2020年10月03日

「史実と創作の狭間で…」

こんばんは。
週末なので、ひと息入れます。

ここ一週間ほどは「嬉野ウィークのような展開でした。特に塩田宿(塩田津)は、投稿の舞台にもしています。
〔参照:第14話「遣米使節」④(長崎街道の往来)

有明海干満の差を利用した“川の港”を見て、佐野常民栄寿)が、後に三重津海軍所に設置する蒸気船修理のための“ドライドック”の着想を得るという話にしてみました。



――上記ほか2本。直近の3投稿で“本編”に登場した「嬉野の忍者」。

モデルとなったのは、古賀源太夫という人物です。
〔参照:第14話「遣米使節」③(嬉野から来た忍び)

所属は“蓮池藩”。佐賀藩3つある支藩の1つです。現在の佐賀市内本拠を構え、嬉野など県内各地に所領がありました。

佐賀藩に所属しつつも、独立して幕府お役目にも関わる“支藩”。蓮池支藩以外には、小城鹿島にも“支藩”があります。


――さて、古賀源太夫ではなく“蓮池藩士・古賀”と表記する理由ですが…

「せっかくの“忍者”なので、なるべく自由に描きたい」という気持ちもあり、少し曖昧にしています。

長崎イギリス船の調査に出たのは史実寄りですが、私の大ざっぱな調べでは、古賀源太夫人物像は把握できませんでした。

そして、書き進めるうちに、とくに根拠も無く「ネコ好き」のキャラクター設定が定着してしまいました。
〔参照(中盤):第14話「遣米使節」⑤(火術方への“就活”)

…というわけで、私の書く“蓮池藩士・古賀”。

佐賀ことば”が強めの「西洋通ネコ好き中年忍者」になってしまいました。これが古賀源太夫の実像と、近いか遠いかは定かではありません。

…この登場人物は、かなり気に入ってしまったので、どこかでの再登場を狙っています。


――“本編”は「幕末佐賀藩の大河ドラマ」の私的な試作イメージですが、その中でも“葛藤”があります。

史実創作のバランスとか、登場させたい人物多いとか、資料同士で見解が違うとか…なかなか難しいところです。最近、気にしているのが、第1部主人公のはずの殿鍋島直正の登場が少ないことです。

当ブログの“本編”は、サラリーマンが書いているお話ですので、この規模の組織なら“社長”と“一般社員”には、少し距離感がある位が、かえってリアルかな…という感覚があります。


――これが、なかなか鍋島の殿お目にかかれない状況につながっています。

やや愚痴っぽくなりましたが、そんな四苦八苦も含めて、楽しくお読みいただければ幸いです。

  


