”だったという江藤新平。司法制度の近代化が急務と考えたことが伝わる。よほど忙しいのだろうか、何だか居心地の悪い様子にも見える。
もしネット等で写真を調べようとする場合は、後に“反逆者”扱いをされたため、目を覆いたくなるような画像も散見されるので、くれぐれも注意してほしい。
――そのイメージには、私も随分と騙された。
偉大な同郷の先輩を、単に「士族反乱を起こして負けた人」と認識していたのだ。同年代の友人には、その価値をわかっている者も居たというのに。
〔参照(中盤):
あの頃は若かったのだ…そして、ボーッと生きていたのだ。そんな過去を悔いている時間は無い。今が、“反撃の時”である。
「民の司直」としての司法を唱えた江藤新平。一見、冷たく見える視線だが、常に弱い立場の人々には暖かいものだったという。
――それなりに見栄えもする、顔立ちだと思うのだが…
まともな写真では撮られ方も考えていただかねば、“映(ば)え”が重視される現代に生きる、佐賀出身者が江藤さんを“ヒーロー”として推しづらい。
一方で見かけを意識しないのが、江藤新平らしい…と言えなくもない。ここは、現代の“さがんもん”が頑張らねばならないのか。
――少なくとも「悲劇のヒーロー」として認識されるところから始めたい。
徹底して“反逆者”扱いされ、活躍や功績を語りづらかった経過があるようだ。江藤さんは“イメージ戦略”的にスタートダッシュに、大失敗しているのだ。
明治期からの初動の失敗は根が深い。当ブログを書く中でも、この状況から“リベンジ”を果たすのは並大抵の事ではないと強く感じる。
「書かねば。少しずつでも、途切れながらでも…」と、春の彼岸に思ったのだ。
――前列で江藤の右隣に写る方も、佐賀の人のはず。
楠田英世という方で、明治期の民法編纂に大きな貢献があった人物と知られるそうだ。やはり、同郷の仲間に志は受け継がれていったようである。
誤解の無いようにお伝えするが、これらの情報は番組内で何ら触れられていない。もしも、私の勘違いであれば、ご容赦を願いたい。
もともと所用があったうえに上記のような気忙しさもあって、後半はまともに視られていない。歴史好きとしては面白そうな話が続いていた。
次に再放送の情報を見つけたら、今度はしっかり、野村萬斎さんの「ファミリーヒストリー」として拝見したいと思うのだ。
2022年03月22日
「有工の“明るさ”が…」
こんばんは。
春のセンバツ高校野球は、大会初日が雨の影響で1日遅れ、本日も数時間遅れての試合開始でしたね。
私は、有田工業の試合をリアルタイムで見ることは叶わず、結果が出てから完全でない録画を視聴する…という展開でしたが、充分見応えがありました。
今回は急に注目した高校野球の感想なので、シンプルに大急ぎで書きます。私は、あまり野球に詳しくないので、ズレている点があればご容赦ください。
同校の選手たちは、有田町を中心に、武雄、伊万里、そして長崎の波佐見…ごく限られた地域から集ったと聞きます。

――夢の舞台で奮闘する、有田工業の選手たち。
やはり私学の強豪に比べると平均的に小柄な選手が多いようで、それは解説でも触れられていた。
大きく笑って、伸びやかにプレーしているから、さほど体格差は感じない。
いや捕手の方は、よく笑顔を見せるが、投手の方は淡々と表情を崩さない…対照的だと実況が繰り返す。
――“各選手のキャラが立っている”というのか、すごく感情移入できる。
1塁でのクロスプレーがあれば、自分の痛みを忘れたかのように相手を心配して立ち尽くしたり…と人柄がうかがえる。
「大技が使えないならば、小技で」とばかりに左打席から、右打席へ切り替えて、最後の1ストライクを粘る。
攻撃ではわかりやすく残念な場面もあったが、盗塁阻止や牽制球で、相手校(国学院久我山)のチャンスを崩す展開も多く見られた。
――「何だ、この渋すぎるチームは…私好みだ!」
何の因果か望郷の叫びを続ける、佐賀出身の私の心を鷲(わし)づかみだ。地味ながら佐賀県人に愛されそうな、チーム力と固い守備で切り抜けるスタイル。
しかも、画面を通じて“有工”の明るさが…空気が伝わってくるような。監督が選手の頭を撫で撫でするのが、ほほえましい。
有田工業野球部は、水害で被害が大きかった地域に、手伝いに赴いたというエピソードも聞いた。それらの苦労は感じさせない。

――このほんのりと感じる、明るさは…
全国に知られる“陶器市”で鳴らした有田町の土地柄なのだろうか。何やら見ていて楽しかった試合。
今回のセンバツでは「まず1勝したい」という目標は達せられなかった。だが、有田工業の試合を見る限り「佐賀を元気にしたい」という目的ならば、果たせたところがあるのではないか。
また、多くの佐賀県の出身者がこの試合を見て、なにがしかの感銘を受けたことは想像に難くない。
――インターネット上でも「有田工業」の検索が多くあったようで…
私の知る限りでは、検索キーワードの30位くらいには入っていたようだ。
ネット上の検索ランキング上位に並ぶ単語を見るにつけ、世の中はいろいろと大変である。本日は停電関連が心配事だ。
物理的にまで暗く寒い世相だが、球児たちに見た明るさ、爽やかさに“希望”を感じたのは、私だけではないだろう。
「この夏も、有田工業の姿を甲子園で見たい」という声もあふれたようだ。
――しかし佐賀県内では、その“有工”を凌ぐべく、
各校も地道に鍛錬を積んでいるはず…普段は熱心に野球を見ることの少ない私だが、これは今夏の楽しみが出来たようだ。
春のセンバツ高校野球は、大会初日が雨の影響で1日遅れ、本日も数時間遅れての試合開始でしたね。
私は、有田工業の試合をリアルタイムで見ることは叶わず、結果が出てから完全でない録画を視聴する…という展開でしたが、充分見応えがありました。
今回は急に注目した高校野球の感想なので、シンプルに大急ぎで書きます。私は、あまり野球に詳しくないので、ズレている点があればご容赦ください。
同校の選手たちは、有田町を中心に、武雄、伊万里、そして長崎の波佐見…ごく限られた地域から集ったと聞きます。
――夢の舞台で奮闘する、有田工業の選手たち。
やはり私学の強豪に比べると平均的に小柄な選手が多いようで、それは解説でも触れられていた。
大きく笑って、伸びやかにプレーしているから、さほど体格差は感じない。
いや捕手の方は、よく笑顔を見せるが、投手の方は淡々と表情を崩さない…対照的だと実況が繰り返す。
――“各選手のキャラが立っている”というのか、すごく感情移入できる。
1塁でのクロスプレーがあれば、自分の痛みを忘れたかのように相手を心配して立ち尽くしたり…と人柄がうかがえる。
「大技が使えないならば、小技で」とばかりに左打席から、右打席へ切り替えて、最後の1ストライクを粘る。
攻撃ではわかりやすく残念な場面もあったが、盗塁阻止や牽制球で、相手校(国学院久我山)のチャンスを崩す展開も多く見られた。
――「何だ、この渋すぎるチームは…私好みだ!」
何の因果か望郷の叫びを続ける、佐賀出身の私の心を鷲(わし)づかみだ。地味ながら佐賀県人に愛されそうな、チーム力と固い守備で切り抜けるスタイル。
しかも、画面を通じて“有工”の明るさが…空気が伝わってくるような。監督が選手の頭を撫で撫でするのが、ほほえましい。
有田工業野球部は、水害で被害が大きかった地域に、手伝いに赴いたというエピソードも聞いた。それらの苦労は感じさせない。
――このほんのりと感じる、明るさは…
全国に知られる“陶器市”で鳴らした有田町の土地柄なのだろうか。何やら見ていて楽しかった試合。
今回のセンバツでは「まず1勝したい」という目標は達せられなかった。だが、有田工業の試合を見る限り「佐賀を元気にしたい」という目的ならば、果たせたところがあるのではないか。
また、多くの佐賀県の出身者がこの試合を見て、なにがしかの感銘を受けたことは想像に難くない。
――インターネット上でも「有田工業」の検索が多くあったようで…
私の知る限りでは、検索キーワードの30位くらいには入っていたようだ。
ネット上の検索ランキング上位に並ぶ単語を見るにつけ、世の中はいろいろと大変である。本日は停電関連が心配事だ。
物理的にまで暗く寒い世相だが、球児たちに見た明るさ、爽やかさに“希望”を感じたのは、私だけではないだろう。
「この夏も、有田工業の姿を甲子園で見たい」という声もあふれたようだ。
――しかし佐賀県内では、その“有工”を凌ぐべく、
各校も地道に鍛錬を積んでいるはず…普段は熱心に野球を見ることの少ない私だが、これは今夏の楽しみが出来たようだ。
2022年03月19日
「武雄よ、共〔とも〕に…」
こんばんは。
春のセンバツ高校野球は、昨日(18日)の雨天により、本日(19日)に開幕していますね。
有田工業の試合も1日遅れ、22日(火)第1試合と表示されています。
試合日程が延びたことで有田工が勝ち進まない限り、私はその活躍をリアルタイムで見ることはできないようです。
――しかし、このぐらいで挫ける私ではありません。
「私は佐賀藩士(?)だから耐えられる…」という、いつもの論法。そして逆転の発想で語ります。
「…試合が1日延びたなら、この記事を書く!」というわけで、今春の高校野球に便乗して、今度は有田の東にある“武雄”を語ります。
今回大会の有田工業高校のメンバーですが、有田町の隣にある、武雄市の中学から進学した選手も多いようです。
これは、出身選手の地元・武雄でも自慢したいポイントのようで、関係者各位はきっと盛り上がっているはず…。

――この記事、佐賀に詳しくない人がお読みの可能性も。
もしや「武雄〔ぶゆう〕って呼んでもいいか?」と、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の上総広常〔演:佐藤浩市〕っぽい事を言い出す方もいるかもしれません。
佐賀県の地名は武雄〔たけお〕と読みます。間違っても、「お前も俺も、武雄〔ぶゆう〕。みんな武雄〔ぶゆう〕だ~!」と盛り上がらないようにお願いします。
この辺りは『鎌倉殿…』に出た、いわゆる“武衛〔ぶえい〕コント”の真似です。ご存じない皆様は、さらりと流してください。
「言葉の誤解があって、皆が“将軍クラス”の呼ばれ方をする…」という、今年の大河ドラマならではの、とても面白い場面でした。
――しかし“武雄”〔たけお〕とは、やはり強そうな地名。
実はその名に違わない“強者”。幕末から明治にかかる激動の時代。佐賀藩の武雄領と言えば“武芸第一”とまで称されたという精鋭揃い。
しかも「腕っぷしが強い」という粗野な印象ではなく、近代化が進んでいた先進地域だったことに理由があるようです。
戊辰戦争の際には旧幕府方で“無敗”と恐れられた庄内藩(山形)をくい止め、新政府側に付いて、孤立した久保田藩(秋田)を救う等の活躍が伝わります。

※そんな縁もあり、秋田の竿燈祭りが武雄にお目見えしたことも…
――早期に“黒船来航”を想定し、
長崎では外国船に備えた砲台を築くなど、異国に対抗するために強くなった、佐賀藩にとって、不本意だったはずの国内での戦い。
葛藤はあったかもしれませんが、武雄領の精鋭たちは奮戦し、長引かせては危うい内戦の早期終結に貢献することになりました。
その「武雄の物語」の始まりは、今から二百年前ほど昔。幕末期、佐賀藩の名君として知られる鍋島直正公が、まだ10歳前後の少年だった頃。
――のちの名君には“兄貴分”が存在しました。
佐賀藩には、支藩や自治領が多かったのですが、もとは龍造寺一門の“武雄鍋島家”もその1つ。
当ブログでは幕末の黎明期から活躍し、佐賀藩の近代化を先導していた武雄領主・鍋島茂義公の役回りに注目して綴ってきました。
“蘭癖”(西洋かぶれ)と評される鍋島茂義は、一回り年下の義弟(妻の弟)にあたる、鍋島直正に多大な影響を与えたようです。

――そんな“蘭学兄貴”・茂義公の背中を見つめて。
西洋砲術の導入、科学技術の研究、欧米からの文物収集、家来の語学習得への派遣。よほど自由に行動したかったか、早期に隠居するところまで…
武雄領主・鍋島茂義が先んじて行った事。まるで、その背中を追いかけていたような佐賀藩主・鍋島直正。
このように佐賀藩の政策を進めた結果、幕末期には、日本の近代化のトップランナーになったと考えています。
その茂義公が語学を習得させようと、長崎に派遣した武雄の人・山口尚芳(範蔵)は、もっと知られてほしい方。「やまぐち ますか」とお読みするのが一般的。
明治初期の“岩倉使節団”の副使で、有名な写真に映った五人のうちの1人。勤王志士ですが西洋事情に詳しい「スマートな紳士」との印象を持っています。
〔参照:「魅力度と“第三の男”(前編)」、「魅力度と“第三の男”(後編)」〕

※右下の写真(一部)に注目。ハットを胸前に携えたジェントルマン。それが、山口尚芳…
――幕末期の先進地・武雄から、世界に雄飛した陶磁器の町・有田へ。
そう考えると、私には近隣の2市町ではあるものの、何だか“壮大な進学”をした学生さんたち…という見え方をします。
甲子園で勝ち進む事も楽しみですが、佐賀のものづくりの伝統を受け継いだ、工業高校としての存在感にも期待するところがあります。
ある映像で有田工業の学生さんが課題に取り組む姿を見かける機会があったのですが、すごく真剣な“良い目”をしていたと記憶するのです。
…現在のところ、有田工業の出場試合は、22日(火)の第1試合。
私のように放送時間に見られない方も多いと思います。地元・佐賀から、いや、全国から応援ができる皆様。よろしくお願いします。
春のセンバツ高校野球は、昨日(18日)の雨天により、本日(19日)に開幕していますね。
有田工業の試合も1日遅れ、22日(火)第1試合と表示されています。
試合日程が延びたことで有田工が勝ち進まない限り、私はその活躍をリアルタイムで見ることはできないようです。
――しかし、このぐらいで挫ける私ではありません。
「私は佐賀藩士(?)だから耐えられる…」という、いつもの論法。そして逆転の発想で語ります。
「…試合が1日延びたなら、この記事を書く!」というわけで、今春の高校野球に便乗して、今度は有田の東にある“武雄”を語ります。
今回大会の有田工業高校のメンバーですが、有田町の隣にある、武雄市の中学から進学した選手も多いようです。
これは、出身選手の地元・武雄でも自慢したいポイントのようで、関係者各位はきっと盛り上がっているはず…。
――この記事、佐賀に詳しくない人がお読みの可能性も。
もしや「武雄〔ぶゆう〕って呼んでもいいか?」と、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の上総広常〔演:佐藤浩市〕っぽい事を言い出す方もいるかもしれません。
佐賀県の地名は武雄〔たけお〕と読みます。間違っても、「お前も俺も、武雄〔ぶゆう〕。みんな武雄〔ぶゆう〕だ~!」と盛り上がらないようにお願いします。
この辺りは『鎌倉殿…』に出た、いわゆる“武衛〔ぶえい〕コント”の真似です。ご存じない皆様は、さらりと流してください。
「言葉の誤解があって、皆が“将軍クラス”の呼ばれ方をする…」という、今年の大河ドラマならではの、とても面白い場面でした。
――しかし“武雄”〔たけお〕とは、やはり強そうな地名。
実はその名に違わない“強者”。幕末から明治にかかる激動の時代。佐賀藩の武雄領と言えば“武芸第一”とまで称されたという精鋭揃い。
しかも「腕っぷしが強い」という粗野な印象ではなく、近代化が進んでいた先進地域だったことに理由があるようです。
戊辰戦争の際には旧幕府方で“無敗”と恐れられた庄内藩(山形)をくい止め、新政府側に付いて、孤立した久保田藩(秋田)を救う等の活躍が伝わります。
※そんな縁もあり、秋田の竿燈祭りが武雄にお目見えしたことも…
――早期に“黒船来航”を想定し、
長崎では外国船に備えた砲台を築くなど、異国に対抗するために強くなった、佐賀藩にとって、不本意だったはずの国内での戦い。
葛藤はあったかもしれませんが、武雄領の精鋭たちは奮戦し、長引かせては危うい内戦の早期終結に貢献することになりました。
その「武雄の物語」の始まりは、今から二百年前ほど昔。幕末期、佐賀藩の名君として知られる鍋島直正公が、まだ10歳前後の少年だった頃。
――のちの名君には“兄貴分”が存在しました。
佐賀藩には、支藩や自治領が多かったのですが、もとは龍造寺一門の“武雄鍋島家”もその1つ。
当ブログでは幕末の黎明期から活躍し、佐賀藩の近代化を先導していた武雄領主・鍋島茂義公の役回りに注目して綴ってきました。
“蘭癖”(西洋かぶれ)と評される鍋島茂義は、一回り年下の義弟(妻の弟)にあたる、鍋島直正に多大な影響を与えたようです。
――そんな“蘭学兄貴”・茂義公の背中を見つめて。
西洋砲術の導入、科学技術の研究、欧米からの文物収集、家来の語学習得への派遣。よほど自由に行動したかったか、早期に隠居するところまで…
武雄領主・鍋島茂義が先んじて行った事。まるで、その背中を追いかけていたような佐賀藩主・鍋島直正。
このように佐賀藩の政策を進めた結果、幕末期には、日本の近代化のトップランナーになったと考えています。
その茂義公が語学を習得させようと、長崎に派遣した武雄の人・山口尚芳(範蔵)は、もっと知られてほしい方。「やまぐち ますか」とお読みするのが一般的。
明治初期の“岩倉使節団”の副使で、有名な写真に映った五人のうちの1人。勤王志士ですが西洋事情に詳しい「スマートな紳士」との印象を持っています。
〔参照:
※右下の写真(一部)に注目。ハットを胸前に携えたジェントルマン。それが、山口尚芳…
――幕末期の先進地・武雄から、世界に雄飛した陶磁器の町・有田へ。
そう考えると、私には近隣の2市町ではあるものの、何だか“壮大な進学”をした学生さんたち…という見え方をします。
甲子園で勝ち進む事も楽しみですが、佐賀のものづくりの伝統を受け継いだ、工業高校としての存在感にも期待するところがあります。
ある映像で有田工業の学生さんが課題に取り組む姿を見かける機会があったのですが、すごく真剣な“良い目”をしていたと記憶するのです。
…現在のところ、有田工業の出場試合は、22日(火)の第1試合。
私のように放送時間に見られない方も多いと思います。地元・佐賀から、いや、全国から応援ができる皆様。よろしくお願いします。
2022年03月16日
「球春に唸〔うな〕れ!」
こんばんは。
いきなり、何を言い出すのかという本日のタイトル。佐賀県から有田工業高校が春の選抜甲子園大会に出場。
地元の皆様ならば、テレビで見たかもしれませんが、私は、サガテレビのネットニュースで“出陣”前の県庁への挨拶の風景を見かけました。
そして、以下は例によって“本編”みたいな調子で綴ります。
――「勝って佐賀の人を元気にしたい」というコメント。
「おおっ、まるで“ご当地アイドル”のような精神…」
選手の代表2人が語る意気込み。おおむね私の印象はこうだった。
「守備面では、エラーをせずにしっかりと…」「打撃面では、低い打球で1点をもぎとる野球」「球を打たせてとる」「1勝して佐賀の人を元気にできるように」
――「…サガだ。この感じ、どこまでも佐賀だ…」
若者にして、何と“地道な”抱負を語るのだ。とても“佐賀”っぽい決意表明だと感じる。そして、有田工業は、やはり手堅く守り勝つチームだとの評価を聞く。
派手さに走らず、コツコツと取り組む。幕末期に「日本の産業革命」を始めたとも評される技術革新を進めた、佐賀のものづくり。
高熱で鉄を溶かす“反射炉”など当時、最先端の西洋技術を研究し、佐賀藩は技術のトップランナーとしての力を獲得していった。
それには江戸期の窯業(陶磁器産業)で培った「炎を操る技術」が関わった事は調べがついている。

