2020年10月10日

「“半沢直樹”の変わった見方」

こんばんは。

最近、当ブログでは週末に入ると雑談が多くなる傾向があります。どうやら仕事で得られるストレスこそが「“本編”を書きたい!」という原動力のようです。

今日は、対象のドラマを見ていない方にはわかりづらい投稿です。「話題になったドラマをこう考えたか…」ぐらいでお読みいただければ幸いです。


――「大河ドラマ」とは、他局のドラマの話ですが…

私もTBS系ドラマ「半沢直樹」を視聴していました。
録画中心で見ていたので、やや遅いコメントです。

7年前に「やられたらやり返す、倍返しだ!」で大ブームとなった作品。第2シリーズまで間が空いたので心配しましたが、結果は、大変な盛り上がりでしたね。

そろそろ秋ドラマも始まる時期です。“半沢ロス”と呼ばれた、ドラマ視聴後の虚脱感から、ようやく抜け出した…という方も多いでしょう。


――よく聞く評論と、似たような感想も持ちました。

金融業界を描いた作品なので、組織の重圧がうまく表現されていると感じます。また「ひと昔前の銀行の姿」というコメントは、よく聞きますね。

窮屈な組織の中でも、不正理不尽をバッタバッタとなぎ倒す主人公・半沢直樹(堺雅人)。今度は、敵か味方か…大和田(香川照之)との演技の応酬

勧善懲悪のシナリオに、脇を固める出演者も歌舞伎役者が揃い踏み…「これは時代劇だ!」という意見も、よく出ています。

「“半沢直樹”の変わった見方」

――ここからは、たぶん私の個人的な見方です。

第1シリーズ半沢直樹にとっては、親の“敵討ち”の話でした。

しかし第2シリーズは銀行があるべき姿を取り戻すため、政治家の不正を暴く…平たく言えば“正義”のために戦っている話だと思いました。

とくに後半からは、主人公・半沢の言動が、江藤新平重なって見えるのです。


――どの辺りに、半沢直樹と江藤新平の共通項を見い出すかと言うと…

以下、レベル別解説します。

〔初級編〕
悪役(下っ端)を抑えるときなど、よく使われます。

半沢が大声で一喝すると、相手の動きが止まる
江藤新平にも、類似のエピソードが複数あります。

〔中級編〕
悪役(幹部クラス)と対決するときに、よく見られます。

不正を行った人物を徹底的に追及し、論破する
⇒明治初期、江藤新平選択した行動と似通っています。

〔上級編〕
悪役(最後の強敵)と決戦するときに、用いられました。

公人国民のために働くべきと、熱弁を振るう
江藤が生涯追求したテーマは「民のための国づくり」でした。

「“半沢直樹”の変わった見方」

――その結果、私には第2シリーズ、とくに終盤に半沢直樹が…

「ほぼ江藤新平に見える!」となり、たぶん皆様とは少し違った見方をしていました。現実的には、半沢の行動は“悲劇的”な結末になるリスクが高いでしょう。

実は当初から言及していますが“本編”で描くときに、一番プレッシャーがかかる人物が江藤新平です。
〔参照:「江藤新平」(賢人その6)<前編>

「私のような凡人にはこの方才能は表現できん」と思うことがよくあります。

しかし残されたエピソードを拾い、想像力で補えれば「本来なら“ヒーロー”として描くべき人物」が見えるはず!という気持ちで書いています。



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Posted by SR at 21:16 | Comments(0) | 企画案・雑記帳
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