2021年05月21日
「佐賀の忍者、幕末を走る!」〔嬉野温泉駅〕
こんばんは。
2022年秋に開業予定の西九州新幹線を先取りしたうえに、あらゆる手段を講じて「大河ドラマ」のイメージと結び付け…
今のままの姿でも佐賀・長崎を潤す“ドル箱路線”(!)になってほしい…という、私の想いの入った、この企画。
――長崎に向かう路線。次なる停車駅は「嬉野温泉駅」。
「“タケオ”に続いて、また温泉か!なんて癒される路線だ!」
…まるで洋画の吹き替え版のように、オーバーな感じでお読みください。
そして、本日のテーマは「忍者」。
欧米をはじめ、海外でも人気のコンテンツ(情報の内容)です。
――ところで、なぜ嬉野(ウレシノ)で“忍者”なのか…
私の書いた「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージである“本編”を引き合いに出して、ご紹介します。
幕末期。次々に日本に押し寄せる欧米列強。国際都市・長崎は、外国との交渉窓口になることも多くありました。
…そこで、密かにイギリス船の動向を探る1人の“忍者”の姿。

――それが幕末の佐賀藩(蓮池支藩)の忍者・古賀源太夫。
佐賀藩の支藩の1つである“蓮池藩”。本拠地は佐賀市内(蓮池)ですが、主な領地は現在の佐賀県西部。嬉野辺りに広い土地を持っていました。
それが、この人物を「嬉野の忍者」と呼ぶ理由です。
――ここからが、私の想像力の激しいところ。
一応「大河ドラマ」を目指したイメージを語るので、今までにも明らかに“史実”と違うことがわかってボツにした話もあります。
真の“歴史ファン”からすると当然かもしれませんが、いろいろな佐賀の物語も作っていきたい私は、その展開になると悔しいのですね。
「どうしても“忍者”ぐらいは自由に書きたい!」という想いを持ちました。
――こうして誕生したのが、史実の人物をモデルとする「嬉野の忍者」。
ウェブで調べると、若いイケメンの「古賀源太夫」のイラストも見かけましたが、ここは我慢。キャラクター設定は佐賀言葉が強めの“中年の忍者”になりました。
…史実の古賀源太夫と同一人物とは言い切れず、「嬉野の忍者(蓮池藩士)・古賀」として登場します。
初登場の場面は“史実”に近い描き方で、長崎に停泊するイギリス船の偵察。何故だかネコの手を借りて、英国水兵たちをけむに巻く、“嬉野の忍者”。
〔参照:第14話「遣米使節」③(嬉野から来た忍び)〕
――さすが忍者、書いてて楽しい!
「忍者の足跡が完全にわかるとは考えにくい」と割り切り、ここでは出典が不確かな情報も使用。ややフィクションに寄りますが、次々と登場の機会が生じます。
〔参照:「史実と創作の狭間で…」〕
古賀源太夫は、佐賀藩の“火術方”(大砲関連の部署)と関わったと聞くや、
この部署で就職する江藤新平が通り、忍者・古賀と関わる話を書いています。
〔参照:第14話「遣米使節」⑤(火術方への“就活”)〕

――もっと、佐賀の各地域を活かした話が書きたい!
忍者は、私のそんな願いも叶えてくれます。
舞台は、現在の嬉野市にある“塩田宿”。川の港として栄えたといいます。ここでは、長崎街道を往来する佐野常民と、古賀との雑談も描きました。
そこで、佐野にあるアイデアが浮かぶ話。世界文化遺産の三重津海軍所跡にある“ドライドック”は有明海の干満差を活かしています。
〔参照:第14話「遣米使節」④(長崎街道の往来)〕
…ネコを可愛がっては驚くという忍者らしくない展開を繰り返す古賀。佐賀藩の秘密を守って影で戦う、忍者らしい姿も描いているので紹介しておきますね。
〔参照:第14話「遣米使節」⑨(聞かれては困る話)〕
――忍者の任務は、主に「情報収集」でもあります。
表向きはネコ好きの“おじさん”。裏では西洋の事情にも通じる忍者。紹介した記事は“創作の要素”が強い話ですが、佐賀の忍者を推す理由はあるのです。
さて、嬉野に「佐賀元祖忍者村 肥前夢街道」というテーマパークがあります。お子様だけでなく年配の人でも、楽しめるらしいですよ。
でも、「肩が上がらない…」とか弱音も出るご年配の忍者は、無理して手裏剣は打たずに、見物に勤(いそ)しんでください。
――私が「古賀源太夫」という人物を知ったのは、ある新聞記事。
嬉野市がこのテーマパークと協力して「佐賀に居た、歴史上の忍者」について調べた経過があったらしいのです。
専門研究者が集まる学会で、古賀源太夫を含む、様々な年代の3人の人物が「忍者である」と認定されたようです。

