2022年01月09日
「紅白から“源平”を考える。」
こんばんは。
本日(日曜)の夜、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がスタートしますね。
主人公は小栗旬さん演じる北条義時。最初は“若き東国武士”の一人として描くのかなと予想するところ。
序盤の軸は源氏の御曹子・源頼朝〔演:大泉洋〕と平家の“ゴッドファーザー”・平清盛〔演:松平健〕でしょうか。
今回は“平氏“について、考えてみたいと思いますが、ラストは佐賀に話が還ることに。まだ年明けから10日も経っていないのですが、年末を振り返ります。
――私の年末の定番は、『紅白歌合戦』から『ゆく年くる年』。
いたって平凡なのですが、個人的にはこれが一番落ち着くのです。
毎年『ゆく年くる年』が始まる瞬間。“紅白”フィナーレの喧噪からの、どこかの寺からの鐘の音「ゴ~ンッ…♪」を聞くと、年を越すのだなと実感します。
年末年始の時点では“新型コロナ”も落ち着いている印象だったので、東京・浅草の街の賑わいが映し出されました。中継には、凄い人出が見えました。

――その時点から、さらに遡ること3時間ほど前。
“紅白”の前半終了前に、2021年の大きい話題だった『東京オリンピック』に、存在したかもしれない“もう1つの開会式”のような演出がありました。
曲目は『マツケンサンバⅡ』の特別版のようです。その夢舞台の中心に居たのは“マツケン”こと松平健さん。いわずと知れた時代劇の大スター。
――陽気なリズムに乗り、金色の“マツケン”が躍る。
松平健さんの存在感を軸にカラフルな舞台が展開。まるで“幻の式典”。
「やはり“上様”。器の大きいことだ…」
『暴れん坊将軍』で徳川八代将軍・吉宗として、お見かけしていた松平健さん。
紅白前半をさすがの貫禄で締めくくり、後半への良い流れを作ったようです。『鎌倉殿の13人』で、その松平健さんが演じるのは“平清盛”。
司会の大泉洋さんは“源頼朝”ですので、源平そろい踏みに言及していましたが、ドラマでは2人の共演場面は無さそうな雰囲気でした。
――10年前。2012年の大河ドラマは『平清盛』。
この時の主人公・平清盛も“松ケン”でした。松山ケンイチさんが演じた清盛は砂ぼこりの中を駆け、瀬戸内海の船上で重い刀を振る“荒々しい若者”。
少し記憶は遠いのですが、とにかくワイルドで「武士の世をつくる!」と太陽の光に向かって、決意を固める感じの…魅力的な主役でした。
国際貿易が活発な神戸港も、平清盛が大工事を施した“大輪田泊”から発展。宋銭を利用した貨幣経済を促進する…早くから世界が見えた人という評価も。

――「あれっ!?佐賀ん話の無かよ…?」という方へ。お待たせしました。
佐賀の七賢人には“平氏”を称し、新しい朝廷(明治政府)に出仕した人物がいるようです。朝臣として“平 胤雄”と署名したという、江藤新平です。
平氏には幾つかの系統があり、“武家の棟梁”となりうる平氏は、桓武天皇のひ孫の代から、“平”姓となった家系だといいます。
清盛の出た伊勢平氏の“平家”とは別系統ですが、関東で鎌倉幕府の主力となった、御家人の側にも平氏の家系が多く、その1つが千葉氏。
――『鎌倉殿の13人』で注目したい登場人物が…
およそ900年前に現在の千葉県を地盤に活躍した東国武士、鎌倉幕府創立期を支えた千葉常胤(ちば つねたね)〔演:岡本信人〕。
生誕九百年を迎えた2018年にも、本拠だった千葉市で一族ゆかりの地が集う“千葉氏サミット”を開催。まさに“千葉のヒーロー”と言うべきか千葉常胤。
幾度か開催されたサミットの情報を見ると、参加リストに佐賀県の小城市も名を連ねていました。千葉の名は佐賀藩・鍋島家の家老クラスにも見られます。

