2024年10月09日

「光る君へ…私の楽しみ方③」

こんばんは。今年の『光る君へ』を題材に、私なりの「大河ドラマ」の楽しみ方を綴る企画の3回目。

初回に続いて「効かない呪詛(じゅそ)」で、おそらくは、今までになく有名となった(?)、藤原伊周(これちか)の話からです。

――直近の放送回。

藤原道長の“政敵”だった、藤原伊周〔演:三浦翔平〕が完全に失脚。

ついに平安時代の政治の世界から追放されます。きっかけは、伊周とつながりのある僧侶が“呪詛”の容疑で捕まったこと。

視聴者は繰り返し見てきた、道長〔演:柄本佑〕や中宮・彰子〔演:見上愛〕の名を記した人形(ひとがた)に刃を突き立てるさま。

――今回で、ついに一線を踏み越えてしまいます。

「八剣(やつるぎ)や…」と呪文をつぶやきながら、相手の名を記した人形(ひとがた)を、とうとう噛み始めます。

その場に駆けつけた、伊周隆家〔演:竜星涼〕は、「何をしておる!」と伊周を止めます。

しかし、その制止を振り切って「花の刃の…」「薙ぎ払うなり…」と唱え続け、人形の木札をかみ砕きます。

――この木札をかじるシーン、相当なインパクト(衝撃)を残しました。

伊周のクッキー」だとか「呪詛せんべい」だとか、ネット上でも話題沸騰となったようです。

仕上げとなった場面は、藤原道長と面会して恨みが爆発。伊周は、人形が描かれたを、憎しみをこめて大量に撒き散らします。

ああ、まさかの対面“呪詛”で、政界からは完全追放。かつてのエリート貴公子も、ここまでのようです。

――ところで、先ほど兄を制止していた弟・隆家。

元は騒動を起こしがちな乱暴者(「さがなもの」とか呼ばれたそう)だったようなのですが、歴史上のヒーローと呼ぶべき大活躍があります。

NHK(Eテレ)の歴史番組・『知恵泉』で視た方はご存じと思いますが、それは平安時代の日本を救うほどの偉業でした。

対馬や壱岐を襲い、博多に迫った異民族。太宰府に着任していた藤原隆家九州北部豪族を率いて、その50隻もの敵船団撃退したそうです。

――これが、1019年の「刀伊の入寇」と呼ばれる事件。

大河ドラマで、どの程度描かれるかはわかりませんが、藤原隆家貴族でありながら陣頭に立って、戦いの指揮をとったそうです。

この貴公子の“降臨”に、地元の豪族たちも大いに沸き立ち、勇気づけられたことと思います。

伊周恨みに力を注いでしまいましたが、隆家は正しい方向に力を出せたようで、国家の危機を「薙(な)ぎ払い」ました。

そういえば、千年ほど前とはいえ、九州北部が舞台の出来事ですから、もしかして貴方のご先祖も、藤原隆家と一緒に日本を守った…かもしれませんよ。

  
タグ :大河ドラマ


Posted by SR at 23:02 | Comments(0) | 「大河ドラマ」関連