2019年12月18日
「佐野常民」(賢人その2)<前編>
こんばんは。
1年を振り返る季節になりました。
仕事、学校、家庭、そして様々な人間関係…今年も色々あって、
“涙”の1年を過ごされた方もいるかもしれません。
「人物紹介編」第2回目は“涙”の賢人、佐野常民様です。
まずは、佐賀駅より“早津江”行きのバスに乗車し30分ほど…

川沿いに広がりますのが「見えない世界文化遺産」で有名
“三重津海軍所跡”です。
――見えない!痕跡が何にもない!
「この“スコープ”をお貸ししましょう。」
――あ、VR(仮想現実)で見るんでしたね、ここは…
「双眼鏡の要領で覗いてみてください」
――おぉ、見える!見えるぞ!
…大砲の訓練が!蒸気船の修理施設が!
――まさか佐野常民様にご案内いただいていたのですか!?
「そう私が海軍所の責任者、佐野じゃ。今は蒸気機関の製作や、海軍伝習で忙しくてしておる。おぉ、田中どのが、また走っておる!」
…もしや、佐野様がスカウトした“からくり儀右衛門”田中久重どの?
「田中はワシだが?何か?忙しくてな。これから蒸気罐(ボイラー)の試作を見てくる!失敬!」
…田中様、エネルギッシュですね。
――ところで、佐野様。あの小屋は何ですか?
「鍛冶や鋳物の技術で、洋式船の修理用の部品を作っておる。」
「向こうの修覆場では、蒸気船も修理できるぞ」

――佐野様“のご趣味”は蒸気機関の製作って感じですか?
「それに“蒸気船”に積む鉄製大砲の性能を上げ、海軍の整備も進めなければならい!!“殿”のため…そして日本のために!」
…これが佐野様の仕事の流儀なのですね!
「佐野どの~、新しい“リベット”はどこじゃ~」
「田中どの!そちらの鋳物小屋ですー!!」
…どの小屋でも何やら、鋳造、金属加工が行われている!
凄い情熱!そして金属音!ものづくり日本の“夜明け”を見るようですね。
――蒸気罐(ボイラー)試作プロジェクトも順調のようですね。
「佐野どの~!蒸気罐(ボイラー)の試作が完了したぞ!」
「田中どの!これで”殿”にお見せできるっ!!」
…皆、大喜びをした…佐野は感激の涙を流した…
「皆、“殿”の期待に応えたいと思って…」
…プロジェクトリーダーの佐野様、機械製作の田中どの、
佐野様がスカウトした最先端の化学者も、技術書の翻訳家も、鋳物や鍛冶の職人もいる…
ここには、異分野交流による“オープンイノベーション”があった…
…なんだかプロジェクトXとかのナレーションっぽい気分になりました。
――ところで最近、何か記憶に残った出来事を教えてください。
「つい最近、“観光丸”で薩摩まで殿をお連れしたのだ。ものすごく緊張した。」

…薩摩!まさか島津斉彬公のところですか。
しかも“観光丸”って、幕府から借りてる蒸気船じゃないですか。
かなり危うい気がします・・・
「佐賀から薩摩までの往復じゃ。無事、帰れたときは、本当にホッとしたぞ~!」
…佐野艦長!“殿”を乗せての秘密の航海、お疲れ様でした。
佐野様はよく泣きます。
幸せな涙、辛い涙…のほか、優秀な技術人材をスカウトするときにも
涙ながらにアツく説得していたようです。
ちなみに蒸気外輪船“観光丸”は現在、長崎で復元されているとのこと
…初めて知りました。
「産業革命クルーズ」なんてプランもあるらしいですよ。
今後、乗船される方は、従兄弟(島津斉彬公)と密談しに行く“殿”と
緊張する船長・佐野常民をイメージしていただけると幸いです。
1年を振り返る季節になりました。
仕事、学校、家庭、そして様々な人間関係…今年も色々あって、
“涙”の1年を過ごされた方もいるかもしれません。
「人物紹介編」第2回目は“涙”の賢人、佐野常民様です。
まずは、佐賀駅より“早津江”行きのバスに乗車し30分ほど…
川沿いに広がりますのが「見えない世界文化遺産」で有名
“三重津海軍所跡”です。
――見えない!痕跡が何にもない!
「この“スコープ”をお貸ししましょう。」
――あ、VR(仮想現実)で見るんでしたね、ここは…
「双眼鏡の要領で覗いてみてください」
――おぉ、見える!見えるぞ!
…大砲の訓練が!蒸気船の修理施設が!
――まさか佐野常民様にご案内いただいていたのですか!?
「そう私が海軍所の責任者、佐野じゃ。今は蒸気機関の製作や、海軍伝習で忙しくてしておる。おぉ、田中どのが、また走っておる!」
…もしや、佐野様がスカウトした“からくり儀右衛門”田中久重どの?
「田中はワシだが?何か?忙しくてな。これから蒸気罐(ボイラー)の試作を見てくる!失敬!」
…田中様、エネルギッシュですね。
――ところで、佐野様。あの小屋は何ですか?
「鍛冶や鋳物の技術で、洋式船の修理用の部品を作っておる。」
「向こうの修覆場では、蒸気船も修理できるぞ」
――佐野様“のご趣味”は蒸気機関の製作って感じですか?
「それに“蒸気船”に積む鉄製大砲の性能を上げ、海軍の整備も進めなければならい!!“殿”のため…そして日本のために!」
…これが佐野様の仕事の流儀なのですね!
「佐野どの~、新しい“リベット”はどこじゃ~」
「田中どの!そちらの鋳物小屋ですー!!」
…どの小屋でも何やら、鋳造、金属加工が行われている!
凄い情熱!そして金属音!ものづくり日本の“夜明け”を見るようですね。
――蒸気罐(ボイラー)試作プロジェクトも順調のようですね。
「佐野どの~!蒸気罐(ボイラー)の試作が完了したぞ!」
「田中どの!これで”殿”にお見せできるっ!!」
…皆、大喜びをした…佐野は感激の涙を流した…
「皆、“殿”の期待に応えたいと思って…」
…プロジェクトリーダーの佐野様、機械製作の田中どの、
佐野様がスカウトした最先端の化学者も、技術書の翻訳家も、鋳物や鍛冶の職人もいる…
ここには、異分野交流による“オープンイノベーション”があった…
…なんだかプロジェクトXとかのナレーションっぽい気分になりました。
――ところで最近、何か記憶に残った出来事を教えてください。
「つい最近、“観光丸”で薩摩まで殿をお連れしたのだ。ものすごく緊張した。」
…薩摩!まさか島津斉彬公のところですか。
しかも“観光丸”って、幕府から借りてる蒸気船じゃないですか。
かなり危うい気がします・・・
「佐賀から薩摩までの往復じゃ。無事、帰れたときは、本当にホッとしたぞ~!」
…佐野艦長!“殿”を乗せての秘密の航海、お疲れ様でした。
佐野様はよく泣きます。
幸せな涙、辛い涙…のほか、優秀な技術人材をスカウトするときにも
涙ながらにアツく説得していたようです。
ちなみに蒸気外輪船“観光丸”は現在、長崎で復元されているとのこと
…初めて知りました。
「産業革命クルーズ」なんてプランもあるらしいですよ。
今後、乗船される方は、従兄弟(島津斉彬公)と密談しに行く“殿”と
緊張する船長・佐野常民をイメージしていただけると幸いです。
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