2021年03月10日

連続ブログ小説「旅立の剣」(19)2日目の朝

こんばんは。

しばらく気力および時間の不足を補うために、“連続ブログ小説”を再開します。平たく言えば、私の旅日記なので、あまり中身はありません。

普段より格段に調べ物が少ないので、私には“省エネ”の効果が期待できます。時おり、他の投稿も織り交ぜながら、進めていく予定です。

昨年の晩秋に掲載していた「連続ブログ小説」ですが、その第3シリーズ
題材は2019年10月に、私が佐賀での現地調査を行ったときの話です。


――1泊2日。わずか30時間程度の滞在。

昨夜、佐賀玉屋で購入したシシリアンライスは美味だった。
〔参照:連続ブログ小説「旅立の剣」(18)憩いのシシリアン

この旅のうちに…もう一度、“シシリアン”が食べたい!」

早朝に目が覚めた。昨日は、佐野常民大隈重信記念館など、佐賀市営バスで一日駆け回った。

簡単に故郷に帰れない私に、県内で調べ物ができる機会は少ない。今まで佐賀歴史スポットを見聞するのは、帰省ついでの余った時間に限られていた。



――今回は調査のために、無理に作った時間だ。

幕末佐賀藩大河ドラマ」を志す者にとって、佐賀は“聖地”である。それゆえ私には、その“聖地”にいる間に為すべきことがある。

のんびり寝ている暇など無い。朝食の時間を削ってでも、外に出ねば。早々と、出立の準備を整える。名残り惜しい事だが、すでに帰り支度を兼ねている。

書物映像の情報では、感じ取れないものがある。少しでも、佐賀空気触れる時間を多く持つべきだ。


――佐賀駅前の南口。時刻は朝7:50。

その日は、佐賀城公園秋イベント。私の目的は「第2回さが維新まつり」だ。周辺では「さがさいこうフェス」と「タイフェス」も同時開催のようで賑わうだろう。

…とはいえ土曜午前で、はまだ動き出してはいない時間。人通りも少ない。朝の涼しい風に触れた。

タクシーのりばと駅のコンビニ。ありふれた風景は“非日常”への入口だった。


(続く)