――明治へと受け継がれた、佐賀の産業技術。
有田工業高校のルーツを見ると、明治十四年に当地に設立された、窯業の技術者養成機関「勉脩学舎」にあるそうだ。
同じ年、東京では『明治十四年の政変』で、大隈重信侯はじめ佐賀出身者も色々と大変だったのだが、ここでは深くは触れない。
その頃も、地元・佐賀では江戸期からの産業の蓄積を、守り育てていく試みが続けられていたということだろう。
――有田に関わる“本編”の登場人物も。
少年期に佐賀の藩校・弘道館で出会った頃から、大隈重信(八太郎)と友達だったという久米邦武(丈一郎)。
その父・久米邦郷は、有田皿山代官という佐賀藩の産業に関わる重責も担うエリートだった。
〔参照:「主に有田町民の方を対象にしたつぶやき(前編)」〕
明治期には、有田の陶磁器産業の発展にも助力した久米邦武だったが、子・久米桂一郎(日本の洋画家として著名)と距離感があり、別居していたという。
そんな時に同郷の旧友・大隈重信が親子の間を取り持ったと聞く。若い頃の友達と、年寄りになっても仲良くある事には得がたい価値があると思うのだ。

――「球春に唸〔うな〕れ…」
コロナ禍の続く中、制約がありつつも開催できている高校野球。各地の野球部だけでなく、吹奏楽(ブラスバンド)部にとっても、晴れの舞台であるらしい。
長くご覧いただいて、私の思考回路が読める方なら、お気付きかもしれない。
私は甲子園大会で「不屈の佐賀」をイメージする、あのアニメのテーマソングが響き渡るのを聞いてみたいのだ。
〔参照(中盤):「昨年の我に、今年は勝つべし」〕
そして、勝ち進む有田工業を見たいのだが、対戦相手の国学院久我山は、あの“イチロー”から走塁の指導も受けたらしい。
そもそも、センバツ大会なのだから、出場校は間違いなく強豪揃いである。
――このように佐賀県民だけでなく、全国の佐賀出身者も見ています。
…とプレッシャー(?)をかけるのは本意ではありません。しかし、熱い注目をしているのは確かです。
以上が、私からの幾分、風変わりなエールです。思う存分、夢の舞台・甲子園を駆け抜けてきてほしいと思います。
現在のスケジュールですと、有田工業は21日(月・祝)の第1試合に登場予定だそうです。見らんば…
いきなり、何を言い出すのかという本日のタイトル。佐賀県から有田工業高校が春の選抜甲子園大会に出場。
地元の皆様ならば、テレビで見たかもしれませんが、私は、サガテレビのネットニュースで“出陣”前の県庁への挨拶の風景を見かけました。
そして、以下は例によって“本編”みたいな調子で綴ります。
――「勝って佐賀の人を元気にしたい」というコメント。
「おおっ、まるで“ご当地アイドル”のような精神…」
選手の代表2人が語る意気込み。おおむね私の印象はこうだった。
「守備面では、エラーをせずにしっかりと…」「打撃面では、低い打球で1点をもぎとる野球」「球を打たせてとる」「1勝して佐賀の人を元気にできるように」
――「…サガだ。この感じ、どこまでも佐賀だ…」
若者にして、何と“地道な”抱負を語るのだ。とても“佐賀”っぽい決意表明だと感じる。そして、有田工業は、やはり手堅く守り勝つチームだとの評価を聞く。
派手さに走らず、コツコツと取り組む。幕末期に「日本の産業革命」を始めたとも評される技術革新を進めた、佐賀のものづくり。
高熱で鉄を溶かす“反射炉”など当時、最先端の西洋技術を研究し、佐賀藩は技術のトップランナーとしての力を獲得していった。
それには江戸期の窯業(陶磁器産業)で培った「炎を操る技術」が関わった事は調べがついている。
――明治へと受け継がれた、佐賀の産業技術。
有田工業高校のルーツを見ると、明治十四年に当地に設立された、窯業の技術者養成機関「勉脩学舎」にあるそうだ。
同じ年、東京では『明治十四年の政変』で、大隈重信侯はじめ佐賀出身者も色々と大変だったのだが、ここでは深くは触れない。
その頃も、地元・佐賀では江戸期からの産業の蓄積を、守り育てていく試みが続けられていたということだろう。
――有田に関わる“本編”の登場人物も。
少年期に佐賀の藩校・弘道館で出会った頃から、大隈重信(八太郎)と友達だったという久米邦武(丈一郎)。
その父・久米邦郷は、有田皿山代官という佐賀藩の産業に関わる重責も担うエリートだった。
〔参照:
明治期には、有田の陶磁器産業の発展にも助力した久米邦武だったが、子・久米桂一郎(日本の洋画家として著名)と距離感があり、別居していたという。
そんな時に同郷の旧友・大隈重信が親子の間を取り持ったと聞く。若い頃の友達と、年寄りになっても仲良くある事には得がたい価値があると思うのだ。
――「球春に唸〔うな〕れ…」
コロナ禍の続く中、制約がありつつも開催できている高校野球。各地の野球部だけでなく、吹奏楽(ブラスバンド)部にとっても、晴れの舞台であるらしい。
長くご覧いただいて、私の思考回路が読める方なら、お気付きかもしれない。
私は甲子園大会で「不屈の佐賀」をイメージする、あのアニメのテーマソングが響き渡るのを聞いてみたいのだ。
〔参照(中盤):
そして、勝ち進む有田工業を見たいのだが、対戦相手の国学院久我山は、あの“イチロー”から走塁の指導も受けたらしい。
そもそも、センバツ大会なのだから、出場校は間違いなく強豪揃いである。
――このように佐賀県民だけでなく、全国の佐賀出身者も見ています。
…とプレッシャー(?)をかけるのは本意ではありません。しかし、熱い注目をしているのは確かです。
以上が、私からの幾分、風変わりなエールです。思う存分、夢の舞台・甲子園を駆け抜けてきてほしいと思います。
現在のスケジュールですと、有田工業は21日(月・祝)の第1試合に登場予定だそうです。見らんば…
2022年02月22日
「急に“朝ドラ”にハマる。」
こんばんは。
当ブログをご覧の皆様には、私が熱心な大河ドラマ視聴者であると、伝わっていることと思います。
では、NHKのもう1枚の“看板番組”とも言うべき、連続テレビ小説(朝ドラ)はどうかと言えば、実はあまり見ていないことが多いです。
朝は出勤している時間帯でもあり、毎日録画するのも…という事情によります。
――ところが、先週ぐらいから。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を、急に録画で視聴し始めました。番組宣伝で“時代劇”の設定が紹介されて、興味を引かれたのですね。
ラジオの英語番組を軸にしたドラマという事で、多少は気になっていたところに追加要素が入り、3人目の主人公のところで“カムカム”と来たわけです。

――キャストを“大河ドラマ”目線で見ると
2021年『青天を衝け』で徳川慶喜の妻・美賀君だった川栄李奈さんが主役。2020年『麒麟がくる』で関白・近衛前久の本郷奏多さんがお相手役の様子。
大河ドラマの時と比べ、急に“庶民”な二人の演技力の高さも光っています。
――見始めたばかりの“新参者”なので…
まだドラマ自体の感想を述べることは差し控えます。脚本家・藤本有紀さんの名をどこかで聞いた覚えがあったので、少し調べてみました。
2012年大河ドラマ『平清盛』の脚本を書いた方なのですね。
画面が薄暗いとか、砂埃(ぼこり)が立ちすぎているとか、“悪役扱い”の多い清盛公では視聴率が取れないとか…いろいろと聞きました。
――その一方で「名作」という評価も高いようです。
『平清盛』という作品には根強いファンが多く、“伝説の作品”扱いをする方々も。たしかに弓を射る動作の一本にも何だか重みがあった…ような印象です。
“画面の薄暗さ”は「陰影の使い方が絶妙」であり、“砂埃の立ちすぎ”は「激動する時代の疾走感」の表現となるのでしょう。
そして松山ケンイチさんの演じた平清盛には「扇で、沈む太陽を呼び戻した」という伝説が似合うような…そんな凄みもあったように思います。
――しっかり“伏線”を張る脚本家さんとも聞きます。
熱烈なファンが増える一方、“途中入室”がしにくいドラマの構成になるのかもしれません。
朝ドラで言えば、上方(京・大坂の系統)の落語を題材にした『ちりとてちん』も、たぶん数字以上に記憶に残る作品でした。
最初からの視聴者は落語の知識が増えるところまで行くのでしょうけども、中途参加にはハードルの高い作品だったかもしれません。

――“あんこ”・“ジャズ”・“時代劇”…
『カムカムエヴリバディ』には、いま“栄光の座”にあるとは言い難い「古き良きもの」たちへの暖かい目線が見えるとの声もあるようです。
それらの“復活”の兆しは、このようなドラマを通じて見えるのかもしれません。
私は終盤で「カムカム」して来た“エヴリバディ”の1人なのかもしれませんが、なかなか楽しく拝見しています。
――最後に、個人的なPR(?)を入れます。
一応は、私が見たい「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージ(本編)の構成も「3人の主人公でつないでいく、およそ“百年の物語”」なのです。
〔参照:「佐賀の物語を描け!」(独自色③)〕
但し、物語開始時点の1808年には主人公が誰も誕生していません。また、序盤三十年の展開が異様に早く、中盤から急に1年刻みで展開したり…
色々と中途半端ではありますが、こちらは気長にお付き合いいただければありがたいです。
当ブログをご覧の皆様には、私が熱心な大河ドラマ視聴者であると、伝わっていることと思います。
では、NHKのもう1枚の“看板番組”とも言うべき、連続テレビ小説(朝ドラ)はどうかと言えば、実はあまり見ていないことが多いです。
朝は出勤している時間帯でもあり、毎日録画するのも…という事情によります。
――ところが、先週ぐらいから。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』を、急に録画で視聴し始めました。番組宣伝で“時代劇”の設定が紹介されて、興味を引かれたのですね。
ラジオの英語番組を軸にしたドラマという事で、多少は気になっていたところに追加要素が入り、3人目の主人公のところで“カムカム”と来たわけです。

――キャストを“大河ドラマ”目線で見ると
2021年『青天を衝け』で徳川慶喜の妻・美賀君だった川栄李奈さんが主役。2020年『麒麟がくる』で関白・近衛前久の本郷奏多さんがお相手役の様子。
大河ドラマの時と比べ、急に“庶民”な二人の演技力の高さも光っています。
――見始めたばかりの“新参者”なので…
まだドラマ自体の感想を述べることは差し控えます。脚本家・藤本有紀さんの名をどこかで聞いた覚えがあったので、少し調べてみました。
2012年大河ドラマ『平清盛』の脚本を書いた方なのですね。
画面が薄暗いとか、砂埃(ぼこり)が立ちすぎているとか、“悪役扱い”の多い清盛公では視聴率が取れないとか…いろいろと聞きました。
――その一方で「名作」という評価も高いようです。
『平清盛』という作品には根強いファンが多く、“伝説の作品”扱いをする方々も。たしかに弓を射る動作の一本にも何だか重みがあった…ような印象です。
“画面の薄暗さ”は「陰影の使い方が絶妙」であり、“砂埃の立ちすぎ”は「激動する時代の疾走感」の表現となるのでしょう。
そして松山ケンイチさんの演じた平清盛には「扇で、沈む太陽を呼び戻した」という伝説が似合うような…そんな凄みもあったように思います。
――しっかり“伏線”を張る脚本家さんとも聞きます。
熱烈なファンが増える一方、“途中入室”がしにくいドラマの構成になるのかもしれません。
朝ドラで言えば、上方(京・大坂の系統)の落語を題材にした『ちりとてちん』も、たぶん数字以上に記憶に残る作品でした。
最初からの視聴者は落語の知識が増えるところまで行くのでしょうけども、中途参加にはハードルの高い作品だったかもしれません。

――“あんこ”・“ジャズ”・“時代劇”…
『カムカムエヴリバディ』には、いま“栄光の座”にあるとは言い難い「古き良きもの」たちへの暖かい目線が見えるとの声もあるようです。
それらの“復活”の兆しは、このようなドラマを通じて見えるのかもしれません。
私は終盤で「カムカム」して来た“エヴリバディ”の1人なのかもしれませんが、なかなか楽しく拝見しています。
――最後に、個人的なPR(?)を入れます。
一応は、私が見たい「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージ(本編)の構成も「3人の主人公でつないでいく、およそ“百年の物語”」なのです。
〔参照:
但し、物語開始時点の1808年には主人公が誰も誕生していません。また、序盤三十年の展開が異様に早く、中盤から急に1年刻みで展開したり…
色々と中途半端ではありますが、こちらは気長にお付き合いいただければありがたいです。
2021年12月31日
「紅白に想う、SAGA」
こんにちは。
年末年始のお休みに入り、何が楽しいかと言えば、時間を選ばずに、有田焼の急須で入れた嬉野茶を飲んで、丸ぼうろを食(は)むことができます。
一年を振り返ると、あのアニメに出会ったことを語らないわけにもいかず…
〔参照:「再起の剣」〕
年の瀬の忙しい中、また複雑な記事を書いてしまったので、共感できる方にお読みいただければ幸いです。
――2021(令和3)年。ようやく知るに至った“佐賀を救う力”の一端。
「気づいてなかったんか~い!」という激しい“ツッコミ”もあるかもしれません。
いや、佐賀から離れている私です。皆様と違って自然には情報が入りません。出遅れるのですよ。いろいろと。
『肥前さが幕末維新博覧会』が盛り上がっていた頃、2018年の佐賀をさらに熱くしたであろうアニメ『ゾンビランドサガ』。
…そのリアルタイムでの感動を知ることなく、周回遅れを3年ばかり。
2021年4月から放送された、同作品第2期(第2シリーズ)『ゾンビランドサガ リベンジ』。私に大きな感銘を与えました。

※嬉野温泉。作品のファンによる“マンホールのフタ”巡りでも、人気スポットと聞きます。
――いまも続く、異色のアイドルたちの活躍。
アニメから出でて、佐賀県内での“ご当地ナンバープレート”から“マンホールのフタ”にまで、作中のキャラクターが登場しているそうですね。
ここ2年間も佐賀に“帰藩”できておらず、残念ながら現物は見ておりません。
まずは“幕末佐賀藩の大河ドラマ”を志向する私ですので、当初は「さすがに、アイドル系のアニメまでは…」と引き気味でした。
第1期の再放送すら視聴していなかったのは、そのためです。
〔参照:「誰かが、誰かの“憧れの人”」〕
しかし、第2期で視聴した回を重ねるごとに、同作品への私の評価は急上昇。最後には“感涙もの”に分類したことは、幾度か語ってきました。
――これは“深読み”し過ぎかもしれませんが、
主人公のアイドルグループ“フランシュシュ”のメンバーは一度亡くなってから甦っています。
作中では“ゾンビィ”と呼称され、不思議な肉体をしていて、もし首が離れても、くっつければ元通りに動けるのです…
「…この作品。やはり本気で“佐賀を救おう”としている!?」
教科書、歴史番組、今ならインターネットの情報でも。佐賀出身者である私の心を痛めつける“あの事件”の辛すぎる結末。
そして歴史の過程でも、明治の一時期は県域が消滅するほど、佐賀県に与えられた痛烈なダメージ。
〔参照:「佐賀を取り戻す話」〕
――「よもや、ここを真っ向から書くとは…」
第2期(リベンジ)で明らかになってきた同作品の大枠。重要なエピソードがありました。まさかアイドル系アニメで、明治時代の話をまともに描いてくるとは。
主人公たちも、各々の時代で「もし生きていれば、佐賀に繁栄をもたらすはずだった少女たち」という設定なのが泣かせます。
このように“生死の境”が基準なら、アニメ限定の話になってしまうのですが…
「佐賀に残って(戻って)いれば、地域の発展につながったはずの人」が都会に出たまま還ってこない…という事は、現実にもあると思うのですね。

