2021年10月30日
「夜が長いほど、灯は染みる」
こんにちは。
今年(2021年)も「サガ・ライトファンタジー」の季節がやってくるようです。
11月2日(火)から点灯の予定。佐賀の中央大通りのライトアップ。秋から冬にかけて県の中心市街地の夜が、明るく照らされる日々を、遠くから想います。
――さて、いつものことながら。
私の住む地域の近隣でも、毎年のように豪奢なイルミネーションは存在します。
油断はできないものの全国的に“コロナ禍”を抑え込みつつある現状は好機か、秋冬のイベントは「ついに出番か!」とばかりに“腕まくり”の勢いでしょうか。

※『サガ・ライトファンタジー』(2019)
――私の近隣のものと、比べてみるならば…
佐賀のイルミネーションは、おそらくは大都市圏のものにボリューム感で勝るわけではないはず。
なぜ、ここまで「サガ・ライトファンタジー」に惹かれるか。私の“望郷の念”だけでは説明のつかない気がしていました。
――ふと、気づいた事が…
「たぶん、明暗のコントラスト(対比)だ…」と。
大都市圏に住むと、街の活動時間は長めに設定されています。コロナ禍の前は、中心市街地は24時間化を目指す方向まで感じられました。
果たして、それが持続可能な社会の姿なのか。こうなると、いくら照明を並べて光ってみせたところで、いつもの風景の延長線上でしかありません。
――その一方で、佐賀はと言えば、
市街地の中心にある「佐賀玉屋」さんも18時半で営業時間は終了。一気に夜が到来する感じでした。

※『サガ・ライトファンタジー』(2019)
私が現地に行けた時期のことを思い起こせば、慌てて地下1階の「玉ちか」へと潜り、“シシリアンライス”を買って帰ったものです。
〔参照:連続ブログ小説「旅立の剣」(18)憩いのシシリアン〕
ショッピングモールや、ロードサイドの店舗なら、営業時間が長いところも多いでしょうけども…昼夜の区別の弱い、都会の生活に流されている事を認識しました。
――夜が長く感じられる、佐賀。
本来、これが自然な感覚なのかもしれません。10月に帰ったときは、夜は当然のように暗かった大通りが、11月に通るとまばゆいばかりのライトアップ。
私は感動しました。「夜なのに明るい!」とばかりに。まるで子どもの時のように嬉しくなりました。きっと、明暗の対比が見栄えをもたらしたのでしょう。
そして、こう結論づけました。「何でも、たくさん有れば良い」というものでは無い。ここでは「夜が長いからこそ、灯りは愛おしい」のだと。
――でも、中心市街地の“賑わい”は取り戻してほしいところ、
11月上旬から唐人町ではジャズやクラッシックの“ストリート音楽会”だとか、お酒の好きな方には“佐賀市街なかバル”などイベントが続々と。
『サガ・ライトファンタジー』を県庁へと進めば“プロジェクションマッピング”が企画されたり…と『さがファンブログ』内の情報でも、色々と見かけます。

※『武雄のあかりめぐり』(2021年)。11月7日まで開催だそうです。
――近年は、全国的に“プロジェクションマッピング”が見られます。
「灯りの演出」では、佐賀の景勝地・御船山を擁する武雄に存在感があります。佐賀の場合、夜の深さに灯りが映えるという価値も感じられるところです。
「ところで、私はいつになったら、佐賀に“帰藩”できるのだろうか…」
最近、さらに忙しくなってきた、私の自問自答の日々は続きます。
今年(2021年)も「サガ・ライトファンタジー」の季節がやってくるようです。
11月2日(火)から点灯の予定。佐賀の中央大通りのライトアップ。秋から冬にかけて県の中心市街地の夜が、明るく照らされる日々を、遠くから想います。
――さて、いつものことながら。
私の住む地域の近隣でも、毎年のように豪奢なイルミネーションは存在します。
油断はできないものの全国的に“コロナ禍”を抑え込みつつある現状は好機か、秋冬のイベントは「ついに出番か!」とばかりに“腕まくり”の勢いでしょうか。
※『サガ・ライトファンタジー』(2019)
――私の近隣のものと、比べてみるならば…
佐賀のイルミネーションは、おそらくは大都市圏のものにボリューム感で勝るわけではないはず。
なぜ、ここまで「サガ・ライトファンタジー」に惹かれるか。私の“望郷の念”だけでは説明のつかない気がしていました。
――ふと、気づいた事が…
「たぶん、明暗のコントラスト(対比)だ…」と。
大都市圏に住むと、街の活動時間は長めに設定されています。コロナ禍の前は、中心市街地は24時間化を目指す方向まで感じられました。
果たして、それが持続可能な社会の姿なのか。こうなると、いくら照明を並べて光ってみせたところで、いつもの風景の延長線上でしかありません。
――その一方で、佐賀はと言えば、
市街地の中心にある「佐賀玉屋」さんも18時半で営業時間は終了。一気に夜が到来する感じでした。
※『サガ・ライトファンタジー』(2019)
私が現地に行けた時期のことを思い起こせば、慌てて地下1階の「玉ちか」へと潜り、“シシリアンライス”を買って帰ったものです。
〔参照:
ショッピングモールや、ロードサイドの店舗なら、営業時間が長いところも多いでしょうけども…昼夜の区別の弱い、都会の生活に流されている事を認識しました。
――夜が長く感じられる、佐賀。
本来、これが自然な感覚なのかもしれません。10月に帰ったときは、夜は当然のように暗かった大通りが、11月に通るとまばゆいばかりのライトアップ。
私は感動しました。「夜なのに明るい!」とばかりに。まるで子どもの時のように嬉しくなりました。きっと、明暗の対比が見栄えをもたらしたのでしょう。
そして、こう結論づけました。「何でも、たくさん有れば良い」というものでは無い。ここでは「夜が長いからこそ、灯りは愛おしい」のだと。
――でも、中心市街地の“賑わい”は取り戻してほしいところ、
11月上旬から唐人町ではジャズやクラッシックの“ストリート音楽会”だとか、お酒の好きな方には“佐賀市街なかバル”などイベントが続々と。
『サガ・ライトファンタジー』を県庁へと進めば“プロジェクションマッピング”が企画されたり…と『さがファンブログ』内の情報でも、色々と見かけます。
※『武雄のあかりめぐり』(2021年)。11月7日まで開催だそうです。
――近年は、全国的に“プロジェクションマッピング”が見られます。
「灯りの演出」では、佐賀の景勝地・御船山を擁する武雄に存在感があります。佐賀の場合、夜の深さに灯りが映えるという価値も感じられるところです。
「ところで、私はいつになったら、佐賀に“帰藩”できるのだろうか…」
最近、さらに忙しくなってきた、私の自問自答の日々は続きます。
2021年10月27日
「佐賀に“映画”の風がふく」
こんばんは。
「…むむっ。私の掴んだ情報は、もはや“周回遅れ”だったか!」
いきなり、私の心の声からで恐縮です。故郷から離れた都市圏にて、叔父上が荷物に入れてくれた『佐賀新聞』(10月18日付)を目にした私。
2日ほど前。私がネット上で見つけた一報は、佐賀県内では1週間以上前に大々的に報じられた周知の事実でした。
――それは、あるアニメの映画化のお知らせ。
映画『ゾンビなき戦い』じゃなくて、『ゾンビランドサガ』の映画化の決定です。
まさか現地ではここまで新聞に大きく載っているなど、思ってもみなかったので、私は苦笑します。「こんなところに佐賀と、大都市圏との情報格差が…」
たぶん面白い事例です。「佐賀に情報はあるが、“都会”では見つけられない。」こんな事も、どんどん増えていけばいい…と思っています。

