2021年10月07日

「光と影」

こんばんは。
大河ドラマ『青天を衝け』でもう1つ気になること。キャストは発表されていますが、江藤新平〔演:増田修一郎〕が未登場のようです。
〔参照(後半):「新キャストを考える④」(“絶望”を越えて行け)

明治初期と言えば、立法行政司法の各方面。江藤の活躍なくしては成り立たなかったところがあるはず。


――そんな、働き者・江藤さんの姿も見てみたい。

1868(慶応4)年の四月。江戸開城に立ち会った江藤城内書類を収集。おそらく江藤以外には考えられないスピードで“首都”の混乱に立ち向かいます。

幕臣も、明確に敵対した“薩長”には抵抗感があっても、“佐賀藩士”ならば協力しやすいところもあったかもしれません。


――先が見通せない、明治新政府の中枢にいる、公家・岩倉具視は…

新政府の要職にあった鍋島直正閑叟)にたびたび相談を持ちかけ、近代国家の仕組みを理解する、江藤の実務能力に頼ったようです。

そして岩倉卿は、佐賀藩長崎英学校まで子息2人を“留学“させます。当時は「岩倉さまが、佐賀に“人質”を出した!?」という反応もあったことでしょう。


――その、長崎の佐賀藩英学校「致遠館」には

江藤新平の“弟子”たちもいました。佐賀藩士・山中一郎香月経五郎という名を見かけます。双方とも長崎英語を学び、欧米留学した開明派のようです。



――“佐賀の歴史”を調べ始めて、まだ年数の浅い私。

2018年大河ドラマ「西郷どん」を見て、佐賀登場人物をもっと見たい!と思いました。その半年ぐらい後、佐賀に帰郷して感銘を受けた…という流れです。

忙しく過ぎていく日々。調べは追いつかず、先ほどの江藤門下生の二人は、そのお名前を知る程度ですが、「十三烈士」に名を連ねる人…とは気付きました。


――現在から言えば、2年半ばかり前。

小雨が降る、晩春の佐賀城公園。私が数時間で見て回った佐賀藩光と影本丸歴史館で知る佐賀藩栄光と、「十三烈士」の碑から見える悲劇

その時の私は、石碑に手を合わせることしかできませんでした。でも、今なら微力でも“佐賀の先輩“を物語で描いていくことができます。

本編”を書き続ければ「佐賀戦争」(佐賀の乱)をいずれは語らねばなりません。まず、今年の大河ドラマで、どう描かれるかは注目したいと思います。





  


Posted by SR at 22:45 | Comments(0) | 佐賀への道