――「ところで、なぜ年内最終日にアニメの話をする?」
大晦日だから思うのです。近いうちに『ゾンビランドサガ』の主人公グループ・フランシュシュを紅白歌合戦で見ることはできないかと。
ここ一年でも、同アニメの声優さんたちは、千葉の幕張で大規模なライブを行い、NHKの歌番組にも出演を果たしています。
しかし、映画化が決定したとはいえ、一般的には同作品の盛り上がりのピークは過ぎているとの見方もあるようです。
「ここから、どう巻き返すか…」と年の瀬の最後まで、こんな事を考えています。
〔参照:「佐賀の“終わらない”物語…」〕
――今年は、特に“乱文”が多かった当ブログです。
そこそこ仕事も忙しく、幕末佐賀藩の大河ドラマをイメージした“本編”が進まなかった一年でした。
文章をまとめる時間の無い時は「佐賀への愛を叫ぶ(?)」企画も多かったので、読みづらい記事もあったと思います。
また年始にも語りそうですが「来年こそは“本編”を進めて、佐賀にも“帰藩”しよう!」という決意を新たにしているところです。
この一年もご覧いただいた皆様、ありがとうございます。良いお年をお迎えください。
年末年始のお休みに入り、何が楽しいかと言えば、時間を選ばずに、有田焼の急須で入れた嬉野茶を飲んで、丸ぼうろを食(は)むことができます。
一年を振り返ると、あのアニメに出会ったことを語らないわけにもいかず…
〔参照:
年の瀬の忙しい中、また複雑な記事を書いてしまったので、共感できる方にお読みいただければ幸いです。
――2021(令和3)年。ようやく知るに至った“佐賀を救う力”の一端。
「気づいてなかったんか~い!」という激しい“ツッコミ”もあるかもしれません。
いや、佐賀から離れている私です。皆様と違って自然には情報が入りません。出遅れるのですよ。いろいろと。
『肥前さが幕末維新博覧会』が盛り上がっていた頃、2018年の佐賀をさらに熱くしたであろうアニメ『ゾンビランドサガ』。
…そのリアルタイムでの感動を知ることなく、周回遅れを3年ばかり。
2021年4月から放送された、同作品第2期(第2シリーズ)『ゾンビランドサガ リベンジ』。私に大きな感銘を与えました。
※嬉野温泉。作品のファンによる“マンホールのフタ”巡りでも、人気スポットと聞きます。
――いまも続く、異色のアイドルたちの活躍。
アニメから出でて、佐賀県内での“ご当地ナンバープレート”から“マンホールのフタ”にまで、作中のキャラクターが登場しているそうですね。
ここ2年間も佐賀に“帰藩”できておらず、残念ながら現物は見ておりません。
まずは“幕末佐賀藩の大河ドラマ”を志向する私ですので、当初は「さすがに、アイドル系のアニメまでは…」と引き気味でした。
第1期の再放送すら視聴していなかったのは、そのためです。
〔参照:
しかし、第2期で視聴した回を重ねるごとに、同作品への私の評価は急上昇。最後には“感涙もの”に分類したことは、幾度か語ってきました。
――これは“深読み”し過ぎかもしれませんが、
主人公のアイドルグループ“フランシュシュ”のメンバーは一度亡くなってから甦っています。
作中では“ゾンビィ”と呼称され、不思議な肉体をしていて、もし首が離れても、くっつければ元通りに動けるのです…
「…この作品。やはり本気で“佐賀を救おう”としている!?」
教科書、歴史番組、今ならインターネットの情報でも。佐賀出身者である私の心を痛めつける“あの事件”の辛すぎる結末。
そして歴史の過程でも、明治の一時期は県域が消滅するほど、佐賀県に与えられた痛烈なダメージ。
〔参照:
――「よもや、ここを真っ向から書くとは…」
第2期(リベンジ)で明らかになってきた同作品の大枠。重要なエピソードがありました。まさかアイドル系アニメで、明治時代の話をまともに描いてくるとは。
主人公たちも、各々の時代で「もし生きていれば、佐賀に繁栄をもたらすはずだった少女たち」という設定なのが泣かせます。
このように“生死の境”が基準なら、アニメ限定の話になってしまうのですが…
「佐賀に残って(戻って)いれば、地域の発展につながったはずの人」が都会に出たまま還ってこない…という事は、現実にもあると思うのですね。

――「ところで、なぜ年内最終日にアニメの話をする?」
大晦日だから思うのです。近いうちに『ゾンビランドサガ』の主人公グループ・フランシュシュを紅白歌合戦で見ることはできないかと。
ここ一年でも、同アニメの声優さんたちは、千葉の幕張で大規模なライブを行い、NHKの歌番組にも出演を果たしています。
しかし、映画化が決定したとはいえ、一般的には同作品の盛り上がりのピークは過ぎているとの見方もあるようです。
「ここから、どう巻き返すか…」と年の瀬の最後まで、こんな事を考えています。
〔参照:
――今年は、特に“乱文”が多かった当ブログです。
そこそこ仕事も忙しく、幕末佐賀藩の大河ドラマをイメージした“本編”が進まなかった一年でした。
文章をまとめる時間の無い時は「佐賀への愛を叫ぶ(?)」企画も多かったので、読みづらい記事もあったと思います。
また年始にも語りそうですが「来年こそは“本編”を進めて、佐賀にも“帰藩”しよう!」という決意を新たにしているところです。
この一年もご覧いただいた皆様、ありがとうございます。良いお年をお迎えください。
2021年10月27日
「佐賀に“映画”の風がふく」
こんばんは。
「…むむっ。私の掴んだ情報は、もはや“周回遅れ”だったか!」
いきなり、私の心の声からで恐縮です。故郷から離れた都市圏にて、叔父上が荷物に入れてくれた『佐賀新聞』(10月18日付)を目にした私。
2日ほど前。私がネット上で見つけた一報は、佐賀県内では1週間以上前に大々的に報じられた周知の事実でした。
――それは、あるアニメの映画化のお知らせ。
映画『ゾンビなき戦い』じゃなくて、『ゾンビランドサガ』の映画化の決定です。
まさか現地ではここまで新聞に大きく載っているなど、思ってもみなかったので、私は苦笑します。「こんなところに佐賀と、大都市圏との情報格差が…」
たぶん面白い事例です。「佐賀に情報はあるが、“都会”では見つけられない。」こんな事も、どんどん増えていけばいい…と思っています。

※『ゾンビランドサガ』でおなじみの洋館(唐津市歴史民俗資料館)現在、休館中。
――まぁ、映画化発表の場は…
千葉・幕張のライブ会場でした。もし発表の場まで佐賀ならば“完璧”でしたが、そこまでは欲張らずにいきましょう。
私は、第2シリーズ『ゾンビランドサガ リベンジ』からの視聴ですが、最終回のラスト「謎の飛行物体による襲撃(?)」のような場面が、気になっています。
「突拍子もない“伏線”なので、映画化で回収する…?」とは考えたところ。
〔参照(終盤):「おそらくは…」〕
――そこに、“強大な敵”が待ち受けるならば、
それだけ“強力な味方”が必要になるでしょう。佐賀の誇る“歴史上の人物”が、彼女たちに手を貸す、壮大な映画っぽい展開への個人的な期待もあります。
第2シリーズでは登場人物(ゆうぎり)が、明治期の佐賀藩出身者(副島種臣・大木喬任・大隈重信)に、助力を求める手紙を出す場面もありました。
〔参照(中盤):「佐賀を、どう取り戻したか」〕
また、堂々と「アイドル八賢人」というキャッチコピーまで使ってくる作品なので、あり得る話かもしれません。
――そういえば、佐賀は「宇宙も見ている」とか。
佐賀県が、国の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携する事業がある様子。「宇宙×地方創生」と、ぶっ飛んだテーマです。
…宇宙開発の高度な技術は、様々な分野に応用がきくようですね。
『ゾンビランドサガ』には県庁も絡んでいるはず。もしや「スターウォーズ」っぽい話が展開して、“宇宙”を織り込んでくるかもしれません。

――映画化で、どんな物語が描かれるのか…非常に楽しみです。
また、公開中の映画『劇場版 ルパンの娘』で、佐賀は“ロケ地”となりました。「有田ポーセリンパークを海外の街に見立てて撮影した」という興味深い話。
私も“本編”では、海外ロケの代わりにその手を使おうと思っています。パリとか、ウィーンとか行けそうにありませんので…
題材でも舞台でも、映画に“映える”らしい佐賀。これからは、フィルムを通した佐賀の風景も、全国の人が目にする機会が増えていってほしいな…と思います。
「…むむっ。私の掴んだ情報は、もはや“周回遅れ”だったか!」
いきなり、私の心の声からで恐縮です。故郷から離れた都市圏にて、叔父上が荷物に入れてくれた『佐賀新聞』(10月18日付)を目にした私。
2日ほど前。私がネット上で見つけた一報は、佐賀県内では1週間以上前に大々的に報じられた周知の事実でした。
――それは、あるアニメの映画化のお知らせ。
映画『ゾンビなき戦い』じゃなくて、『ゾンビランドサガ』の映画化の決定です。
まさか現地ではここまで新聞に大きく載っているなど、思ってもみなかったので、私は苦笑します。「こんなところに佐賀と、大都市圏との情報格差が…」
たぶん面白い事例です。「佐賀に情報はあるが、“都会”では見つけられない。」こんな事も、どんどん増えていけばいい…と思っています。
※『ゾンビランドサガ』でおなじみの洋館(唐津市歴史民俗資料館)現在、休館中。
――まぁ、映画化発表の場は…
千葉・幕張のライブ会場でした。もし発表の場まで佐賀ならば“完璧”でしたが、そこまでは欲張らずにいきましょう。
私は、第2シリーズ『ゾンビランドサガ リベンジ』からの視聴ですが、最終回のラスト「謎の飛行物体による襲撃(?)」のような場面が、気になっています。
「突拍子もない“伏線”なので、映画化で回収する…?」とは考えたところ。
〔参照(終盤):
――そこに、“強大な敵”が待ち受けるならば、
それだけ“強力な味方”が必要になるでしょう。佐賀の誇る“歴史上の人物”が、彼女たちに手を貸す、壮大な映画っぽい展開への個人的な期待もあります。
第2シリーズでは登場人物(ゆうぎり)が、明治期の佐賀藩出身者(副島種臣・大木喬任・大隈重信)に、助力を求める手紙を出す場面もありました。
〔参照(中盤):
また、堂々と「アイドル八賢人」というキャッチコピーまで使ってくる作品なので、あり得る話かもしれません。
――そういえば、佐賀は「宇宙も見ている」とか。
佐賀県が、国の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携する事業がある様子。「宇宙×地方創生」と、ぶっ飛んだテーマです。
…宇宙開発の高度な技術は、様々な分野に応用がきくようですね。
『ゾンビランドサガ』には県庁も絡んでいるはず。もしや「スターウォーズ」っぽい話が展開して、“宇宙”を織り込んでくるかもしれません。
――映画化で、どんな物語が描かれるのか…非常に楽しみです。
また、公開中の映画『劇場版 ルパンの娘』で、佐賀は“ロケ地”となりました。「有田ポーセリンパークを海外の街に見立てて撮影した」という興味深い話。
私も“本編”では、海外ロケの代わりにその手を使おうと思っています。パリとか、ウィーンとか行けそうにありませんので…
題材でも舞台でも、映画に“映える”らしい佐賀。これからは、フィルムを通した佐賀の風景も、全国の人が目にする機会が増えていってほしいな…と思います。
2021年10月15日
「魅力度と“第三の男”(後編)」
こんばんは。
前回の続きです。私が、おとなしく“魅力度ランキング”の話を続けるわけもなく、やはり佐賀藩の話に持っていきます。
個人的には、広く浅い“魅力度”より「関係人口」という考え方に注目しています。例えば、いまの私を佐賀県の「定住人口」に計上はできませんが、「関係人口」には数えることができるはず。
さて、本題に戻ります。佐賀藩内の武雄の出身・山口尚芳(ますか)のご紹介。「写真の無かけん、わかりづらかよ。」という皆様に以下の情報もお送りします。
――大河ドラマ『青天を衝け』(第30回)。
土曜の再放送もしくは録画などで、ご覧いただければと思います。
この回も序盤から存在感を見せる大隈重信〔演:大倉孝二〕。18分ほど経過して、主人公・渋沢による“衝撃の場面”直後には、江藤新平〔演:増田修一郎〕も一瞬、登場しました。
〔参照:「“青天を衝け”に、江藤新平も登場!」〕
そして、放送開始から30分を過ぎる頃、胸前に帽子(ハット)を抱えるスマートな立ち姿で、“第三の佐賀藩士”が現われます。

――前回から話題にしている、“岩倉使節団”。
その時、画面に映される写真。左から2人目が、佐賀藩士・山口尚芳。
まさかの“ご本人登場”で『青天を衝け』に出演した、山口尚芳(通称は範蔵)。ペリー来航の時期、15歳で長崎に出て蘭学の修業。英語も習得した西洋通。
岩倉使節団・副使。後に会計検査院・初代院長にもなった、明治を支える実務官僚の勇姿です。
――明治初期に欧米に渡った、岩倉使節団の写真では。
日本史の教科書や資料集などで有名な一枚には、合計5人の人物が写ります。
左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通という並び。
この山口尚芳・岩倉具視の部分を再現したのが、お笑い芸人“カミナリ”さんのコンビ写真で、一時かなり話題になったそうです。
〔参照(後半):「魅力度と“第三の男”(前編)」〕
――この2人だけを再現するとは…
岩倉使節団で写真の5人のうち全行程を通したのは、この2人だけと聞きます。
先のメンバーの中では、最も異国と縁遠そうな公家・岩倉具視。幕末期から関わりがあったと言われる、佐賀藩士・山口尚芳を頼りにしたことでしょう。
岩倉具視の子息2人が、佐賀に留学したエピソードともつながっていそうです。

――さらに山口尚芳の出身地・武雄に関わる話。
山口の才能を見い出したのは、当ブログで“蘭学兄貴”とお呼びする武雄領主・鍋島茂義さま。
私には茂義公の「おおっ、賢い子がおるのか。ぜひ、“蘭学”の道に進ませよ!」という声が聞こえる気がします。
こうして佐賀の殿・鍋島直正は、義兄・鍋島茂義が推薦する秀才を長崎に送り込んだ…と想像します。
――ちなみに、冒頭の「関係人口」について。
私のように、「遠方に住んでいて、地域に“強い想い”を持つ出身者」は一つの類型で、いくつかのパターンが含まれるようです。
佐賀では今夜放送されたという『明治のイノベーター 大隈重信』(サガテレビ)を視聴なさった方、面白かったでしょうか。
その番組、私も見たかったです。大隈のサポートにも活躍した山口尚芳。今後の“本編”でどう描くかは…これから考えます。
前回の続きです。私が、おとなしく“魅力度ランキング”の話を続けるわけもなく、やはり佐賀藩の話に持っていきます。
個人的には、広く浅い“魅力度”より「関係人口」という考え方に注目しています。例えば、いまの私を佐賀県の「定住人口」に計上はできませんが、「関係人口」には数えることができるはず。
さて、本題に戻ります。佐賀藩内の武雄の出身・山口尚芳(ますか)のご紹介。「写真の無かけん、わかりづらかよ。」という皆様に以下の情報もお送りします。
――大河ドラマ『青天を衝け』(第30回)。
土曜の再放送もしくは録画などで、ご覧いただければと思います。
この回も序盤から存在感を見せる大隈重信〔演:大倉孝二〕。18分ほど経過して、主人公・渋沢による“衝撃の場面”直後には、江藤新平〔演:増田修一郎〕も一瞬、登場しました。
〔参照:
そして、放送開始から30分を過ぎる頃、胸前に帽子(ハット)を抱えるスマートな立ち姿で、“第三の佐賀藩士”が現われます。
――前回から話題にしている、“岩倉使節団”。
その時、画面に映される写真。左から2人目が、佐賀藩士・山口尚芳。
まさかの“ご本人登場”で『青天を衝け』に出演した、山口尚芳(通称は範蔵)。ペリー来航の時期、15歳で長崎に出て蘭学の修業。英語も習得した西洋通。
岩倉使節団・副使。後に会計検査院・初代院長にもなった、明治を支える実務官僚の勇姿です。
――明治初期に欧米に渡った、岩倉使節団の写真では。
日本史の教科書や資料集などで有名な一枚には、合計5人の人物が写ります。
左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通という並び。
この山口尚芳・岩倉具視の部分を再現したのが、お笑い芸人“カミナリ”さんのコンビ写真で、一時かなり話題になったそうです。
〔参照(後半):
――この2人だけを再現するとは…
岩倉使節団で写真の5人のうち全行程を通したのは、この2人だけと聞きます。
先のメンバーの中では、最も異国と縁遠そうな公家・岩倉具視。幕末期から関わりがあったと言われる、佐賀藩士・山口尚芳を頼りにしたことでしょう。
岩倉具視の子息2人が、佐賀に留学したエピソードともつながっていそうです。
――さらに山口尚芳の出身地・武雄に関わる話。
山口の才能を見い出したのは、当ブログで“蘭学兄貴”とお呼びする武雄領主・鍋島茂義さま。
私には茂義公の「おおっ、賢い子がおるのか。ぜひ、“蘭学”の道に進ませよ!」という声が聞こえる気がします。
こうして佐賀の殿・鍋島直正は、義兄・鍋島茂義が推薦する秀才を長崎に送り込んだ…と想像します。
――ちなみに、冒頭の「関係人口」について。
私のように、「遠方に住んでいて、地域に“強い想い”を持つ出身者」は一つの類型で、いくつかのパターンが含まれるようです。
佐賀では今夜放送されたという『明治のイノベーター 大隈重信』(サガテレビ)を視聴なさった方、面白かったでしょうか。
その番組、私も見たかったです。大隈のサポートにも活躍した山口尚芳。今後の“本編”でどう描くかは…これから考えます。
2021年10月13日
「魅力度と“第三の男”(前編)」
こんばんは。
先週土曜に、全国都道府県魅力度ランキングを特集した『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の放送がありました。
私は、いま「佐賀県が“テレビ的”にどう映るか?」の視点で見ていました。
――同ランキングで、下位の常連である「佐賀県」。
熾烈な最下位争いで、ライバルとなったのは「茨城県」。
幕末では技術開発のトップランナーだった佐賀藩と、“尊皇攘夷”思想の先駆けだった水戸藩。
〔参照(中盤):「あと40日…」〕
私が「佐賀藩の大河ドラマ」をイメージして思うのは、幕末期に日本を動かしたこの2カ所の底力を甘く見ない方がよい…ということです。
〔参照(前半):「望郷の剣4」〕
――さて、番組の最終盤。
何とか、茨城県に競り勝った佐賀県。双方からゲストの方も出演していました。
佐賀県側のタレント・優木まおみさんは「何とか最下位を免れた」と笑顔。対する茨城県側のお笑いコンビ・カミナリのお2人には、やはり落胆が見えます。

