2022年07月23日
連続ブログ小説「聖地の剣」(4)開かれた窓から
こんばんは。
久しぶりに佐賀へと帰ったかと思えば、駅前の複合商業施設「コムボックス」の1階を見回って、時間を使っている私。
“無駄な動き”と思われるでしょうか。きっと、これが後で効いてくるのです。この貴重な時間は、これから私の力になってくる…と信じています。
――JA(農協)系のスーパー「A・COOP」の向かい側。
一般テナントとも喫茶スペースとも、異なる趣きの空間が見える。先ほどから気になっている区画だ。棚に整然とカラフルな冊子やパンフレットが並ぶ。
では、書店なのかと言えばそれも違うが、地域性の強い“品揃え”。
しかし、屋内の通路に面した棚の小冊子は、“商品”では無い様子。一方で、物産の販売も行うようだが、むしろ「展示する」方に力を注いでいる印象だ。
――ここは、観光の“窓口”たる拠点であるらしい。
その名は、『SAGA MADO』。
佐賀県内各地の、観光パンフレット冊子類が集積された場所。案内だけでなく、イベント・展示販売・手荷物預かり…など、その機能は多岐にわたるようだ。

その開かれた“窓”から見える景色が、佐賀県の各地域へとつながっていく。そんなイメージだろうか。
“取材”が目的の私には、好都合な場所と見える。まとまった情報が得にくい、地域のパンフレットから抑えていく。
――「ここは、“宝の山”だ!」
電子的に情報を集めることが容易である現代。なにゆえ、私は“アナログ”な冊子に、このように浮き立つか。
現地での「肌感覚を大事にしているのだ」と言えば聞こえは良いが、答えの1つは「私には、この方が楽だから」である。
印刷物は落ち着いて見られるためか、予期せぬ発見も多い。目標に突き進む“デジタル”な検索手法では得がたい、「情報に出会う」という感覚を持つ。
――私も、佐賀に関わる情報を記事にするので…
少し矛盾した事を言うが、現代は“情報の過多”により、心身のバランスを崩す人も多いという。
人間の情報処理能力には限界があるはずで、かつての“佐賀の賢人”たちのような才能を持ち合わせない私には、取捨選択が必要になるのだろう。
いかに自身にとって有益な情報を得て、無益な情報にとらわれず、有害な情報を遮断するか…そのコントロールが難しいと感じる人も多いかもしれない。

――「おおっ!」ここで、私の目は1枚のパンフレットにとまった。
それは伊万里市周辺の情報。アニメ『ゾンビランドサガ』の舞台になった場所を1枚にまとめている。同作品のファンにとっては“聖地”を記した地図だ。
およそ1年前。私は第2期の『ゾンビランドサガ リベンジ』から視聴した。
〔参照(前半):「誰かが、誰かの“憧れの人”」〕
作中では、伊万里の出身で熱い気性を持つ“ヤンキー”だった、二階堂サキ(2号)というキャラクターが登場する。
――かつて、「居場所が見つからない」青春時代があったようで…
喧嘩に明け暮れる過去が描写されたのを想い出す。たしか、乱闘に飛び入る場面で舞台になっていたのは、伊万里市内に実在しそうな橋の上。
地図では、その場面の舞台は「相生橋」と紹介されていた。なんとなく気になる風景も、意外と一つずつ調べるのは手間なのだ。
橋の名がわかってスッキリする。これは、私にとって有益な情報を得たようだ。
――こちらは、言うまでも無い話だが、
“伊万里焼”の街だから、陶磁器のオブジェも映える。「縁起が良い」と有名な橋が実際に乱闘の舞台では困るから、そこは“物語”として楽しむべきである。
これは私が見た一つの例で、このように佐賀駅前に開かれた“窓”から各地域の物語へと、つながっていく。
工芸・食品など特産品の見本市としての機能もありそうな、この場所。私には、欲しい情報が集まった“宝庫”だったと語っておきたい。
(続く)
