2021年04月25日
「大河よ、共に」
こんばんは。
今年の大河ドラマ「青天を衝け」。毎回、徳川家康が登場することもあってか(?)、江戸幕府の描き方がなかなか好評のようです。
〔参照:「茶歌(ちゃか)ポン。」〕
――遅くなりましたが、青天版「桜田門外の変」を振り返ります。
幕政を仕切る大老が、白昼に江戸城の門前で暗殺される事件。映像の構成が予想外でした。
謹慎中の水戸藩・徳川斉昭が雪の庭で、家族と穏やかに語らう場面に始まり、一方、“水戸さま”を謹慎させた大老・井伊直弼は、駕籠(かご)で江戸城へ。
駕籠で移動中に読んでいる書物は、一流の文化人でもあった井伊直弼が、自ら創った新作狂言「鬼ケ宿」の“台本”です。
――その狂言のイメージも映像で流れます。
こうして水戸の庭での雪景色、大老・井伊直弼の登城、狂言「鬼ケ宿」の舞台。3つの映像が並行して展開します。
江戸城への短い道のり、井伊直弼の周囲に異変が起きます。乾いたピストルの発射音、井伊の持つ台本は血に染まりました。
――息を飲むような展開。さすがの映像構成。
「…これを文章で描くなら、どう書いたら良いんだろうか?」
レベルの問題はあれ、私の“書く側”の立場での感想です。
ちなみに、この場面を私が描くとこうなります。
〔参照:第15話「江戸動乱」⑮(雪の舞う三月)〕

――“大河”の時代は進み、今日の放送では1863年…
今のところ、私が“本編”で描けているのは、この辺り(1860年の春頃)まで。
〔参照:第15話「江戸動乱」⑯(殿を守れ!)〕
「桜田門外の変」の後、井伊直弼と親しかった佐賀藩主・鍋島直正への襲撃を計画しているグループもあるとの情報が流れました。
幕閣には佐賀藩を政権に取り込み、難局を打開するという動きもあり、安全な立ち位置ではありません。佐賀藩士たちは急ぎ殿・直正への警護を固めます。
――「もしや、ここで“第1部”は完結しているのでは…?」
1808年に長崎で起きたフェートン号事件での大失態から、佐賀では異国に危機感を持つ人たちが頑張ってきました。
教育係(古賀穀堂)は佐賀を救う策を練り始め、幼い若君(鍋島直正)に期待。武雄領主(鍋島茂義)は、長崎に家来を派遣し、西洋砲術の導入を進めます。
佐賀藩士たちは、諸国を駆けます。殿の期待のもと必死で学び、行動してきた藩士たちの努力は、日本の近代化につながって行くのですが…
――「第1話から、50年ほどが経過」した、この時点。
「幕末の分水嶺」とも語られるほどの“大きな変化”の時期。それまでは幕府に協力的な“優等生”として、異国に睨みを利かせ、近代化を進めてきた佐賀藩。
ここで井伊直弼という強い幕府との接点を失って、状況は混沌としていきます。
こうして佐賀は“独自路線”を歩むこととなり、殿・鍋島直正は真意の読めない「肥前の妖怪」と語られるに至るようです。
※以下、本日のおまけ
今日の記事タイトルは、以前、紹介したアニメの主題歌が“ネタ元”です。
これが「大河よ共に泣いてくれ」というタイトルなのですね。意味深に感じられてゾクッとしました。もし、共感していただける方がいれば幸いです。
〔関連記事:清々しいほどの佐賀“推し”,「再起の剣」(後半)〕
今年の大河ドラマ「青天を衝け」。毎回、徳川家康が登場することもあってか(?)、江戸幕府の描き方がなかなか好評のようです。
〔参照:
――遅くなりましたが、青天版「桜田門外の変」を振り返ります。
幕政を仕切る大老が、白昼に江戸城の門前で暗殺される事件。映像の構成が予想外でした。
謹慎中の水戸藩・徳川斉昭が雪の庭で、家族と穏やかに語らう場面に始まり、一方、“水戸さま”を謹慎させた大老・井伊直弼は、駕籠(かご)で江戸城へ。
駕籠で移動中に読んでいる書物は、一流の文化人でもあった井伊直弼が、自ら創った新作狂言「鬼ケ宿」の“台本”です。
――その狂言のイメージも映像で流れます。
こうして水戸の庭での雪景色、大老・井伊直弼の登城、狂言「鬼ケ宿」の舞台。3つの映像が並行して展開します。
江戸城への短い道のり、井伊直弼の周囲に異変が起きます。乾いたピストルの発射音、井伊の持つ台本は血に染まりました。
――息を飲むような展開。さすがの映像構成。
「…これを文章で描くなら、どう書いたら良いんだろうか?」
レベルの問題はあれ、私の“書く側”の立場での感想です。
ちなみに、この場面を私が描くとこうなります。
〔参照:
――“大河”の時代は進み、今日の放送では1863年…
今のところ、私が“本編”で描けているのは、この辺り(1860年の春頃)まで。
〔参照:
「桜田門外の変」の後、井伊直弼と親しかった佐賀藩主・鍋島直正への襲撃を計画しているグループもあるとの情報が流れました。
幕閣には佐賀藩を政権に取り込み、難局を打開するという動きもあり、安全な立ち位置ではありません。佐賀藩士たちは急ぎ殿・直正への警護を固めます。
――「もしや、ここで“第1部”は完結しているのでは…?」
1808年に長崎で起きたフェートン号事件での大失態から、佐賀では異国に危機感を持つ人たちが頑張ってきました。
教育係(古賀穀堂)は佐賀を救う策を練り始め、幼い若君(鍋島直正)に期待。武雄領主(鍋島茂義)は、長崎に家来を派遣し、西洋砲術の導入を進めます。
佐賀藩士たちは、諸国を駆けます。殿の期待のもと必死で学び、行動してきた藩士たちの努力は、日本の近代化につながって行くのですが…
――「第1話から、50年ほどが経過」した、この時点。
「幕末の分水嶺」とも語られるほどの“大きな変化”の時期。それまでは幕府に協力的な“優等生”として、異国に睨みを利かせ、近代化を進めてきた佐賀藩。
ここで井伊直弼という強い幕府との接点を失って、状況は混沌としていきます。
こうして佐賀は“独自路線”を歩むこととなり、殿・鍋島直正は真意の読めない「肥前の妖怪」と語られるに至るようです。
※以下、本日のおまけ
今日の記事タイトルは、以前、紹介したアニメの主題歌が“ネタ元”です。
これが「大河よ共に泣いてくれ」というタイトルなのですね。意味深に感じられてゾクッとしました。もし、共感していただける方がいれば幸いです。
〔関連記事:
Posted by SR at 21:20 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連
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