2024年10月06日

「光る君へ…私の楽しみ方②」

こんばんは。最初は平安時代という設定に目新しさはあっても、そこまで期待をしなかった、大河ドラマ光る君へ』でしたが、最近では例年と同レベルかそれ以上に面白くなってきました。
「光る君へ…私の楽しみ方②」
――『光る君へ』の主人公・まひろ(紫式部)〔演:吉高由里子〕。

弟・惟規(のぶのり)〔演:高杉真宙〕からもよく言われていますが、姉・まひろは複雑で難しい感情の持ち主。
このまひろ、いかにも「お姉ちゃんがいる男子」っぽくて、なかなか好きなキャラクターです。

当時の女性には珍しく漢文に親しみ、教養もとくに高かった紫式部千年の間も伝わる物語を書く人ですから、一般人とは思考のもまったく違うはず。

――おそらく、その人格を“理解できる人”は少なかったと思われ、

光る君へ』での紫式部(まひろ)の場合は、結構モテるのですが、理解されづらい性格は、ある意味で「孤独な人」。

歴史番組でも、“こじらせ女子”などという言われ方まで耳にして、幸せそうでは無いイメージがありました。

――この大河ドラマ『光る君へ』が楽しいのは、
まひろ(紫式部)が周囲に恵まれて、救いのある描き方に感じられるからです。
「光る君へ…私の楽しみ方②」
たとえば平安貴族の権力の頂点に立った、藤原道長〔演:柄本佑〕とは幼少期から知り合いで、つながりの深い関係です。

これが道長娘・彰子〔演:見上愛〕に、天皇の后としての教養をつける“家庭教師”役で雇われただけなら、感情移入しづらい話になるでしょう。

また、もう1人才女清少納言(ききょう)〔演:ファーストサマーウイカ〕とも、会合でよく顔を合わせるので、互いを認め合える関係が育っています。

男性の権力争い文才を“武器”として使われ、悪口をぶつけ合うだけのライバルならば、話が浅くなってしまいそうです。
「光る君へ…私の楽しみ方②」
――そんな『光る君へ』の紫式部と清少納言にも、対決の時が…?

今までのシナリオでは互いを認める2人ですが、一条天皇〔演:塩野瑛久〕に愛される后の座をめぐり、対立した両陣営の“参謀”どうしでもあります。

産後の不調がもとで世を去った皇后・定子〔演:高畑充希〕への忠節を忘れない清少納言。『枕草子』は一条天皇定子との愛の日々に留めるメモリー。

かたや、自分を抑えて無感情になっていた、中宮・彰子の魅力を引き出した、紫式部。『源氏物語』は、彰子一条天皇をつなぐカギとして機能しました。

――「光る君(源氏)の物語、読みました。」

清少納言から発された、この一言。まっすぐ前を見つめる、紫式部。続きの気になる場面でしたが、今週の放送回での答えは「絶賛からの…恨みの言葉」。

源氏物語』は評価しつつも、『枕草子』を…皇后・定子の“生きた証”を打ち消すために作られた物語ではないのか、と清少納言紫式部を問い詰めます。

今年の大河ドラマ、たしかにで見映えがしますが、わりと緊張感のある場面が多く、飽きさせません。次回も波乱の予感で、これからも楽しめそうです。








タグ :大河ドラマ

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Posted by SR at 22:39 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連
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