2020年12月26日

「水無月・六月」(歳末反省会⑨)

こんばんは。

年末も“新型コロナ”が仕事に影響している方も多いでしょう。いろいろと例年とは違う、年の瀬…私もあまり余裕が無いので、淡々と反省会を続けます。


――各話ごとのエピソードがまとまっていない…という反省もあり

第10話蒸気機関」では話の軸となる人物を意識し、なるべく殿鍋島直正と、研究主任佐野栄寿常民)に関わる話で構成しています。


――まず、第1部の主人公として設定した、殿・鍋島直正

いかに江戸期殿様でも、無条件で家来が付いて来る…ほど現実は甘くないはず。むしろ権限が絶大な分、より重たい責任が感じられます。

鍋島直正からも、現代の経営者管理職に通ずる苦労が見えるような。
〔参照(後半):第10話「蒸気機関」③


――幕末の佐賀は、国の命運がかかった、近代化の“トップランナー”

時には“殿様”の威光をフルパワーで発揮し、切り抜けます。殿直正には人望があるので、どうしてもの時は強行突破も可能です。
〔参照(中盤):第10話「蒸気機関」④

そして、優秀な部下を使わねば、仕事が回りません。長崎蘭学塾を開いていた佐野常民には、出し抜けに“研究所”への配置転換を命じます。
〔参照(全編):第10話「蒸気機関」⑧


――私の描く「大河ドラマ」のイメージ。“本編”では、

殿直正と、の“佐賀七賢人”との間に、かなり距離がある印象を持つ方もいるかもしれません。

これは「佐賀藩ほどの大組織では、“社長”と話す機会は数少ないだろう…」という、私の感覚的な理由もあります。

殿と話す場面が多いのは、佐野栄寿常民)ですが、これは直属プロジェクト責任者の立場だから…と思われます。

「水無月・六月」(歳末反省会⑨)

――そして、6月掲載の第11話「蝦夷探検」。

殿直正愛娘貢姫の縁談。

島義勇に、嫁ぎ先候補の川越藩(埼玉)と縁続きの水戸藩(茨城)を通じた調整の指令が出ます。水戸藩・藤田東湖と段取りを整えた、島義勇

次に命じられたのは、蝦夷地(北海道)の探検調査です。
〔参照(終盤):第11話「蝦夷探検」⑦(“拓北”の決意)


――第11話は“北海道”に向かっていく話。いつもより人気がありました。

島義勇は、同僚の犬塚与七郎と、極寒東北地方を北に進みます。その後、だけは蝦夷地の調査を続行。

無理を続けたためか、途中で一時療養することになります。が“夢うつつ”の中で、未来の“札幌”の姿を見る…という場面を描きました。
〔参照(終盤):第11話「蝦夷探検」⑩(“開拓神”の降臨)

のちに島義勇は、北海道の大都市・札幌を創っていきます。“本編”を書くには、こういう創作の要素も入れた方が楽しいのかな?と考えた話でした。




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Posted by SR at 18:23 | Comments(0) | 歳末反省会
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