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2020年09月04日

「歴史からの警鐘」

こんばんは。
また台風の接近…今度の台風10号はさらに巨大である様子。気になって仕方ないので、しばらく“本編”を休んで様子を見守ります。

本編”の掲載年代1808年から始まりました。もうすぐ1858年の日米修好通商条約の締結に触れる予定です。

幕末佐賀について、半端な調べ拙い文章ではありますが、足かけ50年分を書いてみたことになります。


――この間に“猛烈な台風”に分類される風水害もありました。

いま考えたくない話なのですが、1828年のいわゆる“シーボルト台風”です。
殿鍋島直正が、佐賀藩主に就任する2年前の話です。

この台風は、福岡久留米藩長崎大村藩にも甚大な被害をもたらしました。そして、最大級のダメージを受けたのは佐賀藩でした。


――本日、とくに強調したいのは…

真面目な佐賀藩士・領民の伝統を受け継ぐ皆様

今回の台風は、極めて危険のようです。
暴風雨が強まった際、持ち前の責任感見回りなどなされませぬよう…


――そして、まるでNHKみたいなことを言います。

早めの対策を講じた後は「ご自身とご家族の命」を守ることに専念していただきたい…と考えます。

当ブログで「幕末佐賀藩大河ドラマ」のイメージを書き連ねるうちに、もはや遠い故郷だったはずの佐賀をすっかり身近に感じます。

こうして台風予報円が、佐賀に近づくと「来るな!去れ!!」と強く念じるわけです。

…皆様も、くれぐれもご無事で。  


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2020年08月30日

「麒麟が来た!」

こんばんは。
今夜から通常放送が帰ってきた大河ドラマ麒麟がくる」。
当ブログをご覧の皆様にも、再開を待ち望んだ方が多かったのではと思います。
〔参照:「麒麟を待つ…」「誰の“視点”から見るか?」

幕末佐賀藩大河ドラマを見たい」想いから、そのイメージを考えている私からすると“教科書”とも言える存在です。

どう場面転換が行われて、を“カメラ”が追っているのか…
あまり知られていないエピソードをどう語るのか…

以降は大河ドラマ「麒麟がくる」の“ネタバレ”を含む記事です。
まだ視聴していない方や、その類の記事が好きでない方は、また、次回以降をご覧いただければと思います。


――今年の大河ドラマ「今までの戦国大河では、触れていたのかな?」という“渋い”話を連発します。

たとえば室町幕府の最後の将軍になる足利義昭〔演:滝藤賢一〕。当時、僧侶として、暮らしていたとか…

三好長慶〔演:山路和弘〕が実質的に“天下人”だった時期だった時期があるとか。その配下・松永久秀〔演:吉田鋼太郎〕が奈良に城を構えていたとか…

…この辺り、私もよく知らない話が多く、単なる歴史好きとして興味深いです。


――さて今回、注目して見ていたポイントです。

前提となる時代背景などは、ナレーションでの解説が多いでしょう。

一方で登場人物が、特に主人公事情を説明するシーンもよく見られます。
…これは、視聴者に対しての解説にもなっているのでしょう。


――たとえば、主人公の明智十兵衛〔演:長谷川博己〕と、将軍の側近・細川藤孝〔演:眞島秀和〕の会話。

越前(福井)まで、明智十兵衛(光秀)に会いに来た、細川藤孝

で将軍・足利義輝〔演:向井理〕が力を失っている情勢について語ります。
場面の設定将軍の気持ちを、ここで説明しておくのね…」と思いました。

細川藤孝が、やたら赤ん坊(光秀の次女・たま)に気に入られたのは、今後の“伏線”でしょうね。


――そう言えば、2004年の大河ドラマ「新選組!」では…

山南敬助〔演:堺雅人〕が、よく周囲に状況説明をする役回りでした。いまやTBSドラマの「倍返しだ!」でおなじみですね。

堺雅人さんを全国区の知名度に押し上げたのは、この配役だった…ように記憶します。

…というわけで、私が書く“本編”で、状況説明をしている登場人物がいたら、期待温かい目でご覧いただければと思います。


  


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2020年08月15日

「“湖東焼”ミステリー(滋賀県)」

こんにちは。
例年とは違ったお盆で、色々と大変な方も多いのではないでしょうか。

現在、本編の第13話通商条約」を更新中です。調べながら書いていることもありますが、全国の大名が出てくるお話は表現難しいです。
〔参照:第13話「通商条約」①(影の“内閣”)

幕末佐賀藩の大河ドラマ」をイメージした“本編”。
今までは、佐賀長崎江戸でほとんどの内容が進んで来ました。


――話が進むにつれて、関わる地域も増えていきます。

佐賀県内のみならず、全国各地との繋がりを探って、今後に活かせないか…と思うようになりました。

ところで第13話2本目で「井伊直弼が“鍋島焼”を見て、佐賀鍋島直正について考える…」という投稿をしています。
〔参照:第13話「通商条約」②(埋木に陽が当たるとき)