※『ゾンビランドサガ』でおなじみの洋館(唐津市歴史民俗資料館)現在、休館中。
――まぁ、映画化発表の場は…
千葉・幕張のライブ会場でした。もし発表の場まで佐賀ならば“完璧”でしたが、そこまでは欲張らずにいきましょう。
私は、第2シリーズ『ゾンビランドサガ リベンジ』からの視聴ですが、最終回のラスト「謎の飛行物体による襲撃(?)」のような場面が、気になっています。
「突拍子もない“伏線”なので、映画化で回収する…?」とは考えたところ。
〔参照(終盤):「おそらくは…」〕
――そこに、“強大な敵”が待ち受けるならば、
それだけ“強力な味方”が必要になるでしょう。佐賀の誇る“歴史上の人物”が、彼女たちに手を貸す、壮大な映画っぽい展開への個人的な期待もあります。
第2シリーズでは登場人物(ゆうぎり)が、明治期の佐賀藩出身者(副島種臣・大木喬任・大隈重信)に、助力を求める手紙を出す場面もありました。
〔参照(中盤):「佐賀を、どう取り戻したか」〕
また、堂々と「アイドル八賢人」というキャッチコピーまで使ってくる作品なので、あり得る話かもしれません。
――そういえば、佐賀は「宇宙も見ている」とか。
佐賀県が、国の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携する事業がある様子。「宇宙×地方創生」と、ぶっ飛んだテーマです。
…宇宙開発の高度な技術は、様々な分野に応用がきくようですね。
『ゾンビランドサガ』には県庁も絡んでいるはず。もしや「スターウォーズ」っぽい話が展開して、“宇宙”を織り込んでくるかもしれません。

――映画化で、どんな物語が描かれるのか…非常に楽しみです。
また、公開中の映画『劇場版 ルパンの娘』で、佐賀は“ロケ地”となりました。「有田ポーセリンパークを海外の街に見立てて撮影した」という興味深い話。
私も“本編”では、海外ロケの代わりにその手を使おうと思っています。パリとか、ウィーンとか行けそうにありませんので…
題材でも舞台でも、映画に“映える”らしい佐賀。これからは、フィルムを通した佐賀の風景も、全国の人が目にする機会が増えていってほしいな…と思います。
「…むむっ。私の掴んだ情報は、もはや“周回遅れ”だったか!」
いきなり、私の心の声からで恐縮です。故郷から離れた都市圏にて、叔父上が荷物に入れてくれた『佐賀新聞』(10月18日付)を目にした私。
2日ほど前。私がネット上で見つけた一報は、佐賀県内では1週間以上前に大々的に報じられた周知の事実でした。
――それは、あるアニメの映画化のお知らせ。
映画『ゾンビなき戦い』じゃなくて、『ゾンビランドサガ』の映画化の決定です。
まさか現地ではここまで新聞に大きく載っているなど、思ってもみなかったので、私は苦笑します。「こんなところに佐賀と、大都市圏との情報格差が…」
たぶん面白い事例です。「佐賀に情報はあるが、“都会”では見つけられない。」こんな事も、どんどん増えていけばいい…と思っています。
※『ゾンビランドサガ』でおなじみの洋館(唐津市歴史民俗資料館)現在、休館中。
――まぁ、映画化発表の場は…
千葉・幕張のライブ会場でした。もし発表の場まで佐賀ならば“完璧”でしたが、そこまでは欲張らずにいきましょう。
私は、第2シリーズ『ゾンビランドサガ リベンジ』からの視聴ですが、最終回のラスト「謎の飛行物体による襲撃(?)」のような場面が、気になっています。
「突拍子もない“伏線”なので、映画化で回収する…?」とは考えたところ。
〔参照(終盤):
――そこに、“強大な敵”が待ち受けるならば、
それだけ“強力な味方”が必要になるでしょう。佐賀の誇る“歴史上の人物”が、彼女たちに手を貸す、壮大な映画っぽい展開への個人的な期待もあります。
第2シリーズでは登場人物(ゆうぎり)が、明治期の佐賀藩出身者(副島種臣・大木喬任・大隈重信)に、助力を求める手紙を出す場面もありました。
〔参照(中盤):
また、堂々と「アイドル八賢人」というキャッチコピーまで使ってくる作品なので、あり得る話かもしれません。
――そういえば、佐賀は「宇宙も見ている」とか。
佐賀県が、国の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携する事業がある様子。「宇宙×地方創生」と、ぶっ飛んだテーマです。
…宇宙開発の高度な技術は、様々な分野に応用がきくようですね。
『ゾンビランドサガ』には県庁も絡んでいるはず。もしや「スターウォーズ」っぽい話が展開して、“宇宙”を織り込んでくるかもしれません。
――映画化で、どんな物語が描かれるのか…非常に楽しみです。
また、公開中の映画『劇場版 ルパンの娘』で、佐賀は“ロケ地”となりました。「有田ポーセリンパークを海外の街に見立てて撮影した」という興味深い話。
私も“本編”では、海外ロケの代わりにその手を使おうと思っています。パリとか、ウィーンとか行けそうにありませんので…
題材でも舞台でも、映画に“映える”らしい佐賀。これからは、フィルムを通した佐賀の風景も、全国の人が目にする機会が増えていってほしいな…と思います。
2021年10月25日
「その青天に“救い”は見えるか」
こんばんは。
日曜夜の『青天を衝け』(32)。気にしていた“佐賀の乱”は地図上での表示で、一瞬で終了しました。さて、この描き方に“救い”はあったのでしょうか。
今回は、いろいろと推論を語ります。実は“的外れ”な読みだった…という可能性も高いので、ご留意のうえお読みください。
――感想を兼ねて、検証を試みます。
まず、この話の冒頭から。放送開始から2分ばかりのオープニング前。
大隈重信〔演:大倉孝二〕のもとに、井上馨〔演:福士誠治〕が現れます。
「司法省と文部省が予算を使いすぎている」と立腹しています。
井上は予算の件で、たびたび各省と激突。“カミナリ”と異名をとったようです。
――この怒りを受けて、大隈重信の対応は…
「“開化”のための費用はやむを得んばい」という反応。佐賀藩出身者らしい発想なのかもしれません。
…たしかに「民のため」と言葉を重ねても、不正を訴えるための司法もなく、身を立てるための教育も無いでは…民とは“勝ち組”だけを意味することになりそう。
ここで大隈の回答に、井上は激怒。机上の書類をぶちまけて政府を去ることに。

――ちなみに、井上が目の敵にした2つの省庁。
司法省は江藤新平、文部省は大木喬任と佐賀藩士がトップを務めた経過が。
“近代国家”についての考え方の相違。もし、これを前提に脚本が書かれたとすると、これも“権力闘争”という表現なのかもしれません。
――そして、新聞で政府の“機密”を暴露。
井上と共に政府を去った、渋沢栄一〔演:吉沢亮〕と連名での新聞掲載でした。少し後(18分頃)ですが、三菱の岩崎弥太郎〔演:中村芝翫〕がコメントします。
今まで居た場所を去るやいなや、急に批判に回って「立つ鳥跡を濁しまくり」だと。岩崎の“悪役感”際立つ描き方でしたが、何とも意味深なセリフではありました。
当時の井上には鉱山の“私物化”疑惑がありました。前回の放送では、江藤が「不当な権力ば用い、私腹ば肥やしとぉもんが見らるっ」と言葉を発しています。
〔参照(後半):「あえて“欠点”を述べる男」〕

――先ほどの新聞記事を受けて、
放送開始8分頃。画面には、江藤新平〔演:増田修一郎〕が登場。今年の大河では「大蔵省との対立」が繰り返し描かれ、大隈重信とも不仲のイメージでした。
今度は大隈と2人で一緒に怒っています。ここで江藤が問題視しているのは、井上や渋沢が「政府の機密を保持しなかったこと」のようです。
『青天を衝け』の江藤は、大蔵省の専横だけは許さない、官僚としてのルールを大事にする人として描かれたという印象。
たぶん大隈が怒ったのは、井上らが政府の運営を妨害したこと…でしょうか。

