2024年07月13日

「滑込の剣」(5)振り向けば、“英雄”のいた街

こんばんは。例によって、無理な行程を組んでいる5月上旬の“帰藩”。前回は、佐賀県庁の1Fロビー、言うなれば“佐賀中枢”にたどり着きました。

時間が無い」と言うわりに、佐賀城本丸歴史館に直行せず、何故そんな寄り道をするのか…今回は、その経緯を記します。

――この時点で、私が掴んでいた情報。

ほぼ毎日、閲覧している『さがファンブログ』だが、時折「おおっ!」と思う記事に行き当たる。

そこで得た情報県庁に“二人の英雄”が並び立っているという知らせだった。

いざ、県庁の内部に入ると、思いのほか佐賀の物産も展示されており、物珍しさに目移りがする。

――「佐賀の誇りを取り戻す」という意図もあってか。

一度は名誉を失った“英雄”たちの真の復権を目指して、“モニュメント”が設置されている…と聞いていた。

ただ、玄関口から入って正面を見渡しても、それらしき展示は見当たらない。

わい(お前)は、どこを見よっとね。」
眼前の景色ばかりに気を取られていたが、気配を感じる…後ろだ。

「だ…団にょん!?」
呼び捨てはなかろうもん。せめて“団にょん”さん、じゃなかね。」

歩み進めたロビーの後ろ、もと来た方向に向かって振り返ると、日本に「札幌」という街を創り出した男・島義勇の勇姿があった。

札幌と言えば、200万に近い人口がある大都市。そこは、日本の五大都市圏の一つにも数えられる。

明治初期の北海道に、巨大都市を造り始めたすごい人、という説明がわかりやすいだろうか。

なお、島団右衛門という通称があるので、地元の佐賀では、親しみを込めて“団にょん”さん、と呼ばれているという。


  


Posted by SR at 22:10 | Comments(0) | 佐賀への道