――井伊家と言えば、現在の滋賀県にある彦根藩主

有名な“ゆるキャラ”である「ひこにゃん」をご存じの方も多いでしょう。

補足ですが“井伊の赤備え”と称される甲冑にあわせた、赤い兜をかぶっている白ネコのキャラクターです。

江戸初期に井伊家お殿様が、を避けられるよう、手招きをしたが居たらしく…そのネコがモデルとして採用されたようです。


――さて、先ほどのお話です。ときの彦根藩主・井伊直弼に陶磁器を見る目があったか…

井伊直弼は茶の湯に詳しい文化人であるうえに、彦根藩は“陶磁器”に凄く熱心だったのです。

彦根滋賀県東部にある、琵琶湖に面した街。

母なる湖・琵琶湖の東岸で作られていたのは…
湖東焼”と呼ばれる、磁器を中心とした幻の“焼き物”




――なぜ、幻かと言えば“湖東焼”の流れが150年ほど前に途絶えたからです。

井伊直弼の時代が、彦根磁器製造ピークだったようです。

幕末政局はやがて抗争となり、動乱は激しさを増します。全国各地で起きる壮絶な“つぶし合い”。
日本国内での戦いを避けたい、佐賀藩には厳しい状況が続くことになります。

歴史に詳しい方は予測できると思いますが、彦根藩焼き物の生産に注力できなくなります。
現在の滋賀県内では、このとき失われた“湖東焼”を惜しみ、現代に甦らせようとの動きもあるようです。


――そもそも滋賀の焼き物“湖東焼”と、佐賀とは何の関係が…!?

もともと井伊直弼を調べていたときに、たまたま見つかった“湖東焼”の記述。

ここで、ようやく佐賀が出て来ます。
伊万里”の職人が、彦根に招かれ、“湖東焼”の成立に関わったとありました。


――最近、私は“伊万里”に2つの意味があると知りました。

佐賀長崎を含む“肥前陶磁器”の代名詞。
佐賀藩機密事項、至高の献上品・鍋島焼

…ここでの“伊万里”の意味はだと考えています。「有田から来た“伊万里”の職人」と記述する情報も見られます。

もしの「鍋島焼の職人」が彦根に派遣されたとしたら、“企業機密”を教えるほど、鍋島井伊には深い関わりがあったことになります…


――ちなみに私には陶磁器を正しく語れる“審美眼”の持ち合わせがありません。

しかし、陶磁器概要経過を調べていくことはできそうです。

これを長崎での海外貿易や、幕末パリ万博の話に活用すれば、国際情勢商業活動視点も入った話になるのでは…と考えます。

投稿を続けるにつれ、私には“作家”としての資質が乏しく、正面突破は難しいと痛感します。

幕末佐賀藩の大河ドラマ」へのアプローチには、様々な方法を取りうると思います。その中で、現在の佐賀県が強くなるヒントでも見つかれば幸いです。

  