――「良かったです。“カミナリ”さんよりは上、行ってました。」
優木さんは安堵のコメントでした。しかし、結果は佐賀県46位。茨城県47位。
魅力度ランキングの評価については、関東の某県知事など各方面から異論も出る様子。私が興味を持ったのは2年ぐらい前からで、最近の感想としては…
「この調査方法だと県庁所在地が大都市もしくは有名観光地でない限り、上位には行けないのでは?」と思うところも。
――そして今から語りたいのは、別のこと。
先ほどの茨城県側のゲスト“カミナリ”のお2人についてです。
コンビのうちの1人・石田たくみさん。実は佐賀藩士に扮したことがあるようです。同じ写真で、相方の竹内まなぶさんは、公家・岩倉具視に扮しています。
――ここまでの情報で気づいた方は鋭い。
お2人の写真は、明治初期に欧米を訪問した“岩倉使節団”を模したもの。
…とくに武雄市民の方に気づいてほしい。石田たくみさんが扮した、佐賀藩士の名は「山口尚芳」。お名前は「ますか」とお読みするのが、一般的のようです。
ここまでで、気になった方は「山口尚芳 カミナリ」がインターネット検索の候補に出るようなので、ご覧になっても良いかと思います。
その写真の情報も含め、さらにご案内を試みたいので、後編に続きます。
先週土曜に、全国都道府県魅力度ランキングを特集した『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の放送がありました。
私は、いま「佐賀県が“テレビ的”にどう映るか?」の視点で見ていました。
――同ランキングで、下位の常連である「佐賀県」。
熾烈な最下位争いで、ライバルとなったのは「茨城県」。
幕末では技術開発のトップランナーだった佐賀藩と、“尊皇攘夷”思想の先駆けだった水戸藩。
〔参照(中盤):
私が「佐賀藩の大河ドラマ」をイメージして思うのは、幕末期に日本を動かしたこの2カ所の底力を甘く見ない方がよい…ということです。
〔参照(前半):
――さて、番組の最終盤。
何とか、茨城県に競り勝った佐賀県。双方からゲストの方も出演していました。
佐賀県側のタレント・優木まおみさんは「何とか最下位を免れた」と笑顔。対する茨城県側のお笑いコンビ・カミナリのお2人には、やはり落胆が見えます。
――「良かったです。“カミナリ”さんよりは上、行ってました。」
優木さんは安堵のコメントでした。しかし、結果は佐賀県46位。茨城県47位。
魅力度ランキングの評価については、関東の某県知事など各方面から異論も出る様子。私が興味を持ったのは2年ぐらい前からで、最近の感想としては…
「この調査方法だと県庁所在地が大都市もしくは有名観光地でない限り、上位には行けないのでは?」と思うところも。
――そして今から語りたいのは、別のこと。
先ほどの茨城県側のゲスト“カミナリ”のお2人についてです。
コンビのうちの1人・石田たくみさん。実は佐賀藩士に扮したことがあるようです。同じ写真で、相方の竹内まなぶさんは、公家・岩倉具視に扮しています。
――ここまでの情報で気づいた方は鋭い。
お2人の写真は、明治初期に欧米を訪問した“岩倉使節団”を模したもの。
…とくに武雄市民の方に気づいてほしい。石田たくみさんが扮した、佐賀藩士の名は「山口尚芳」。お名前は「ますか」とお読みするのが、一般的のようです。
ここまでで、気になった方は「山口尚芳 カミナリ」がインターネット検索の候補に出るようなので、ご覧になっても良いかと思います。
その写真の情報も含め、さらにご案内を試みたいので、後編に続きます。
2021年09月25日
「“水の呼吸”と聞くたびに…」
こんばんは。
週末になると“本編”から雑談に入りますが、特にとりとめのない話です。
テーマは3項目ですが、あまり詳しくない話題も含んでいるので、ファンの方は「よくわかってないな…!?」と流していただければ幸いです。
〇まず、大河ドラマ『青天を衝け』の感想。
先週から登場した大隈重信〔演:大倉孝二〕。今度は、渋沢栄一〔演:吉沢亮〕を明治新政府に引っ張り込む話のようです。
…これは期待大。前回は「幕府側の“横須賀製鉄所”や、アメリカから購入した軍艦を大隈が獲得した」ことが、新政府側の勝因になったとセリフもありました。
佐賀藩士の“幕末最高の実務能力”の一端も感じられ、大隈の“佐賀藩”出身アピールが加われば、ますます面白い展開になりそう。
その妻・大隈綾子〔演:朝倉あき〕も登場。“横須賀製鉄所”を造った、小栗忠順〔演:武田真治〕の従妹(いとこ)なので、それを作中で語ってくるかどうか。
〔参照:「新キャストを考える⑤」(奥様も出演します)〕
〇そして、アニメ『ゾンビランドサガ』に関するつぶやき。
先日、滑り込みでご紹介した、同作品の声優さんが出演する佐賀県庁の広報動画。1年限定公開との予告通り、ウェブサイトの案内記事は消えました。
〔参照:「“滑り込み”ですが、紹介します!」〕
昨年、連日公開された5本の動画は順次終了するようです。本日9月25日時点では、佐賀県庁のチャンネルに残る、このシリーズの動画は4本でした。
https://www.youtube.com/user/SagaKouhouMovie(YouTube)※外部サイト
佐賀県庁を舞台にした1本目の動画は、8万回程度の再生回数の表示だったと思います。独創性があると聞く“佐賀の広報”。次の企画を期待して待ちます。

〇最近、ふたたび話題になっているアニメ『鬼滅の刃』を見て…
主人公の鬼殺隊剣士・竈門炭治郎を導く先輩の1人で“水の呼吸”を遣う同門の先輩。「冨岡 義勇」というキャラクターを見かけますが、この名を聞くたびに…
私は「何だか“佐賀藩士”っぽい名前…」と感じます。たぶん共感できる方はほとんどいないでしょう。私の場合は、“佐賀の先輩”2人の名前を連想しています。
・江藤新平と小城の剣術道場で親交のあった、富岡 敬明。
・佐賀の七賢人の1人。“札幌”の基礎を創った、島 義勇。
以下の話を書くときにも、幾度か名前を“誤入力”するところでした。
〔参照(富岡):第16話「攘夷沸騰」②(小城の秘剣)〕
〔参照(義勇):第16話「攘夷沸騰」①(砂塵を呼ぶ男)〕
師匠や先輩…年長者の振舞いが“後輩”に影響するのは、自然に思われます。
私は歴史上の先輩たちの姿を追いかけますが、現代を生きる“佐賀の先輩”にも期待します。いま皆様の見せている背中は、いずれ佐賀の時代を作る…かもしれないので。
週末になると“本編”から雑談に入りますが、特にとりとめのない話です。
テーマは3項目ですが、あまり詳しくない話題も含んでいるので、ファンの方は「よくわかってないな…!?」と流していただければ幸いです。
〇まず、大河ドラマ『青天を衝け』の感想。
先週から登場した大隈重信〔演:大倉孝二〕。今度は、渋沢栄一〔演:吉沢亮〕を明治新政府に引っ張り込む話のようです。
…これは期待大。前回は「幕府側の“横須賀製鉄所”や、アメリカから購入した軍艦を大隈が獲得した」ことが、新政府側の勝因になったとセリフもありました。
佐賀藩士の“幕末最高の実務能力”の一端も感じられ、大隈の“佐賀藩”出身アピールが加われば、ますます面白い展開になりそう。
その妻・大隈綾子〔演:朝倉あき〕も登場。“横須賀製鉄所”を造った、小栗忠順〔演:武田真治〕の従妹(いとこ)なので、それを作中で語ってくるかどうか。
〔参照:
〇そして、アニメ『ゾンビランドサガ』に関するつぶやき。
先日、滑り込みでご紹介した、同作品の声優さんが出演する佐賀県庁の広報動画。1年限定公開との予告通り、ウェブサイトの案内記事は消えました。
〔参照:
昨年、連日公開された5本の動画は順次終了するようです。本日9月25日時点では、佐賀県庁のチャンネルに残る、このシリーズの動画は4本でした。
https://www.youtube.com/user/SagaKouhouMovie(YouTube)※外部サイト
佐賀県庁を舞台にした1本目の動画は、8万回程度の再生回数の表示だったと思います。独創性があると聞く“佐賀の広報”。次の企画を期待して待ちます。
〇最近、ふたたび話題になっているアニメ『鬼滅の刃』を見て…
主人公の鬼殺隊剣士・竈門炭治郎を導く先輩の1人で“水の呼吸”を遣う同門の先輩。「冨岡 義勇」というキャラクターを見かけますが、この名を聞くたびに…
私は「何だか“佐賀藩士”っぽい名前…」と感じます。たぶん共感できる方はほとんどいないでしょう。私の場合は、“佐賀の先輩”2人の名前を連想しています。
・江藤新平と小城の剣術道場で親交のあった、富岡 敬明。
・佐賀の七賢人の1人。“札幌”の基礎を創った、島 義勇。
以下の話を書くときにも、幾度か名前を“誤入力”するところでした。
〔参照(富岡):
〔参照(義勇):
師匠や先輩…年長者の振舞いが“後輩”に影響するのは、自然に思われます。
私は歴史上の先輩たちの姿を追いかけますが、現代を生きる“佐賀の先輩”にも期待します。いま皆様の見せている背中は、いずれ佐賀の時代を作る…かもしれないので。
タグ :佐賀
2021年09月19日
「“滑り込み”ですが、紹介します!」
こんばんは。
今夜の大河ドラマ『青天を衝け』で、ついに大隈重信が登場。オープニング画像の中では、“佐賀ことば指導”を担当する方のお名前も見かけました。
「これも、また一歩。佐賀の魅力としても、伝わると良いな。」
“佐賀のへらず口”とか称されていますが、大隈〔演:大倉孝二〕の暴れっぷりに期待は高まるところ。一方、もうすぐ見られなくなる佐賀のPR“動画”があります。
――先週、私は音楽番組の紹介をしていました。
『ゾンビランドサガ』の声優さんが、劇中のグループ名と同じ“フランシュシュ”の名で登場。私は、作品に声を吹き込む方々を映像でお見かけするに至ります。
〔参照:「佐賀の“終わらない”物語…」〕
そして、彼女たちの出演をもって「どのぐらい佐賀が注目された」か、その反響を調べようとしたところ。
――ある動画集を見つけました。
動画の製作者は、佐賀県庁。広報チャンネルという位置づけのようです。
最近、認識したばかりの同作の声優さん2名が、なんと佐賀県をPRするために広報チャンネルで奮闘していたのだと知ります。
1本目・佐賀県庁での指令に始まり、2本目に佐賀市営交通に触れてからの、嬉野温泉への移動で、旅館内でのサテライトオフィスを特集。
3本目は佐賀城で移住者インタビュー、4本目に吉野ヶ里のアドベンチャー、5本目・小城では涼し気な浴衣姿で、鯉料理からの滝見物。

…もはや流れは止まらない、怒涛の佐賀アピール。別のアニメですが、これも“全集中”とか形容すべきか。畳みかけるような、佐賀への集中ぶり。
――いや、それは良いとして
問題は、その動画の公開期間。例えば1本目は2020年9月23日からの1年間とあります。
「何と!このように佐賀の魅力を発信できる映像が、期間限定の公開だとは…」
一応、私は滑り込みで視聴できましたが、この落胆は大きいものがあります。
ちなみに出演は“フランシュシュ”2号(サキ役)と5号(ゆうぎり役)の声優さん。平成のヤンキーと、明治の花魁(おいらん)というキャラの組み合わせですね。
――という事情で。今日のテーマは、
普段から当ブログをお読みで、かつ『ゾンビランドサガ』に好意的、そして動画をご存知なかった貴方に届いてほしい…というかなり対象を絞った記事でした。
以下の佐賀県PR動画のページより、ご案内を試みます。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00377034/index.html(佐賀県庁)※外部サイト
ご興味を持たれた方。昨年9月23日より連日配信された各動画はそれぞれ1年限りで、見られなくなるようですのでお早目に。
今夜の大河ドラマ『青天を衝け』で、ついに大隈重信が登場。オープニング画像の中では、“佐賀ことば指導”を担当する方のお名前も見かけました。
「これも、また一歩。佐賀の魅力としても、伝わると良いな。」
“佐賀のへらず口”とか称されていますが、大隈〔演:大倉孝二〕の暴れっぷりに期待は高まるところ。一方、もうすぐ見られなくなる佐賀のPR“動画”があります。
――先週、私は音楽番組の紹介をしていました。
『ゾンビランドサガ』の声優さんが、劇中のグループ名と同じ“フランシュシュ”の名で登場。私は、作品に声を吹き込む方々を映像でお見かけするに至ります。
〔参照:
そして、彼女たちの出演をもって「どのぐらい佐賀が注目された」か、その反響を調べようとしたところ。
――ある動画集を見つけました。
動画の製作者は、佐賀県庁。広報チャンネルという位置づけのようです。
最近、認識したばかりの同作の声優さん2名が、なんと佐賀県をPRするために広報チャンネルで奮闘していたのだと知ります。
1本目・佐賀県庁での指令に始まり、2本目に佐賀市営交通に触れてからの、嬉野温泉への移動で、旅館内でのサテライトオフィスを特集。
3本目は佐賀城で移住者インタビュー、4本目に吉野ヶ里のアドベンチャー、5本目・小城では涼し気な浴衣姿で、鯉料理からの滝見物。
…もはや流れは止まらない、怒涛の佐賀アピール。別のアニメですが、これも“全集中”とか形容すべきか。畳みかけるような、佐賀への集中ぶり。
――いや、それは良いとして
問題は、その動画の公開期間。例えば1本目は2020年9月23日からの1年間とあります。
「何と!このように佐賀の魅力を発信できる映像が、期間限定の公開だとは…」
一応、私は滑り込みで視聴できましたが、この落胆は大きいものがあります。
ちなみに出演は“フランシュシュ”2号(サキ役)と5号(ゆうぎり役)の声優さん。平成のヤンキーと、明治の花魁(おいらん)というキャラの組み合わせですね。
――という事情で。今日のテーマは、
普段から当ブログをお読みで、かつ『ゾンビランドサガ』に好意的、そして動画をご存知なかった貴方に届いてほしい…というかなり対象を絞った記事でした。
以下の佐賀県PR動画のページより、ご案内を試みます。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00377034/index.html(佐賀県庁)※外部サイト
ご興味を持たれた方。昨年9月23日より連日配信された各動画はそれぞれ1年限りで、見られなくなるようですのでお早目に。
タグ :佐賀
2021年09月09日
「佐賀の“終わらない”物語…」
こんばんは。
“本編”をお休みして雑談です。当ブログには珍しく“音楽番組”の紹介をします。
NHK総合テレビにて、9月11日(土)23時10分~放送予定「シブヤノオト」。
普段、音楽番組をあまり見ない私ですが、気になる出演者の情報を得ました。
※追記(9月11日):放送時間変更で、11日(土)23:15~と5分遅くなるようです。
――遡ること、2か月ほど前。
私は、あるアニメにどっぷりハマっていました。
もうお気づきの方も多いでしょう。『ゾンビランドサガ リベンジ』。異色のゾンビ系アイドルアニメの第2シリーズです。
作品の舞台・佐賀を“聖地”と呼ぶファンも開拓した同番組。「佐賀が主役」なので強い共感を覚え、よく話題にしますが、未だ“第1シリーズ”を見れていません。
――今年の4~6月期に放送で…
当ブログでも「…第1シリーズから見ておくんだった!」と度々つぶやきました。
〔参照①:清々しいほどの佐賀“推し”〕
〔参照②(後半):「共感の涙」〕
冒頭の音楽番組に、同作の主人公であるアイドルグループ“フランシュシュ”が、登場予定との情報。
…とは言え、元はアニメであるがゆえ、どのような出演の仕方となるか。普通に考えられるのは、キャストである若手の声優さんが、そのまま歌うという姿です。

――結構、実を結びつつある“彼女たち”の努力。
架空のキャラクターであるはずのアイドルグループ(しかもゾンビ)。放送終了後も、地道に“現実”を動かし続ける様子を見かけます。
最近では作品に登場する、佐賀の“聖地”(話の舞台となった場所)を巡るガイドブックまで出版されたと聞きます。
しかも地元・佐賀だけでなく、大都市圏にも、等身大の“フランシュシュ”メンバーがパネルで出張し、キャンペーンが展開されたのだとか。
――「なかなかの働き者(もん)ばい!」
今でも視聴者と同じ時間を歩むかのような、彼女たちの姿。熱心なファンの中には、佐賀の魅力にも気づいてしまい、移住した人まで居るとか。
…どうやら佐賀を“聖地”と想う人々は、全国にも広く分布するようです。
まだ若いキャストの声優さんが、作品を通じて成長しているという声も見かけます。どんな方が演じているかも興味のあるところ。その登場に注目しています。
――ちなみに、歌唱予定曲は…
『徒花ネクロマンシー』という楽曲。“第1シリーズ”の主題歌なのですね。
ちなみに「徒花(あだはな)」は、咲いても実を結ばない花。「ネクロマンシー」は、死者を扱う魔術…という意味合いのようです。
逆説的ですが、彼女たちが“存命”の人物の設定でないところが、かえって作品に“いまを生きている”感じを与えるようにも思います。
生死の壁は越えられない切なさもありつつ、健気で前向きな“不死のアイドル”たちの物語。NHKの音楽番組への登場が、さらに続編を予感させます。

