2020年05月12日

「誰の“視点”から見るか?」

こんばんは。

毎週日曜に放送中の大河ドラマ麒麟がくる」。
新型コロナへの対策のため、現在、撮影は休止しており、ストックしている話数も僅かであるとか。

最新話「長良川の対決」も凄く見ごたえのある回でした。

以降、当該回のネタバレを含みますので「また“麒麟”を見ていない!」という方は…視聴後に、お読みいただけるとありがたいです。


斎藤道三(本木雅弘)が槍を携え、単騎で川を渡って行くシーンは…美しい映像でもあったと思います。
そして、明智光秀(長谷川博己)と叔父光安(西村まさ彦)との別れも名場面でした。

さて、何でも“幕末佐賀藩”に結び付けようとするのが当ブログの特徴です。

しかし、今回は原点に帰って「麒麟がくる」を通じて、“大河ドラマ”そのものについて考察してみようと考えました。


――では、私は何を書くのか?

今日のテーマは「誰が“カメラ”を持っているのか!」です。

通常、大河ドラマは単一、複数に関わらず“主人公”を設定します。


――「麒麟がくる」では、主人公は“明智光秀”なのですが、他の人物の“視点”で描かれている場面が多いのです。

直近で放送の「長良川の対決」を例に取ります
…開始早々、場面展開が激しいです。


――これを以下の①~⑤の人物の視点で見ます。

今回、この5人“カメラを持っている人”と言うことができるかと思います。

明智光秀(長谷川博己)の出陣

帰蝶(川口春奈)が、織田信長(染谷将太)を見つめる。
※信長は、義父・斎藤道三の危機に苛立っている

斎藤道三(本木雅弘)、長良川の北岸に着陣

斎藤高政(伊藤英明)、長良川の南岸に着陣


――そして、少し後半になって…

お駒(門脇麦)、明智光秀の身を案じ、戦の起きた美濃の国に急ぐ。

麒麟がくる」の序盤は、「①明智光秀(十兵衛)」「②帰蝶」の2台のメインカメラを中心に物語が進んでいたように思います。
そして、③~⑤がサブカメラとして機能していた…という風に私には見えています。

今回、“カメラを持っていなかった人”の代表として、光秀叔父・光安(西村まさ彦)を挙げます。そのためか、光秀が去った後の場面では、叔父上は画面からフェードアウトしています。

最後も、炎上する明智のを茫然と見上げる明智光秀の視点から描かれ、叔父光安の視点は出てきません。


――さて、ここで「幕末佐賀藩の大河ドラマ」に話を寄せます。

麒麟がくる」で学んだ着眼点。
1話につき、5人の視点が使えるならば、佐賀も何とか描けるのではないか?
…という目線で今まで私が投稿した第1話第9話をざっと見直してみました。

「誰の“視点”から見るか?」
殿の銅像とNHK佐賀放送局(昨年撮影)

第1部の主人公は、殿鍋島直正に設定しています。幼少期からにはなりますが、今までの全話殿はご登場いただいています。

一度見直してみていろんな視点から話を書き過ぎている傾向があるな…と反省させられました。
何せ第1話の冒頭から“フェートン号”乗組員の会話で始まっているくらいなので、まぁ仕方ないのですが。

「私が見たい幕末佐賀藩大河ドラマ」を面白い作品にするには、かなり力量のある脚本家が要るな…と思いました。

以上が、名作の予感漂う「麒麟がくる」を見て、現在進行形で“手作りの試作品”を造っている私にビリビリと感じられた内容です。

しかしながら、挫けずに続けたいと考えております。よろしければ、今後とも私の“試作”を見守ってください!

次回より、第10話蒸気機関」に進みたいと思います。



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Posted by SR at 21:20 | Comments(0) | 企画案・雑記帳
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