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2020年08月03日

「暑中お見舞い申し上げます。」

こんばんは。
今年は、各地のお祭りなど、を感じさせる行事が大幅に減っていますね。少し前まで梅雨でしたし、急に八月になったかのような戸惑いを感じます。

暑中のお見舞いは、立秋までに…」と言いますので、今日この場をお借りして。

いつも文章が長くなりがちなので、少し簡潔に書く練習も兼ねたいと思います。


――さて、最近では“本編”の各話を書き終えるのに、概ね1か月かかってます…

だいたい1話あたり10本ほど投稿しています。

序盤はまだシンプルな話だったのですが、最近は誰をどの場面で登場させるか…なかなか悩ましいところです。

たぶん主人公をハッキリ固定させれば、書きやすくなるのだと思います。

しかし、私は1人の主人公が際立った作品より、複数のキャラクターが活躍する物語が好きなのです。
幕末佐賀藩を書きたくなる理由は、多分ここにもあります。


――各投稿ごとに何となく映像をイメージしてから、文章に書き起こしています。

すごく疲れるのですが、書いているときには“仕事”のことは忘れています。ある意味では、贅沢な時間なのかもしれません。

そして、頭を使うときに、私が強く欲しているもの…


――それは“糖分”です。甘い物が好きなのです。

プロフィールにも“丸ぼうろ”と“ブラックモンブラン”を例示しているので、お察しいただいている方もいるかもしれません。


昨年の初夏には、県庁通りの“村岡総本舗”さんで、こんなものを食べていました。

バナナ羊羹アイスキャンデー!!」

これが“シュガーロード”と呼ばれる長崎街道がつないでいくもの。
そして佐賀のソウルフード“小城羊羹”の底力であろうと思います。


――“暑中見舞い”を語るならば、少しでも涼しい投稿を…と考えた結果がこうなりました。

急激な猛暑の到来、今夏はマスクの着用で、さらに暑い場面も多いでしょう。皆様、くれぐれもご自愛ください。  


Posted by SR at 22:12 | Comments(0) | 企画案・雑記帳

2020年07月21日

「心に引っかかること」

こんばんは。“本編”の中休みです。

まったく個人的な話ですが、ここ数日の間、頭痛が続いています。
何が原因なのか」と考えてみました。

直近の仕事での気疲れ…
新型コロナの感染拡大への懸念…
大雨のあとの猛暑、そしてまた大雨の予報…


――ふと思い至ったのが、数日前の人気俳優の訃報です。

申し上げる間でもありませんが、三浦春馬さんの逝去に関連した情報が連日テレビやネットで流れています。

さほど熱心なファンだったわけでもないのに、想定以上のダメージを受けている気がします。


――当ブログのテーマで語るとすれば、やはり「大河ドラマ」になります。

2017年大河ドラマおんな城主直虎」。
三浦春馬さんは、井伊直親という役を演じていました。

柴咲コウさんが演じた主人公・井伊直虎(おとわ)は、浜松にある“井伊谷”領主の娘。もともと一族の井伊直親が領主を継ぎ、主人公・直虎(おとわ)を妻とするはずでした。

主人公・直虎(おとわ)と、“婚約者”直親の幼少の日々。もう1人の幼馴染み・小野政次3人で成長していく姿が描かれます。

しかし、直親の父が大大名“今川家”への謀反を疑われ、直親自身にも危機が迫ります。

笛を愛する繊細な少年だった直親
身を隠し、そのまま行方知れずとなりました。


――以上が、主人公たちを子役が演じていたとき。あらすじは、ほぼ記憶頼みです。正確性に自信はありません。

直虎(おとわ)は、誰とも結婚しない!とに入り、そこで成長していきます。皆のために働く尼さんとして地域の人たちに慕われます。

この辺から、柴咲コウさんが演じています。

そのタイミングで、幼い頃に行方知れずとなっていた直親が、突然帰ってきます。容姿端麗、文武両道…まさに貴公子


――井伊直親は、いわばパーフェクトなイケメンに成長して帰ってきます。

ここから三浦春馬さんが演じているのですが、「うわっ、そう来たか」という輝きっぷりでした。

直親は「これでもか!」というほどの魅力的な笑顔を見せます。

直虎(おとわ)は、今川家からの監視の目もあって、として女を捨てて生きることを選んでいます。

そこで、超カッコ良くなって戻ってきた“元・婚約者”の出現。女性として幸せになりたいという気持ちが直虎(おとわ)にも芽生えます、尼さんとしては“煩悩”に苛まれることに…


――主人公・直虎(おとわ)は、涙ながらに“煩悩”に背を向け、直親は別の女性を正室に迎えます。

こうして誕生した赤ん坊・虎松が、井伊家の後継ぎ。
のちに徳川家康の配下“四天王”の猛将になる井伊直政です。(成長後のキャストは、菅田将暉さんでした)

