2024年07月04日

「滑込の剣」(3)“難曲”に挑む者

こんばんは。2年ぶりとなった、今年1回目佐賀への帰還。時期は5月上旬の話です。今回は以前、投稿した記事と同じ場面を、異なる描き方で綴ります。
〔参照:「小休止その5、カンパネラの鳴る街角」

2年前の来訪時は工事中だったかもしれません。その時、私は佐賀駅南口、強い日差しも、しのげる大屋根の下にいました。

――ここで、聞こえてくる音色は…

練達のピアニストも敬遠するという難曲『ラ・カンパネラ』。いま佐賀駅前の街角には、このメロディーが似つかわしい。

佐賀海苔漁師・徳永さんが、超有名ピアニストの前座演奏できるほどに腕を磨いてきた、この難曲の旋律。

背中を追いかけた、そのピアニスト(フジコ・ヘミングさん)は先日、世を去られたが、この“物語”は残っていくはず。

何歳からの始まりでも一途に追い続ければ、“難曲”を会得できることもある…

――私も、“佐賀の者”を名乗るならば、

あきらめずに書くことは続けてみよう。きっと海苔漁は、私の仕事より、遙かに厳しい重労働だ。
仕事の傍らで、何かを成し遂げた者。」

見ようによっては、私も海苔漁師の“徳永さん”から勇気を与えられる立場で、その背中を追わねばならないのかもしれない。

ただ、この時に弁当を食べていて、私はこんなことを考えていた。
嬉野茶飯は美味だ。佐賀米嬉野茶との相性は抜群で、隙がない。」

「しかし、佐賀海苔弁当も選んでみたかった…」
…迷い多きには、まだまだ成功への道は遠そうである。

ちなみに、海苔漁師のピアニストの物語は『ら・かんぱねら』として映画化されると告知されていた。ぜひ観てみたいと思っている。

  
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Posted by SR at 21:36 | Comments(0) | 佐賀への道