――ここで、私が目にした“救い”について語ります。
第32回で話が“佐賀の乱”まで進んでしまったので、『青天を衝け』の物語ではラストの共演となるだろう江藤と大隈。
政府を辞めた人間からの無責任な批判に一緒に憤って、「新聞を叩き付けたり、折り曲げて怒りを表現する」たしかに、カッコ良い場面ではないかもしれない。
でも、私は思うのです。これから、別れの時を迎える同郷・佐賀の先輩と後輩。その2人が同じ事で怒る…最後に、そんなシーンがあって良かったと。
日曜夜の『青天を衝け』(32)。気にしていた“佐賀の乱”は地図上での表示で、一瞬で終了しました。さて、この描き方に“救い”はあったのでしょうか。
今回は、いろいろと推論を語ります。実は“的外れ”な読みだった…という可能性も高いので、ご留意のうえお読みください。
――感想を兼ねて、検証を試みます。
まず、この話の冒頭から。放送開始から2分ばかりのオープニング前。
大隈重信〔演:大倉孝二〕のもとに、井上馨〔演:福士誠治〕が現れます。
「司法省と文部省が予算を使いすぎている」と立腹しています。
井上は予算の件で、たびたび各省と激突。“カミナリ”と異名をとったようです。
――この怒りを受けて、大隈重信の対応は…
「“開化”のための費用はやむを得んばい」という反応。佐賀藩出身者らしい発想なのかもしれません。
…たしかに「民のため」と言葉を重ねても、不正を訴えるための司法もなく、身を立てるための教育も無いでは…民とは“勝ち組”だけを意味することになりそう。
ここで大隈の回答に、井上は激怒。机上の書類をぶちまけて政府を去ることに。
――ちなみに、井上が目の敵にした2つの省庁。
司法省は江藤新平、文部省は大木喬任と佐賀藩士がトップを務めた経過が。
“近代国家”についての考え方の相違。もし、これを前提に脚本が書かれたとすると、これも“権力闘争”という表現なのかもしれません。
――そして、新聞で政府の“機密”を暴露。
井上と共に政府を去った、渋沢栄一〔演:吉沢亮〕と連名での新聞掲載でした。少し後(18分頃)ですが、三菱の岩崎弥太郎〔演:中村芝翫〕がコメントします。
今まで居た場所を去るやいなや、急に批判に回って「立つ鳥跡を濁しまくり」だと。岩崎の“悪役感”際立つ描き方でしたが、何とも意味深なセリフではありました。
当時の井上には鉱山の“私物化”疑惑がありました。前回の放送では、江藤が「不当な権力ば用い、私腹ば肥やしとぉもんが見らるっ」と言葉を発しています。
〔参照(後半):

――先ほどの新聞記事を受けて、
放送開始8分頃。画面には、江藤新平〔演:増田修一郎〕が登場。今年の大河では「大蔵省との対立」が繰り返し描かれ、大隈重信とも不仲のイメージでした。
今度は大隈と2人で一緒に怒っています。ここで江藤が問題視しているのは、井上や渋沢が「政府の機密を保持しなかったこと」のようです。
『青天を衝け』の江藤は、大蔵省の専横だけは許さない、官僚としてのルールを大事にする人として描かれたという印象。
たぶん大隈が怒ったのは、井上らが政府の運営を妨害したこと…でしょうか。

――ここで、私が目にした“救い”について語ります。
第32回で話が“佐賀の乱”まで進んでしまったので、『青天を衝け』の物語ではラストの共演となるだろう江藤と大隈。
政府を辞めた人間からの無責任な批判に一緒に憤って、「新聞を叩き付けたり、折り曲げて怒りを表現する」たしかに、カッコ良い場面ではないかもしれない。
でも、私は思うのです。これから、別れの時を迎える同郷・佐賀の先輩と後輩。その2人が同じ事で怒る…最後に、そんなシーンがあって良かったと。
2021年10月23日
「醒覚の剣」(時鐘)
こんばんは。
今週末は佐賀城公園が“秋祭り”の様子で佐賀の中心街も盛況かと察します。観光資源が豊富な、唐津周辺にも各地から人が集まっているかもしれません。
少し日常が取り戻せる気配。一方、なかなか佐賀に帰れない現況の私。もはや、1年半にわたる叔父上への依頼。それは佐賀県内の各地域の写真撮影です。
なお、“本編”を更新する速度は著しく落ちていますが、書きたいことも多いのは相変わらずです。
――時期は、少し前に遡る。
私は、“本編”第16話「攘夷沸騰」を海を軸とする構成で計画していた。最近、仕事が忙しい等…個人的事情もあるが、描き方も難しい年代に入ったと感じる。
「叔父上、また海の写真が要りようなのです。」
「あ~、近いうちに唐津まで行くけん、そこで撮ったらよかね。」
私は、2年近く佐賀に戻れていないが、もし帰っても動けるのは限られた時間。ブログを続ければ、県内に住む叔父上の力を借りるのは必然だったようだ。

――たぶん叔父上も、人生が始まって以来…
現在が最も多く“佐賀の写真”を撮っていることだろう。私にとって“写真”とは、一瞬の時間を切り取り、空間を枠内に収めるもの…という感覚だ。
かなり年をとってから、急に“佐賀藩士”に覚醒した甥っ子のわがままに応えて、叔父上は一定の集中力を駆使して、佐賀の風景に向き合うこととなった。
――“本編”で様々な場面を設定して考える。
この作業も写真と共通するところがあるのかもしれない。しかし、私には対象になる150年ぐらい前の“佐賀の先輩”たちの動向を、正確につかむ力は無い。
研究を進める方々の資料で知る“史実”に近いと思われる内容が頼りで、願望を言えば、佐賀県立図書館辺りに、しばらく通い詰めて調べ物を進めたいほどだ。
――時間(一瞬)の積み重ねが、歴史なのだろうか。
現在の佐賀県内には、江戸期の佐賀藩だけでなく、唐津藩や対馬藩(田代領)もある。写真の“鐘楼”は、叔父上が唐津藩の情報として選んでくれたものだ。
徳川に近しい譜代大名が統治した唐津藩。初代藩主の寺沢氏から“幕領”の時代を経て、5家(大久保、松平、土井、水野、小笠原)の変遷があったそうだ。