――江藤家も、佐賀で活躍した千葉氏ゆかりの家系だそうです。
千葉市の情報を見ると、活躍した千葉氏の子孫として、江藤新平も紹介されていました。千葉氏では“胤”の字を、名に入れるのが通例だったようです。
江藤新平は“胤雄”。父・助右衛門は“胤光”という諱(いみな)だそうです。
諱(≒実名)が胤雄、字・あざな(≒通常使う名前)が新平という説明になるのかなと思います。“歴史好き“と言いつつ、今まで深く考えなかった部分です。
――暮らしは貧しくとも、平氏に連なる一族という誇り。
佐賀を脱藩した後、京都で身分の高い公家に会っても、江藤が動じなかった理由はここにありそうです。
…身なりは質素ながら、真っ直ぐに前を見据える、佐賀からの脱藩者。ただならぬ気迫を纏(まと)い、京の大路を行く…
佐賀藩の下級役人として生きる予定だった人物が、“佐賀のヒーロー”となる過程をどう描くか…私なりの答えは“本編”を書く中で探していこうと思います。
本日(日曜)の夜、今年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がスタートしますね。
主人公は小栗旬さん演じる北条義時。最初は“若き東国武士”の一人として描くのかなと予想するところ。
序盤の軸は源氏の御曹子・源頼朝〔演:大泉洋〕と平家の“ゴッドファーザー”・平清盛〔演:松平健〕でしょうか。
今回は“平氏“について、考えてみたいと思いますが、ラストは佐賀に話が還ることに。まだ年明けから10日も経っていないのですが、年末を振り返ります。
――私の年末の定番は、『紅白歌合戦』から『ゆく年くる年』。
いたって平凡なのですが、個人的にはこれが一番落ち着くのです。
毎年『ゆく年くる年』が始まる瞬間。“紅白”フィナーレの喧噪からの、どこかの寺からの鐘の音「ゴ~ンッ…♪」を聞くと、年を越すのだなと実感します。
年末年始の時点では“新型コロナ”も落ち着いている印象だったので、東京・浅草の街の賑わいが映し出されました。中継には、凄い人出が見えました。
――その時点から、さらに遡ること3時間ほど前。
“紅白”の前半終了前に、2021年の大きい話題だった『東京オリンピック』に、存在したかもしれない“もう1つの開会式”のような演出がありました。
曲目は『マツケンサンバⅡ』の特別版のようです。その夢舞台の中心に居たのは“マツケン”こと松平健さん。いわずと知れた時代劇の大スター。
――陽気なリズムに乗り、金色の“マツケン”が躍る。
松平健さんの存在感を軸にカラフルな舞台が展開。まるで“幻の式典”。
「やはり“上様”。器の大きいことだ…」
『暴れん坊将軍』で徳川八代将軍・吉宗として、お見かけしていた松平健さん。
紅白前半をさすがの貫禄で締めくくり、後半への良い流れを作ったようです。『鎌倉殿の13人』で、その松平健さんが演じるのは“平清盛”。
司会の大泉洋さんは“源頼朝”ですので、源平そろい踏みに言及していましたが、ドラマでは2人の共演場面は無さそうな雰囲気でした。
――10年前。2012年の大河ドラマは『平清盛』。
この時の主人公・平清盛も“松ケン”でした。松山ケンイチさんが演じた清盛は砂ぼこりの中を駆け、瀬戸内海の船上で重い刀を振る“荒々しい若者”。
少し記憶は遠いのですが、とにかくワイルドで「武士の世をつくる!」と太陽の光に向かって、決意を固める感じの…魅力的な主役でした。
国際貿易が活発な神戸港も、平清盛が大工事を施した“大輪田泊”から発展。宋銭を利用した貨幣経済を促進する…早くから世界が見えた人という評価も。
――「あれっ!?佐賀ん話の無かよ…?」という方へ。お待たせしました。
佐賀の七賢人には“平氏”を称し、新しい朝廷(明治政府)に出仕した人物がいるようです。朝臣として“平 胤雄”と署名したという、江藤新平です。
平氏には幾つかの系統があり、“武家の棟梁”となりうる平氏は、桓武天皇のひ孫の代から、“平”姓となった家系だといいます。
清盛の出た伊勢平氏の“平家”とは別系統ですが、関東で鎌倉幕府の主力となった、御家人の側にも平氏の家系が多く、その1つが千葉氏。
――『鎌倉殿の13人』で注目したい登場人物が…
およそ900年前に現在の千葉県を地盤に活躍した東国武士、鎌倉幕府創立期を支えた千葉常胤(ちば つねたね)〔演:岡本信人〕。
生誕九百年を迎えた2018年にも、本拠だった千葉市で一族ゆかりの地が集う“千葉氏サミット”を開催。まさに“千葉のヒーロー”と言うべきか千葉常胤。
幾度か開催されたサミットの情報を見ると、参加リストに佐賀県の小城市も名を連ねていました。千葉の名は佐賀藩・鍋島家の家老クラスにも見られます。
――江藤家も、佐賀で活躍した千葉氏ゆかりの家系だそうです。
千葉市の情報を見ると、活躍した千葉氏の子孫として、江藤新平も紹介されていました。千葉氏では“胤”の字を、名に入れるのが通例だったようです。
江藤新平は“胤雄”。父・助右衛門は“胤光”という諱(いみな)だそうです。
諱(≒実名)が胤雄、字・あざな(≒通常使う名前)が新平という説明になるのかなと思います。“歴史好き“と言いつつ、今まで深く考えなかった部分です。
――暮らしは貧しくとも、平氏に連なる一族という誇り。
佐賀を脱藩した後、京都で身分の高い公家に会っても、江藤が動じなかった理由はここにありそうです。
…身なりは質素ながら、真っ直ぐに前を見据える、佐賀からの脱藩者。ただならぬ気迫を纏(まと)い、京の大路を行く…
佐賀藩の下級役人として生きる予定だった人物が、“佐賀のヒーロー”となる過程をどう描くか…私なりの答えは“本編”を書く中で探していこうと思います。
Posted by SR at 17:00 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。