2019年12月22日
「副島種臣」(賢人その4)<前編>
こんばんは。
“七賢人”人物紹介編シリーズを続けています。
賢人その4は、副島種臣様です。
今までの賢人(その1~3)の<前編>は、幕末の設定でお送りしていました。
そして黒船来航の“幕末”から時代は動き、”明治”へと移り変わっていきます。
“倒幕”に燃える薩長を中心として、戊辰戦争が起きました。
その始まりだった“鳥羽伏見の戦い”で、旧幕府方は敗走します。
その頃、日本の表玄関“長崎”でも、混乱が起きていました。
幕府の現地責任者である“長崎奉行”が逃亡してしまったのです。
こうして長崎は“無政府状態”になりました。
今回の人物紹介は、明治時代に入った直後の長崎が舞台です。
※長崎の“蒼い海”…
――副島様。長崎の平穏のため、ご多忙のところ失礼します。
「お気遣いなく。諸外国の領事には、概ね説明が終わりました。」
…紳士だ。ジェントルマンだ!
――ところで、副島様…あれっ?外が騒がしいですね…
「副島さん!異国の者が騒ぎゆうがじゃ!」
…おおっ、土佐の人か。今の長崎は、色々な藩が協力して運営してるのね。
「貴君。申し訳ないが、異国の者と話をせねばならぬ。少々、お時間をいただきたい。」
…いや、お仕事優先で。どうぞお気遣いなく。
※長崎街道沿いの旧家
――“長崎会議所”は奉行所の建物をそのまま使っているようです。
「副島と申す!お話をお伺いしよう。」
「ワレワレは、幕府と取引をシテイタ!新政府ってナンダ!?」
…そう来るか。
「日本の君主である天皇に、幕府が預っていた政権をお返ししたのだ。」
「良くワカラナイものと取引がデキルカ!?」
…まだ、信用されてないのね。明治新政府。
「政治の権限が正しく戻ったゆえ、日本の正当な政府である。」
「ソンナ話ハ知ルカ!納得デキナイ!」
…うわ~っ、何だかゴネてきた。
「では貴方は“日本”では取引を行わない!ということかな。」
…おおっ。副島さんが切り返した!
「ナンダト!?」
「貴国の者以外にも、幾らでも取引の相手はおるゆえ、お帰りあれ。」
…副島さん、今度は突き放した!
「ソレハ困ル…」
「正しい手続きで貿易をなさるならば、係の者の説明を聞くとよい。」
「ハイ…ワカリマシタ。」
…そして、歩み寄りを見せて、解決。
――副島様。お見事でした。実に毅然とした態度。
「それより話の途中に退席し、失礼した。」
…すごく気を遣ってくれるな。明治政府で一番の人格者という評判どおり。
――誰かが、走り込んでくる気配がする。
「副島さぁ!江戸から使者として参りもした!」
…今度は、薩摩の人か。
「おぬしの力が必要じゃ!新政府に来てたもんせ!」
――新政府にも副島様の評判が届いたのですね。
「貴君とは、充分お話ができなかったな。」
…いや、よく状況がわかりました。
本日は、ありがとうございました。
“七賢人”人物紹介編シリーズを続けています。
賢人その4は、副島種臣様です。
今までの賢人(その1~3)の<前編>は、幕末の設定でお送りしていました。
そして黒船来航の“幕末”から時代は動き、”明治”へと移り変わっていきます。
“倒幕”に燃える薩長を中心として、戊辰戦争が起きました。
その始まりだった“鳥羽伏見の戦い”で、旧幕府方は敗走します。
その頃、日本の表玄関“長崎”でも、混乱が起きていました。
幕府の現地責任者である“長崎奉行”が逃亡してしまったのです。
こうして長崎は“無政府状態”になりました。
今回の人物紹介は、明治時代に入った直後の長崎が舞台です。

――副島様。長崎の平穏のため、ご多忙のところ失礼します。
「お気遣いなく。諸外国の領事には、概ね説明が終わりました。」
…紳士だ。ジェントルマンだ!
――ところで、副島様…あれっ?外が騒がしいですね…
「副島さん!異国の者が騒ぎゆうがじゃ!」
…おおっ、土佐の人か。今の長崎は、色々な藩が協力して運営してるのね。
「貴君。申し訳ないが、異国の者と話をせねばならぬ。少々、お時間をいただきたい。」
…いや、お仕事優先で。どうぞお気遣いなく。

――“長崎会議所”は奉行所の建物をそのまま使っているようです。
「副島と申す!お話をお伺いしよう。」
「ワレワレは、幕府と取引をシテイタ!新政府ってナンダ!?」
…そう来るか。
「日本の君主である天皇に、幕府が預っていた政権をお返ししたのだ。」
「良くワカラナイものと取引がデキルカ!?」
…まだ、信用されてないのね。明治新政府。
「政治の権限が正しく戻ったゆえ、日本の正当な政府である。」
「ソンナ話ハ知ルカ!納得デキナイ!」
…うわ~っ、何だかゴネてきた。
「では貴方は“日本”では取引を行わない!ということかな。」
…おおっ。副島さんが切り返した!
「ナンダト!?」
「貴国の者以外にも、幾らでも取引の相手はおるゆえ、お帰りあれ。」
…副島さん、今度は突き放した!
「ソレハ困ル…」
「正しい手続きで貿易をなさるならば、係の者の説明を聞くとよい。」
「ハイ…ワカリマシタ。」
…そして、歩み寄りを見せて、解決。
――副島様。お見事でした。実に毅然とした態度。
「それより話の途中に退席し、失礼した。」
…すごく気を遣ってくれるな。明治政府で一番の人格者という評判どおり。
――誰かが、走り込んでくる気配がする。
「副島さぁ!江戸から使者として参りもした!」
…今度は、薩摩の人か。
「おぬしの力が必要じゃ!新政府に来てたもんせ!」
――新政府にも副島様の評判が届いたのですね。
「貴君とは、充分お話ができなかったな。」
…いや、よく状況がわかりました。
本日は、ありがとうございました。