――幕末期。佐賀に目立った動きは少なくとも…
あるテレビ番組。歴史学者の磯田道史さんが幕末期の調べ物について、このような“後悔”の言葉を語っていた記憶があります。
「最初から佐賀に行けば良かった、探していた情報が全部あったのに…」と。
佐賀の歴史の本を読むと、各地で調査にあたる佐賀藩士を見かけます。情報収集こそが忍者の使命ならば、意外と“佐賀の忍者”は多いのかもしれません。
――広大な茶畑と“美肌の湯”だけではなかった嬉野温泉。
他にも、いろいろな魅力が見つかると思います。そんな嬉野温泉に鉄道の新駅。しかも、新幹線の駅が出来ることになるのです!
…嬉野温泉駅。忙しい日々を離れ、湯につかり、茶を飲めば。冷静で集中力に長じた忍者のように、冴えた考えも浮かぶかもしれません。
2022年秋に開業予定の西九州新幹線を先取りしたうえに、あらゆる手段を講じて「大河ドラマ」のイメージと結び付け…
今のままの姿でも佐賀・長崎を潤す“ドル箱路線”(!)になってほしい…という、私の想いの入った、この企画。
――長崎に向かう路線。次なる停車駅は「嬉野温泉駅」。
「“タケオ”に続いて、また温泉か!なんて癒される路線だ!」
…まるで洋画の吹き替え版のように、オーバーな感じでお読みください。
そして、本日のテーマは「忍者」。
欧米をはじめ、海外でも人気のコンテンツ(情報の内容)です。
――ところで、なぜ嬉野(ウレシノ)で“忍者”なのか…
私の書いた「幕末佐賀藩の大河ドラマ」のイメージである“本編”を引き合いに出して、ご紹介します。
幕末期。次々に日本に押し寄せる欧米列強。国際都市・長崎は、外国との交渉窓口になることも多くありました。
…そこで、密かにイギリス船の動向を探る1人の“忍者”の姿。
――それが幕末の佐賀藩(蓮池支藩)の忍者・古賀源太夫。
佐賀藩の支藩の1つである“蓮池藩”。本拠地は佐賀市内(蓮池)ですが、主な領地は現在の佐賀県西部。嬉野辺りに広い土地を持っていました。
それが、この人物を「嬉野の忍者」と呼ぶ理由です。
――ここからが、私の想像力の激しいところ。
一応「大河ドラマ」を目指したイメージを語るので、今までにも明らかに“史実”と違うことがわかってボツにした話もあります。
真の“歴史ファン”からすると当然かもしれませんが、いろいろな佐賀の物語も作っていきたい私は、その展開になると悔しいのですね。
「どうしても“忍者”ぐらいは自由に書きたい!」という想いを持ちました。
――こうして誕生したのが、史実の人物をモデルとする「嬉野の忍者」。
ウェブで調べると、若いイケメンの「古賀源太夫」のイラストも見かけましたが、ここは我慢。キャラクター設定は佐賀言葉が強めの“中年の忍者”になりました。
…史実の古賀源太夫と同一人物とは言い切れず、「嬉野の忍者(蓮池藩士)・古賀」として登場します。
初登場の場面は“史実”に近い描き方で、長崎に停泊するイギリス船の偵察。何故だかネコの手を借りて、英国水兵たちをけむに巻く、“嬉野の忍者”。
〔参照:
――さすが忍者、書いてて楽しい!
「忍者の足跡が完全にわかるとは考えにくい」と割り切り、ここでは出典が不確かな情報も使用。ややフィクションに寄りますが、次々と登場の機会が生じます。
〔参照:
古賀源太夫は、佐賀藩の“火術方”(大砲関連の部署)と関わったと聞くや、
この部署で就職する江藤新平が通り、忍者・古賀と関わる話を書いています。
〔参照:
――もっと、佐賀の各地域を活かした話が書きたい!
忍者は、私のそんな願いも叶えてくれます。
舞台は、現在の嬉野市にある“塩田宿”。川の港として栄えたといいます。ここでは、長崎街道を往来する佐野常民と、古賀との雑談も描きました。
そこで、佐野にあるアイデアが浮かぶ話。世界文化遺産の三重津海軍所跡にある“ドライドック”は有明海の干満差を活かしています。
〔参照:
…ネコを可愛がっては驚くという忍者らしくない展開を繰り返す古賀。佐賀藩の秘密を守って影で戦う、忍者らしい姿も描いているので紹介しておきますね。
〔参照:
――忍者の任務は、主に「情報収集」でもあります。
表向きはネコ好きの“おじさん”。裏では西洋の事情にも通じる忍者。紹介した記事は“創作の要素”が強い話ですが、佐賀の忍者を推す理由はあるのです。
さて、嬉野に「佐賀元祖忍者村 肥前夢街道」というテーマパークがあります。お子様だけでなく年配の人でも、楽しめるらしいですよ。
でも、「肩が上がらない…」とか弱音も出るご年配の忍者は、無理して手裏剣は打たずに、見物に勤(いそ)しんでください。
――私が「古賀源太夫」という人物を知ったのは、ある新聞記事。
嬉野市がこのテーマパークと協力して「佐賀に居た、歴史上の忍者」について調べた経過があったらしいのです。
専門研究者が集まる学会で、古賀源太夫を含む、様々な年代の3人の人物が「忍者である」と認定されたようです。
――幕末期。佐賀に目立った動きは少なくとも…
あるテレビ番組。歴史学者の磯田道史さんが幕末期の調べ物について、このような“後悔”の言葉を語っていた記憶があります。
「最初から佐賀に行けば良かった、探していた情報が全部あったのに…」と。
佐賀の歴史の本を読むと、各地で調査にあたる佐賀藩士を見かけます。情報収集こそが忍者の使命ならば、意外と“佐賀の忍者”は多いのかもしれません。
――広大な茶畑と“美肌の湯”だけではなかった嬉野温泉。
他にも、いろいろな魅力が見つかると思います。そんな嬉野温泉に鉄道の新駅。しかも、新幹線の駅が出来ることになるのです!
…嬉野温泉駅。忙しい日々を離れ、湯につかり、茶を飲めば。冷静で集中力に長じた忍者のように、冴えた考えも浮かぶかもしれません。