※4代目の大名・土井氏の時代の“鐘楼”を復元したそうです。
――5代目の大名・水野氏は…
“天保の改革”で知られる水野忠邦までで唐津を去る。“長崎見廻役”の負担が、幕閣での出世の妨げになると考えたとか、早々に国替えを希望したと聞く。
〔参照:「主に唐津市民の方を対象にしたつぶやき」〕
6代目の大名・小笠原氏が唐津藩主だったのは、激動の時代・幕末の半世紀。江戸時代を長きに渡り、鍋島家が治めた佐賀藩とは、また違った物語を感じる。
――その“鐘楼”では、決まった時刻になると…
正装した唐津藩士の人形が現れて、時の太鼓をドンドンと鳴らしてから櫓の中に戻るという。唐津を治める大名ごとに、時の告げ方にも変遷があったようだ。
「佐賀県には…私の見てみたい景色が、山のようにある。」
私自身、佐賀の歴史の重みに気づくまで、その“価値”を顧みて来なかった。
県内に住む叔父上の視点から、写真の枠内に収める佐賀の風景。写し取った一瞬が“時を告げる太鼓”のように、いまの私にはとても良く響いている。
今週末は佐賀城公園が“秋祭り”の様子で佐賀の中心街も盛況かと察します。観光資源が豊富な、唐津周辺にも各地から人が集まっているかもしれません。
少し日常が取り戻せる気配。一方、なかなか佐賀に帰れない現況の私。もはや、1年半にわたる叔父上への依頼。それは佐賀県内の各地域の写真撮影です。
なお、“本編”を更新する速度は著しく落ちていますが、書きたいことも多いのは相変わらずです。
――時期は、少し前に遡る。
私は、“本編”第16話「攘夷沸騰」を海を軸とする構成で計画していた。最近、仕事が忙しい等…個人的事情もあるが、描き方も難しい年代に入ったと感じる。
「叔父上、また海の写真が要りようなのです。」
「あ~、近いうちに唐津まで行くけん、そこで撮ったらよかね。」
私は、2年近く佐賀に戻れていないが、もし帰っても動けるのは限られた時間。ブログを続ければ、県内に住む叔父上の力を借りるのは必然だったようだ。
――たぶん叔父上も、人生が始まって以来…
現在が最も多く“佐賀の写真”を撮っていることだろう。私にとって“写真”とは、一瞬の時間を切り取り、空間を枠内に収めるもの…という感覚だ。
かなり年をとってから、急に“佐賀藩士”に覚醒した甥っ子のわがままに応えて、叔父上は一定の集中力を駆使して、佐賀の風景に向き合うこととなった。
――“本編”で様々な場面を設定して考える。
この作業も写真と共通するところがあるのかもしれない。しかし、私には対象になる150年ぐらい前の“佐賀の先輩”たちの動向を、正確につかむ力は無い。
研究を進める方々の資料で知る“史実”に近いと思われる内容が頼りで、願望を言えば、佐賀県立図書館辺りに、しばらく通い詰めて調べ物を進めたいほどだ。
――時間(一瞬)の積み重ねが、歴史なのだろうか。
現在の佐賀県内には、江戸期の佐賀藩だけでなく、唐津藩や対馬藩(田代領)もある。写真の“鐘楼”は、叔父上が唐津藩の情報として選んでくれたものだ。
徳川に近しい譜代大名が統治した唐津藩。初代藩主の寺沢氏から“幕領”の時代を経て、5家(大久保、松平、土井、水野、小笠原)の変遷があったそうだ。
※4代目の大名・土井氏の時代の“鐘楼”を復元したそうです。
――5代目の大名・水野氏は…
“天保の改革”で知られる水野忠邦までで唐津を去る。“長崎見廻役”の負担が、幕閣での出世の妨げになると考えたとか、早々に国替えを希望したと聞く。
〔参照:
6代目の大名・小笠原氏が唐津藩主だったのは、激動の時代・幕末の半世紀。江戸時代を長きに渡り、鍋島家が治めた佐賀藩とは、また違った物語を感じる。
――その“鐘楼”では、決まった時刻になると…
正装した唐津藩士の人形が現れて、時の太鼓をドンドンと鳴らしてから櫓の中に戻るという。唐津を治める大名ごとに、時の告げ方にも変遷があったようだ。
「佐賀県には…私の見てみたい景色が、山のようにある。」
私自身、佐賀の歴史の重みに気づくまで、その“価値”を顧みて来なかった。
県内に住む叔父上の視点から、写真の枠内に収める佐賀の風景。写し取った一瞬が“時を告げる太鼓”のように、いまの私にはとても良く響いている。
2021年10月21日
「あえて“欠点”を述べる男」
こんばんは。
時に「耳が痛いことをあえて言ってくれる人」も必要とは、よく聞きます。一方で、ダメ出しばかりだと関係が修復できなくなる場合も。褒めることも重要でしょう。
日曜に放送された大河ドラマにも、色々と考えさせられる話があったな…というわけで、『青天を衝け』(31)の感想その2です。
――「司法卿 江藤新平」が登場した次の場面。
放送開始から15分ほど経過。たびたび舞台となる「築地 大隈邸」。大隈重信〔演:大倉孝二〕の妻・綾子〔演:朝倉あき〕が取り出す手紙。
差出人は、五代友厚〔演:ディーン・フジオカ〕。少し遡ると、薩摩藩士としてヨーロッパに渡り、知り合ったモンブラン伯爵と策謀を巡らせる姿が印象的でした。
結果、パリ万博では五代と手を組んだモンブラン伯爵が暗躍。幕末の動乱期に、薩摩藩が幕府側を出し抜き、外交面で優位に立つことに。
〔参照(前半):「世界を廻る者たち(①海外編)」〕
――「これは“黒い”モンブランだ…。」
策略家・モンブラン伯爵。これも見ていて「ある意味、“ブラック モンブラン” ?」とか思ったところ。ちなみに、漢字で名乗るときは、“白山”伯爵だったそう。
これも何となく佐賀市の中心街を思わせますが“連想ゲーム”の域を出ません。
こうして、細かく佐賀に話を寄せるものの、やはりパリ万博の舞台で佐野常民ら佐賀の者の姿が見えなかった事が、ダメージ(!)として残っています。
〔参照:「パリ万博を、どう描くか?」〕

さて、ヨーロッパで「幕府は、日本に多数ある政府(藩)の1つ…」と新聞報道が出たことで、フランスは幕府への出資(借款)を渋ります。
薩長に対して形勢を逆転しつつあった、幕府には大きい誤算だった出来事です。
渋沢栄一〔演:吉沢亮〕は、五代友厚と再会した際「貴方のせいで…」と怒りをあらわにした場面もあったと思います。
――そんな“凄腕”の五代友厚が…
「これまでの恩に報いるため…」と、大隈重信に苦言を呈する手紙を送ります。「あえて、閣下(大隈)の欠点を述べるのでお許しを」の一言から。
ここからディーン・フジオカさんが演じる、五代が手紙を書く姿が画面に大写しに。わりと唐突な展開だったので、何かの“伏線”なのかな?と感じました。
――なぜか“雷鳴”が響く中で、大隈へのメッセージ。
「一つ 人の話に我慢して耳を傾けよ」
「一つ 己の主張のみならず 他人の意見を褒めよ」
「大声でどなるな せっかちは厳禁」
「嫌いな人とも きちんとつきあえ…」
ここで五代は『青天を衝け』では、たぶん抑え気味に描かれている、当時の大隈に語られた“欠点”の指摘を畳みかけます。
〔参照(前半):「夜明けを目指して」〕