――今後、私が期待する展開を述べます。
今回、“フランシュシュ”出演の反響いかんによっては、“第2シリーズ”の楽曲も歌唱する機会が出来るかもしれません。
そうすれば『大河よ共に泣いてくれ』というテーマ曲とともに「佐賀」が連呼されるわけで、これは痛快事になりそうです。
〔参照:「大河の中心で、佐賀を叫ぶ」〕
まずは今回の放送をチェックしようと思います。これが、佐賀にとって「反撃の時!」となることを願って。
“本編”をお休みして雑談です。当ブログには珍しく“音楽番組”の紹介をします。
NHK総合テレビにて、9月11日(土)23時10分~放送予定「シブヤノオト」。
普段、音楽番組をあまり見ない私ですが、気になる出演者の情報を得ました。
※追記(9月11日):放送時間変更で、11日(土)23:15~と5分遅くなるようです。
――遡ること、2か月ほど前。
私は、あるアニメにどっぷりハマっていました。
もうお気づきの方も多いでしょう。『ゾンビランドサガ リベンジ』。異色のゾンビ系アイドルアニメの第2シリーズです。
作品の舞台・佐賀を“聖地”と呼ぶファンも開拓した同番組。「佐賀が主役」なので強い共感を覚え、よく話題にしますが、未だ“第1シリーズ”を見れていません。
――今年の4~6月期に放送で…
当ブログでも「…第1シリーズから見ておくんだった!」と度々つぶやきました。
〔参照①:
〔参照②(後半):
冒頭の音楽番組に、同作の主人公であるアイドルグループ“フランシュシュ”が、登場予定との情報。
…とは言え、元はアニメであるがゆえ、どのような出演の仕方となるか。普通に考えられるのは、キャストである若手の声優さんが、そのまま歌うという姿です。
――結構、実を結びつつある“彼女たち”の努力。
架空のキャラクターであるはずのアイドルグループ(しかもゾンビ)。放送終了後も、地道に“現実”を動かし続ける様子を見かけます。
最近では作品に登場する、佐賀の“聖地”(話の舞台となった場所)を巡るガイドブックまで出版されたと聞きます。
しかも地元・佐賀だけでなく、大都市圏にも、等身大の“フランシュシュ”メンバーがパネルで出張し、キャンペーンが展開されたのだとか。
――「なかなかの働き者(もん)ばい!」
今でも視聴者と同じ時間を歩むかのような、彼女たちの姿。熱心なファンの中には、佐賀の魅力にも気づいてしまい、移住した人まで居るとか。
…どうやら佐賀を“聖地”と想う人々は、全国にも広く分布するようです。
まだ若いキャストの声優さんが、作品を通じて成長しているという声も見かけます。どんな方が演じているかも興味のあるところ。その登場に注目しています。
――ちなみに、歌唱予定曲は…
『徒花ネクロマンシー』という楽曲。“第1シリーズ”の主題歌なのですね。
ちなみに「徒花(あだはな)」は、咲いても実を結ばない花。「ネクロマンシー」は、死者を扱う魔術…という意味合いのようです。
逆説的ですが、彼女たちが“存命”の人物の設定でないところが、かえって作品に“いまを生きている”感じを与えるようにも思います。
生死の壁は越えられない切なさもありつつ、健気で前向きな“不死のアイドル”たちの物語。NHKの音楽番組への登場が、さらに続編を予感させます。
――今後、私が期待する展開を述べます。
今回、“フランシュシュ”出演の反響いかんによっては、“第2シリーズ”の楽曲も歌唱する機会が出来るかもしれません。
そうすれば『大河よ共に泣いてくれ』というテーマ曲とともに「佐賀」が連呼されるわけで、これは痛快事になりそうです。
〔参照:
まずは今回の放送をチェックしようと思います。これが、佐賀にとって「反撃の時!」となることを願って。
タグ :佐賀
2021年06月28日
「面影と残響」
こんばんは。
最近「さがファンブログ」内で、よく水田の風景を見かけます。そんな景色を見るたびに「佐賀の遠かごた~っ!」と、心の叫ぶ私であります。(やや誇張あり)
…たぶん地元に住む方から見れば奇妙な反応ですが、私は潤いの無い世界に居ますので、大目に見てください。
――製作の意図に合った見方なのかは不明ですが…
生死の境目について深く考えさせられた『ゾンビランドサガ』。人はこの世から去ったら影響力が無くなるのか。その答え、私は“否”(いな)だと考えています。
…何せ、私が描きたい(このところ、あまり書けていない…)佐賀の先輩たちは、随分と前の世代の方々ですから。
――“歴史”と言えるぐらいの過去。
人によって「いつからを歴史と感じるか」。その区切りは異なるかもしれませんが、幕末や明治初頭なら150年以上は昔の話。
“例のアニメ”を見ると何だか疑わしくなってきますが、その時代から生きてる方は多分、もういない…はず。
佐賀市内。県庁方面へ続く大通りに銅像が建つのは、主にこの世代の方々。当ブログでは賢人の銅像と出会うと、対話が始まるのが“よくある展開”です。

※古賀穀堂先生。のちほど幕末期の“古賀姓”の方々についても少し言及します。
――なぜ、このような事を語るのか。
柔道家・古賀稔彦さんに関するニュース記事を立て続けに見たからです。
私にも過去のオリンピックで活躍した古賀選手の勇姿を見た記憶が残ります。「まだ、若かったのに…」と惜しまれる年代で、この世から旅立たれました。
“歴史上の人物”とは言い難いが、伝説になってしまった方。複雑な感覚です。
――そのニュースの1つは…
古賀稔彦さんの53年の人生を再現したドラマがある…という情報。
NHKではなく民放ですが、6月30日(水)午後9時~日本テレビ系で『掘れば掘るほどスゴい人』という番組のようです。
…私は同番組を見たことが無く、どんな雰囲気なのかわかりませんが、この企画はチェックしてみます。
――古賀稔彦さんが、佐賀県のご出身ということは…
現役終盤には、テレビ観戦の際に何となく意識していました。しかし、はっきりと経歴を知ったのは最近です。
現・みやき町に生まれ、地元の千栗(ちりく)八幡宮の石段で、足腰を鍛えたと聞く“古賀少年”の姿。ドラマには描かれるのか、そこも注目したいと思います。
〔参照(後半):連続ブログ小説「旅立の剣」(28)水路の迷宮〕
――そして、もう1つのニュース…
佐賀県内に、古賀選手の銅像を建てる計画があるという情報。
“ふるさと納税”も活用して実行する案と聞きます。「伝説の一本背負い」の残像を想うファンは今も全国に多くいる。その想いを見込んだ計画の様子。
個人的には、あんなに強い人が亡くなった事が未だに得心できず、まだ銅像には早いような気もしますが、時機を逸してはならんのかもしれません。

――歳月は流れ、人は“歴史”になっていくのか…
調べを進めると佐賀からは偉大な“古賀さん”が多く出ている事に気付きます。
代表格が幕末の名君・鍋島直正公の教育係で、佐賀を雄藩への道に導いた古賀穀堂先生。佐賀だけでなく幕政にも関与した全国区の学者揃いの一族。
父・古賀精里は“寛政の三博士”の一。弟・古賀侗庵の門人は『青天を衝け』にも登場する原市之進、栗本鋤雲など、幕末ファンを唸らせる名が並びます。
甥・古賀謹一郎は、幕府が創設した西洋の学問を研究する機関の頭取に就任。“蕃書調所”と呼ばれるこの機関。のちの東京大学につながっていきます。
――幕末期には、学者以外の“古賀”さんの活躍も…
江藤新平の脱藩に協力したと言われる友人・古賀一平は、明治初期に現在の東京西部や神奈川・埼玉の一部に渡り存在した“品川県”でトップを務めます。
また、幕末の長崎で情報収集にあたる“忍者”に、古賀源太夫という人物が居たことは、当ブログでは主に“創作”に活かしています。
〔参照:「佐賀の忍者、幕末を走る!」〔嬉野温泉駅〕〕
…こういう話をする際に「柔道家の古賀稔彦さんも佐賀の出身ですよね!」とか無邪気に語りたかったのです。
――私は、想像もしていませんでした…
そんな事を考えていた時期に、古賀選手がご病気と戦っておられたとは…
銅像製作の趣旨は、やはり「志の伝承」のようです。佐賀県は、よく“志”をテーマとしますが、私は極端なくらい同じ方向へと走っている気がします。
生前にある番組の企画で、柔道を誤解した指導法をしている海外の方に対しても、真摯に向き合っていた古賀稔彦さん。
方法は、面影が見える銅像でもいい、残響を感じるようなドラマでもいい…あの勇姿は語り継いでほしいように思います。
最近「さがファンブログ」内で、よく水田の風景を見かけます。そんな景色を見るたびに「佐賀の遠かごた~っ!」と、心の叫ぶ私であります。(やや誇張あり)
…たぶん地元に住む方から見れば奇妙な反応ですが、私は潤いの無い世界に居ますので、大目に見てください。
――製作の意図に合った見方なのかは不明ですが…
生死の境目について深く考えさせられた『ゾンビランドサガ』。人はこの世から去ったら影響力が無くなるのか。その答え、私は“否”(いな)だと考えています。
…何せ、私が描きたい(このところ、あまり書けていない…)佐賀の先輩たちは、随分と前の世代の方々ですから。
――“歴史”と言えるぐらいの過去。
人によって「いつからを歴史と感じるか」。その区切りは異なるかもしれませんが、幕末や明治初頭なら150年以上は昔の話。
“例のアニメ”を見ると何だか疑わしくなってきますが、その時代から生きてる方は多分、もういない…はず。
佐賀市内。県庁方面へ続く大通りに銅像が建つのは、主にこの世代の方々。当ブログでは賢人の銅像と出会うと、対話が始まるのが“よくある展開”です。
※古賀穀堂先生。のちほど幕末期の“古賀姓”の方々についても少し言及します。
――なぜ、このような事を語るのか。
柔道家・古賀稔彦さんに関するニュース記事を立て続けに見たからです。
私にも過去のオリンピックで活躍した古賀選手の勇姿を見た記憶が残ります。「まだ、若かったのに…」と惜しまれる年代で、この世から旅立たれました。
“歴史上の人物”とは言い難いが、伝説になってしまった方。複雑な感覚です。
――そのニュースの1つは…
古賀稔彦さんの53年の人生を再現したドラマがある…という情報。
NHKではなく民放ですが、6月30日(水)午後9時~日本テレビ系で『掘れば掘るほどスゴい人』という番組のようです。
…私は同番組を見たことが無く、どんな雰囲気なのかわかりませんが、この企画はチェックしてみます。
――古賀稔彦さんが、佐賀県のご出身ということは…
現役終盤には、テレビ観戦の際に何となく意識していました。しかし、はっきりと経歴を知ったのは最近です。
現・みやき町に生まれ、地元の千栗(ちりく)八幡宮の石段で、足腰を鍛えたと聞く“古賀少年”の姿。ドラマには描かれるのか、そこも注目したいと思います。
〔参照(後半):
――そして、もう1つのニュース…
佐賀県内に、古賀選手の銅像を建てる計画があるという情報。
“ふるさと納税”も活用して実行する案と聞きます。「伝説の一本背負い」の残像を想うファンは今も全国に多くいる。その想いを見込んだ計画の様子。
個人的には、あんなに強い人が亡くなった事が未だに得心できず、まだ銅像には早いような気もしますが、時機を逸してはならんのかもしれません。
――歳月は流れ、人は“歴史”になっていくのか…
調べを進めると佐賀からは偉大な“古賀さん”が多く出ている事に気付きます。
代表格が幕末の名君・鍋島直正公の教育係で、佐賀を雄藩への道に導いた古賀穀堂先生。佐賀だけでなく幕政にも関与した全国区の学者揃いの一族。
父・古賀精里は“寛政の三博士”の一。弟・古賀侗庵の門人は『青天を衝け』にも登場する原市之進、栗本鋤雲など、幕末ファンを唸らせる名が並びます。
甥・古賀謹一郎は、幕府が創設した西洋の学問を研究する機関の頭取に就任。“蕃書調所”と呼ばれるこの機関。のちの東京大学につながっていきます。
――幕末期には、学者以外の“古賀”さんの活躍も…
江藤新平の脱藩に協力したと言われる友人・古賀一平は、明治初期に現在の東京西部や神奈川・埼玉の一部に渡り存在した“品川県”でトップを務めます。
また、幕末の長崎で情報収集にあたる“忍者”に、古賀源太夫という人物が居たことは、当ブログでは主に“創作”に活かしています。
〔参照:
…こういう話をする際に「柔道家の古賀稔彦さんも佐賀の出身ですよね!」とか無邪気に語りたかったのです。
――私は、想像もしていませんでした…
そんな事を考えていた時期に、古賀選手がご病気と戦っておられたとは…
銅像製作の趣旨は、やはり「志の伝承」のようです。佐賀県は、よく“志”をテーマとしますが、私は極端なくらい同じ方向へと走っている気がします。
生前にある番組の企画で、柔道を誤解した指導法をしている海外の方に対しても、真摯に向き合っていた古賀稔彦さん。
方法は、面影が見える銅像でもいい、残響を感じるようなドラマでもいい…あの勇姿は語り継いでほしいように思います。
タグ :佐賀
2021年06月26日
「おそらくは…」
こんにちは。
『ゾンビランドサガリベンジ』の話が続きます。今週末が“最終回”でしたね。
ストーリーに関する情報もありますので、録画の方は視聴なさってから、お読みいただくことをお勧めします。
…最近「大河ドラマ」以上に、このジャンルの記事に力が入りがちですが、一応「佐賀の話題」なので、暖かい目でご覧いただければ幸いです。
――実は、第1シリーズを見ていない私。
そのため、アニメについて断片的な情報や、推測を語りがちです。確証が持てない話なので「おそらく」という断りが入ることも増えます。
前回の記事後半がとくに顕著で、気づけば3回も“おそらく”を連発しています。
〔参照(終盤):「共感の涙」〕
…「己の無知を、逆手に取る」のも私の流儀だと考えています。今回は、積極的に“おそらく”で語っていきます。
――最終回。おそらくは“佐賀への愛”。
水害の傷跡が癒えない設定…の佐賀県全域。
アイドルグループ・フランシュシュ“2号”がラジオでメッセージを送ります。生前は、いわゆる“ヤンキー”であり、優等生的ではない人生…だったのでしょう。
あまりガラの良い言葉づかいではありませんが、不器用でまっすぐな呼びかけが、かえって佐賀の人っぽい生真面目さを感じさせるキャラクターです。
――災害時の頼れるメディア。ラジオの向こう側には…
シリーズ各話の登場人物たちの姿が見えます。予想外の局面でラジオから聞こえる“アイドル”の声に湧くファンたち。最終回らしい熱い演出。
…そういえば、佐賀県庁の災害対策本部も描かれていました。
――おそらくは、“大河への想い”。
そこには知事の姿も。実在の佐賀県知事と同一人物かは明示しないようです。
その“知事”の渋い声が少し気になったので、後で確認したのですが、演じた方は「大河ドラマ」でもよく見かける俳優さん。
声優として洋画の吹き替えでも著名な山路和弘さんです。『麒麟がくる』では、一説には戦国最初の天下人、京の都で影響力を持った三好長慶役でした。
このキャスティング。わざと知事役に“大河俳優”を使ったのか…と推測します。

――おそらくは“各地域への気持ち”。
テレビでは前半・後半が通しで放送され、途中にいつものCМが無い最終回。
ただ、CM前後に配置されている“アイキャッチ”は今回も存在。吉野ヶ里・多久の名所が続けて登場。
弥生時代の古代ロマンあふれる吉野ヶ里公園に、江戸期の文教の風が吹く多久に。“フランシュシュ”のメンバーが勢揃いする画…実に“映えて”います。
「たとえCМは飛ばしても、佐賀の見どころは紹介する」心意気に感じ入ります。