しかし、小領主の悲哀を徹底的に描いたこのドラマ。領主たちを支配する、今川家の権力の強さも「これでもか…」と示されます。

こうして、井伊直親今川家の策略に嵌り、命を落とします。
三浦春馬さんの演技が、残像が見えるかのように印象深かった…と記憶します。

主人公・直虎は、もう一人の幼馴染み・小野政次(演:高橋一生)に影から支えられ、直親の子・虎松を守っていきます。
多くの犠牲を払いながらも、あの手この手で策を練り、荒れ狂う戦国の世で“井伊家”の存続に成功するストーリーでした。


――先述の展開で、三浦春馬さんはラストまで出演はしていませんが、全編を通じて存在感があったように思います。

これからも「大河ドラマ」などで、何度でもお見かけする方だと思っていました。

幕末が題材ならば、倒幕に奔走する志士、幕府に忠義を尽くす侍…いずれでも魅力的な人物像を示せたでしょう。

もしかすると、日本の近代化に全力を傾ける佐賀藩士の役でも、三浦さんを見ることができたかもしれない…と考えると残念でなりません。

単なる大河ドラマ視聴者にも、それだけ考えさせる俳優さんでした。
乱文にて恐縮ではありますが、哀悼の意を表したいと思います。

  


Posted by SR at 20:24 | Comments(0) | 企画案・雑記帳

2020年07月11日

「青天を衝け」に想う…

こんばんは。

まだ全国的に豪雨のニュースが続く週末。
東京を中心とした新型コロナの感染拡大も気になって仕方ないところです。

そんな中ですが、NHK公式サイト個人的に気になる情報がありました。
2021年大河ドラマ「青天を衝け」出演者発表の<第1弾>です。
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=24349
(外部サイト)

当ブログでは「私が見たい幕末佐賀藩大河ドラマ」を“本編”として投稿しています。現在は、第12話海軍伝習」の途中です。


――週末なので、少し寄り道します。この出演者発表に、意外と“本編”で注目した人物が配役されているのです。

渋沢栄一”が主人公なので、その周辺の人々が中心なのですが、主君である徳川慶喜幕府関係者、そして慶喜の出身・水戸藩は登場するようです。

今回、「大河ドラマ」登場が決まった歴史上の人物。今までの“本編”をもとに、佐賀藩士たちとの関わり…をおさらいしてみます。


砲術家・高島 秋帆(しゅうはん)

“本編”では、主に第3話西洋砲術」に登場。
長崎砲術家武雄領主・鍋島茂義、家来の平山醇左衛門師匠でした。
幕府高官の鳥居耀蔵の暗躍により高島秋帆は投獄され、第3話ラストの“武雄領の悲劇”につながってしまいます。
(参考:第3話「西洋砲術」⑤

第12話海軍伝習」でも、本島藤太夫が、この高島秋帆が集めた砲術書を、佐賀に持ち帰る描写をしています。

「青天を衝け」での配役は、玉木 宏さん。
高島 秋帆は、“渋いおじさま”枠のイメージでしたが、イケメンをキャスティングしてきましたね。



勘定奉行・川路 聖謨(としあきら)

“本編”では、主に第9話和親条約」に登場。
幕府勘定奉行ですが、佐賀藩長崎を警備する中、ロシアプチャーチン提督との交渉に臨みます。
プチャーチンからはヨーロッパの外交官としても通用すると絶賛され、信頼関係を築きます。
(参考:第9話「和親条約」⑧

第10話蒸気機関」のラストでも、本島藤太夫が、川路聖謨らに、佐賀藩砲台の実力を披露する描写をしています。

青天を衝け」での配役は、平田 満さん。
川路 聖謨は幕府の中でも、外交に通じ高い交渉能力を持ちます。ある意味では“曲者”です。よい配役と思います。



水戸藩士・藤田 東湖(とうこ)

“本編”では、主に第11話蝦夷探検」に登場。
水戸徳川家で“烈公”の異名を持つ、攘夷派の首領・徳川斉昭の“懐刀”とも言える側近
尊王を重んじる水戸藩の思想家。島義勇にとって“先生”でもあり、2人で殿の愛娘・貢姫の縁談を調整します。
(参考:第11話「蝦夷探検」③(“懐刀”の想い)

