2022年05月11日
「古賀殿が3人…!?」
こんばんは。
“本編”第18話に戻ろうとするのですが、個人的に気忙しい状況が続き、集中して書くことができません。
そんな中、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本家・三谷幸喜さんの作る物語には、呆然とします。まさか源義経〔演:菅田将暉〕を、あのように描くとは…。
しかも“悲劇”が近づく予感とともに、何だか義経の好感度がアップする演出が、視聴者を振り回してきますし、私も、まんまと術中にハマっているようです。
やはり、著名なプロフェッショナルは違う。もし「佐賀を題材とした大河ドラマ」が実現すれば、傑作を創れる脚本家さんは居られるのだろうと思います。
――最大の問題は、その“実現”が不確かなこと。
2024年の大河ドラマの主役は、なんと紫式部〔演:吉高由里子〕に決まったそうです。(2022年5月11日発表。先ほど確認して、衝撃を受けています)

※紫式部と同時代の“ライバル”・和泉式部の像(嬉野市塩田町)。
〔参照:「醒覚の剣(歌枕)」〕
なかなか発表が無く「佐賀県内でも走行試験が始まった“西九州新幹線”開業のタイミングを待っているのか?」と都合の良い想像をしたのですが…
今回は期待していたので残念ですが、私が見たい「幕末佐賀藩の大河ドラマ」への想いは、これからも綴っていきたいと思います。
共感できそうな皆様とは、一緒に盛り上がりたいと思うところです…とはいえ、私は2年半ほど帰省すらできず、なかなか“佐賀への道”は開かれません。
――そんな気分の中、本日は“道案内”をする人のお話です。
3年ほど前から「幕末の佐賀藩」を語る価値を、はっきりと認識したことで、すっかり故郷・佐賀への誇りを取り戻した私。
全国放送で、佐賀が映るテレビ番組や、あるいは話題になった、佐賀の広報動画なども確認することがあります。
――そこで何となく、気付いた傾向が。
全然、別の番組や動画を見ていたのですが、偶然なのか案内役の人の名字が「古賀さん」。
嬉野でも「古賀さん」が姿を見せ、佐賀市内でも「古賀さん」が説明を担当していました。
出典が不確かですが、佐賀県の古賀姓の方は1万人を超えるとか。数字が正しければ、県の人口が約80万人ですので、かなり高い割合だと思います。
――当初は、こう思っていました。
“本編”を書くうえで、佐賀の殿様の一門や親類、もしくは重臣が名乗る「鍋島」の名字が、同時に複数登場するのは、やむを得ない。
だが、他はややこしくなるので、なるべく同一の名字の人物が、“本編”で同時期に並行して登場するのは控えよう…と。
これを打破したのは、「佐賀のレポートでは、“古賀さん”が1度は登場しがち」という“佐賀県あるある”でした。

※嬉野市内・嬉野温泉
――もし、「佐賀の物語」を描くならば…
「古賀さんが登場しない話は、逆に“不完全”なのでは…」と思い直します。
まず、本編で最も自由に書いている人物の1人「①嬉野の忍者・古賀」。そのモデルは、佐賀の支藩である蓮池藩士・古賀源太夫です。
イギリス船の動向を探る忍者(下級武士)という設定は、実在の人物寄り。
――次第に、「西洋事情に通じる」だけでなく、
野良着を愛用する“佐賀ことば”が強めの中年…なぜか相棒がネコ。いろいろ属性が追加されていき、創作寄りの人物像になっています。
また、佐賀藩の“火術方”に関わったらしい…という不確実な情報から、想像をはたらかせて、“本編”中では、江藤新平に何らかの影響を与えています。
〔参照:第17話「佐賀脱藩」②(海を望む丘、再び)〕
忍者を「特殊な技術を用いて、調査の任務にあたり、情報を持ち帰る役割の下級武士」と定義すれば、佐賀にも結構、“忍者”は居たのかも知れません。
〔参照:「佐賀の忍者、幕末を走る!」〔嬉野温泉駅〕〕

※佐賀市内・長崎街道
――その一方で、史実寄りの登場をする“古賀さん”もいます。
佐賀の“秘密結社”義祭同盟の一員で、のち明治初期には、東京近郊に存在した“品川県”を任された実務家。
第17話では「②佐賀の志士・古賀一平」も登場しました。わりと常識人なのですが、こと“勤王”の話題になると、急に熱くなる人物として描きました。
〔参照:第17話「佐賀脱藩」⑨(佐賀に“三平”あり)〕
明治期も、新政府のために尽くした内務官僚として語られることが多い印象。
キャラの強い“佐賀の七賢人”や師匠・枝吉神陽に比べ、なるべく普通の人っぽく書くようにしています。
当時、三瀬の番所を担当したことから、江藤新平の脱藩の手引きをした…という説は有力なようです。
〔参照(後半):第17話「佐賀脱藩」㉑(郷里を背に)〕

