2024年06月03日
「小休止その6、致し方ない 佐賀に帰る」
こんばんは。連続テレビ小説(朝ドラ)『虎に翼』。登場人物たちが、隙あらば「佐賀」という地名を言葉にするので、気になって仕方ありません。
ドラマでは佐賀出身の設定がある男子2名が、存在感を見せています。1人が佐賀県出身の実在の裁判官がモデルという噂がある、クールな花岡くん。
そして、同郷の轟(とどろき)くんという快男児も登場し、主人公の女性たちと並んで、法律家の道を歩みます。
ところが、昭和前期の物語は戦時中に入り、赤紙(召集令状)が届いて弁護士を続けられなくなった、轟くんはこんな台詞(セリフ)とともに“退場”しています。
「法曹の道を究めたいところだが、致(いた)し方ない、佐賀に帰る。」
――轟くんも、人気の出ている登場人物らしく、再登場が期待されます。
なお、“法曹”の三者(裁判官・検察官・弁護士)など、近代司法の基礎を作った人も佐賀出身者で、明治期に活躍した“佐賀の七賢人”の1人・江藤新平。
その江藤の没後150年に「佐賀」を意識させる展開が続く、司法を題材にした“朝ドラ”というのは…すごく良い傾向だと感じています。
佐賀の人が活躍するドラマ等の映像作品の少なさは、当ブログを書く中でよく感じるところですが、そろそろ、流れが変わってきたのかもしれません。

――さて、5月前半の江藤新平の“企画展”の話に戻ります。
会期中は『さがファンブログ』でも時折、記事で見かけました。私がコメントをお送りした方々からは…
「時間が取れるようでしたら、是非」とか「会期はまだあるので、ぜひ佐賀へ!」
…と熱い返信をいただいておりました。滑り込みでしたが、どうにか間に合いましたので、あらためて御礼申し上げます。
この企画展で得たものは、今後に活かしていくことになると思いますが、とくに映像展示にポイントをしぼって、お話ししたいと思います。
――では、会場内で観た2点の映像作品を、個人的な感覚で語ります。
○“歴史番組”のように、江藤新平の来歴と功績、そして、最期に至るまでの過程を検証する映像。
→説得力を感じる「テレビでも放映してほしい」と思う、出来映えでした。案内役の俳優さんに「少し若い、上川隆也さん」みたいな印象を受けました。
主に演劇で活動する方のようですが「某映画で怪獣を迎え撃つ部隊の隊長」のような脇役でも活躍されているそうです。
目力の強い印象があって、私には、まるで江藤の師匠・枝吉神陽が現代人の姿で、弟子の名誉回復に立っている…みたいに見えました。

○そして、生き残った“七賢人”・大隈重信が、江藤新平について語る設定の解説映像。
→老境に至った大隈が、同郷の江藤新平を語る形で進行します。朗読は日曜に佐賀城で活動する『八賢人おもてなし隊』で大隈重信役の方だと思います。
「江藤のことを忘れずに語っていくことが、いくばくかの救いになる…」という終わり方に感動しました。
淡々と進むナレーションが、大隈記念館で聞いた実際の声に似ていて、もはや大隈本人が語っているような感覚でした。
――以上、企画展の会期中に述べられたら良かったのですが…
私が感想を書いた上記の映像2点だけでなく、他にも学術的な解説と思われる映像が、何点か見受けられました。
全部を最初から最後まで見たかったのですが、そこまで時間のゆとりは無く…企画展は終わりましたが、制作した映像は上手く活用してほしいです。
いかに「映像作品で佐賀を魅せるか」という課題を体感してきた“帰藩”になりました。たぶん佐賀にしかない、私なりの“答え”をこれからも探していきます。
ドラマでは佐賀出身の設定がある男子2名が、存在感を見せています。1人が佐賀県出身の実在の裁判官がモデルという噂がある、クールな花岡くん。
そして、同郷の轟(とどろき)くんという快男児も登場し、主人公の女性たちと並んで、法律家の道を歩みます。
ところが、昭和前期の物語は戦時中に入り、赤紙(召集令状)が届いて弁護士を続けられなくなった、轟くんはこんな台詞(セリフ)とともに“退場”しています。
「法曹の道を究めたいところだが、致(いた)し方ない、佐賀に帰る。」
――轟くんも、人気の出ている登場人物らしく、再登場が期待されます。
なお、“法曹”の三者(裁判官・検察官・弁護士)など、近代司法の基礎を作った人も佐賀出身者で、明治期に活躍した“佐賀の七賢人”の1人・江藤新平。
その江藤の没後150年に「佐賀」を意識させる展開が続く、司法を題材にした“朝ドラ”というのは…すごく良い傾向だと感じています。
佐賀の人が活躍するドラマ等の映像作品の少なさは、当ブログを書く中でよく感じるところですが、そろそろ、流れが変わってきたのかもしれません。
――さて、5月前半の江藤新平の“企画展”の話に戻ります。
会期中は『さがファンブログ』でも時折、記事で見かけました。私がコメントをお送りした方々からは…
「時間が取れるようでしたら、是非」とか「会期はまだあるので、ぜひ佐賀へ!」
…と熱い返信をいただいておりました。滑り込みでしたが、どうにか間に合いましたので、あらためて御礼申し上げます。
この企画展で得たものは、今後に活かしていくことになると思いますが、とくに映像展示にポイントをしぼって、お話ししたいと思います。
――では、会場内で観た2点の映像作品を、個人的な感覚で語ります。
○“歴史番組”のように、江藤新平の来歴と功績、そして、最期に至るまでの過程を検証する映像。
→説得力を感じる「テレビでも放映してほしい」と思う、出来映えでした。案内役の俳優さんに「少し若い、上川隆也さん」みたいな印象を受けました。
主に演劇で活動する方のようですが「某映画で怪獣を迎え撃つ部隊の隊長」のような脇役でも活躍されているそうです。
目力の強い印象があって、私には、まるで江藤の師匠・枝吉神陽が現代人の姿で、弟子の名誉回復に立っている…みたいに見えました。
○そして、生き残った“七賢人”・大隈重信が、江藤新平について語る設定の解説映像。
→老境に至った大隈が、同郷の江藤新平を語る形で進行します。朗読は日曜に佐賀城で活動する『八賢人おもてなし隊』で大隈重信役の方だと思います。
「江藤のことを忘れずに語っていくことが、いくばくかの救いになる…」という終わり方に感動しました。
淡々と進むナレーションが、大隈記念館で聞いた実際の声に似ていて、もはや大隈本人が語っているような感覚でした。
――以上、企画展の会期中に述べられたら良かったのですが…
私が感想を書いた上記の映像2点だけでなく、他にも学術的な解説と思われる映像が、何点か見受けられました。
全部を最初から最後まで見たかったのですが、そこまで時間のゆとりは無く…企画展は終わりましたが、制作した映像は上手く活用してほしいです。
いかに「映像作品で佐賀を魅せるか」という課題を体感してきた“帰藩”になりました。たぶん佐賀にしかない、私なりの“答え”をこれからも探していきます。