2020年12月19日

「第3話・西洋砲術」を振り返る(歳末反省会⑤)

こんばんは。
唐突ですが、やはり現地を見たことがある!
…というのは強いもので、今回の振り返りでは、そんな話を。

前回は、今年の2月についての反省会でした。
同月に投稿した第3話をもう少し掘り下げます。


――第3話「西洋砲術」は、佐賀の中でも“武雄”に特化したエピソード。

近々、長崎武雄新幹線でつながる、そのアピールも視野に入れてみました。
〔参照:第3話「西洋砲術」(予告)

幕末黎明期(夜明け前)。日本近代化のトップランナーと語られる佐賀藩の中でも、先陣を切っていたのが“武雄領”です。



――それは“ご領主”さまの力に寄るところが大きいです。

佐賀藩自治領の1つである“武雄領”。
ご領主鍋島茂義は、近代化の先駆けと言ってよい方でしょう。

家系としては、かつて鍋島家の主君だった、龍造寺家の流れを組んでいます。
鍋島直正にとっては、14歳年上の義理の兄(姉の夫)。


――いろいろと調べるうちに“本編”の鍋島茂義は…

すごくワイルドな“蘭学兄貴”に仕上がりました。出典が定かでない情報もありますが、人物像の捉え方は良い線を行っているのでは?と考えます。


①倹約の進め方がパワフル

武雄領主になる前から、佐賀藩請役(№2)に就任。
大殿直正)・鍋島斉直ムダ遣い戒めるため別荘を破壊。
〔参照;第2話「算盤大名」②-1

②策略の練り方はダイナミック

若殿(義弟)の鍋島直正に期待し、早期の佐賀藩主への就任を後押し
直正が藩主になった後は、大殿斉直の側近たちを一掃しようと画策。
〔参照:第2話「算盤大名」④

③技術の求め方もエネルギッシュ

領主でありながら、長崎西洋砲術家高島秋帆に弟子入り。
家来の平山醇左衛門を介して学び続け、免許皆伝を受ける。
〔参照:第3話「西洋砲術」②



――“本編”を描くなかで…

「これは、カッコ良い!」と思う人物に,よく出会います。その中でも、トップクラスに魅力的な感じがするのが、武雄鍋島茂義様なのです。

当時はまだ、江戸幕府の権力が絶対的だった時代。第3話ラストシーンでは、ある事件により苦渋の決断を下した、鍋島茂義を描きました。
〔参照:第3話「西洋砲術」⑤

――場面設定では、武雄の御船山を見上げています。

私も1度だけですが、現地に立ち寄ったことがあります。
切り立った岩肌神々しい景色。

武雄の場面が出てくるたびに、御船山の景色を掲載しました。
個人的には、鍋島茂義様にとても似合う風景だと感じています。

  


Posted by SR at 21:50 | Comments(0) | 歳末反省会