2019年12月13日

STEP3(B):明治を開く者たち<後編>

――ここは俺に任せて、お前は先に行け!――

「急に何の話!?」という反応がかえって来そうですね…

本日は、まず大木喬任様を紹介したいと思います。
冒頭のセリフがとても似合う人物です。


写真右側をご覧ください。
じっと話を聞いている方です。

写真左側が、江藤新平様です。
才気溢れる“改革者”であり、日本史上でも稀にみる立法家。

明治の日本を近代法治国家にした人です。
しかも超高速dashdashdash

さて、話を戻します。
江藤大木の関係ですが、概ね以下のような感じです。

<幕末の動乱>
江藤「佐賀藩は京都での政局に出遅れた。脱藩して情勢を探ろう。」
大木「お前は、迷わず行け!資金なら俺が何とかする!」

<時代は明治に>
江藤「いよいよ都を“東京”に移す時だな。段取りは付いた。」
大木「後は任せろ。俺が“東京府”知事として受け止めてやる。」

<近代日本を築く>
江藤大学の方向性は定まった。あとは女子教育をどうするか…」
大木「お前には司法制度の構築があるだろ。国民皆学は俺が引き受けた。」

大木は“この場”を引き受けて、江藤を“先に”行かせます
安心して後を任せられる“手堅い実務家”なのです。


――これを日々の仕事や生活に置き換えてみましょう――

貴方が時間に追われているときに、次々に湧いてくる“他の仕事”。
「ちょっといいですか?」
「あの件どうなった?」
「本日中に!急ぎで!」

もっと重要なことがあるのに、貴方は“他の仕事”に包囲され、時間を奪われていきます。

まるで…敵のボスを追わなければならないのに、次々に現れる手下どもに苦戦するヒーローです。

そんなとき、頼れる“相棒”が駆け付けて
「ここは俺に任せて、お前は先に行け!」と“他の仕事”をバッサバッサと片付けてくれたらどうでしょう。
感激で目頭がアツくなりませんか?

一言で表すと、大木喬任様はそんな方です。


さて、大木様を絶賛し過ぎた気がしますので、少しバランスを取るため情報を追加します。
大酒飲みです。

新政府の要人に、東京遷都案を相談する際も“ほろ酔い”だったとか言います。
また話が進展しないと“やけ酒”していたとか、いろいろ情報が残ってます。


今回で「駅前まちかど広場」での賢人紹介シリーズは、ひとまず終了です。

まずは佐賀の賢人たちにリスペクト(尊敬)を示すべく、本シリーズではなるべく敬称で語りました。
次回以降は“敬称略”が多くなると思いますが、ご容赦ください。

お読みいただき、ありがとうございました。  


Posted by SR at 21:20 | Comments(0) | 構成編(P)