第11話蝦夷探検」後半、安政の大地震で、藤田東湖は、母を庇って亡くなります。島義勇は、藤田から学んだことを胸に蝦夷地へ旅立ちます。

青天を衝け」での配役は、渡辺 いっけい さん。
藤田 東湖がいなくなり、調整が効かなくなった水戸藩は、さらに過激化します。この配役も、深い演技に期待大です。



――いかがでしょう。思い切り“本編”と絡めて語ってみました。

佐賀藩士の登場が確認できなくても、もう少しで佐賀にも光が当たりそうな気がしてきます。

この「青天を衝け」ですが、他にも徳川慶喜草彅 剛)、その父・第9代水戸藩主の徳川斉昭竹中 直人)…と楽しみなキャスティングが続きます。


――余談ですが、私にも「幕末佐賀藩の大河ドラマ」の配役のイメージがあります…

殿鍋島直正と、請役(藩政ナンバー2)鍋島安房の“キャスト候補”の方が同じページに載っていたので、「おっ!?」と思いました…

気が向いた方は、「この佐賀の賢人は、この役者さんに演じてほしい!」とか、お考えいただいても面白いかもしれません。
  
タグ :大河ドラマ


Posted by SR at 21:42 | Comments(0) | 企画案・雑記帳

2020年06月04日

「現在(いま)も、試合中」

こんばんは。

新型コロナのプロスポーツへの影響が連日報じられているところです。今年のシーズンは何とか開幕できるのか、観戦は、やはり無理なのか…

サッカー野球観戦が好きな方は「何かが決定的に足りない」日々かもしれません。佐賀では、Jリーグの再開を待ちわびるサガン鳥栖サポーターの方が、そんな気持ちなのでしょうか。