――おそらくは、“続編への示唆”。
鳥栖のスタジアムでのライブ映像が流れる、本格的な音楽番組のような演出が続きます。その途中で、プロデューサーが吐血したと思しき描写。
以前から語っている「時間が限られている…」の意味はまさか!?巽(たつみ)幸太郎に共感する私なので、とても心配になります。
大盛況のライブが締めくくられ、大団円となったと思いきや。エンドロール(キャスト・スタッフ紹介)も終わったCМ後に不意打ちがありました。
――ほのめかされる、“強大な敵”(?)の存在…
謎の飛翔物体による黒い影が。なぜ、ここで急にSF映画になるのか。これは、「そう簡単に“佐賀を救える”と思うなよ…」という警告なのでしょうか。
私は、そんな受け取り方をしたラストシーンの表現。いきなり冷や水を浴びせられるような展開で、困惑した方も多いはず。少なくとも、私はその1人でした。
ライブの余韻に浸りたい視聴者たちに、何を語ろうとするラストなのか。作中にあった「佐賀が繁栄しようとすると邪魔が入る…」という“呪い”の正体なのか?
――それだけ、“厳しい戦い”が待つ…ということなのか。
爽快な終わり方でなかったことにもどかしさを感じつつも、『ゾンビランドサガ』続編への展開を確信した私。
そして、ずっと語られてきたテーマ「何度でも立ち上がること」は、最近のアニメのトレンド(流行り)なのでしょうか。
――故郷から遠く、思うに任せぬ日常を生きる私。
ハッキリと見えたはずの佐賀の街並みが、佐賀平野の低くて青い空が、霞んでいくように感じることがあります。
「この次(第3シリーズ)もあるはず。その時は“大河”と共に見たいものだ…」
“ゾンビ”のアニメだからこそ「人が生きられる時間には限りがある」と教えられた気がして。私にも挫けている暇は無いようです。
『ゾンビランドサガリベンジ』の話が続きます。今週末が“最終回”でしたね。
ストーリーに関する情報もありますので、録画の方は視聴なさってから、お読みいただくことをお勧めします。
…最近「大河ドラマ」以上に、このジャンルの記事に力が入りがちですが、一応「佐賀の話題」なので、暖かい目でご覧いただければ幸いです。
――実は、第1シリーズを見ていない私。
そのため、アニメについて断片的な情報や、推測を語りがちです。確証が持てない話なので「おそらく」という断りが入ることも増えます。
前回の記事後半がとくに顕著で、気づけば3回も“おそらく”を連発しています。
〔参照(終盤):
…「己の無知を、逆手に取る」のも私の流儀だと考えています。今回は、積極的に“おそらく”で語っていきます。
――最終回。おそらくは“佐賀への愛”。
水害の傷跡が癒えない設定…の佐賀県全域。
アイドルグループ・フランシュシュ“2号”がラジオでメッセージを送ります。生前は、いわゆる“ヤンキー”であり、優等生的ではない人生…だったのでしょう。
あまりガラの良い言葉づかいではありませんが、不器用でまっすぐな呼びかけが、かえって佐賀の人っぽい生真面目さを感じさせるキャラクターです。
――災害時の頼れるメディア。ラジオの向こう側には…
シリーズ各話の登場人物たちの姿が見えます。予想外の局面でラジオから聞こえる“アイドル”の声に湧くファンたち。最終回らしい熱い演出。
…そういえば、佐賀県庁の災害対策本部も描かれていました。
――おそらくは、“大河への想い”。
そこには知事の姿も。実在の佐賀県知事と同一人物かは明示しないようです。
その“知事”の渋い声が少し気になったので、後で確認したのですが、演じた方は「大河ドラマ」でもよく見かける俳優さん。
声優として洋画の吹き替えでも著名な山路和弘さんです。『麒麟がくる』では、一説には戦国最初の天下人、京の都で影響力を持った三好長慶役でした。
このキャスティング。わざと知事役に“大河俳優”を使ったのか…と推測します。
――おそらくは“各地域への気持ち”。
テレビでは前半・後半が通しで放送され、途中にいつものCМが無い最終回。
ただ、CM前後に配置されている“アイキャッチ”は今回も存在。吉野ヶ里・多久の名所が続けて登場。
弥生時代の古代ロマンあふれる吉野ヶ里公園に、江戸期の文教の風が吹く多久に。“フランシュシュ”のメンバーが勢揃いする画…実に“映えて”います。
「たとえCМは飛ばしても、佐賀の見どころは紹介する」心意気に感じ入ります。
――おそらくは、“続編への示唆”。
鳥栖のスタジアムでのライブ映像が流れる、本格的な音楽番組のような演出が続きます。その途中で、プロデューサーが吐血したと思しき描写。
以前から語っている「時間が限られている…」の意味はまさか!?巽(たつみ)幸太郎に共感する私なので、とても心配になります。
大盛況のライブが締めくくられ、大団円となったと思いきや。エンドロール(キャスト・スタッフ紹介)も終わったCМ後に不意打ちがありました。
――ほのめかされる、“強大な敵”(?)の存在…
謎の飛翔物体による黒い影が。なぜ、ここで急にSF映画になるのか。これは、「そう簡単に“佐賀を救える”と思うなよ…」という警告なのでしょうか。
私は、そんな受け取り方をしたラストシーンの表現。いきなり冷や水を浴びせられるような展開で、困惑した方も多いはず。少なくとも、私はその1人でした。
ライブの余韻に浸りたい視聴者たちに、何を語ろうとするラストなのか。作中にあった「佐賀が繁栄しようとすると邪魔が入る…」という“呪い”の正体なのか?
――それだけ、“厳しい戦い”が待つ…ということなのか。
爽快な終わり方でなかったことにもどかしさを感じつつも、『ゾンビランドサガ』続編への展開を確信した私。
そして、ずっと語られてきたテーマ「何度でも立ち上がること」は、最近のアニメのトレンド(流行り)なのでしょうか。
――故郷から遠く、思うに任せぬ日常を生きる私。
ハッキリと見えたはずの佐賀の街並みが、佐賀平野の低くて青い空が、霞んでいくように感じることがあります。
「この次(第3シリーズ)もあるはず。その時は“大河”と共に見たいものだ…」
“ゾンビ”のアニメだからこそ「人が生きられる時間には限りがある」と教えられた気がして。私にも挫けている暇は無いようです。
2021年06月22日
「共感の涙」
こんばんは。
まさか、ここまでハマるとは思わなかった『ゾンビランドサガリベンジ』。
…毎週末、楽しみにしてきた「佐賀が主役の時間」も残りあと1回。
――第11話を振り返って…
遠くから見ていても“佐賀の脅威”と感じられる水害。
全国ネットでは、たまにしか映らない佐賀県ですが、豪雨災害の時には、繰り返し映ったことをもどかしい思いで見つめていました。
アニメ『ゾンビランドサガ』でも、水害で大きな被害が出た…という設定の話が展開していました。
――ご当地アイドル“フランシュシュ”のメンバーは…
何せ“ゾンビ”なので、特殊メイク無しでは人前に出られません。
突然の水害でメイクの道具を失い、特殊な化粧を施す技術のあるプロデューサーとも離れ離れに。
それでも前向きな“ゾンビ”アイドルたち。自身も被災者でありながら、周囲の支援のため行動します。

――なんと健気な…と感じ入る私。
そんな怒涛の展開の中、途中にCМも入ります。
「出た!有田の“陶山神社”!」
同番組をご覧の方にはお馴染みと思われます。CMの前後には登場人物とともに佐賀の名所・名物が紹介されます。
これは“アイキャッチ”と呼ばれ、広告業界でもよく使われる単語と聞きます。いわゆる和製英語で「顧客の目を引き付ける視覚情報」という感じでしょうか。
――水害は困りますが、“佐賀への愛”が溢れるのは問題なし。
普段は“フランシュシュ”のメンバーたちが、神埼そうめん食べたり、レンコンを掘ってたりします。
しかし、この時の画は「有田の陶山神社の階段にたたずむプロデューサー・巽幸太郎(たつみ こうたろう)」
常にテンションが高いグラサン(サングラス)の男性です。

※有田観光協会の方も番組のアイキャッチに喜んでおられた様子。(さがファンブログで見た情報)
――さらに話は展開し…
避難所となったショッピングモールで被災者の手助けをし、子供たちを励まし続けた“フランシュシュ”のメンバー。
ついに特殊メイクの効力が切れて“ゾンビ”である素顔が…
大ピンチなのですが、ここまでの行動で抜群の信頼感を得ていた彼女らを誰も“気持ちの悪い”ものとは見ません。
それこそ「“特殊メイク”で驚かそうとしている…」と受け流します。
――彼女らの正体を暴こうとした雑誌記者も…
眼前に広がる「優しい世界」に“真実を追う”行動を止めてしまいます。
そこで現れたプロデューサー・巽(たつみ)が「彼女たちは“アイドル”です」と。もはや「生死の別は関係ない…」という凄い展開。
――「なぜ、この物語を最初から見てなかったのだ!」
…と例によって、テレビの前の私。
「己の不明を恥じる」事の多い人生ですが、今回もまた、先が見通せない自分だったか…。
…そして、終盤にはプロデューサーの激白。フランシュシュ1号に向かって熱すぎる“壁ドン”をします。
――ちなみに「壁ドン」とは…
「少女マンガ等でよく見られる、ヒロインの相手役が壁に手を付いた状態で、壁際にいるヒロインの顔の近くで話す」というのが私の理解です。
いかに“フランシュシュ”が優れたグループであるか、熱く語る中でプロデューサーの追憶が描かれます。
おそらくは10年ほど前。まだ生きていた頃の“1号”と思しき少女が、プロデューサーに「乾(いぬい)くん…」と呼びかけています。
――「そうか、そういう事だったのか。」
おそらくは“巽(たつみ)幸太郎”と名を変え、いつも外さないグラサン。やたらと「佐賀を救うんじゃ~い!」と叫ぶ男。
回想の中で描かれていたのは、おそらく“想い人”を事故で亡くした少年の姿。
「この男は…亡き人の想いを活かして、佐賀を救うことで、自分自身をも救済しようとしていたのか。」
深い…深過ぎるぞ、さすがは「佐賀でしか成り立たない物語」。そして、共感の涙を拭う私でした。
まさか、ここまでハマるとは思わなかった『ゾンビランドサガリベンジ』。
…毎週末、楽しみにしてきた「佐賀が主役の時間」も残りあと1回。
――第11話を振り返って…
遠くから見ていても“佐賀の脅威”と感じられる水害。
全国ネットでは、たまにしか映らない佐賀県ですが、豪雨災害の時には、繰り返し映ったことをもどかしい思いで見つめていました。
アニメ『ゾンビランドサガ』でも、水害で大きな被害が出た…という設定の話が展開していました。
――ご当地アイドル“フランシュシュ”のメンバーは…
何せ“ゾンビ”なので、特殊メイク無しでは人前に出られません。
突然の水害でメイクの道具を失い、特殊な化粧を施す技術のあるプロデューサーとも離れ離れに。
それでも前向きな“ゾンビ”アイドルたち。自身も被災者でありながら、周囲の支援のため行動します。
――なんと健気な…と感じ入る私。
そんな怒涛の展開の中、途中にCМも入ります。
「出た!有田の“陶山神社”!」
同番組をご覧の方にはお馴染みと思われます。CMの前後には登場人物とともに佐賀の名所・名物が紹介されます。
これは“アイキャッチ”と呼ばれ、広告業界でもよく使われる単語と聞きます。いわゆる和製英語で「顧客の目を引き付ける視覚情報」という感じでしょうか。
――水害は困りますが、“佐賀への愛”が溢れるのは問題なし。
普段は“フランシュシュ”のメンバーたちが、神埼そうめん食べたり、レンコンを掘ってたりします。
しかし、この時の画は「有田の陶山神社の階段にたたずむプロデューサー・巽幸太郎(たつみ こうたろう)」
常にテンションが高いグラサン(サングラス)の男性です。
※有田観光協会の方も番組のアイキャッチに喜んでおられた様子。(さがファンブログで見た情報)
――さらに話は展開し…
避難所となったショッピングモールで被災者の手助けをし、子供たちを励まし続けた“フランシュシュ”のメンバー。
ついに特殊メイクの効力が切れて“ゾンビ”である素顔が…
大ピンチなのですが、ここまでの行動で抜群の信頼感を得ていた彼女らを誰も“気持ちの悪い”ものとは見ません。
それこそ「“特殊メイク”で驚かそうとしている…」と受け流します。
――彼女らの正体を暴こうとした雑誌記者も…
眼前に広がる「優しい世界」に“真実を追う”行動を止めてしまいます。
そこで現れたプロデューサー・巽(たつみ)が「彼女たちは“アイドル”です」と。もはや「生死の別は関係ない…」という凄い展開。
――「なぜ、この物語を最初から見てなかったのだ!」
…と例によって、テレビの前の私。
「己の不明を恥じる」事の多い人生ですが、今回もまた、先が見通せない自分だったか…。
…そして、終盤にはプロデューサーの激白。フランシュシュ1号に向かって熱すぎる“壁ドン”をします。
――ちなみに「壁ドン」とは…
「少女マンガ等でよく見られる、ヒロインの相手役が壁に手を付いた状態で、壁際にいるヒロインの顔の近くで話す」というのが私の理解です。
いかに“フランシュシュ”が優れたグループであるか、熱く語る中でプロデューサーの追憶が描かれます。
おそらくは10年ほど前。まだ生きていた頃の“1号”と思しき少女が、プロデューサーに「乾(いぬい)くん…」と呼びかけています。
――「そうか、そういう事だったのか。」
おそらくは“巽(たつみ)幸太郎”と名を変え、いつも外さないグラサン。やたらと「佐賀を救うんじゃ~い!」と叫ぶ男。
回想の中で描かれていたのは、おそらく“想い人”を事故で亡くした少年の姿。
「この男は…亡き人の想いを活かして、佐賀を救うことで、自分自身をも救済しようとしていたのか。」
深い…深過ぎるぞ、さすがは「佐賀でしか成り立たない物語」。そして、共感の涙を拭う私でした。
タグ :佐賀
2021年06月15日
「苦境からの反撃(リベンジ)」
こんばんは。
現在、新型コロナウイルス対策のワクチンの接種率(65歳以上の第1回目)が全国1位とも報じられる佐賀県。
「誇らしいです。もう一度言わせてください、誇らしいです!」
この言い回しは『青天を衝け』大隈重信役に決まった方のコメントの影響です。
〔参照(前半):「新キャストを考える③」(青天に、佐賀藩士がくる)〕
まだまだ感染リスクの高い地域にいる私。週末はステイホームを続けています。
――そして、テレビを見ます。
当然ながら、日曜夜は大河ドラマ『青天を衝け』を視聴します。“尊王攘夷”の旗を掲げた水戸天狗党の終焉。
…首領に担がれた、武田耕雲斎〔演:津田寛治〕が印象深かったです。
自らの主君だった“水戸烈公”の子息・一橋慶喜〔演:草彅剛〕を苦しめていた、京を守る役目を妨害していた…と悟った時の表情が、何とも言えませんでした。
幕末の大河ドラマでも、よくお見かけする方。「佐賀の大河ドラマ」が実現した時も、是非どこかで姿を見たい役者さんです。
――以前、一橋慶喜が淡々と語った…
「尊王攘夷は“呪いの言葉”に成り果てた」旨のセリフが思い出されます。
やはり草彅剛さんを一橋慶喜にキャスティングしたのは、大正解だったと感じられます。ほとんど笑わない、劇中でも“能面”に例えられた表情が効いています。

――週末のテレビ視聴は“大河”だけではありません。
遠方から“佐賀への愛”を叫ぶ私としては、アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』の展開が毎週、気になります。
深夜なので録画にしてますが、なるべく早めに見ます。ちなみに、私が熱く語った明治時代のエピソードは、一旦完了したようです。
〔参照:「佐賀を取り戻す話」〕
舞台は現代に戻っていますが、時系列での振り返りがあり、私のような「第1シリーズを見ていない新参者」にやさしい構成でした。
――第1シリーズは“大団円”で終わった様子が…?
第2シリーズ(リベンジ)の開始時は、鳥栖のスタジアムでのライブが大赤字になった前提で始まりました。いきなり苦境からのスタートだったと記憶します。
初回にも登場した佐賀市内と思われるバーの片隅には、明治時代の古写真。椅子にかけた1人の女性と、立ち姿の2人の男性の姿が写ります。
〔参照(終盤):「佐賀を、どう取り戻したか」〕
どうやらバーのマスターの正体は、佐賀の伝説の1つである“徐福”だったようで、不老不死と佐賀…これも興味深いです。

――ここから、明かされる物語の発端。
バーのマスターと、主人公たちのプロデューサーとの会話。
「よく考えたものだ…、“御船山ゾンビ楽園プロジェクト”とはな。」
「違います。ゾンビランドサガプロジェクトです!」
「…それな。」
マスターのわざとらしい言い間違い。
武雄の「御船山楽園」を知らないと面白味がわかりづらい佐賀ローカルのネタが全国に流れているなんて!痛快です。
――このアニメの主人公たちは…
「もし生きていれば佐賀に繁栄をもたらすはずだった」伝説の少女たち。何らかの呪いが作用して、命を落としていたようです。
いまは亡き、伝説の少女たちを集結させて、佐賀を救うプロジェクト。「えすか(怖い)」話でありますが、「これが物語の核心なのか!」と妙に納得しました。
もはや生死を超えて、呪いを打ち破る反撃(リベンジ)の話。こちらも最終回まで、しっかり見届けたいと思います。
注)ちなみに、英語での「リベンジ」は“復讐”とか少し重い和訳になるので、この文中では和製英語だと思って使っています。
現在、新型コロナウイルス対策のワクチンの接種率(65歳以上の第1回目)が全国1位とも報じられる佐賀県。
「誇らしいです。もう一度言わせてください、誇らしいです!」
この言い回しは『青天を衝け』大隈重信役に決まった方のコメントの影響です。
〔参照(前半):
まだまだ感染リスクの高い地域にいる私。週末はステイホームを続けています。
――そして、テレビを見ます。
当然ながら、日曜夜は大河ドラマ『青天を衝け』を視聴します。“尊王攘夷”の旗を掲げた水戸天狗党の終焉。
…首領に担がれた、武田耕雲斎〔演:津田寛治〕が印象深かったです。
自らの主君だった“水戸烈公”の子息・一橋慶喜〔演:草彅剛〕を苦しめていた、京を守る役目を妨害していた…と悟った時の表情が、何とも言えませんでした。
幕末の大河ドラマでも、よくお見かけする方。「佐賀の大河ドラマ」が実現した時も、是非どこかで姿を見たい役者さんです。
――以前、一橋慶喜が淡々と語った…
「尊王攘夷は“呪いの言葉”に成り果てた」旨のセリフが思い出されます。
やはり草彅剛さんを一橋慶喜にキャスティングしたのは、大正解だったと感じられます。ほとんど笑わない、劇中でも“能面”に例えられた表情が効いています。

――週末のテレビ視聴は“大河”だけではありません。
遠方から“佐賀への愛”を叫ぶ私としては、アニメ『ゾンビランドサガ リベンジ』の展開が毎週、気になります。
深夜なので録画にしてますが、なるべく早めに見ます。ちなみに、私が熱く語った明治時代のエピソードは、一旦完了したようです。
〔参照:
舞台は現代に戻っていますが、時系列での振り返りがあり、私のような「第1シリーズを見ていない新参者」にやさしい構成でした。
――第1シリーズは“大団円”で終わった様子が…?
第2シリーズ(リベンジ)の開始時は、鳥栖のスタジアムでのライブが大赤字になった前提で始まりました。いきなり苦境からのスタートだったと記憶します。
初回にも登場した佐賀市内と思われるバーの片隅には、明治時代の古写真。椅子にかけた1人の女性と、立ち姿の2人の男性の姿が写ります。
〔参照(終盤):
どうやらバーのマスターの正体は、佐賀の伝説の1つである“徐福”だったようで、不老不死と佐賀…これも興味深いです。
――ここから、明かされる物語の発端。
バーのマスターと、主人公たちのプロデューサーとの会話。
「よく考えたものだ…、“御船山ゾンビ楽園プロジェクト”とはな。」
「違います。ゾンビランドサガプロジェクトです!」
「…それな。」
マスターのわざとらしい言い間違い。
武雄の「御船山楽園」を知らないと面白味がわかりづらい佐賀ローカルのネタが全国に流れているなんて!痛快です。
――このアニメの主人公たちは…
「もし生きていれば佐賀に繁栄をもたらすはずだった」伝説の少女たち。何らかの呪いが作用して、命を落としていたようです。
いまは亡き、伝説の少女たちを集結させて、佐賀を救うプロジェクト。「えすか(怖い)」話でありますが、「これが物語の核心なのか!」と妙に納得しました。
もはや生死を超えて、呪いを打ち破る反撃(リベンジ)の話。こちらも最終回まで、しっかり見届けたいと思います。
注)ちなみに、英語での「リベンジ」は“復讐”とか少し重い和訳になるので、この文中では和製英語だと思って使っています。
2021年06月06日
「佐賀を、どう取り戻したか」
こんばんは。
『青天を衝け』の新キャストへの感想も途中ですが、今週末の『ゾンビランドサガ リベンジ』について書きます。
佐賀を舞台にしたアニメで、明治時代の話を描かれると“フィクション”でも反応せずにはいられないようです。ちなみに、この記事の続きになります。
〔参照:「佐賀を取り戻す話」〕
物語の筋書きに関する情報(いわゆるネタバレ)を含みますので、録画された方は視聴後にご覧ください。
――話の題材は、明治期に地図上から消滅した「佐賀県」。
実は明治四年にも一度「伊万里県」に改称していますが、この時は“合併”に伴う調整の要素もあったようで、1年と経たずに「佐賀県」に戻ったようです。
物語の背景は、隣県に合併され「佐賀県」が“消滅”した、明治九年~十六年(1876年~1883年)の時期。
…佐賀の“復県運動”を志し、道行く人に「“佐賀”を取り戻そう」と訴える百崎(ももざき)という青年を軸として進むストーリーでした。

