2022年01月11日
「願えば叶う街・長崎。」
こんばんは。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とくに北条氏の登場人物のキャラが濃く、主人公・北条義時〔演:小栗旬〕だけが“常識人”に見える…印象でした。
源頼朝〔演:大泉洋〕の存在感も面白いですし、北条政子〔演:小池栄子〕の配役には期待以上の説得力を感じます。
――『青天を衝け』とはまた違った感じで。
やはりセリフが面白いですね…登場人物が覚えづらい方は“字幕”を付けながら見るとよいかもしれません。
始まって10分ほどは「…今年は地味かな?」と思いましたが、時間の経過とともに仕上がってきて、冒頭の「弓の追撃を避けながら、“姫“を乗せ、馬で駆ける」場面へとループ。
…まったく違う見え方をしました。
――たぶん“大河ドラマ”クラスの脚本家の方なら、
どなたが担当でも「幕末の佐賀藩が題材なら、面白く描けるんじゃないか…」と感じることはよくあります。
当ブログを長くご覧の方は、お気付きかもしれません。今、私は“本編”第17話の再開を準備中です。
実は次からかなり重い展開が待っており、書く方にも迷いがあるのです。今日は大河とは別のドラマの力を借りた“連想”で助走を付けます。

――お題は、NHK土曜ドラマ『わげもん』です。
漢字に起こすと“和解(わげ)者”でしょうか。副題は「~長崎通訳異聞~」ですね。「幕末の長崎を描いた時代劇」に、何かつぶやかずには居られません。
「通訳だった…父を探す」主役を永瀬廉さんが演じています。『紅白歌合戦』に『King&Prince』として出場。朝ドラ『おかえりモネ』でも注目されたと聞きます。
実は存じ上げない方でしたが、放送日の関連番組で「白飯が大好き」と繰り返しエピソードが出るところ好印象です。
「たらふく米を食べても、動けば痩せる…」という良いお手本かもしれません…
――ドラマでは耳慣れた“佐賀ことば”に近いセリフが飛び交う。
「よか」「急(せ)からしか」とか、やはり気になります。言葉だけ聞いていると、「もう“佐賀の大河ドラマ”が来たのか!?」という錯覚が…。
異国船の来航を示す“白帆注進”とか、一気に佐賀城下が慌ただしくなりそうなキーワードも出てきます。
“幕末佐賀藩の大河ドラマ”が実現した場合、この言葉が出るたび、城下に砂ぼこりが舞う大騒動になる…という描写を繰り返すと良いかなと思っています。

――ドラマの展開では、アメリカの軍艦が長崎港に来ています。
作品の舞台である1849年(嘉永二年)は、黒船来航として象徴的な“ペリー来航”の4年前という紹介。
…というわけで、その四年後の1853年(嘉永六年)に、ペリー提督は江戸方面に向かい、浦賀に来航しています。
〔参照:第8話「黒船来航」⑨〕
――ちなみに同年、長崎港へ来たのは、
ロシアのプチャーチン提督の方です。“本編”では、その時の佐賀藩の騒然とした様子も描いてみました。
〔参照(後半):第9話「和親条約」⑤〕
その時にも佐賀藩士たちは、長崎港の島々に築かれた台場に詰めて、年末の寒空の下で、大規模な警備体制を敷いています。
ドラマからまた離れていますが、この時に殿・鍋島直正公は、最前線の陣中見舞いに足を運んでいます。ここは「殿、お優しい…!」と感激しておきましょう。
〔参照(終盤):第9話「和親条約」⑨〕
――そんなわけで、『わげもん』を視聴ながらも…
1年交代とは聞きますが、長崎警備の当番として現地に居るのは「佐賀藩なのか、福岡藩なのか…どちらだ?」などと、いろいろ気になります。
こちらも、ドラマでは描かれませんが、その三年前ほどの出来事。1846年(弘化三年)にはフランス船が長崎に接近した事件がありました。
佐賀藩の諫早領(現在の長崎県諫早市・佐賀県太良町)などの警備部隊が、長崎港に急行し、進入を阻止している絵図が伝わります。
〔参照(終盤):「佐賀と長崎をつなぐもの」〔諫早駅〕〕
――外国への対応に苦慮する、長崎奉行所。
『わげもん』の雰囲気から見ても、当時の長崎で外国船とはうっかり戦えないと強く感じられます。警備にあたる佐賀藩士たちにも相当な重圧があったはず。
一方で、ドラマでは「ここならできる、ここは長崎だろ!」というセリフが印象的。“願えば、夢の叶う街”…長崎の描写が光ってます。