――かなり面白い場面ですが、やはり何かの暗示?
そして放送開始から35分頃。岩倉使節団メンバー不在の“留守政府”の会議。画面も少し暗かったので、きっと見落とした方もいるはず。
「おいの調べでは、今や官の中にも、不当な権力ば用い、私腹ば肥やしとぉ者(もん)が見らるっ」
…というセリフが。発言者は江藤新平〔演:増田修一郎〕。しかし、『青天を衝け』では、“不正の追及”より「大蔵省との対立」に力点を置く展開のようです。
――ここで「カーッ!せからしか!」との言葉が。
大隈重信が「同じ議論の繰り返し」と声を上げ、やや短気を起こしている印象。
ここからの展開を見過ごした方は、土曜の再放送などで補足していただくことを期待します。同郷の先輩・江藤新平と言い争う、大隈重信の声が続くのです。
「…だけん、あんたは嫌わるっとばい!」
これは“佐賀の者”として、すごく悲しいセリフに感じました。ここで大隈の言動を、先ほどの五代からの忠告と見比べてみてください。
――晩年、自身の人生を「失敗の連続」と振り返った…という大隈。
「もう少し人の話に耳を傾けておけば…」など心残りがあったのかもしれません。
次回から渋沢と“対立モード”に入りそうな気配の大隈重信。こちらも、しっかり追っていきたいと思います。
時に「耳が痛いことをあえて言ってくれる人」も必要とは、よく聞きます。一方で、ダメ出しばかりだと関係が修復できなくなる場合も。褒めることも重要でしょう。
日曜に放送された大河ドラマにも、色々と考えさせられる話があったな…というわけで、『青天を衝け』(31)の感想その2です。
――「司法卿 江藤新平」が登場した次の場面。
放送開始から15分ほど経過。たびたび舞台となる「築地 大隈邸」。大隈重信〔演:大倉孝二〕の妻・綾子〔演:朝倉あき〕が取り出す手紙。
差出人は、五代友厚〔演:ディーン・フジオカ〕。少し遡ると、薩摩藩士としてヨーロッパに渡り、知り合ったモンブラン伯爵と策謀を巡らせる姿が印象的でした。
結果、パリ万博では五代と手を組んだモンブラン伯爵が暗躍。幕末の動乱期に、薩摩藩が幕府側を出し抜き、外交面で優位に立つことに。
〔参照(前半):
――「これは“黒い”モンブランだ…。」
策略家・モンブラン伯爵。これも見ていて「ある意味、“ブラック モンブラン” ?」とか思ったところ。ちなみに、漢字で名乗るときは、“白山”伯爵だったそう。
これも何となく佐賀市の中心街を思わせますが“連想ゲーム”の域を出ません。
こうして、細かく佐賀に話を寄せるものの、やはりパリ万博の舞台で佐野常民ら佐賀の者の姿が見えなかった事が、ダメージ(!)として残っています。
〔参照:
さて、ヨーロッパで「幕府は、日本に多数ある政府(藩)の1つ…」と新聞報道が出たことで、フランスは幕府への出資(借款)を渋ります。
薩長に対して形勢を逆転しつつあった、幕府には大きい誤算だった出来事です。
渋沢栄一〔演:吉沢亮〕は、五代友厚と再会した際「貴方のせいで…」と怒りをあらわにした場面もあったと思います。
――そんな“凄腕”の五代友厚が…
「これまでの恩に報いるため…」と、大隈重信に苦言を呈する手紙を送ります。「あえて、閣下(大隈)の欠点を述べるのでお許しを」の一言から。
ここからディーン・フジオカさんが演じる、五代が手紙を書く姿が画面に大写しに。わりと唐突な展開だったので、何かの“伏線”なのかな?と感じました。
――なぜか“雷鳴”が響く中で、大隈へのメッセージ。
「一つ 人の話に我慢して耳を傾けよ」
「一つ 己の主張のみならず 他人の意見を褒めよ」
「大声でどなるな せっかちは厳禁」
「嫌いな人とも きちんとつきあえ…」
ここで五代は『青天を衝け』では、たぶん抑え気味に描かれている、当時の大隈に語られた“欠点”の指摘を畳みかけます。
〔参照(前半):
――かなり面白い場面ですが、やはり何かの暗示?
そして放送開始から35分頃。岩倉使節団メンバー不在の“留守政府”の会議。画面も少し暗かったので、きっと見落とした方もいるはず。
「おいの調べでは、今や官の中にも、不当な権力ば用い、私腹ば肥やしとぉ者(もん)が見らるっ」
…というセリフが。発言者は江藤新平〔演:増田修一郎〕。しかし、『青天を衝け』では、“不正の追及”より「大蔵省との対立」に力点を置く展開のようです。
――ここで「カーッ!せからしか!」との言葉が。
大隈重信が「同じ議論の繰り返し」と声を上げ、やや短気を起こしている印象。
ここからの展開を見過ごした方は、土曜の再放送などで補足していただくことを期待します。同郷の先輩・江藤新平と言い争う、大隈重信の声が続くのです。
「…だけん、あんたは嫌わるっとばい!」
これは“佐賀の者”として、すごく悲しいセリフに感じました。ここで大隈の言動を、先ほどの五代からの忠告と見比べてみてください。
――晩年、自身の人生を「失敗の連続」と振り返った…という大隈。
「もう少し人の話に耳を傾けておけば…」など心残りがあったのかもしれません。
次回から渋沢と“対立モード”に入りそうな気配の大隈重信。こちらも、しっかり追っていきたいと思います。
2021年10月19日
「大河ドラマ 3度目の出演者たち」
こんばんは。
さて『青天を衝け』(第31回)の感想。もちろん佐賀藩士たちの動向を見つめます…とはいえ、番組全体の流れもあるので、まず冒頭の場面を語りましょう。
前回の“衝撃の場面”の後の展開も、やはり衝撃だった。渋沢栄一〔演:吉沢亮〕が東京に連れて帰ったのは、身重となった女中・大内くに〔演:仁村紗和〕。
――玄関で待つのは、渋沢の妻・千代〔演:橋本愛〕。
先週の次回予告では、どういう展開になるか読めていませんでしたが…
夫の子を宿した大内くにへの、妻・渋沢千代の達観した表情が見られました。これを“菩薩”とか形容する視聴者もいた様子。
〔参照:「“青天”のヒロイン」〕
「すべてを受け入れ、ともに生きる…」という“心の広さ”を見せつけ、夫・栄一を平伏させたかと思えば、1人になってから深~い“ため息”。
――この場面、今後の“大女優”への予感を持ちます。
そして「ユイちゃん、成長したべ!」と“東北なまり”が聞こえてきそうな感覚まで残ります。2013年の朝ドラ『あまちゃん』での準ヒロインだった、橋本愛さん。
『西郷どん』(2018年)『いだてん』(2019年)にも出演。今年の『青天を衝け』では、ついに“ヒロイン”の座に。大河ドラマも3度目の貫禄すら感じるところ。
…よし、ドラマ全体のポイントは語りました(?)。これから、佐賀の話に戻ります。

――日曜の放送で、私が一番盛り上がったところ。
土曜の再放送を見られる方は、開始から13分ほど経過した辺りから“集中”を高めていただきたい。今回は「司法卿 江藤新平」の字幕も出ます。
ここで、増田修一郎さん演じる江藤新平が登場。まだ、「大蔵省と対立」「政治体制の議論に熱心」「約定は意識する」といった描き方に留まるのは残念。
〔参照:「“青天を衝け”に、江藤新平も登場!」〕
――やや、「大河ドラマ」のシナリオから外れますが
偶然にも江藤新平の奥様も、千代(千代子)さんという名前。幼なじみのいとこ同士での結婚…というところは、渋沢とかぶっています。
しかし、今までの調べでは、わりと家庭を大事にしていそうな、江藤さん。囲うのは愛人ではなくて、賢いのにお金が無い書生たちのようです。
まぁ、幕末期に佐賀を脱藩するし、明治期には過酷な運命に進んでいくので…渋沢家以上に妻子は大変と思われます。
今年の大河ドラマで江藤に残る時間は、あとわずか。権力の横暴に苦しむ人たちを救おうとする「弱き者の味方」としての江藤新平の描写は期待できなさそう。