※小城市内・羊羹の名店が並ぶ
――そして、京の都にも、“古賀さん”の姿が。
直近の“本編”で、京都(伏見)に到着したばかりの江藤新平の前に現れた、「③謎の男・祇園太郎」。
〔参照:第18話「京都見聞」⑥(もう1人の脱藩者)〕
こちらも幕末期に実在した佐賀出身者で、地元は小城です。播磨(兵庫)を拠点に、京・大坂でも活動した…とされる人物。
――但し、この前後には長崎に移っていた可能性も。
“祇園太郎”には、佐賀本藩に情勢を報告したとか、義祭同盟の活動にも関わったとか、色々な話が伝わります。
細かい足跡や活動目的には、やはり謎が多い人物。この“祇園太郎”も本名は、古賀さんです。
登場人物に古賀姓が増えてきて、なぜか全員が道を教える役回り…かえって「佐賀の物語」としては、リアルな感じがするのですが…どうでしょう。
“本編”第18話に戻ろうとするのですが、個人的に気忙しい状況が続き、集中して書くことができません。
そんな中、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本家・三谷幸喜さんの作る物語には、呆然とします。まさか源義経〔演:菅田将暉〕を、あのように描くとは…。
しかも“悲劇”が近づく予感とともに、何だか義経の好感度がアップする演出が、視聴者を振り回してきますし、私も、まんまと術中にハマっているようです。
やはり、著名なプロフェッショナルは違う。もし「佐賀を題材とした大河ドラマ」が実現すれば、傑作を創れる脚本家さんは居られるのだろうと思います。
――最大の問題は、その“実現”が不確かなこと。
2024年の大河ドラマの主役は、なんと紫式部〔演:吉高由里子〕に決まったそうです。(2022年5月11日発表。先ほど確認して、衝撃を受けています)
※紫式部と同時代の“ライバル”・和泉式部の像(嬉野市塩田町)。
〔参照:
なかなか発表が無く「佐賀県内でも走行試験が始まった“西九州新幹線”開業のタイミングを待っているのか?」と都合の良い想像をしたのですが…
今回は期待していたので残念ですが、私が見たい「幕末佐賀藩の大河ドラマ」への想いは、これからも綴っていきたいと思います。
共感できそうな皆様とは、一緒に盛り上がりたいと思うところです…とはいえ、私は2年半ほど帰省すらできず、なかなか“佐賀への道”は開かれません。
――そんな気分の中、本日は“道案内”をする人のお話です。
3年ほど前から「幕末の佐賀藩」を語る価値を、はっきりと認識したことで、すっかり故郷・佐賀への誇りを取り戻した私。
全国放送で、佐賀が映るテレビ番組や、あるいは話題になった、佐賀の広報動画なども確認することがあります。
――そこで何となく、気付いた傾向が。
全然、別の番組や動画を見ていたのですが、偶然なのか案内役の人の名字が「古賀さん」。
嬉野でも「古賀さん」が姿を見せ、佐賀市内でも「古賀さん」が説明を担当していました。
出典が不確かですが、佐賀県の古賀姓の方は1万人を超えるとか。数字が正しければ、県の人口が約80万人ですので、かなり高い割合だと思います。
――当初は、こう思っていました。
“本編”を書くうえで、佐賀の殿様の一門や親類、もしくは重臣が名乗る「鍋島」の名字が、同時に複数登場するのは、やむを得ない。
だが、他はややこしくなるので、なるべく同一の名字の人物が、“本編”で同時期に並行して登場するのは控えよう…と。
これを打破したのは、「佐賀のレポートでは、“古賀さん”が1度は登場しがち」という“佐賀県あるある”でした。
※嬉野市内・嬉野温泉
――もし、「佐賀の物語」を描くならば…
「古賀さんが登場しない話は、逆に“不完全”なのでは…」と思い直します。
まず、本編で最も自由に書いている人物の1人「①嬉野の忍者・古賀」。そのモデルは、佐賀の支藩である蓮池藩士・古賀源太夫です。
イギリス船の動向を探る忍者(下級武士)という設定は、実在の人物寄り。
――次第に、「西洋事情に通じる」だけでなく、
野良着を愛用する“佐賀ことば”が強めの中年…なぜか相棒がネコ。いろいろ属性が追加されていき、創作寄りの人物像になっています。
また、佐賀藩の“火術方”に関わったらしい…という不確実な情報から、想像をはたらかせて、“本編”中では、江藤新平に何らかの影響を与えています。
〔参照:
忍者を「特殊な技術を用いて、調査の任務にあたり、情報を持ち帰る役割の下級武士」と定義すれば、佐賀にも結構、“忍者”は居たのかも知れません。
〔参照:
※佐賀市内・長崎街道
――その一方で、史実寄りの登場をする“古賀さん”もいます。
佐賀の“秘密結社”義祭同盟の一員で、のち明治初期には、東京近郊に存在した“品川県”を任された実務家。
第17話では「②佐賀の志士・古賀一平」も登場しました。わりと常識人なのですが、こと“勤王”の話題になると、急に熱くなる人物として描きました。
〔参照:
明治期も、新政府のために尽くした内務官僚として語られることが多い印象。
キャラの強い“佐賀の七賢人”や師匠・枝吉神陽に比べ、なるべく普通の人っぽく書くようにしています。
当時、三瀬の番所を担当したことから、江藤新平の脱藩の手引きをした…という説は有力なようです。
〔参照(後半):
※小城市内・羊羹の名店が並ぶ
――そして、京の都にも、“古賀さん”の姿が。
直近の“本編”で、京都(伏見)に到着したばかりの江藤新平の前に現れた、「③謎の男・祇園太郎」。
〔参照:
こちらも幕末期に実在した佐賀出身者で、地元は小城です。播磨(兵庫)を拠点に、京・大坂でも活動した…とされる人物。
――但し、この前後には長崎に移っていた可能性も。
“祇園太郎”には、佐賀本藩に情勢を報告したとか、義祭同盟の活動にも関わったとか、色々な話が伝わります。
細かい足跡や活動目的には、やはり謎が多い人物。この“祇園太郎”も本名は、古賀さんです。
登場人物に古賀姓が増えてきて、なぜか全員が道を教える役回り…かえって「佐賀の物語」としては、リアルな感じがするのですが…どうでしょう。
Posted by SR at 21:56 | Comments(0) | 佐賀への道
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