2020年08月15日
「“湖東焼”ミステリー(滋賀県)」
こんにちは。
例年とは違ったお盆で、色々と大変な方も多いのではないでしょうか。
現在、本編の第13話「通商条約」を更新中です。調べながら書いていることもありますが、全国の大名が出てくるお話は表現が難しいです。
〔参照:第13話「通商条約」①(影の“内閣”)〕
「幕末佐賀藩の大河ドラマ」をイメージした“本編”。
今までは、佐賀・長崎・江戸でほとんどの内容が進んで来ました。
――話が進むにつれて、関わる地域も増えていきます。
佐賀県内のみならず、全国各地との繋がりを探って、今後に活かせないか…と思うようになりました。
ところで第13話の2本目で「井伊直弼が“鍋島焼”を見て、佐賀や鍋島直正について考える…」という投稿をしています。
〔参照:第13話「通商条約」②(埋木に陽が当たるとき)〕
――井伊家と言えば、現在の滋賀県にある彦根藩主。
有名な“ゆるキャラ”である「ひこにゃん」をご存じの方も多いでしょう。
補足ですが“井伊の赤備え”と称される甲冑にあわせた、赤い兜をかぶっている白ネコのキャラクターです。
江戸初期に井伊家のお殿様が、雷を避けられるよう、手招きをした猫が居たらしく…そのネコがモデルとして採用されたようです。
――さて、先ほどのお話です。ときの彦根藩主・井伊直弼に陶磁器を見る目があったか…
井伊直弼は茶の湯に詳しい文化人であるうえに、彦根藩は“陶磁器”に凄く熱心だったのです。
彦根は滋賀県東部にある、琵琶湖に面した街。
母なる湖・琵琶湖の東岸で作られていたのは…
“湖東焼”と呼ばれる、磁器を中心とした幻の“焼き物”。

――なぜ、幻かと言えば“湖東焼”の流れが150年ほど前に途絶えたからです。
井伊直弼の時代が、彦根の磁器製造のピークだったようです。
幕末の政局はやがて抗争となり、動乱は激しさを増します。全国各地で起きる壮絶な“つぶし合い”。
日本国内での戦いを避けたい、佐賀藩には厳しい状況が続くことになります。
歴史に詳しい方は予測できると思いますが、彦根藩は焼き物の生産に注力できなくなります。
現在の滋賀県内では、このとき失われた“湖東焼”を惜しみ、現代に甦らせようとの動きもあるようです。
――そもそも滋賀の焼き物“湖東焼”と、佐賀とは何の関係が…!?
もともと井伊直弼を調べていたときに、たまたま見つかった“湖東焼”の記述。
ここで、ようやく佐賀が出て来ます。
“伊万里”の職人が、彦根に招かれ、“湖東焼”の成立に関わったとありました。
――最近、私は“伊万里”に2つの意味があると知りました。
①佐賀・長崎を含む“肥前陶磁器”の代名詞。
②佐賀藩の機密事項、至高の献上品・鍋島焼。
…ここでの“伊万里”の意味は①だと考えています。「有田から来た“伊万里”の職人」と記述する情報も見られます。
もし②の「鍋島焼の職人」が彦根に派遣されたとしたら、“企業機密”を教えるほど、鍋島と井伊には深い関わりがあったことになります…
――ちなみに私には陶磁器を正しく語れる“審美眼”の持ち合わせがありません。
しかし、陶磁器の概要や経過を調べていくことはできそうです。
これを長崎での海外貿易や、幕末のパリ万博の話に活用すれば、国際情勢や商業活動の視点も入った話になるのでは…と考えます。
投稿を続けるにつれ、私には“作家”としての資質が乏しく、正面突破は難しいと痛感します。
「幕末佐賀藩の大河ドラマ」へのアプローチには、様々な方法を取りうると思います。その中で、現在の佐賀県が強くなるヒントでも見つかれば幸いです。
例年とは違ったお盆で、色々と大変な方も多いのではないでしょうか。
現在、本編の第13話「通商条約」を更新中です。調べながら書いていることもありますが、全国の大名が出てくるお話は表現が難しいです。
〔参照:
「幕末佐賀藩の大河ドラマ」をイメージした“本編”。
今までは、佐賀・長崎・江戸でほとんどの内容が進んで来ました。
――話が進むにつれて、関わる地域も増えていきます。
佐賀県内のみならず、全国各地との繋がりを探って、今後に活かせないか…と思うようになりました。
ところで第13話の2本目で「井伊直弼が“鍋島焼”を見て、佐賀や鍋島直正について考える…」という投稿をしています。
〔参照:
――井伊家と言えば、現在の滋賀県にある彦根藩主。
有名な“ゆるキャラ”である「ひこにゃん」をご存じの方も多いでしょう。
補足ですが“井伊の赤備え”と称される甲冑にあわせた、赤い兜をかぶっている白ネコのキャラクターです。
江戸初期に井伊家のお殿様が、雷を避けられるよう、手招きをした猫が居たらしく…そのネコがモデルとして採用されたようです。
――さて、先ほどのお話です。ときの彦根藩主・井伊直弼に陶磁器を見る目があったか…
井伊直弼は茶の湯に詳しい文化人であるうえに、彦根藩は“陶磁器”に凄く熱心だったのです。
彦根は滋賀県東部にある、琵琶湖に面した街。
母なる湖・琵琶湖の東岸で作られていたのは…
“湖東焼”と呼ばれる、磁器を中心とした幻の“焼き物”。
――なぜ、幻かと言えば“湖東焼”の流れが150年ほど前に途絶えたからです。
井伊直弼の時代が、彦根の磁器製造のピークだったようです。
幕末の政局はやがて抗争となり、動乱は激しさを増します。全国各地で起きる壮絶な“つぶし合い”。
日本国内での戦いを避けたい、佐賀藩には厳しい状況が続くことになります。
歴史に詳しい方は予測できると思いますが、彦根藩は焼き物の生産に注力できなくなります。
現在の滋賀県内では、このとき失われた“湖東焼”を惜しみ、現代に甦らせようとの動きもあるようです。
――そもそも滋賀の焼き物“湖東焼”と、佐賀とは何の関係が…!?
もともと井伊直弼を調べていたときに、たまたま見つかった“湖東焼”の記述。
ここで、ようやく佐賀が出て来ます。
“伊万里”の職人が、彦根に招かれ、“湖東焼”の成立に関わったとありました。
――最近、私は“伊万里”に2つの意味があると知りました。
①佐賀・長崎を含む“肥前陶磁器”の代名詞。
②佐賀藩の機密事項、至高の献上品・鍋島焼。
…ここでの“伊万里”の意味は①だと考えています。「有田から来た“伊万里”の職人」と記述する情報も見られます。
もし②の「鍋島焼の職人」が彦根に派遣されたとしたら、“企業機密”を教えるほど、鍋島と井伊には深い関わりがあったことになります…
――ちなみに私には陶磁器を正しく語れる“審美眼”の持ち合わせがありません。
しかし、陶磁器の概要や経過を調べていくことはできそうです。
これを長崎での海外貿易や、幕末のパリ万博の話に活用すれば、国際情勢や商業活動の視点も入った話になるのでは…と考えます。
投稿を続けるにつれ、私には“作家”としての資質が乏しく、正面突破は難しいと痛感します。
「幕末佐賀藩の大河ドラマ」へのアプローチには、様々な方法を取りうると思います。その中で、現在の佐賀県が強くなるヒントでも見つかれば幸いです。