――でも、『青天を衝け』での江藤さんも…
佇(たたず)まいは、なかなかの見映えと思います。「“司法卿”映え」するのだから「危ういほどの才能」か「行き過ぎた正義」か、どちらかは見たいところ。
演じる増田修一郎さんも、「大河ドラマの出演は3度目」らしいのです。
「このままでは終わらない…」熱い設定があると信じたいと思います。
――なお、江藤新平については、
その最期が悲劇と知られており、不用意にネット検索をすると、あまりにも辛い画像が表示されるため、ご注意ください。
なぜ、そのような扱いをされることになったか…逆説的ですが、そこに江藤が、実は“ヒーロー”だった理由も隠されているのかもしれません。
さて『青天を衝け』(第31回)の感想。もちろん佐賀藩士たちの動向を見つめます…とはいえ、番組全体の流れもあるので、まず冒頭の場面を語りましょう。
前回の“衝撃の場面”の後の展開も、やはり衝撃だった。渋沢栄一〔演:吉沢亮〕が東京に連れて帰ったのは、身重となった女中・大内くに〔演:仁村紗和〕。
――玄関で待つのは、渋沢の妻・千代〔演:橋本愛〕。
先週の次回予告では、どういう展開になるか読めていませんでしたが…
夫の子を宿した大内くにへの、妻・渋沢千代の達観した表情が見られました。これを“菩薩”とか形容する視聴者もいた様子。
〔参照:
「すべてを受け入れ、ともに生きる…」という“心の広さ”を見せつけ、夫・栄一を平伏させたかと思えば、1人になってから深~い“ため息”。
――この場面、今後の“大女優”への予感を持ちます。
そして「ユイちゃん、成長したべ!」と“東北なまり”が聞こえてきそうな感覚まで残ります。2013年の朝ドラ『あまちゃん』での準ヒロインだった、橋本愛さん。
『西郷どん』(2018年)『いだてん』(2019年)にも出演。今年の『青天を衝け』では、ついに“ヒロイン”の座に。大河ドラマも3度目の貫禄すら感じるところ。
…よし、ドラマ全体のポイントは語りました(?)。これから、佐賀の話に戻ります。
――日曜の放送で、私が一番盛り上がったところ。
土曜の再放送を見られる方は、開始から13分ほど経過した辺りから“集中”を高めていただきたい。今回は「司法卿 江藤新平」の字幕も出ます。
ここで、増田修一郎さん演じる江藤新平が登場。まだ、「大蔵省と対立」「政治体制の議論に熱心」「約定は意識する」といった描き方に留まるのは残念。
〔参照:
――やや、「大河ドラマ」のシナリオから外れますが
偶然にも江藤新平の奥様も、千代(千代子)さんという名前。幼なじみのいとこ同士での結婚…というところは、渋沢とかぶっています。
しかし、今までの調べでは、わりと家庭を大事にしていそうな、江藤さん。囲うのは愛人ではなくて、賢いのにお金が無い書生たちのようです。
まぁ、幕末期に佐賀を脱藩するし、明治期には過酷な運命に進んでいくので…渋沢家以上に妻子は大変と思われます。
今年の大河ドラマで江藤に残る時間は、あとわずか。権力の横暴に苦しむ人たちを救おうとする「弱き者の味方」としての江藤新平の描写は期待できなさそう。
――でも、『青天を衝け』での江藤さんも…
佇(たたず)まいは、なかなかの見映えと思います。「“司法卿”映え」するのだから「危ういほどの才能」か「行き過ぎた正義」か、どちらかは見たいところ。
演じる増田修一郎さんも、「大河ドラマの出演は3度目」らしいのです。
「このままでは終わらない…」熱い設定があると信じたいと思います。
――なお、江藤新平については、
その最期が悲劇と知られており、不用意にネット検索をすると、あまりにも辛い画像が表示されるため、ご注意ください。
なぜ、そのような扱いをされることになったか…逆説的ですが、そこに江藤が、実は“ヒーロー”だった理由も隠されているのかもしれません。
2021年10月17日
「熱すぎる SAGA」
『さがファンブログ』の先輩各位、お読みいただいている皆様。こんばんは。
つい先頃まで、およそ10月とは思えない、猛烈な暑さが続いていました。とくに佐賀はかなりの高温だったようで、体調など崩されていないでしょうか。
今度は急激に秋らしく…冷え込むことが予期されるわけで、ご自愛ください。
――いきなり時候の挨拶…?
このところ忙しく、日々を雑に生きている…そんな気がしましたので、たまには、季節を感じようと試みました。
ようやく本格的に秋ですね。先輩各位からの「佐賀の秋」を感じる便り(記事)も、期待してお待ちしています。
――さて、経済活動も回り始めた気配ですが、
私の方は、いろいろ順調とは言い難く、「佐賀の遠か…」という状況が続きそう。一方で、叔父上からは「いま、佐賀では色々と(行事を)やっとるよ。」と聞きます。
例えば、サガテレビ『明治のイノベーター 大隈重信』の特番。ほかにも以前、記事にした「第4回 さが維新まつり」(参加は県内限定)
〔参照:「佐賀への道」〕

――とくに気になるのが、演劇『太陽の羅針盤』。
大隈重信の没後100年を記念する行事の一つ。佐賀東高校の演劇部による舞台の追加公演が来週あるようです。
「10月23日 佐賀市文化会館(事前申込制・先着順)で開催」という情報でしたが、ご興味を持たれた方は、以下の問合せ先などで、現況をご確認ください。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00382787/index.html(佐賀県庁)※外部サイト
――その演劇は“劇中劇”として進行するそうです。
主人公は、大隈重信の演劇を作る「佐賀の高校生」ということになる様子。
“等身大”の若者たちが「“佐賀の先輩”の背中を追い、その想いに迫る」という構成なのか。予告映像も探してみましたが、かなりの熱量が感じられます。
――この“設定”を聞くだけでも、目頭が熱くなる。
もし私が現地で観劇すれば、感激のあまり涙を流すことは間違いなさそう。
たしか“佐賀東”といえば『ゾンビランドサガ リベンジ』では、賑やかな文化祭の舞台となった高校のモデルだったと思います。(作中では、佐賀南高として登場)
ちなみに、公演の開催は、「第4回 さが維新まつり」(10月23日開催)と同日。

※大隈重信記念館
――やはり「いま、佐賀は熱い」ようです。
本当ならば、私も現地でその“熱”を感じたい。もう“佐賀の若者”に任せれば、大丈夫なのかもしれない。でも、歳を重ねればこそできる役回りも、きっとある。
先ほど、高校の紹介で触れた『ゾンビランドサガ』。その主題歌(第1シリーズ『徒花ネクロマンシー』)には「枯れても走ることを“命”と呼べ」という一節が。
〔参照:「佐賀の“終わらない”物語…」〕
――もしや、この歌詞…
同アニメの物語の前提(キャラクターが存命の人物でない)に沿った言葉。
しかし、同作の“聖地”・佐賀はもちろん、全国で「郷里・佐賀を想う中高年」へのメッセージと読み替えても、響く曲だと思います。
もはや若くは無くても「…仕方ない、私も走るか」と、背中を押してくれる楽曲。(個人の感想です。)
現在は“本編”第17話『佐賀脱藩』を準備中。今日、放送の大河ドラマの感想も書きたいところ。めげずに続けていきたいと思います。
つい先頃まで、およそ10月とは思えない、猛烈な暑さが続いていました。とくに佐賀はかなりの高温だったようで、体調など崩されていないでしょうか。
今度は急激に秋らしく…冷え込むことが予期されるわけで、ご自愛ください。
――いきなり時候の挨拶…?
このところ忙しく、日々を雑に生きている…そんな気がしましたので、たまには、季節を感じようと試みました。
ようやく本格的に秋ですね。先輩各位からの「佐賀の秋」を感じる便り(記事)も、期待してお待ちしています。
――さて、経済活動も回り始めた気配ですが、
私の方は、いろいろ順調とは言い難く、「佐賀の遠か…」という状況が続きそう。一方で、叔父上からは「いま、佐賀では色々と(行事を)やっとるよ。」と聞きます。
例えば、サガテレビ『明治のイノベーター 大隈重信』の特番。ほかにも以前、記事にした「第4回 さが維新まつり」(参加は県内限定)
〔参照:
――とくに気になるのが、演劇『太陽の羅針盤』。
大隈重信の没後100年を記念する行事の一つ。佐賀東高校の演劇部による舞台の追加公演が来週あるようです。
「10月23日 佐賀市文化会館(事前申込制・先着順)で開催」という情報でしたが、ご興味を持たれた方は、以下の問合せ先などで、現況をご確認ください。
https://www.pref.saga.lg.jp/kiji00382787/index.html(佐賀県庁)※外部サイト
――その演劇は“劇中劇”として進行するそうです。
主人公は、大隈重信の演劇を作る「佐賀の高校生」ということになる様子。
“等身大”の若者たちが「“佐賀の先輩”の背中を追い、その想いに迫る」という構成なのか。予告映像も探してみましたが、かなりの熱量が感じられます。
――この“設定”を聞くだけでも、目頭が熱くなる。
もし私が現地で観劇すれば、感激のあまり涙を流すことは間違いなさそう。
たしか“佐賀東”といえば『ゾンビランドサガ リベンジ』では、賑やかな文化祭の舞台となった高校のモデルだったと思います。(作中では、佐賀南高として登場)
ちなみに、公演の開催は、「第4回 さが維新まつり」(10月23日開催)と同日。
※大隈重信記念館
――やはり「いま、佐賀は熱い」ようです。
本当ならば、私も現地でその“熱”を感じたい。もう“佐賀の若者”に任せれば、大丈夫なのかもしれない。でも、歳を重ねればこそできる役回りも、きっとある。
先ほど、高校の紹介で触れた『ゾンビランドサガ』。その主題歌(第1シリーズ『徒花ネクロマンシー』)には「枯れても走ることを“命”と呼べ」という一節が。
〔参照:
――もしや、この歌詞…
同アニメの物語の前提(キャラクターが存命の人物でない)に沿った言葉。
しかし、同作の“聖地”・佐賀はもちろん、全国で「郷里・佐賀を想う中高年」へのメッセージと読み替えても、響く曲だと思います。
もはや若くは無くても「…仕方ない、私も走るか」と、背中を押してくれる楽曲。(個人の感想です。)
現在は“本編”第17話『佐賀脱藩』を準備中。今日、放送の大河ドラマの感想も書きたいところ。めげずに続けていきたいと思います。
タグ :佐賀
2021年10月15日
「魅力度と“第三の男”(後編)」
こんばんは。
前回の続きです。私が、おとなしく“魅力度ランキング”の話を続けるわけもなく、やはり佐賀藩の話に持っていきます。
個人的には、広く浅い“魅力度”より「関係人口」という考え方に注目しています。例えば、いまの私を佐賀県の「定住人口」に計上はできませんが、「関係人口」には数えることができるはず。
さて、本題に戻ります。佐賀藩内の武雄の出身・山口尚芳(ますか)のご紹介。「写真の無かけん、わかりづらかよ。」という皆様に以下の情報もお送りします。
――大河ドラマ『青天を衝け』(第30回)。
土曜の再放送もしくは録画などで、ご覧いただければと思います。
この回も序盤から存在感を見せる大隈重信〔演:大倉孝二〕。18分ほど経過して、主人公・渋沢による“衝撃の場面”直後には、江藤新平〔演:増田修一郎〕も一瞬、登場しました。
〔参照:「“青天を衝け”に、江藤新平も登場!」〕
そして、放送開始から30分を過ぎる頃、胸前に帽子(ハット)を抱えるスマートな立ち姿で、“第三の佐賀藩士”が現われます。