久しぶりに佐賀へと帰ったかと思えば、駅前の複合商業施設「コムボックス」の1階を見回って、時間を使っている私。
“無駄な動き”と思われるでしょうか。きっと、これが後で効いてくるのです。この貴重な時間は、これから私の力になってくる…と信じています。
――JA(農協)系のスーパー「A・COOP」の向かい側。
一般テナントとも喫茶スペースとも、異なる趣きの空間が見える。先ほどから気になっている区画だ。棚に整然とカラフルな冊子やパンフレットが並ぶ。
では、書店なのかと言えばそれも違うが、地域性の強い“品揃え”。
しかし、屋内の通路に面した棚の小冊子は、“商品”では無い様子。一方で、物産の販売も行うようだが、むしろ「展示する」方に力を注いでいる印象だ。
――ここは、観光の“窓口”たる拠点であるらしい。
その名は、『SAGA MADO』。
佐賀県内各地の、観光パンフレット冊子類が集積された場所。案内だけでなく、イベント・展示販売・手荷物預かり…など、その機能は多岐にわたるようだ。
その開かれた“窓”から見える景色が、佐賀県の各地域へとつながっていく。そんなイメージだろうか。
“取材”が目的の私には、好都合な場所と見える。まとまった情報が得にくい、地域のパンフレットから抑えていく。
――「ここは、“宝の山”だ!」
電子的に情報を集めることが容易である現代。なにゆえ、私は“アナログ”な冊子に、このように浮き立つか。
現地での「肌感覚を大事にしているのだ」と言えば聞こえは良いが、答えの1つは「私には、この方が楽だから」である。
印刷物は落ち着いて見られるためか、予期せぬ発見も多い。目標に突き進む“デジタル”な検索手法では得がたい、「情報に出会う」という感覚を持つ。
――私も、佐賀に関わる情報を記事にするので…
少し矛盾した事を言うが、現代は“情報の過多”により、心身のバランスを崩す人も多いという。
人間の情報処理能力には限界があるはずで、かつての“佐賀の賢人”たちのような才能を持ち合わせない私には、取捨選択が必要になるのだろう。
いかに自身にとって有益な情報を得て、無益な情報にとらわれず、有害な情報を遮断するか…そのコントロールが難しいと感じる人も多いかもしれない。
――「おおっ!」ここで、私の目は1枚のパンフレットにとまった。
それは伊万里市周辺の情報。アニメ『ゾンビランドサガ』の舞台になった場所を1枚にまとめている。同作品のファンにとっては“聖地”を記した地図だ。
およそ1年前。私は第2期の『ゾンビランドサガ リベンジ』から視聴した。
〔参照(前半):
作中では、伊万里の出身で熱い気性を持つ“ヤンキー”だった、二階堂サキ(2号)というキャラクターが登場する。
――かつて、「居場所が見つからない」青春時代があったようで…
喧嘩に明け暮れる過去が描写されたのを想い出す。たしか、乱闘に飛び入る場面で舞台になっていたのは、伊万里市内に実在しそうな橋の上。
地図では、その場面の舞台は「相生橋」と紹介されていた。なんとなく気になる風景も、意外と一つずつ調べるのは手間なのだ。
橋の名がわかってスッキリする。これは、私にとって有益な情報を得たようだ。
――こちらは、言うまでも無い話だが、
“伊万里焼”の街だから、陶磁器のオブジェも映える。「縁起が良い」と有名な橋が実際に乱闘の舞台では困るから、そこは“物語”として楽しむべきである。
これは私が見た一つの例で、このように佐賀駅前に開かれた“窓”から各地域の物語へと、つながっていく。
工芸・食品など特産品の見本市としての機能もありそうな、この場所。私には、欲しい情報が集まった“宝庫”だったと語っておきたい。
(続く)
Posted by SR at 22:06 | Comments(0) | 連続ブログ小説「聖地の剣」
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。