――すごく健気でひたむきに頑張る青年。
活動の途上で、かつて「伝説の花魁(おいらん)」と呼ばれた女性“ゆうぎり”と、出会って親しくなり、その応援を受けていきます。
ほどなく青年のもとには「佐賀を取り戻そう」とする仲間が集まりますが、彼らの“志”は別のところに。その表情からは“佐賀戦争”への恨みが見て取れます。
「力で奪われた過去の誇りは、力で奪い返す」想いを持つ者たちだったのです。
――青年の傍にいる“知人”の冷たい視線。
「佐賀を再び“県”に戻しましょう!」とビラ配りをしていた、青年を時に警察から逃がしたり、面倒を見ていた大人な感じの若者です。
彼の正体は、佐賀で士族の動向を見張る「政府の密偵」だった様子。
百崎青年の仲間たちは、リーダーであるはずの青年に断りなく、要人襲撃に向けての情報を収集。計画は実行段階に移り、集団が武装して夜道を進む時…
――集団の眼前に現れる、青年の“知人”。
政府密偵としての正体を表した“知人”は、恐るべき剣の腕前で青年の仲間を次々と討ちます。こうして、武力行使の計画は未遂に終わります。
不穏な気配に駆け付けた青年は、仲間たちの悲劇と知人・伊東の“裏切り”に驚愕します。そして“知人”の振るう刃は青年にも迫り…
――その時、刃を遮ったのは“ゆうぎり”。
楽器に仕込んだ刀で、斬撃を受け止めます。
「“ゆうぎり”姉さん。ものすごく…強いんですけど。」
…失礼、これはテレビの前の私の感想です。武装した集団を一掃する腕前の剣客が相手。武術の腕が立ちそうな描写はありましたが、ここまでとは。
――しかも、腕が立つだけではありません…
放送開始から10分ほど経過した時点。今後の展開を予見したか「伝説の花魁(おいらん)」だった“ゆうぎり”が、ある大物たち(※)に手紙を送る場面。
…“さがレトロ館”に似た感じの郵便局で手紙を差し出しています。

※左から大隈重信、副島種臣。一番右端が大木喬任(江藤新平と話している)、初稿から訂正しました。
―――“ゆうぎり”が送った、3通の手紙。
手紙の宛先となった3人の当時の動向についても、補足を試みます。
①“政変"で追い落とされても政党や大学を創設し、近代化に挑む大隈重信。
②佐賀(肥前閥)の力が低下しても、筆頭参議として踏みとどまる大木喬任。
③一時は清国を放浪するも、明治天皇の侍講(学問の師)となった副島種臣。
「これは、凄い!すごい人脈だ。」
…宛先が表示されたのは一瞬ですが、こういうところは見逃しません。
――さすがは“伝説”と呼ばれる女性。
佐賀に留まれば、百崎青年は先ほどの襲撃計画の首謀者扱いで捕らえられてしまう。“ゆうぎり”は青年に佐賀から出て、志を遂げるよう伝えます。
まるで弟を見守る姉の愛にも似た動きを見せる…まさに“ゆうぎり”姉さん。青年が行く道は「“佐賀の賢人”たちが誇りに賭けて守ってくれる」と託したようです。
そして立場は違えど、同じ気持ちに傾いていく者が1人。政府密偵の正体を表した知人・伊東は、雪の峠道を進む青年の後を追います。
――深く雪の積もった、三瀬の峠道。
粋にキセルを吹かして、花魁(おいらん)の矜持を見せるかのような“ゆうぎり”。
離れた間合いから刀を抜き合わせる伊東と“ゆうぎり”。一瞬の差、“ゆうぎり”の斬撃が届いた様子で、伊東は地に倒れます。
…いや、最初から斬られるつもりだった様子。ここ数年間、青年の傍に知人として居た伊東は、そのまっすぐな気持ちに次第に惹かれていたようです。
――「悪いな…、とんだ“貧乏くじ”を押し付けちまって…」
知人・伊東から“ゆうぎり”への最後のセリフが泣かせます。ここまでの2人の動きで、政府の密偵・伊東を斬った“ゆうぎり”が騒動の罪を被るのでしょう。
…陸軍の追っ手は、雪道のすぐそこまで来ているようです。おそらくは、「佐賀を取り戻したい」青年を見守ってきた両者が、即興で打った“芝居”。
あるいは青年が語り続けた「新しか“佐賀”」への想いに共鳴してしまった伊東と“ゆうぎり”の2人が出した答え。

――そして、現代。令和の時代に…
あるバーの片隅に置かれた、青年と“ゆうぎり”、知人・伊東の3人が揃った古写真。現世に蘇った“ゆうぎり”の手元には、青年から贈られた赤い櫛(くし)。
…異色の“アイドル系アニメ”のはずが、何とも泣かせる演出。この話を見ると、『大河よ共に泣いてくれ』という主題歌タイトルに妙な説得力を感じます。
「公式な記録が無い事件の数か月後、“佐賀県”が復活する」という構成。これも上手い!絶妙なところがフィクションでつながる…今回はとくに感動しました。
『青天を衝け』の新キャストへの感想も途中ですが、今週末の『ゾンビランドサガ リベンジ』について書きます。
佐賀を舞台にしたアニメで、明治時代の話を描かれると“フィクション”でも反応せずにはいられないようです。ちなみに、この記事の続きになります。
〔参照:
物語の筋書きに関する情報(いわゆるネタバレ)を含みますので、録画された方は視聴後にご覧ください。
――話の題材は、明治期に地図上から消滅した「佐賀県」。
実は明治四年にも一度「伊万里県」に改称していますが、この時は“合併”に伴う調整の要素もあったようで、1年と経たずに「佐賀県」に戻ったようです。
物語の背景は、隣県に合併され「佐賀県」が“消滅”した、明治九年~十六年(1876年~1883年)の時期。
…佐賀の“復県運動”を志し、道行く人に「“佐賀”を取り戻そう」と訴える百崎(ももざき)という青年を軸として進むストーリーでした。
――すごく健気でひたむきに頑張る青年。
活動の途上で、かつて「伝説の花魁(おいらん)」と呼ばれた女性“ゆうぎり”と、出会って親しくなり、その応援を受けていきます。
ほどなく青年のもとには「佐賀を取り戻そう」とする仲間が集まりますが、彼らの“志”は別のところに。その表情からは“佐賀戦争”への恨みが見て取れます。
「力で奪われた過去の誇りは、力で奪い返す」想いを持つ者たちだったのです。
――青年の傍にいる“知人”の冷たい視線。
「佐賀を再び“県”に戻しましょう!」とビラ配りをしていた、青年を時に警察から逃がしたり、面倒を見ていた大人な感じの若者です。
彼の正体は、佐賀で士族の動向を見張る「政府の密偵」だった様子。
百崎青年の仲間たちは、リーダーであるはずの青年に断りなく、要人襲撃に向けての情報を収集。計画は実行段階に移り、集団が武装して夜道を進む時…
――集団の眼前に現れる、青年の“知人”。
政府密偵としての正体を表した“知人”は、恐るべき剣の腕前で青年の仲間を次々と討ちます。こうして、武力行使の計画は未遂に終わります。
不穏な気配に駆け付けた青年は、仲間たちの悲劇と知人・伊東の“裏切り”に驚愕します。そして“知人”の振るう刃は青年にも迫り…
――その時、刃を遮ったのは“ゆうぎり”。
楽器に仕込んだ刀で、斬撃を受け止めます。
「“ゆうぎり”姉さん。ものすごく…強いんですけど。」
…失礼、これはテレビの前の私の感想です。武装した集団を一掃する腕前の剣客が相手。武術の腕が立ちそうな描写はありましたが、ここまでとは。
――しかも、腕が立つだけではありません…
放送開始から10分ほど経過した時点。今後の展開を予見したか「伝説の花魁(おいらん)」だった“ゆうぎり”が、ある大物たち(※)に手紙を送る場面。
…“さがレトロ館”に似た感じの郵便局で手紙を差し出しています。
※左から大隈重信、副島種臣。一番右端が大木喬任(江藤新平と話している)、初稿から訂正しました。
―――“ゆうぎり”が送った、3通の手紙。
手紙の宛先となった3人の当時の動向についても、補足を試みます。
①“政変"で追い落とされても政党や大学を創設し、近代化に挑む大隈重信。
②佐賀(肥前閥)の力が低下しても、筆頭参議として踏みとどまる大木喬任。
③一時は清国を放浪するも、明治天皇の侍講(学問の師)となった副島種臣。
「これは、凄い!すごい人脈だ。」
…宛先が表示されたのは一瞬ですが、こういうところは見逃しません。
――さすがは“伝説”と呼ばれる女性。
佐賀に留まれば、百崎青年は先ほどの襲撃計画の首謀者扱いで捕らえられてしまう。“ゆうぎり”は青年に佐賀から出て、志を遂げるよう伝えます。
まるで弟を見守る姉の愛にも似た動きを見せる…まさに“ゆうぎり”姉さん。青年が行く道は「“佐賀の賢人”たちが誇りに賭けて守ってくれる」と託したようです。
そして立場は違えど、同じ気持ちに傾いていく者が1人。政府密偵の正体を表した知人・伊東は、雪の峠道を進む青年の後を追います。
――深く雪の積もった、三瀬の峠道。
粋にキセルを吹かして、花魁(おいらん)の矜持を見せるかのような“ゆうぎり”。
離れた間合いから刀を抜き合わせる伊東と“ゆうぎり”。一瞬の差、“ゆうぎり”の斬撃が届いた様子で、伊東は地に倒れます。
…いや、最初から斬られるつもりだった様子。ここ数年間、青年の傍に知人として居た伊東は、そのまっすぐな気持ちに次第に惹かれていたようです。
――「悪いな…、とんだ“貧乏くじ”を押し付けちまって…」
知人・伊東から“ゆうぎり”への最後のセリフが泣かせます。ここまでの2人の動きで、政府の密偵・伊東を斬った“ゆうぎり”が騒動の罪を被るのでしょう。
…陸軍の追っ手は、雪道のすぐそこまで来ているようです。おそらくは、「佐賀を取り戻したい」青年を見守ってきた両者が、即興で打った“芝居”。
あるいは青年が語り続けた「新しか“佐賀”」への想いに共鳴してしまった伊東と“ゆうぎり”の2人が出した答え。
――そして、現代。令和の時代に…
あるバーの片隅に置かれた、青年と“ゆうぎり”、知人・伊東の3人が揃った古写真。現世に蘇った“ゆうぎり”の手元には、青年から贈られた赤い櫛(くし)。
…異色の“アイドル系アニメ”のはずが、何とも泣かせる演出。この話を見ると、『大河よ共に泣いてくれ』という主題歌タイトルに妙な説得力を感じます。
「公式な記録が無い事件の数か月後、“佐賀県”が復活する」という構成。これも上手い!絶妙なところがフィクションでつながる…今回はとくに感動しました。
2021年05月30日
「佐賀を取り戻す話」
こんにちは。
前回の記事で“西九州新幹線”の沿線シリーズを一旦終えました。
あらためて調べると、佐賀と長崎に様々なつながりが見えて来ます。まだまだ、書き足らなかったところは、いずれご紹介する機会も作りたいです。
――ところで、前回の冒頭でつぶやいた“余談”。
アニメ『ゾンビランドサガR(リベンジ)』を見て衝撃を受けたと書きました。
…とはいえ、同番組をご覧になっていない方も多いと思います。
「何に、そこまで反応するのか?」と問われれば、とくに今回は「明治時代の話だったから!」と答えます。
以下、物語の筋書きに関する情報(いわゆるネタバレ)を含みます。
――幕末・明治期を生きた女性も、現代で活躍します。
“ゾンビ”という禁じ手で成り立っているためか、そのストーリーは変幻自在。
明治期に人気が出過ぎて、誰も手が届かなくなったと称される、「伝説の花魁(おいらん)」“ゆうぎり”の生前の姿が描かれました。
なお、現代ではメンバーの“5号”として仲間とともにアイドル活動をします。
直近の放送回は“ゆうぎり”が政府高官に身請けされ、花街から一般の社会に戻る場面から始まります。行く先は、その有力者の出身地と思われる佐賀。

※さがレトロ館(もとは明治二十年に建築された“佐賀県”の警察庁舎だそうです。)
――しかし、一筋縄では行かない展開が。
いきなり「実はもう、佐賀は無いんだけどな…」という衝撃のセリフが飛びます。
知ってはいましたが、言葉で聞くとドキッとします。“佐賀の乱”と呼ばれ、士族反乱に分類される戦争の後、佐賀県が一時“消滅”の憂き目にあっていたこと。
明治九年(1876年)、当時の佐賀県は、福岡・筑後地方の三潴(みずま)県に合併。県名としての“佐賀”は姿を消します。
のち三潴県は消滅。続いて佐賀は長崎県に合併となります。福岡県と長崎県だけが存在し、佐賀県が消えた北部九州の地図。あらためて見ると衝撃的。
――まさか、これをアニメの物語に入れて来るとは…
明治期の人物として、今回の主役っぽい地元・佐賀の青年が登場します。
彼は「“佐賀”を取り戻したい」と、道行く人々に訴えます。話が進む途上で青年は満開の桜のもと、先ほどの“ゆうぎり”と出会い、心をときめかせる展開に。
この時点で“ゆうぎり”は花魁(おいらん)を辞めて佐賀に来たものの、この地に連れてきた有力者には先立たれて、独りになっています。

――見ていて、感銘を受けたこと。
話の前段で「近代化を果たした佐賀が、新時代の立役者になった」旨の説明。
一瞬ではありますが、歴史の紹介で佐賀の殿・鍋島直正公の姿が見えました。「思いもかけぬ場所にて、殿のご尊顔を拝し奉れるとは…」という気分です。
――また、“主役”の青年と知人との会話で…
明治七年(1874年)の「“佐賀戦争”の二の舞はいけない」とセリフがあります。しかも、青年の父は、その戦いの中で討たれたと語られていました。
一般的な「佐賀の乱」という用語を使わないことに、作品の心意気を感じます。
この戦乱については新政府側が「誰を消そうとしたか」の動機が読み取りやすく、佐賀側は「攻めてくるから、迎え撃った」だけ…との見解も主張されています。

――しかも、物語が展開する年代が絶妙。
明治十四年(1881年)から。明治政府で頑張っていた大隈重信や佐野常民までが政変で追いやられ、佐賀(肥前閥)の力が決定的に低下した時期です。
少し史実寄りの話をすると、ここで「転んでもタダでは起きない」のが大隈らしさ。負けじと国会の開設への動きを加速させ、新しい教育にも情熱を注ぎます。
今度は政党や大学を創設し、日本の“意識の近代化”を進める、大隈の意地も「佐賀の大河ドラマ」で見たいポイントです。
――いろいろと話が逸れましたが…
メンバーが“故人”ばかりで異色のアイドル系アニメ。ノリについて行くのが大変な時もありますが、佐賀を語って、考えさせられる作品の存在は喜ばしいです。
しかし、悲劇が予感される次週の展開は不安なところ。おそらくハッピーエンドではなくて、それでも“佐賀”の志は続く…ような展開になるのでしょうか。
ちなみに、粘り強い“復県運動”により「佐賀県」が再び地図上に返り咲くのは、明治十六年(1883年)のことだそうです。
前回の記事で“西九州新幹線”の沿線シリーズを一旦終えました。
あらためて調べると、佐賀と長崎に様々なつながりが見えて来ます。まだまだ、書き足らなかったところは、いずれご紹介する機会も作りたいです。
――ところで、前回の冒頭でつぶやいた“余談”。
アニメ『ゾンビランドサガR(リベンジ)』を見て衝撃を受けたと書きました。
…とはいえ、同番組をご覧になっていない方も多いと思います。
「何に、そこまで反応するのか?」と問われれば、とくに今回は「明治時代の話だったから!」と答えます。
以下、物語の筋書きに関する情報(いわゆるネタバレ)を含みます。
――幕末・明治期を生きた女性も、現代で活躍します。
“ゾンビ”という禁じ手で成り立っているためか、そのストーリーは変幻自在。
明治期に人気が出過ぎて、誰も手が届かなくなったと称される、「伝説の花魁(おいらん)」“ゆうぎり”の生前の姿が描かれました。
なお、現代ではメンバーの“5号”として仲間とともにアイドル活動をします。
直近の放送回は“ゆうぎり”が政府高官に身請けされ、花街から一般の社会に戻る場面から始まります。行く先は、その有力者の出身地と思われる佐賀。
※さがレトロ館(もとは明治二十年に建築された“佐賀県”の警察庁舎だそうです。)
――しかし、一筋縄では行かない展開が。
いきなり「実はもう、佐賀は無いんだけどな…」という衝撃のセリフが飛びます。
知ってはいましたが、言葉で聞くとドキッとします。“佐賀の乱”と呼ばれ、士族反乱に分類される戦争の後、佐賀県が一時“消滅”の憂き目にあっていたこと。
明治九年(1876年)、当時の佐賀県は、福岡・筑後地方の三潴(みずま)県に合併。県名としての“佐賀”は姿を消します。
のち三潴県は消滅。続いて佐賀は長崎県に合併となります。福岡県と長崎県だけが存在し、佐賀県が消えた北部九州の地図。あらためて見ると衝撃的。
――まさか、これをアニメの物語に入れて来るとは…
明治期の人物として、今回の主役っぽい地元・佐賀の青年が登場します。
彼は「“佐賀”を取り戻したい」と、道行く人々に訴えます。話が進む途上で青年は満開の桜のもと、先ほどの“ゆうぎり”と出会い、心をときめかせる展開に。
この時点で“ゆうぎり”は花魁(おいらん)を辞めて佐賀に来たものの、この地に連れてきた有力者には先立たれて、独りになっています。
――見ていて、感銘を受けたこと。
話の前段で「近代化を果たした佐賀が、新時代の立役者になった」旨の説明。
一瞬ではありますが、歴史の紹介で佐賀の殿・鍋島直正公の姿が見えました。「思いもかけぬ場所にて、殿のご尊顔を拝し奉れるとは…」という気分です。
――また、“主役”の青年と知人との会話で…
明治七年(1874年)の「“佐賀戦争”の二の舞はいけない」とセリフがあります。しかも、青年の父は、その戦いの中で討たれたと語られていました。
一般的な「佐賀の乱」という用語を使わないことに、作品の心意気を感じます。
この戦乱については新政府側が「誰を消そうとしたか」の動機が読み取りやすく、佐賀側は「攻めてくるから、迎え撃った」だけ…との見解も主張されています。
――しかも、物語が展開する年代が絶妙。
明治十四年(1881年)から。明治政府で頑張っていた大隈重信や佐野常民までが政変で追いやられ、佐賀(肥前閥)の力が決定的に低下した時期です。
少し史実寄りの話をすると、ここで「転んでもタダでは起きない」のが大隈らしさ。負けじと国会の開設への動きを加速させ、新しい教育にも情熱を注ぎます。
今度は政党や大学を創設し、日本の“意識の近代化”を進める、大隈の意地も「佐賀の大河ドラマ」で見たいポイントです。
――いろいろと話が逸れましたが…
メンバーが“故人”ばかりで異色のアイドル系アニメ。ノリについて行くのが大変な時もありますが、佐賀を語って、考えさせられる作品の存在は喜ばしいです。
しかし、悲劇が予感される次週の展開は不安なところ。おそらくハッピーエンドではなくて、それでも“佐賀”の志は続く…ような展開になるのでしょうか。
ちなみに、粘り強い“復県運動”により「佐賀県」が再び地図上に返り咲くのは、明治十六年(1883年)のことだそうです。
2021年05月01日
「誰かが、誰かの“憧れの人”」
こんにちは。
佐賀になかなか帰れない状況もあり、最近楽しみにしているアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」。
ゾンビとは言え、話のベースは「アイドル系アニメ」。マジメに「王道のアイドル」を展開されると、年代的に私が付いて行くのは辛いところもあります。
――「私は感じねばならんのです!佐賀の風を…」
今までの放送では、画面からあふれる“佐賀”要素が、私に力を与えました。
例えば…
・“バルーン通り”から水路の巡る佐賀市内を疾走するプロデューサー(第1話)
・鹿島の祐徳稲荷でのTVロケ、伝説のロックシンガーの熱き佐賀推し(第2話)