――そう言えば、昨年の大河ドラマ『青天を衝け』でも、
大隈重信〔演:大倉孝二〕が「佐賀は日本一、西洋通ぞ!」と語っていました。
当時の長崎が、日本の表玄関として西洋との接点では“オンリーワン”の存在だったから、佐賀藩は近代化を牽引できたのは疑いの無いところ。
「きっと佐賀が“佐賀”であるために、長崎は“長崎”でなければならなかった」と、言葉に起こすと意味が伝わりづらいですが、たびたび想うのです。
――『わげもん』の物語は、
全体的にミステリー仕立てなのか。国際都市・長崎を舞台として、通訳(通詞)の活躍に焦点を絞ったつくりのようです。
年始から長崎の風を感じるドラマの登場。「やはり今年の長崎は一味違う…」と感じます。正月からの観光番組でも、長崎の特集が連発されています。
そんな期待感がある中、“新型コロナ”が危うい感じで、複雑な心境です。佐賀への帰藩はもちろん、長崎にも行きたい気持ちは強くなる一方…なのですが。
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』とくに北条氏の登場人物のキャラが濃く、主人公・北条義時〔演:小栗旬〕だけが“常識人”に見える…印象でした。
源頼朝〔演:大泉洋〕の存在感も面白いですし、北条政子〔演:小池栄子〕の配役には期待以上の説得力を感じます。
――『青天を衝け』とはまた違った感じで。
やはりセリフが面白いですね…登場人物が覚えづらい方は“字幕”を付けながら見るとよいかもしれません。
始まって10分ほどは「…今年は地味かな?」と思いましたが、時間の経過とともに仕上がってきて、冒頭の「弓の追撃を避けながら、“姫“を乗せ、馬で駆ける」場面へとループ。
…まったく違う見え方をしました。
――たぶん“大河ドラマ”クラスの脚本家の方なら、
どなたが担当でも「幕末の佐賀藩が題材なら、面白く描けるんじゃないか…」と感じることはよくあります。
当ブログを長くご覧の方は、お気付きかもしれません。今、私は“本編”第17話の再開を準備中です。
実は次からかなり重い展開が待っており、書く方にも迷いがあるのです。今日は大河とは別のドラマの力を借りた“連想”で助走を付けます。
――お題は、NHK土曜ドラマ『わげもん』です。
漢字に起こすと“和解(わげ)者”でしょうか。副題は「~長崎通訳異聞~」ですね。「幕末の長崎を描いた時代劇」に、何かつぶやかずには居られません。
「通訳だった…父を探す」主役を永瀬廉さんが演じています。『紅白歌合戦』に『King&Prince』として出場。朝ドラ『おかえりモネ』でも注目されたと聞きます。
実は存じ上げない方でしたが、放送日の関連番組で「白飯が大好き」と繰り返しエピソードが出るところ好印象です。
「たらふく米を食べても、動けば痩せる…」という良いお手本かもしれません…
――ドラマでは耳慣れた“佐賀ことば”に近いセリフが飛び交う。
「よか」「急(せ)からしか」とか、やはり気になります。言葉だけ聞いていると、「もう“佐賀の大河ドラマ”が来たのか!?」という錯覚が…。
異国船の来航を示す“白帆注進”とか、一気に佐賀城下が慌ただしくなりそうなキーワードも出てきます。
“幕末佐賀藩の大河ドラマ”が実現した場合、この言葉が出るたび、城下に砂ぼこりが舞う大騒動になる…という描写を繰り返すと良いかなと思っています。
――ドラマの展開では、アメリカの軍艦が長崎港に来ています。
作品の舞台である1849年(嘉永二年)は、黒船来航として象徴的な“ペリー来航”の4年前という紹介。
…というわけで、その四年後の1853年(嘉永六年)に、ペリー提督は江戸方面に向かい、浦賀に来航しています。
〔参照:
――ちなみに同年、長崎港へ来たのは、
ロシアのプチャーチン提督の方です。“本編”では、その時の佐賀藩の騒然とした様子も描いてみました。
〔参照(後半):
その時にも佐賀藩士たちは、長崎港の島々に築かれた台場に詰めて、年末の寒空の下で、大規模な警備体制を敷いています。
ドラマからまた離れていますが、この時に殿・鍋島直正公は、最前線の陣中見舞いに足を運んでいます。ここは「殿、お優しい…!」と感激しておきましょう。
〔参照(終盤):
――そんなわけで、『わげもん』を視聴ながらも…
1年交代とは聞きますが、長崎警備の当番として現地に居るのは「佐賀藩なのか、福岡藩なのか…どちらだ?」などと、いろいろ気になります。
こちらも、ドラマでは描かれませんが、その三年前ほどの出来事。1846年(弘化三年)にはフランス船が長崎に接近した事件がありました。
佐賀藩の諫早領(現在の長崎県諫早市・佐賀県太良町)などの警備部隊が、長崎港に急行し、進入を阻止している絵図が伝わります。
〔参照(終盤):
――外国への対応に苦慮する、長崎奉行所。
『わげもん』の雰囲気から見ても、当時の長崎で外国船とはうっかり戦えないと強く感じられます。警備にあたる佐賀藩士たちにも相当な重圧があったはず。
一方で、ドラマでは「ここならできる、ここは長崎だろ!」というセリフが印象的。“願えば、夢の叶う街”…長崎の描写が光ってます。
――そう言えば、昨年の大河ドラマ『青天を衝け』でも、
大隈重信〔演:大倉孝二〕が「佐賀は日本一、西洋通ぞ!」と語っていました。
当時の長崎が、日本の表玄関として西洋との接点では“オンリーワン”の存在だったから、佐賀藩は近代化を牽引できたのは疑いの無いところ。
「きっと佐賀が“佐賀”であるために、長崎は“長崎”でなければならなかった」と、言葉に起こすと意味が伝わりづらいですが、たびたび想うのです。
――『わげもん』の物語は、
全体的にミステリー仕立てなのか。国際都市・長崎を舞台として、通訳(通詞)の活躍に焦点を絞ったつくりのようです。
年始から長崎の風を感じるドラマの登場。「やはり今年の長崎は一味違う…」と感じます。正月からの観光番組でも、長崎の特集が連発されています。
そんな期待感がある中、“新型コロナ”が危うい感じで、複雑な心境です。佐賀への帰藩はもちろん、長崎にも行きたい気持ちは強くなる一方…なのですが。