2020年12月05日

連続ブログ小説「旅立の剣」(18)憩いのシシリアン

こんばんは。
1年前には“コロナ禍”という言葉も無く「大河ドラマ」と言えば経済効果も!…と素直に期待できる状況でした。

前回に「佐賀大河ドラマで、一番、潤うのは長崎かも知れん。」という言葉に込めた想いは、また、いずれ語りたいと思います。

昨秋1泊2日の行程を追った“連続ブログ小説”も、今回で初日分(第1・2シリーズ)終了です。その翌日は「第2回さが維新まつり」が控えていました。


――白山通りのアーケードの下を行く。

12時間くらい移動見学を繰り返した。さすがに疲労感が積もる。

行きの早足と違って、ゆっくりと県庁通りへと戻る。
「まぁ、今日のところは為すべきことは果たしたか…」

ある作家が「青春とは阿呆である」と語ったという。たしかに、この終日行動は、まさしく“阿呆”の所業であったかもしれない。

言い換えれば、その一日、は“青春”の真っ只中にあったのだ。


――佐賀玉屋前に戻った。「中の小路」バス停。

乗り込んだバスの座席。佐賀市営バス一日乗車券を改めて見つめる。
「一日、世話になった…」

最初の佐野常民記念館との往復で、ほぼ元は取れている。お得だった。

金曜夕刻。ちょうどオフィス街からの帰宅ラッシュと重なる。佐賀駅前に近づくと、ちょっとした渋滞ターミナルへの道をバスもゆっくりと進む。



――私が日常、見慣れない景色。不思議な感覚だ。

佐賀駅バスターミナルに入ると「ふーっ」とひと息をついて宿に向かう。もはや、気力は使いきった。そして、明日も早い

私は、強い空腹感を感じていた。部屋に入ると、佐賀玉屋の地下街“玉ちか”の紙袋から楽しみにしていた品を出した。

佐賀名物のB級グルメ“シシリアンライス”である。県外向けに説明を試みると、“甘辛焼肉サラダ丼”だろうか。
美味い…!」

その日、ラストの写真。撮影時刻は18:30を回っていた。


(第3シリーズに続く)