2021年04月10日

「再起の剣」

こんばんは。
前回「佐賀遠かごた~っ!」と叫んだついでに、あるアニメを見て感じた事。

何度でも立ち上がれ!
…と、言葉にするのは簡単ですが、実践するのは容易ではありません。


――新しい環境で、先の見えない日々を行く…

気力が失せそうな時も、佐賀とのつながりが私を支える。
いつの日帰藩を果たして、さらに調査を進めねば…」
〔参照:「佐賀の遠かごた…」

いまは刃を研ぐべき時。いざ、佐賀活動できるようになっても、鈍(なまくら)刀では役には立つまい。


――日々の仕事もまた、私にできる鍛錬。

いまは自分自身にそう説いている。しかし、私ごときが如何に頑張ろうとも、その能力は、佐賀先達(賢人たち)には、遥かに遠く及ばない。
〔参照:「帰らんば、あの世界へ。」

…それはわかっている。だが「佐賀藩士(?)だからこそ困難に立ち向かえる」と感じることも多いのだ。


――この4月から、あるアニメが放送開始された。

様々な方面で佐賀情報を収集する私。“第1シリーズ”の再放送を気にしつつも、見ていなかった番組があった。

いかに佐賀が題材でも「アイドル系アニメまでは厳しい…」と判断したからだ。

ご存じの方が多いだろう。アニメゾンビランドサガ」。大筋で言えば、ゾンビ女の子たちが“ご当地アイドル”として佐賀を救うため奮闘する話…だろうか。



――今度は「ゾンビランドサガ リベンジ」という。第2シリーズらしい。

タイトルに付された「リベンジ」という言葉。英語では、復讐逆襲の意味合いが強い。日本では“再挑戦”という感覚で、前向きに使われることが多い。

イベント失敗により莫大な借金を背負った主人公たち。グループメンバーは、佐賀県の各地でアルバイトをしながら再起を図る様子だ。

ゾンビだけに、メンバーたちはすでに亡くなった履歴がある。顔色も極めて悪い。
…少し調べると、各キャラクター生きた年代と、享年まで設定されている。


――私とて「佐賀の大河ドラマ」を追っている。“普通の見方”はできない。

オープニングから伊万里湾を背にしたバイト先での、朝礼の場面が展開。拠点と思しき唐津の洋館佐賀市の広場鳥栖スタジアムでのライブの回想。

プロデューサーらしき男性と、バーのマスターとの会話では「玄海エネルギーパーク」が元ネタと思われるセリフまで。他地域の人には分かるのだろうか…

終盤で、失敗に覇気を失ったプロデューサーが再起する。佐賀市内を巡る水路を駆け、白山名店街に連なる“バルーン通り”をメンバーたちの舞台へと走る。



――これは、“第1シリーズ”から見ておくべきだったか…

物語の描写には賛否両論あろうが、予想以上に“佐賀推し”は激しい。メンバーたちも“佐賀ことば”全開で、快挙と感じた。

もはや、この物語佐賀以外では成立しなかったと思われる。2018年明治維新150年佐賀が盛り上がる頃、第1シリーズは放送されたようだ。

ちなみに、私は同年開催の「肥前さが幕末・維新博覧会」に行けなかった。佐賀が湧いたこの1年を逃したことには、未だに悔いが残っている。


――アニメ自体はコメディ調。その中にも“重いテーマ”を見る。

を果たせず、若くして亡くなる…」
現実では覆すことができない“壮大な後悔”を、この物語はどう救済するか。

私には「新感覚ゾンビアイドル系アニメ」の“正しい見方”はわからない。しかし、「佐賀県を救う」という心意気には、遅まきながら感銘を受けたのである。


――以上です。サガテレビでは、金曜深夜24:55~放送の様子。

第1シリーズから視聴されている方には、周回遅れの感がある話題だと思いますが、ここまで気になってしまった以上、最終回まで見届けるつもりです。

佐賀の魅力に気付くのも、佐賀の価値を語るにも遅すぎることは無い」というのが私の持論全国向けの放送で、佐賀の風景をどう見せるかも楽しみです。

※画像参照元
連続ブログ小説「旅立の剣」(26)変化の兆し
連続ブログ小説「旅立の剣」(28)水路の迷宮

  
タグ :佐賀