――前回から話題にしている、“岩倉使節団”。
その時、画面に映される写真。左から2人目が、佐賀藩士・山口尚芳。
まさかの“ご本人登場”で『青天を衝け』に出演した、山口尚芳(通称は範蔵)。ペリー来航の時期、15歳で長崎に出て蘭学の修業。英語も習得した西洋通。
岩倉使節団・副使。後に会計検査院・初代院長にもなった、明治を支える実務官僚の勇姿です。
――明治初期に欧米に渡った、岩倉使節団の写真では。
日本史の教科書や資料集などで有名な一枚には、合計5人の人物が写ります。
左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通という並び。
この山口尚芳・岩倉具視の部分を再現したのが、お笑い芸人“カミナリ”さんのコンビ写真で、一時かなり話題になったそうです。
〔参照(後半):「魅力度と“第三の男”(前編)」〕
――この2人だけを再現するとは…
岩倉使節団で写真の5人のうち全行程を通したのは、この2人だけと聞きます。
先のメンバーの中では、最も異国と縁遠そうな公家・岩倉具視。幕末期から関わりがあったと言われる、佐賀藩士・山口尚芳を頼りにしたことでしょう。
岩倉具視の子息2人が、佐賀に留学したエピソードともつながっていそうです。

――さらに山口尚芳の出身地・武雄に関わる話。
山口の才能を見い出したのは、当ブログで“蘭学兄貴”とお呼びする武雄領主・鍋島茂義さま。
私には茂義公の「おおっ、賢い子がおるのか。ぜひ、“蘭学”の道に進ませよ!」という声が聞こえる気がします。
こうして佐賀の殿・鍋島直正は、義兄・鍋島茂義が推薦する秀才を長崎に送り込んだ…と想像します。
――ちなみに、冒頭の「関係人口」について。
私のように、「遠方に住んでいて、地域に“強い想い”を持つ出身者」は一つの類型で、いくつかのパターンが含まれるようです。
佐賀では今夜放送されたという『明治のイノベーター 大隈重信』(サガテレビ)を視聴なさった方、面白かったでしょうか。
その番組、私も見たかったです。大隈のサポートにも活躍した山口尚芳。今後の“本編”でどう描くかは…これから考えます。
前回の続きです。私が、おとなしく“魅力度ランキング”の話を続けるわけもなく、やはり佐賀藩の話に持っていきます。
個人的には、広く浅い“魅力度”より「関係人口」という考え方に注目しています。例えば、いまの私を佐賀県の「定住人口」に計上はできませんが、「関係人口」には数えることができるはず。
さて、本題に戻ります。佐賀藩内の武雄の出身・山口尚芳(ますか)のご紹介。「写真の無かけん、わかりづらかよ。」という皆様に以下の情報もお送りします。
――大河ドラマ『青天を衝け』(第30回)。
土曜の再放送もしくは録画などで、ご覧いただければと思います。
この回も序盤から存在感を見せる大隈重信〔演:大倉孝二〕。18分ほど経過して、主人公・渋沢による“衝撃の場面”直後には、江藤新平〔演:増田修一郎〕も一瞬、登場しました。
〔参照:
そして、放送開始から30分を過ぎる頃、胸前に帽子(ハット)を抱えるスマートな立ち姿で、“第三の佐賀藩士”が現われます。
――前回から話題にしている、“岩倉使節団”。
その時、画面に映される写真。左から2人目が、佐賀藩士・山口尚芳。
まさかの“ご本人登場”で『青天を衝け』に出演した、山口尚芳(通称は範蔵)。ペリー来航の時期、15歳で長崎に出て蘭学の修業。英語も習得した西洋通。
岩倉使節団・副使。後に会計検査院・初代院長にもなった、明治を支える実務官僚の勇姿です。
――明治初期に欧米に渡った、岩倉使節団の写真では。
日本史の教科書や資料集などで有名な一枚には、合計5人の人物が写ります。
左から木戸孝允、山口尚芳、岩倉具視、伊藤博文、大久保利通という並び。
この山口尚芳・岩倉具視の部分を再現したのが、お笑い芸人“カミナリ”さんのコンビ写真で、一時かなり話題になったそうです。
〔参照(後半):
――この2人だけを再現するとは…
岩倉使節団で写真の5人のうち全行程を通したのは、この2人だけと聞きます。
先のメンバーの中では、最も異国と縁遠そうな公家・岩倉具視。幕末期から関わりがあったと言われる、佐賀藩士・山口尚芳を頼りにしたことでしょう。
岩倉具視の子息2人が、佐賀に留学したエピソードともつながっていそうです。
――さらに山口尚芳の出身地・武雄に関わる話。
山口の才能を見い出したのは、当ブログで“蘭学兄貴”とお呼びする武雄領主・鍋島茂義さま。
私には茂義公の「おおっ、賢い子がおるのか。ぜひ、“蘭学”の道に進ませよ!」という声が聞こえる気がします。
こうして佐賀の殿・鍋島直正は、義兄・鍋島茂義が推薦する秀才を長崎に送り込んだ…と想像します。
――ちなみに、冒頭の「関係人口」について。
私のように、「遠方に住んでいて、地域に“強い想い”を持つ出身者」は一つの類型で、いくつかのパターンが含まれるようです。
佐賀では今夜放送されたという『明治のイノベーター 大隈重信』(サガテレビ)を視聴なさった方、面白かったでしょうか。
その番組、私も見たかったです。大隈のサポートにも活躍した山口尚芳。今後の“本編”でどう描くかは…これから考えます。
2021年10月13日
「魅力度と“第三の男”(前編)」
こんばんは。
先週土曜に、全国都道府県魅力度ランキングを特集した『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の放送がありました。
私は、いま「佐賀県が“テレビ的”にどう映るか?」の視点で見ていました。
――同ランキングで、下位の常連である「佐賀県」。
熾烈な最下位争いで、ライバルとなったのは「茨城県」。
幕末では技術開発のトップランナーだった佐賀藩と、“尊皇攘夷”思想の先駆けだった水戸藩。
〔参照(中盤):「あと40日…」〕
私が「佐賀藩の大河ドラマ」をイメージして思うのは、幕末期に日本を動かしたこの2カ所の底力を甘く見ない方がよい…ということです。
〔参照(前半):「望郷の剣4」〕
――さて、番組の最終盤。
何とか、茨城県に競り勝った佐賀県。双方からゲストの方も出演していました。
佐賀県側のタレント・優木まおみさんは「何とか最下位を免れた」と笑顔。対する茨城県側のお笑いコンビ・カミナリのお2人には、やはり落胆が見えます。

