2021年03月16日

「“青天”に騒めく…」

こんばんは。

毎週、大河ドラマ「青天を衝け」の冒頭に来る徳川家康にも慣れました。日曜に放送された第5回「栄一、揺れる」。心が騒(ざわ)めく要素が多かったです。

…なお当ブログでは、常に佐賀藩の動きをイメージしますので、記事内に「青天を衝け」には出て来ない場面多数含まれます。

まだ、ご覧でない方は、ぜひ土曜の再放送か、録画視聴後にお読みいただくと、混乱しにくい…と思います。


――その1つ前、第4回の話から。

有能な幕府官僚として登場する、川路聖謨(演:平田満)が一言。
「それがしの“話術”で要求を躱(かわ)す」と長崎に向かう前に役目を語ります。

本編”ほかで繰り返し紹介している、長崎へのロシアプチャーチン来航です。この情報でアメリカペリーは「ロシアに先を越される!」と焦ります。

年越しの時期。佐賀藩が守る長崎砲台寒空の下でロシア船を見張る佐賀藩士たち。殿鍋島直正現場を訪れ、自ら、餅や酒を振る舞って労ったそうです。
〔参照(後半):第9話「和親条約」⑨

「“青天”に騒めく…」

――佐賀藩の警備は充実。これで川路の“話術”も冴える。

川路聖謨は「プチャーチンとは、安心して話が出来た」と感想を持ったようです。
〔参照(中盤):第9話「和親条約」⑧

ロシアとの交渉は一旦終了し、川路たちは佐賀藩長崎砲台を見学します。
〔参照(前半):第10話「蒸気機関」⑩(佐賀の産業革命)

江戸に戻った川路たちが、佐賀藩の働きを絶賛したこともあり、幕府からの“ご褒美”も出ました。国政とは距離を置いていても、佐賀存在感は強まります。


――そして、第5回。私のイチ押しポイントは…

やはり藤田東湖(演:渡辺いっけい)でしょう。例えば、徳川斉昭(演:竹中直人)に詰め寄られる、老中・阿部正弘(演:大谷亮平)の苦労を描く場面。
〔参照:第9話「和親条約」③中盤が似たような展開

阿部正弘は、外国との駆け引きに全神経を削り、憔悴の様子。最初に“黒船”と対峙した国政の実質的責任者幕末で一番難しい立場だったかもしれません。

「“青天”に騒めく…」

――この場面で、藤田東湖が有能さを発揮。

老中・阿部正弘の苦労を考慮し、主君・徳川斉昭の暴走を諫(いさ)める。

…ここで「理想どおりの藤田さまだ!」とテレビの前の私。
また佐賀藩に話を寄せると、これでこそ島義勇が学びに行く価値があります。

この藤田さまと、佐賀枝吉神陽を“東西二傑”と評した方もいるようです…とはいえ、枝吉神陽島義勇と同い年のいとこ。憧れの対象にはなりづらい。

後に“札幌”を創った男・島義勇が「あの人のようになりたい!」と敬愛するのが、藤田東湖…という表現にしました。
〔参照(前半):第11話「蝦夷探検」③(“懐刀”の想い)


――そして“青天”第5回で、最大の事件…

後半、安政年間に群発した巨大地震が題材となりました。
〔参照:「“大災害”と微かな希望」

まず、安政の東海地震が描かれます。下田沖では、ロシアプチャーチン提督が被災。少し前には大坂沖に出現し、の“攘夷派”を大騒ぎさせたのですが…

津波に遭ったロシア船「ディアナ号」は、損傷により沈んでいきます。長崎ロシアと交渉した、川路聖謨遭難救護に当たる姿が印象的でした。

実際、地元下田の人に助けてもらった、ロシア側の船医が地元の人を診たり…と人道的な風景があったと聞きます。

「“青天”に騒めく…」

――続いて、安政の江戸地震の場面…

今回で、藤田東湖最期が描かれることは予想していました。
ひたすら「東湖(とうこ)東湖…」と号泣する、水戸さま・徳川斉昭

こうして“懐刀”を失った“水戸烈公”。次第に水戸藩には暗雲が立ち込めます。

私は「藤田東湖救った後、亡くなった」という説で書きました。佐賀で知らせを聞いた島義勇落涙。“蝦夷地”探検の決意につながる…という展開に。
〔参照(後半):第11話「蝦夷探検」⑦(“拓北”の決意)

青天を衝け」にあわせ、自分の記事も顧みました。期待した登場人物の描き方に納得です。今年も見応えある「大河ドラマ」。佐賀藩士の登場も待っています。







タグ :大河ドラマ

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Posted by SR at 21:15 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連
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