――さて、私が興味を持っているジャンルは歴史。とくに幕末の佐賀藩です。

「なぜ、あまり詳しくないスポーツ観戦を語ったのか?」
…普段から当ブログをご覧の方は、そう感じたかもしれません。


――最近、思うことがあるのです。「私と、プロスポーツの熱心なファンは、意外と似ているのでは」と…

歴史って、過去の話ではないのか!結果がわからないから面白い、スポーツとは異質では?」
…というご意見はありそうです。

ええ、史実としては、結果がわかっていることが多いです。しかし、それが曲者(くせもの)なのです。


――私が思う、幕末の佐賀藩は“競技の実力”はあるのに“試合の結果”が伴っていないチーム。

幕末明治期にあらゆる方面で、日本近代化に尽くした佐賀藩
技術の開発を先導し、国家の仕組みを構築し、社会意識を変えていきました。

ここで、少し変わった例えをします。

競技の実力”…歴史上で、果たした役割功績

試合の結果”…現在の一般の人からの)評価

…と考えて見ました。

幕末佐賀藩の価値は、現代において過少評価されている印象です。
全国的には、ほぼ知られていないというのが、正直なところでは無いでしょうか。


※幕末佐賀藩の賢人のうち、10人が揃う「佐賀駅前まちかど広場」。


――そして、テレビの歴史系番組での、佐賀藩の存在感と言えは…

①「よし、次回から、ついに江藤新平が登場するぞ。」
大河ドラマ。全47回中、わずか4回ほどで出番が終了。

②「東京への遷都の話で、大木喬任名前が出てきた!」
→渋めの歴史番組。登場は一瞬で、“その他の人物扱い”は否めない。

③「…あ、品川の“お台場”の鉄製大砲は、佐賀藩製です…」
→軽めの歴史番組佐賀藩と言えば、まず反射炉鉄製大砲なのに、まったく触れられず

…しかも、全く存在が示されない“完封負け”である、③のパターンが最も多いです。まるで、残念な試合展開を追うサポーターのような気持ちではないでしょうか。


――こうして私は“試合”を見る度に、釈然としない思いを抱え…

自分でも、作ることにしました!
思い切り、幕末佐賀藩価値を示す場を。

普通に語るだけでも、凄い業績能力の“佐賀藩の賢人”たち。
これに“主人公”としてのポジションまで加われば!と期待は膨らみます。

…まぁ、当ブログが面白くないとすると、ひとえに私の実力不足なので、これから頑張ります。


――そして、私がブログで描く佐賀の“賢人たち”は、既にこの世を“引退”なさっています。

そう考えると、幕末佐賀藩を“試合”に勝たせることができるのは、きっと現代を生きる“サポーター”だけなのです。  


Posted by SR at 21:51 | Comments(0) | 企画案・雑記帳

2020年05月12日

「誰の“視点”から見るか?」

こんばんは。

毎週日曜に放送中の大河ドラマ麒麟がくる」。
新型コロナへの対策のため、現在、撮影は休止しており、ストックしている話数も僅かであるとか。

最新話「長良川の対決」も凄く見ごたえのある回でした。

以降、当該回のネタバレを含みますので「また“麒麟”を見ていない!」という方は…視聴後に、お読みいただけるとありがたいです。


斎藤道三(本木雅弘)が槍を携え、単騎で川を渡って行くシーンは…美しい映像でもあったと思います。
そして、明智光秀(長谷川博己)と叔父光安(西村まさ彦)との別れも名場面でした。

さて、何でも“幕末佐賀藩”に結び付けようとするのが当ブログの特徴です。

しかし、今回は原点に帰って「麒麟がくる」を通じて、“大河ドラマ”そのものについて考察してみようと考えました。


――では、私は何を書くのか?

今日のテーマは「誰が“カメラ”を持っているのか!」です。

通常、大河ドラマは単一、複数に関わらず“主人公”を設定します。


――「麒麟がくる」では、主人公は“明智光秀”なのですが、他の人物の“視点”で描かれている場面が多いのです。

直近で放送の「長良川の対決」を例に取ります
…開始早々、場面展開が激しいです。


――これを以下の①~⑤の人物の視点で見ます。

今回、この5人“カメラを持っている人”と言うことができるかと思います。

明智光秀(長谷川博己)の出陣

帰蝶(川口春奈)が、織田信長(染谷将太)を見つめる。
※信長は、義父・斎藤道三の危機に苛立っている

斎藤道三(本木雅弘)、長良川の北岸に着陣

斎藤高政(伊藤英明)、長良川の南岸に着陣


――そして、少し後半になって…

お駒(門脇麦)、明智光秀の身を案じ、戦の起きた美濃の国に急ぐ。

麒麟がくる」の序盤は、「①明智光秀(十兵衛)」「②帰蝶」の2台のメインカメラを中心に物語が進んでいたように思います。
そして、③~⑤がサブカメラとして機能していた…という風に私には見えています。

今回、“カメラを持っていなかった人”の代表として、光秀叔父・光安(西村まさ彦)を挙げます。そのためか、光秀が去った後の場面では、叔父上は画面からフェードアウトしています。

最後も、炎上する明智のを茫然と見上げる明智光秀の視点から描かれ、叔父光安の視点は出てきません。


――さて、ここで「幕末佐賀藩の大河ドラマ」に話を寄せます。

麒麟がくる」で学んだ着眼点。
1話につき、5人の視点が使えるならば、佐賀も何とか描けるのではないか?
…という目線で今まで私が投稿した第1話第9話をざっと見直してみました。


殿の銅像とNHK佐賀放送局(昨年撮影)

第1部の主人公は、殿鍋島直正に設定しています。幼少期からにはなりますが、今までの全話殿はご登場いただいています。

一度見直してみていろんな視点から話を書き過ぎている傾向があるな…と反省させられました。
何せ第1話の冒頭から“フェートン号”乗組員の会話で始まっているくらいなので、まぁ仕方ないのですが。

「私が見たい幕末佐賀藩大河ドラマ」を面白い作品にするには、かなり力量のある脚本家が要るな…と思いました。

以上が、名作の予感漂う「麒麟がくる」を見て、現在進行形で“手作りの試作品”を造っている私にビリビリと感じられた内容です。

しかしながら、挫けずに続けたいと考えております。よろしければ、今後とも私の“試作”を見守ってください!

