2021年09月02日

「佐賀の西から佐賀の東まで(第16話・メインテーマ)」

こんばんは。
前回、第16話のカギを握る人物・小栗忠順(おぐり ただまさ)の話題が出ました。もう少し後に、小栗上野介(こうずけのすけ)と名乗る幕府官僚

のちに大隈重信小栗を“近代化”の立役者として絶賛しています。

有能過ぎる人材の運命は…『青天を衝け』で目撃した方も多いはず。武田真治さん、好演でした。
〔参照:「新キャストを考える①」(“明治の父”の1人)


――『青天』では“勘定奉行”の時期でしたが…

アメリカ使節派遣から世界一周して帰国。小栗忠順は幕府で“外国奉行”の任に就きます。

1861年(万延二年・文久元年)。現在の長崎県・対馬で起きた“ある事件”の対応に向かうことに。

「この事件を、佐賀からの視点で描く」というのが、実は第16話の主題です。


――それは、幕末期の“佐賀”の話。

もちろん当ブログの主役は“佐賀藩”なのですが、現・佐賀市周辺だけを描くと、何か大事なことが伝わらない気がします。

現在の“佐賀県”には、佐賀藩の各地域だけでなく、唐津藩対馬藩田代領)も存在したのだから。

それは、もし「幕末佐賀藩大河ドラマ」が実現してもナレーションで、場面転換のワンカットで、あるいは地図だけで語られる内容かもしれません。



――でも、あえて“本編”で書いてみたい。

佐賀の西から、佐賀の東まで」を走らせても、電車に乗っても。相当、遠い道のりのはず。

今回、イメージするのは「陶磁器の港・伊万里」から「田代売薬で知られた鳥栖」までの話。「佐賀横断 大河ドラマ」のイメージを試みたいとの意図もあります。

いざ描いてみると前半では、そんな“地域性”は充分に表現できていません。
〔参照(後半):「スケジュールの合わんばい!(第16話・場面解説②)」


――そして、佐賀県の東端と言えば…

佐賀藩ではなく、対馬藩(田代領)になります。現在では鳥栖市東部や基山町にあたる地域。

この田代領藩校が、今年の甲子園出場校(佐賀県代表)の高校名の由来にもなった“東明館”だそうです。

…後半の一部記事では、この地にも視点を置いてみたいと思います。

そこで活躍するのは、私の望む『大河ドラマ』が実現したとしても、役名はたぶん“対馬藩士”とか“田代領の侍”などになる人々。



――「攘夷沸騰」というタイトルに込めた意味。

その舞台までも“佐賀”で表現する試み。久しぶりに“架空の人物”が中心の話。一瞬の登場で幕末を生きた、鳥栖基山対馬藩士表現できるか。

一方、伊万里周辺の設定で、いつも通りの佐賀藩士の活躍も描きたいです。

いろいろと欲張っているわりに写真も不足、想像に頼る部分も多い…と、前途多難な“特別編”ですが、気長にご覧ください。





  


Posted by SR at 23:06 | Comments(0) | 第16話「攘夷沸騰」