2021年06月09日

「新キャストを考える②」(江藤が不機嫌な理由)

こんばんは。
大河ドラマ『青天を衝け』の新キャストを語るシリーズの第2弾

本日のタイトルで「え、江藤さん…出とったかね?」と思った方も多いでしょう。今回のキャスト紹介は、私の“空想”とともにお送りしますので、ご容赦ください。


――さて、2人目の新キャスト紹介。

のちの初代内閣総理大臣伊藤博文を演じるのは、山崎育三郎さん。“ミュージカル界のプリンス”とも呼ばれる山崎さん、大河ドラマ初出演だそうです。

伊藤博文長州藩で「周旋の才あり」と言われた人物。“周旋”とは、文字通りグルグル巡ること。非常に小回りが効く、仲介者というイメージでしょうか。


――なにゆえ、江藤新平の存在を示唆するのか

論理的で融通の利かない真っ直ぐな人。先述の伊藤博文と対照的に思えます。
幕末期にも、この2人には接点がありました。

この話は、江藤新平仏頂面で写った肖像写真につながっていきます。佐賀脱藩してに上った頃(1862年)から、江藤長州藩との接点は強まります。

「新キャストを考える②」(江藤が不機嫌な理由)

――いつも、服装に気を遣わない江藤。

江藤着物を手配したり、写真を撮りに連れて行ったことも…と小回りの世話をした人物が、桂小五郎の手下として動いていた伊藤博文だったと言われます。

写真は“ありがた迷惑”だったのか無愛想な表情のものが伝わります。ここで爽やかな笑顔でも見せれば、江藤新平イメージも随分違ったと思いますが…

この辺りに気を遣わないのが、江藤新平らしさなのかも知れません。おそらくは江藤の方が風変わりな人、伊藤世間に慣れていると言うべきでしょう。


――“佐賀の七賢人”の中でも…

江藤新平大木喬任は、わりと長州藩士と関わります。会合を持った場所には久留米などの地名が見えます。現在は福岡県内ですね。

九州を出てすぐの山口県長州藩士はピンチの時、福岡に駆け込む傾向も見られ、福岡平野国臣久留米真木和泉など、勤王志士の名も知られます。

青天を衝け』で放送中の年代(1864年頃)では、水戸天狗党の影に隠れていますが、当時は福岡出身の方々も、各地で壮絶な闘いを繰り広げていました。

「新キャストを考える②」(江藤が不機嫌な理由)

――時には佐賀だけでなく、九州の話にも引き込みます。

尊王攘夷派との接点少なめの佐賀藩士も、九州者同士だと心安かった(?)のかもしれませんね。

少し話を戻します。幕末に横浜で起きたイギリス公使館襲撃事件(1862年)。この騒動には、伊藤博文参加。その翌年には密航してイギリスに留学。

日曜放送の『青天を衝け』で一瞬出た「四国艦隊 下関砲撃事件」(1864年)。


――長州藩の使者として登場する2人。

井上馨〔演:福士誠治〕と伊藤博文〔演:山崎育三郎〕。身に付けた英語を使っての交渉でしたがイギリスは説得できず、下関は砲撃されます。

しかし、特筆すべきは「攘夷派から開国派への変わり身が早い…」ことだと思います。この柔軟性が、長州の大きな武器だったのでしょう。

「新キャストを考える②」(江藤が不機嫌な理由)

――ここから本日、一番言いたかったことを言います!

今回は演じる対象の人物ではなく、役者さんへの今後の期待を語ります。まず江藤新平の活躍を“フィクション”でも見たいという気持ちを書いた記事から。
〔参照(中盤):「帰らんば、あの世界へ。」

私は山崎育三郎さんを「佐賀大河ドラマ」の主要キャスト有力候補と見ており、今回の発表を見て動揺しました。「…そう来たか」という感じです。

伊藤博文が「周旋の才あり」と言われたことを引き合いに「人と人とのつながりを大切に」演じたいと語る、山崎さん。これからの出演も楽しみなのですが…


――私は、すでに“次の展開”を見据えていたりします…

ミュージカル界プリンス”との異名を持つ、山崎育三郎さん。以前から私は、江藤新平の生涯が舞台の題材として“映える”と確信してます。
〔参照(中盤②):「“女性の活躍”をどう描くか?」(関係性①)

まずは「大河ドラマ」で見たい、いずれミュージカルの名作に。「もし、この方江藤演じる機会があれば…」そんな展開も夢ではないと思うのです。

青天を衝け』に「佐賀大河ドラマ」への想いを重ねる私。純粋な「大河ドラマ」のファンとしては、『麒麟がくる』の方が集中できていたのかもしれません…
〔参照:「二つの感想」








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Posted by SR at 22:30 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連
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