2020年01月07日

「“大河の主役”と並ぶ」(関係性③-2江藤新平編)

こんばんは。
昨日に続く第2部。江藤新平編です。
大河ドラマ第57作「西郷どん」(2018年)での“迫田孝也”氏の熱演も記憶に新しいところです。

第2部維新回天編について
 佐賀藩士“江藤新平”には大河ドラマ主人公たちと並ぶ才能がありました。

江藤新平相性が良かった人 

 大村益次郎:大河ドラマ第15作「花神」(1977年)

 幕末長州藩に生まれ、元は“村医者”でありながら、倒幕の司令官となった“天才軍人大村益次郎。 徹底した合理主義近代軍制を作り上げる。長州藩の視点から激動の幕末を描いた青春群像劇。

大村益次郎は、江藤新平の能力を信頼していたようです。また、江藤大村の才能を絶賛大村は、江藤に「上野戦争」(江戸での旧幕府軍“彰義隊”との戦い)の作戦を明かしていました。
 まず佐賀藩アームストロング砲で、上野の敵陣に砲撃。そこで隠密行動の長州藩が突入、一気に決着。新政府を苦しめた“彰義隊”は大村のシナリオ通りに、およそ半日で壊滅。新政府江戸の支配を固めました。
 

江藤新平相性が悪かった人 

 大久保利通:大河ドラマ第28作「翔ぶが如く」(1990年)

 幕末から明治を舞台に変革の時代をリードした2人薩摩藩士西郷隆盛大久保利通友情と対立を描きます。やがて袂を分かった2人は「西南戦争」で敵味方となり、永遠の別れとなります。

大久保利通と“岩倉使節団”が欧米に渡航。日本に残った西郷隆盛江藤新平たちは“留守政府”と呼ばれます。 江藤司法制度を作り上げたほか、“留守政府”は急速に日本近代国家とする仕組みづくりを進めます。
 結局、海外視察だけに終わった“岩倉使節団”。留守の間に近代化を進めた佐賀土佐(高知)に脅威を感じ、主導権を奪うために策略を巡らせます。

権力の集中こそが近代化の力と考える大久保利通にとって、江藤新平才能、“司法による権力の抑制”は脅威でした。
 
本日は以上です。

今回の特集は“維新回天”の功労者、しかし悲劇的最期を迎えている方々…と言えるかもしれません。
佐賀県内で情報収集をしているとき「大久保が帰って来なきゃよかったのに!」という意見もありました。
斬新な視点です。いろいろ考えさせられました。

注:追記した内容は書籍等から得た情報であり、大河ドラマ内のエピソードではありませんのでご注意ください。





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Posted by SR at 21:56 | Comments(0) | 戦略編(S)
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