次回より、第10話蒸気機関」に進みたいと思います。  


Posted by SR at 21:20 | Comments(0) | 企画案・雑記帳

2020年04月24日

「長崎街道をゆく」

こんばんは。
昨日の投稿で、私も佐賀への帰藩を自粛している旨をお伝えしたばかりです。しかし、何やら急に県内の感染者数が増大している様子。

皆様、くれぐれも“”を避けて、自衛してください。
当分は、親しき仲にも“ソーシャルディスタンス”だと思います。


――さて、今日のタイトルは、大作家の先生の連作にちなんでいます。

本編”のロケ地として多用しています「長崎街道」です。


別名“シュガーロード”としても知られていますね。
現在は、ロケ地を回りづらい状況で、写真素材の不足は否めません。


当ブログの読者の方には、歴史小説がお好きな方もいるのではないでしょうか。そして、投稿内容に違和感を覚える方もいるかと思います。

実は、私はあえて「佐賀大河ドラマ原作」になりそうな小説を読んでいません。
一流の作家の先生には、文章に相応の“”があって、非力な私では引っ張られるからです。


――いわば「自分が見たい佐賀の大河ドラマ」を追うため、わざと“道しるべ”を捨てています。

また“本編”を書き終えたら、しっかり読んでみたいと考えています。

例えば…

植松三十里「かちがらす」(鍋島直正

高橋克彦「火城」(佐野常民

司馬遼太郎「歳月」(江藤新平

伊東潤「威風堂々 幕末佐賀風雲録」(大隈重信

…といったところでしょうか。


近々、長い連休が始まる方もいるかもしれません。
こういった作品を読んでみても良いのではないでしょうか。

私の“迷走”ぶりが、一層、際立って見えると思われます…  


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2020年02月05日

「算盤大名」紀行~佐賀城・本丸~

こんばんは。

当ブログでは、大河ドラマのイメージで幕末佐賀藩を語ろうとしています。そして、試しにやってみたかったことがあります。

そう、放送後の「大河ドラマ紀行」です。
第1話、第2話と少し走ってしまったので、ここで一息入れたいと思います。


〇佐賀城~鍋島直正が再建した本丸~


――江戸の佐賀藩邸で産まれ育った、鍋島直正。

直正は、数え17歳の1830年佐賀藩主となり、はじめて佐賀城に入ります。


――当時の佐賀藩は借金の取立てで、大名行列を止められるほどの財政難でした。

先代藩主で直正の父・鍋島斉直も贅沢を止めず、財政の悪化に拍車をかけます。


――1835年には、佐賀城で火災が起き、非常時を利して、直正は実権を握ります。

百年前の火災で消失していた、本丸を新たな佐賀藩の中心として建て直ししました。


――日本の近代化を先導する佐賀藩の幕末は、この場所で始まるのです。

本丸の御殿は「本丸歴史館」として2004年に再建されました。

現在では、幕末・維新期の佐賀の賢人たちを顕彰する芝居も行われ、人気を博しています。


〇アクセス、情報

「佐賀城本丸歴史館」
JR佐賀駅から車で10分、徒歩25分
佐賀空港よりバスで20分

「佐賀の八賢人おもてなし隊」
佐賀城本丸歴史館で、毎週日曜日に上演中

※開館日、上演日などの情報は公式情報をご確認ください。


…以上です。
一度、やってみたかったのです。「大河ドラマ」紀行

ちなみに“佐賀の八賢人おもてなし隊”の公式情報は当ブログと同じ、「さがファンブログ」内で見ることができます。  


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