※実際の場面は、写真とは別の場所です。
――でも、“伊万里焼”の飾ってある橋で、乱闘しちゃダメです…
ただ、これもアニメの場面設定としては面白かったです。元・暴走族のメンバー(2号)が生きていた時の回想シーンで出てきたと思います。
第3話では元・平成のトップアイドルだったメンバー(3号)が福岡・長崎・大分からイベントに誘われます。そんな有難い申出を、プロデューサーが全拒否!
その時のセリフが
「みんな、佐賀の栄光に嫉妬(しっと)しとるんじゃ~い!」とか。
――ここで爆笑する、テレビの前の私。
「快(かい)なり!!」
…あ、これは今年の大河ドラマで竹中直人さんが、機嫌の良い場面でよく言っていたセリフです。
「実際は、出演してあげた方が良いかな?福岡・長崎・大分のイベントなら…」と私まで、まさかの“上から目線”の気分に。恐るべし「ゾンビランドサガ」効果。
――作中には鳥栖市(田代)にある、あの会社の製品らしき湿布薬も…
アニメの中では、商品名は「サガンシップZ」になっています。
私は視聴できていませんが、第1シリーズから出ていたようですね。
きっと元ネタはこの銅像の方・中冨三郎さまが作った大ヒット商品。それにしても「佐賀の(ん)湿布(しっぷ)」とは…素晴らしいネーミング。
私も時折、お世話になる“サロンパス”。「たしかに“佐賀ん湿布”(さがんしっぷ)と呼んでも、意味合いとしては通るな…」と、考えるようになりました。

――第4話は“アイドルとしてのお話”全開だったため…
私個人としては、上記のような盛り上がり所を見つけられなかったのです。もし、熱心なファンの方が読んでいたら、申し訳ございません。
…公園とか海岸などのロケーションは、地元の方なら気付くのかも。もしくは、会場が「佐賀アリーナ」という設定で盛り上がるべきなのか…
――しかし、視聴後に1つ気付いたことが。
今回、話の中心は生前に昭和のトップアイドルだったメンバー(4号)。
終盤に吹っ切れてステージで暴れ、鮮烈なパフォーマンスを見せるのですが、途中までは“現代”でうまく立ち回れない姿が、自信なさげに描かれました。
ラストでは平成のアイドルだった3号が、昭和期の彼女(4号)が歌唱する映像を密かに視聴し、憧れていたような表現が見られます。
そして、作中でライバルとして登場した、現代(令和)のトップアイドル。彼女も、幼少期に平成のアイドルだった生前の3号に憧れていた…
――これは、意外に“得たもの”がある!
私とて、200~100年前を生きた佐賀の“先輩”たちの背中を追っています。
「…強くなりたい。あの人のように。」
佐賀の歴史を調べ始めて、そう思える“先輩”には、たびたび出会います。
いかに、その魅力が現代に伝わるように描くか。随分と努力が要りそうです。
佐賀になかなか帰れない状況もあり、最近楽しみにしているアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」。
ゾンビとは言え、話のベースは「アイドル系アニメ」。マジメに「王道のアイドル」を展開されると、年代的に私が付いて行くのは辛いところもあります。
――「私は感じねばならんのです!佐賀の風を…」
今までの放送では、画面からあふれる“佐賀”要素が、私に力を与えました。
例えば…
・“バルーン通り”から水路の巡る佐賀市内を疾走するプロデューサー(第1話)
・鹿島の祐徳稲荷でのTVロケ、伝説のロックシンガーの熱き佐賀推し(第2話)
※実際の場面は、写真とは別の場所です。
――でも、“伊万里焼”の飾ってある橋で、乱闘しちゃダメです…
ただ、これもアニメの場面設定としては面白かったです。元・暴走族のメンバー(2号)が生きていた時の回想シーンで出てきたと思います。
第3話では元・平成のトップアイドルだったメンバー(3号)が福岡・長崎・大分からイベントに誘われます。そんな有難い申出を、プロデューサーが全拒否!
その時のセリフが
「みんな、佐賀の栄光に嫉妬(しっと)しとるんじゃ~い!」とか。
――ここで爆笑する、テレビの前の私。
「快(かい)なり!!」
…あ、これは今年の大河ドラマで竹中直人さんが、機嫌の良い場面でよく言っていたセリフです。
「実際は、出演してあげた方が良いかな?福岡・長崎・大分のイベントなら…」と私まで、まさかの“上から目線”の気分に。恐るべし「ゾンビランドサガ」効果。
――作中には鳥栖市(田代)にある、あの会社の製品らしき湿布薬も…
アニメの中では、商品名は「サガンシップZ」になっています。
私は視聴できていませんが、第1シリーズから出ていたようですね。
きっと元ネタはこの銅像の方・中冨三郎さまが作った大ヒット商品。それにしても「佐賀の(ん)湿布(しっぷ)」とは…素晴らしいネーミング。
私も時折、お世話になる“サロンパス”。「たしかに“佐賀ん湿布”(さがんしっぷ)と呼んでも、意味合いとしては通るな…」と、考えるようになりました。
――第4話は“アイドルとしてのお話”全開だったため…
私個人としては、上記のような盛り上がり所を見つけられなかったのです。もし、熱心なファンの方が読んでいたら、申し訳ございません。
…公園とか海岸などのロケーションは、地元の方なら気付くのかも。もしくは、会場が「佐賀アリーナ」という設定で盛り上がるべきなのか…
――しかし、視聴後に1つ気付いたことが。
今回、話の中心は生前に昭和のトップアイドルだったメンバー(4号)。
終盤に吹っ切れてステージで暴れ、鮮烈なパフォーマンスを見せるのですが、途中までは“現代”でうまく立ち回れない姿が、自信なさげに描かれました。
ラストでは平成のアイドルだった3号が、昭和期の彼女(4号)が歌唱する映像を密かに視聴し、憧れていたような表現が見られます。
そして、作中でライバルとして登場した、現代(令和)のトップアイドル。彼女も、幼少期に平成のアイドルだった生前の3号に憧れていた…
――これは、意外に“得たもの”がある!
私とて、200~100年前を生きた佐賀の“先輩”たちの背中を追っています。
「…強くなりたい。あの人のように。」
佐賀の歴史を調べ始めて、そう思える“先輩”には、たびたび出会います。
いかに、その魅力が現代に伝わるように描くか。随分と努力が要りそうです。
タグ :佐賀
2021年04月16日
清々しいほどの佐賀“推し”
こんばんは。なぜか、九州以外で放送が1日早い「ゾンビランドサガ リベンジ」第2話を見ました。
先週から見始め、意外にもすっかりハマってしまったテレビアニメ。
〔参照(後半):「再起の剣」〕
私が住まう地域で、これほど佐賀、さが、サガ…徹底して「佐賀」が主題の番組を見た記憶がありません。
肝心の佐賀での放送(サガテレビ)での放送予定は、まもなく。
金曜の深夜24:55~からが定時のようです。
――返す返すも、第1シリーズから見ておけば良かった。
どっぷり鹿島市の祐徳稲荷神社が舞台になるなど、なかなか値打ちのある佐賀の紹介番組にもなっているようです。
…佐賀への愛が暑苦しいほど感じられます。
以上、予定していなかったのですが、またしても感銘を受けたので、つぶやいてみました。私も、もっと頑張らねば!という気持ちになります。
先週から見始め、意外にもすっかりハマってしまったテレビアニメ。
〔参照(後半):
私が住まう地域で、これほど佐賀、さが、サガ…徹底して「佐賀」が主題の番組を見た記憶がありません。
肝心の佐賀での放送(サガテレビ)での放送予定は、まもなく。
金曜の深夜24:55~からが定時のようです。
――返す返すも、第1シリーズから見ておけば良かった。
どっぷり鹿島市の祐徳稲荷神社が舞台になるなど、なかなか値打ちのある佐賀の紹介番組にもなっているようです。
…佐賀への愛が暑苦しいほど感じられます。
以上、予定していなかったのですが、またしても感銘を受けたので、つぶやいてみました。私も、もっと頑張らねば!という気持ちになります。
タグ :佐賀
2021年04月10日
「再起の剣」
こんばんは。
前回「佐賀の遠かごた~っ!」と叫んだついでに、あるアニメを見て感じた事。
「何度でも立ち上がれ!」
…と、言葉にするのは簡単ですが、実践するのは容易ではありません。
――新しい環境で、先の見えない日々を行く…
気力が失せそうな時も、佐賀とのつながりが私を支える。
「いつの日か帰藩を果たして、さらに調査を進めねば…」
〔参照:「佐賀の遠かごた…」〕
いまは刃を研ぐべき時。いざ、佐賀で活動できるようになっても、鈍(なまくら)刀では役には立つまい。
――日々の仕事もまた、私にできる鍛錬。
いまは自分自身にそう説いている。しかし、私ごときが如何に頑張ろうとも、その能力は、佐賀の先達(賢人たち)には、遥かに遠く及ばない。
〔参照:「帰らんば、あの世界へ。」〕
…それはわかっている。だが「佐賀藩士(?)だからこそ困難に立ち向かえる」と感じることも多いのだ。
――この4月から、あるアニメが放送開始された。
様々な方面で佐賀の情報を収集する私。“第1シリーズ”の再放送を気にしつつも、見ていなかった番組があった。
いかに佐賀が題材でも「アイドル系のアニメまでは厳しい…」と判断したからだ。
ご存じの方が多いだろう。アニメ「ゾンビランドサガ」。大筋で言えば、ゾンビの女の子たちが“ご当地アイドル”として佐賀を救うため奮闘する話…だろうか。

――今度は「ゾンビランドサガ リベンジ」という。第2シリーズらしい。
タイトルに付された「リベンジ」という言葉。英語では、復讐・逆襲の意味合いが強い。日本では“再挑戦”という感覚で、前向きに使われることが多い。
イベントの失敗により莫大な借金を背負った主人公たち。グループメンバーは、佐賀県の各地でアルバイトをしながら再起を図る様子だ。
ゾンビだけに、メンバーたちはすでに亡くなった履歴がある。顔色も極めて悪い。
…少し調べると、各キャラクターが生きた年代と、享年まで設定されている。
――私とて「佐賀の大河ドラマ」を追っている。“普通の見方”はできない。
オープニングから伊万里湾を背にしたバイト先での、朝礼の場面が展開。拠点と思しき唐津の洋館。佐賀市の広場や鳥栖のスタジアムでのライブの回想。
プロデューサーらしき男性と、バーのマスターとの会話では「玄海エネルギーパーク」が元ネタと思われるセリフまで。他地域の人には分かるのだろうか…
終盤で、失敗に覇気を失ったプロデューサーが再起する。佐賀市内を巡る水路を駆け、白山名店街に連なる“バルーン通り”をメンバーたちの舞台へと走る。

――これは、“第1シリーズ”から見ておくべきだったか…
物語の描写には賛否両論あろうが、予想以上に“佐賀推し”は激しい。メンバーたちも“佐賀ことば”全開で、快挙と感じた。
もはや、この物語は佐賀以外では成立しなかったと思われる。2018年の明治維新150年で佐賀が盛り上がる頃、第1シリーズは放送されたようだ。
ちなみに、私は同年開催の「肥前さが幕末・維新博覧会」に行けなかった。佐賀が湧いたこの1年を逃したことには、未だに悔いが残っている。
――アニメ自体はコメディ調。その中にも“重いテーマ”を見る。
「夢を果たせず、若くして亡くなる…」
現実では覆すことができない“壮大な後悔”を、この物語はどう救済するか。
私には「新感覚ゾンビアイドル系アニメ」の“正しい見方”はわからない。しかし、「佐賀県を救う」という心意気には、遅まきながら感銘を受けたのである。
――以上です。サガテレビでは、金曜深夜24:55~放送の様子。
第1シリーズから視聴されている方には、周回遅れの感がある話題だと思いますが、ここまで気になってしまった以上、最終回まで見届けるつもりです。
「佐賀の魅力に気付くのも、佐賀の価値を語るにも遅すぎることは無い」というのが私の持論。全国向けの放送で、佐賀の風景をどう見せるかも楽しみです。
※画像参照元
・連続ブログ小説「旅立の剣」(26)変化の兆し
・連続ブログ小説「旅立の剣」(28)水路の迷宮
前回「佐賀の遠かごた~っ!」と叫んだついでに、あるアニメを見て感じた事。
「何度でも立ち上がれ!」
…と、言葉にするのは簡単ですが、実践するのは容易ではありません。
――新しい環境で、先の見えない日々を行く…
気力が失せそうな時も、佐賀とのつながりが私を支える。
「いつの日か帰藩を果たして、さらに調査を進めねば…」
〔参照:
いまは刃を研ぐべき時。いざ、佐賀で活動できるようになっても、鈍(なまくら)刀では役には立つまい。
――日々の仕事もまた、私にできる鍛錬。
いまは自分自身にそう説いている。しかし、私ごときが如何に頑張ろうとも、その能力は、佐賀の先達(賢人たち)には、遥かに遠く及ばない。
〔参照:
…それはわかっている。だが「佐賀藩士(?)だからこそ困難に立ち向かえる」と感じることも多いのだ。
――この4月から、あるアニメが放送開始された。
様々な方面で佐賀の情報を収集する私。“第1シリーズ”の再放送を気にしつつも、見ていなかった番組があった。
いかに佐賀が題材でも「アイドル系のアニメまでは厳しい…」と判断したからだ。
ご存じの方が多いだろう。アニメ「ゾンビランドサガ」。大筋で言えば、ゾンビの女の子たちが“ご当地アイドル”として佐賀を救うため奮闘する話…だろうか。
――今度は「ゾンビランドサガ リベンジ」という。第2シリーズらしい。
タイトルに付された「リベンジ」という言葉。英語では、復讐・逆襲の意味合いが強い。日本では“再挑戦”という感覚で、前向きに使われることが多い。
イベントの失敗により莫大な借金を背負った主人公たち。グループメンバーは、佐賀県の各地でアルバイトをしながら再起を図る様子だ。
ゾンビだけに、メンバーたちはすでに亡くなった履歴がある。顔色も極めて悪い。
…少し調べると、各キャラクターが生きた年代と、享年まで設定されている。
――私とて「佐賀の大河ドラマ」を追っている。“普通の見方”はできない。
オープニングから伊万里湾を背にしたバイト先での、朝礼の場面が展開。拠点と思しき唐津の洋館。佐賀市の広場や鳥栖のスタジアムでのライブの回想。
プロデューサーらしき男性と、バーのマスターとの会話では「玄海エネルギーパーク」が元ネタと思われるセリフまで。他地域の人には分かるのだろうか…
終盤で、失敗に覇気を失ったプロデューサーが再起する。佐賀市内を巡る水路を駆け、白山名店街に連なる“バルーン通り”をメンバーたちの舞台へと走る。
――これは、“第1シリーズ”から見ておくべきだったか…
物語の描写には賛否両論あろうが、予想以上に“佐賀推し”は激しい。メンバーたちも“佐賀ことば”全開で、快挙と感じた。
もはや、この物語は佐賀以外では成立しなかったと思われる。2018年の明治維新150年で佐賀が盛り上がる頃、第1シリーズは放送されたようだ。
ちなみに、私は同年開催の「肥前さが幕末・維新博覧会」に行けなかった。佐賀が湧いたこの1年を逃したことには、未だに悔いが残っている。
――アニメ自体はコメディ調。その中にも“重いテーマ”を見る。
「夢を果たせず、若くして亡くなる…」
現実では覆すことができない“壮大な後悔”を、この物語はどう救済するか。
私には「新感覚ゾンビアイドル系アニメ」の“正しい見方”はわからない。しかし、「佐賀県を救う」という心意気には、遅まきながら感銘を受けたのである。
――以上です。サガテレビでは、金曜深夜24:55~放送の様子。
第1シリーズから視聴されている方には、周回遅れの感がある話題だと思いますが、ここまで気になってしまった以上、最終回まで見届けるつもりです。
「佐賀の魅力に気付くのも、佐賀の価値を語るにも遅すぎることは無い」というのが私の持論。全国向けの放送で、佐賀の風景をどう見せるかも楽しみです。
※画像参照元
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