2020年10月03日

「史実と創作の狭間で…」

こんばんは。
週末なので、ひと息入れます。

ここ一週間ほどは「嬉野ウィークのような展開でした。特に塩田宿(塩田津)は、投稿の舞台にもしています。
〔参照:第14話「遣米使節」④(長崎街道の往来)

有明海干満の差を利用した“川の港”を見て、佐野常民栄寿)が、後に三重津海軍所に設置する蒸気船修理のための“ドライドック”の着想を得るという話にしてみました。

「史実と創作の狭間で…」

――上記ほか2本。直近の3投稿で“本編”に登場した「嬉野の忍者」。

モデルとなったのは、古賀源太夫という人物です。
〔参照:第14話「遣米使節」③(嬉野から来た忍び)

所属は“蓮池藩”。佐賀藩3つある支藩の1つです。現在の佐賀市内本拠を構え、嬉野など県内各地に所領がありました。

佐賀藩に所属しつつも、独立して幕府お役目にも関わる“支藩”。蓮池支藩以外には、小城鹿島にも“支藩”があります。


――さて、古賀源太夫ではなく“蓮池藩士・古賀”と表記する理由ですが…

「せっかくの“忍者”なので、なるべく自由に描きたい」という気持ちもあり、少し曖昧にしています。

長崎イギリス船の調査に出たのは史実寄りですが、私の大ざっぱな調べでは、古賀源太夫人物像は把握できませんでした。

そして、書き進めるうちに、とくに根拠も無く「ネコ好き」のキャラクター設定が定着してしまいました。
〔参照(中盤):第14話「遣米使節」⑤(火術方への“就活”)

…というわけで、私の書く“蓮池藩士・古賀”。

佐賀ことば”が強めの「西洋通ネコ好き中年忍者」になってしまいました。これが古賀源太夫の実像と、近いか遠いかは定かではありません。

…この登場人物は、かなり気に入ってしまったので、どこかでの再登場を狙っています。


――“本編”は「幕末佐賀藩の大河ドラマ」の私的な試作イメージですが、その中でも“葛藤”があります。

史実創作のバランスとか、登場させたい人物多いとか、資料同士で見解が違うとか…なかなか難しいところです。最近、気にしているのが、第1部主人公のはずの殿鍋島直正の登場が少ないことです。

当ブログの“本編”は、サラリーマンが書いているお話ですので、この規模の組織なら“社長”と“一般社員”には、少し距離感がある位が、かえってリアルかな…という感覚があります。


――これが、なかなか鍋島の殿お目にかかれない状況につながっています。

やや愚痴っぽくなりましたが、そんな四苦八苦も含めて、楽しくお読みいただければ幸いです。



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Posted by SR at 23:00 | Comments(0) | 企画案・雑記帳
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