2024年09月15日

「滑込の剣」(16)“銀天”を衝け

こんばんは。5月上旬まで佐賀城の歴史館で開催された、江藤新平特別展を見て、私は様々な角度からの感想を得ました。

さて、この日の滞在時間は短く、すでに帰り道です。展示の観覧に集中力を使い過ぎたので、佐賀市街地を少しばかり散策していました。

――歩みを進めると、白山通りに至った。

本日の目的は達したので、先ほど佐賀城・鯱の門近くにいらっしゃる大殿様(鍋島直正公)の銅像に、退出のご挨拶をした。

もともとは明るい気性の殿様だから「うむ、また来るがよい。励めよ」と、私のごとき者でもわざわざ参じれば、お声がけはいただけそうに思う。

中央大通りに沿って、郵便局やバルーンミュージアムを横目に北上すれば、江戸時代に多くの人々が行き交った旧・長崎街道に行き当たる。
「滑込の剣」(16)“銀天”を衝け
――5月時点だったが、すでに陽射しは強かった。

品の良い「丸ぼうろ」を揃えるというイメージがある、「北島」さんの店舗を右手に見ながら、ほどよく日除けができるアーケード銀天)の下に入る。

かつて重要な街道として栄えた、今の白山通りでやってみたかった事がある。
「私は、ここに自分の足で立っている。この“銀天”に両手を伸ばしている!」

こういう心持ちで、グンと背伸びをしてみた。大丈夫だ。最近、腰の調子はあやしい時があるが、まだ全然、肩は上がる。

――急な展開に、困惑された方も多いと思うので、少し説明をする。

2021年大河ドラマ『青天を衝け』に、この行動の元になったセリフがあった。同作品の主人公は、2024年7月からの新1万円札の肖像となった渋沢栄一。主演はイケメン俳優として名高い、吉沢亮さんだった。

とても印象的な場面で、岩山に登り立った主人公・栄一が、青天を突き上げて、を新たにするのである。
「滑込の剣」(16)“銀天”を衝け
――私の場合は、整然としたアーケード街(銀天)で、

両腕を上に伸ばしただけだが、どんなに小さな事だとしても、以前にブログで宣言した事を成し遂げるのは、やはり気分が清々しくなるものだ。
〔参照:「“銀天”ば衝け…?」

だが「相変わらず、おかしな奴だな」と、さっきご挨拶してきた、お殿様の苦笑が聞こえるような気もした。

――なお、大河ドラマ『青天を衝け』は、

佐賀の人”としての大隈重信(演:大倉孝二)にかかわる、セリフが素晴らしい作品だと評価している。

「あの佐賀人は不死身じゃ」と恐れられたり、「おいは、な~んも知らん」と開き直ったり、理想の上司になってみたり…。日本近代化の原動力(エンジン)として頑張る大隈重信が魅力的に描かれた。

大隈が主人公・渋沢新政府に引き込んだ関係もあってか、同じ明治初期に国の仕組みを整えていた司法卿・江藤新平の登場は少なめだが、機会があれば大隈の登場回だけでもチェックをいただくと新しい発見があるかもしれない。






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Posted by SR at 14:22 | Comments(0) | 佐賀への道
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