2024年05月28日

「小休止その5、カンパネラの鳴る街角」

こんばんは。今年のゴールデンウィークの頃には、大河ドラマ光る君へ』で、「肥前は遠い国…」という台詞を聞きました。

また、連続テレビ小説虎に翼』では、佐賀出身の設定がなぜか強調される、男子学生2名のキャストが存在感を見せていました。

その他、もろもろの後押しがあって「今回は、どうにか帰藩せねば…」と考えた私は、ようやく行動を開始します。

少し前の話ですが、ご報告も兼ねて。


――5月前半のある日。佐賀駅の南口。

短く区切られた弾むようなピアノの音色が、大型ビジョンから流れていました。私にクラッシック音楽の素養はないのですが、この曲が何かはわかります。

曲名はたしか『ラ・カンパネラ』。作曲者は…遠い昔に学校の音楽室で、肖像を見たかもしれない、大音楽家・リスト

最近、話題となっている“物語”。佐賀県海苔漁師の徳永さんが、あるピアニストが弾くこの楽曲に魅せられ、無謀にもピアノで弾き始めます。

そして、その著名ピアニスト(先日逝去された、フジコ・ヘミングさん)の前座で、演奏できるほどの腕前に至ったそうです。



――このエピソードにより、私のイメージでは、

この曲は、有明海夜明けの映像とともにあります。実は、多くのピアニストが敬遠するほどの難曲とも聞きました。

1人の海苔漁師が、人生を変えてくれた演奏をしたピアニストと“共演”を果たした奇跡的な実話。とくに県内では、ご存知の方も多いはず。

このエピソードは、『ら・かんぱねら』というタイトルで、佐賀の風景や海苔生産の実情も織り込みながら、映画化されるとも聞いています。

なぜか、大音楽家・リストの名曲で、佐賀の地に帰ってきた事を実感する日が来るとは…不思議な気分です。



――そして私が、佐賀に駆け込んできた理由。

このタイミングで動かねばならなかったのが、佐賀城本丸歴史館で開催されたイベントの会期の都合です。

佐賀七賢人”の1人で、明治期に近代国家を築くにあたり、ありとあらゆるところで力を発揮した、稀才・江藤新平

その江藤新平の没後150年を機に開催された特別な企画展(※)でした。次回も、この話が続く…予定です。

※この企画展の会期は終了しています。


  


Posted by SR at 21:20 | Comments(4) | 佐賀への道