――「良かったです。“カミナリ”さんよりは上、行ってました。」
優木さんは安堵のコメントでした。しかし、結果は佐賀県46位。茨城県47位。
魅力度ランキングの評価については、関東の某県知事など各方面から異論も出る様子。私が興味を持ったのは2年ぐらい前からで、最近の感想としては…
「この調査方法だと県庁所在地が大都市もしくは有名観光地でない限り、上位には行けないのでは?」と思うところも。
――そして今から語りたいのは、別のこと。
先ほどの茨城県側のゲスト“カミナリ”のお2人についてです。
コンビのうちの1人・石田たくみさん。実は佐賀藩士に扮したことがあるようです。同じ写真で、相方の竹内まなぶさんは、公家・岩倉具視に扮しています。
――ここまでの情報で気づいた方は鋭い。
お2人の写真は、明治初期に欧米を訪問した“岩倉使節団”を模したもの。
…とくに武雄市民の方に気づいてほしい。石田たくみさんが扮した、佐賀藩士の名は「山口尚芳」。お名前は「ますか」とお読みするのが、一般的のようです。
ここまでで、気になった方は「山口尚芳 カミナリ」がインターネット検索の候補に出るようなので、ご覧になっても良いかと思います。
その写真の情報も含め、さらにご案内を試みたいので、後編に続きます。
先週土曜に、全国都道府県魅力度ランキングを特集した『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)の放送がありました。
私は、いま「佐賀県が“テレビ的”にどう映るか?」の視点で見ていました。
――同ランキングで、下位の常連である「佐賀県」。
熾烈な最下位争いで、ライバルとなったのは「茨城県」。
幕末では技術開発のトップランナーだった佐賀藩と、“尊皇攘夷”思想の先駆けだった水戸藩。
〔参照(中盤):
私が「佐賀藩の大河ドラマ」をイメージして思うのは、幕末期に日本を動かしたこの2カ所の底力を甘く見ない方がよい…ということです。
〔参照(前半):
――さて、番組の最終盤。
何とか、茨城県に競り勝った佐賀県。双方からゲストの方も出演していました。
佐賀県側のタレント・優木まおみさんは「何とか最下位を免れた」と笑顔。対する茨城県側のお笑いコンビ・カミナリのお2人には、やはり落胆が見えます。
――「良かったです。“カミナリ”さんよりは上、行ってました。」
優木さんは安堵のコメントでした。しかし、結果は佐賀県46位。茨城県47位。
魅力度ランキングの評価については、関東の某県知事など各方面から異論も出る様子。私が興味を持ったのは2年ぐらい前からで、最近の感想としては…
「この調査方法だと県庁所在地が大都市もしくは有名観光地でない限り、上位には行けないのでは?」と思うところも。
――そして今から語りたいのは、別のこと。
先ほどの茨城県側のゲスト“カミナリ”のお2人についてです。
コンビのうちの1人・石田たくみさん。実は佐賀藩士に扮したことがあるようです。同じ写真で、相方の竹内まなぶさんは、公家・岩倉具視に扮しています。
――ここまでの情報で気づいた方は鋭い。
お2人の写真は、明治初期に欧米を訪問した“岩倉使節団”を模したもの。
…とくに武雄市民の方に気づいてほしい。石田たくみさんが扮した、佐賀藩士の名は「山口尚芳」。お名前は「ますか」とお読みするのが、一般的のようです。
ここまでで、気になった方は「山口尚芳 カミナリ」がインターネット検索の候補に出るようなので、ご覧になっても良いかと思います。
その写真の情報も含め、さらにご案内を試みたいので、後編に続きます。
2021年10月11日
「“青天を衝け”に、江藤新平も登場!」
こんばんは。
もはや恒例(?)…大河ドラマ『青天を衝け』での佐賀藩関連の情報。昨日の放送(第30回)では、増田修一郎さん演じる江藤新平の登場を確認しました。
〔参照(後半):「新キャストを考える④」(“絶望”を越えて行け)〕
「一瞬、登場した!」というぐらいの時間。見逃した方のためにもお伝えしたい。土曜の再放送もあるので共感できる方は盛り上がっていただければ幸いです。
――放送開始から18分ばかりの経過後。
それは、まるで“不意打ち”でありました。ネット上でも話題となった。渋沢栄一〔演:吉沢亮〕と、料亭の女中・大内くに〔演:仁村紗和〕の“衝撃の場面”。
…ここで意表を突かれて、ボーッとしていてはなりません。
――なぜなら、その直後が重要だから。
舞台は明治四年(1871年)七月、“東京”での新政府重役による会議の席。
書記役の2人は、旧・幕臣の渋沢栄一と杉浦譲〔演:志尊淳〕。退屈な授業の時の中学生みたいな“メモ交換”に勤しんでいます。
いや、大事なのは、その前の場面。
「政体改革ばし、大蔵省の権限ば削らんば、政府とどっちが大本か分からん。」

――ここが、江藤新平〔演:増田修一郎〕のセリフ。
西洋の制度を知り、早くも立法・行政・司法の“三権分立”を提唱した江藤。後年「立法、制度立案、政府の機構づくりの智恵と手腕で並ぶ者なし」と評されます。
ここまで、新政府が江戸入城した直後の“東京”民政や、混乱した会計制度の立て直しなど奮迅の活躍ぶり。最初から“幕臣”を活用するのも、合理的です。
洋学・国学・漢学の三つ巴で大混乱し、崩壊状態だった大学制度を、わずか十数日で洋学を中心とした方針に固めるとかスピード感もあります。
――とりあえず課題のあるところ、江藤が送り込まれる。
ちなみにドラマ内で、渋沢栄一が大久保利通〔演:石丸幹二〕に「国家の歳入・歳出」について論争していました。
そんな「予算を明示すること」についても、その先年に江藤が、岩倉具視に進言した項目に存在するようです。
「お名前の紹介はほしかった…」のですが、増田修一郎版・江藤新平も、一目見る限りでは、なかなか好印象です。次回以降の活躍に期待します。
もはや恒例(?)…大河ドラマ『青天を衝け』での佐賀藩関連の情報。昨日の放送(第30回)では、増田修一郎さん演じる江藤新平の登場を確認しました。
〔参照(後半):
「一瞬、登場した!」というぐらいの時間。見逃した方のためにもお伝えしたい。土曜の再放送もあるので共感できる方は盛り上がっていただければ幸いです。
――放送開始から18分ばかりの経過後。
それは、まるで“不意打ち”でありました。ネット上でも話題となった。渋沢栄一〔演:吉沢亮〕と、料亭の女中・大内くに〔演:仁村紗和〕の“衝撃の場面”。
…ここで意表を突かれて、ボーッとしていてはなりません。
――なぜなら、その直後が重要だから。
舞台は明治四年(1871年)七月、“東京”での新政府重役による会議の席。
書記役の2人は、旧・幕臣の渋沢栄一と杉浦譲〔演:志尊淳〕。退屈な授業の時の中学生みたいな“メモ交換”に勤しんでいます。
いや、大事なのは、その前の場面。
「政体改革ばし、大蔵省の権限ば削らんば、政府とどっちが大本か分からん。」
――ここが、江藤新平〔演:増田修一郎〕のセリフ。
西洋の制度を知り、早くも立法・行政・司法の“三権分立”を提唱した江藤。後年「立法、制度立案、政府の機構づくりの智恵と手腕で並ぶ者なし」と評されます。
ここまで、新政府が江戸入城した直後の“東京”民政や、混乱した会計制度の立て直しなど奮迅の活躍ぶり。最初から“幕臣”を活用するのも、合理的です。
洋学・国学・漢学の三つ巴で大混乱し、崩壊状態だった大学制度を、わずか十数日で洋学を中心とした方針に固めるとかスピード感もあります。
――とりあえず課題のあるところ、江藤が送り込まれる。
ちなみにドラマ内で、渋沢栄一が大久保利通〔演:石丸幹二〕に「国家の歳入・歳出」について論争していました。
そんな「予算を明示すること」についても、その先年に江藤が、岩倉具視に進言した項目に存在するようです。
「お名前の紹介はほしかった…」のですが、増田修一郎版・江藤新平も、一目見る限りでは、なかなか好印象です。次回以降の活躍に期待します。