2019年12月10日

STEP1:名君の登場まで

こんばんは。

今日は佐賀駅近くの広場より、お送りするイメージでお届けします。



ご登場をいただくのは…我らが殿、鍋島 直正 様。

“名君の教育係”で儒学者の 古賀 穀堂 先生。

佐賀藩の“蘭学兄貴”武雄領主・鍋島 茂義 様です。


まず、向かって左、書物をお持ちの老紳士。
古賀先生からお話をお伺いしましょう。

―ご趣味は?

若君(直正)様の成長じゃな。日々賢くなっていかれるのが、楽しくてならん。」
…まるで、優しいおじいちゃんみたいですね♪

―今後、やってみたいことはありますか?

「勉強しない藩士は処罰したいのう。」
…今度は、怖っ。


―記憶に残っている出来事は?

フェートン号事件じゃの。儂の学んできた儒学では、国は救えんと悟ったのじゃ。」
…それで、実践的な学問を学んで、行政改革や財政再建に役立てたのですね。

「蘭学も学ばねばな。のう、茂義様」
…お話を進めていただき、ありがとうございます。


それでは、向かって右、まさかの“天球儀”をお持ちですか。
鍋島茂義様からも、ご趣味の話などからお聞かせ願えれば。

「苦しゅうない。見てのとおりの“蘭癖”でな。天文学も面白いぞ。」
…なんか欧米ですね~。“蘭癖”とは西洋かぶれの意味ですね。
 あ、失礼しました。


―今後、やってみたいことはありますか?
西洋砲術を極め、佐賀本藩にも伝えていくことだな。」
…まさか武雄地域の領主様が、自ら西洋砲術を!

「そうなのだ。平山ぁぁあ!空から見ておるかっ!」
…えっ!平山さんって誰!?
 いろいろあったみたいですね。差し控えます。


―気を取り直して、記憶に残っている出来事は?

フェートン号事件である!異国の脅威に備える必要を感じた。」
…やはり。ありがとうございました。


そして両隣の2人の影響で、佐賀藩10代藩主・鍋島直正様は
このようになりました。

「私の家臣は、とにかく学ばねばならんのだ!」

「賢い者がおるのか?ただちに蘭学を学ばせよ!!」


幕末において“最強の軍事技術”“最高の実務能力”を兼ね備えた佐賀藩への道がここに開かれたのです。

最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。  


Posted by SR at 20:30 | Comments(0) | 構成編(P)