2025年02月04日

「シリーズ・増える賢人の謎(⑤佐賀の“25賢人”序章)」

こんばんは。淡々と進めて参ります、本シリーズ。とても寒い2月に入り、佐賀でも「の、積もるとね?積もらんとね?」と気をもむ事も多いことでしょう。

そんな佐賀の風を感じられぬまま、私の遠い街での歳月は流れていきます。

なお、当ブログを見慣れた方はお気付きかもしれませんが、今回は「書きたいように書く」パターンの記事です。

――さて、私の住む街で「佐賀」という地名を聞くことは…

極端に少ないのですが、佐賀県庁PRを頑張ってくださっているようです。
最近、もっとも衝撃を受けた企画が、題して『ベルサイユの“さが”』。

参考(外部リンク先):佐賀県庁ホームページ

あの超有名な少女漫画の名作『ベルサイユのばら』が、50周年記念の映画を公開する時期にあわせて…
佐賀県コラボを仕掛けるという“暴挙”に出ています。(もちろん、内心では“快挙”だと思っています。)

――今年(2025年)の大河ドラマ『べらぼう』っぽく語れば、

県庁のやろう、まったく油断も隙もありゃしねぇな!この、べらぼうめ!」とでも言うのでしょうか。

佐賀県庁コラボ(共同の企画)は、結構“攻めた”広報が多いのが特色らしく、私がこういう企画を大変面白がっているのは、言うまでもありません。

※有田ポーセリンパーク(ベルサイユ宮殿ではありません)

――なお、『ベルサイユのばら』の時代設定は…

主にフランス革命(1789年)までの時期だと思われますので、わりと大河ドラマべらぼう』の時代設定とかぶっています。

日本では“綺麗事よりも経済”の田沼意次が失脚し、“清廉潔白・質素倹約”の松平定信寛政の改革を指揮した頃ですね。

いま大河ドラマを視聴されている方は、それぞれ渡辺謙さんと、寺田心さんに置き換えていただけると、人物のイメージが掴みやすいかもしれません。

――そのフランス革命により、“ルイ王朝”は滅び…

ベルサイユのばら』の登場人物たちは、この革命の嵐の中で、美しく散っていく設定のようです。

10年ばかり続いたという、その革命期の混乱を収拾し、皇帝の座に就いたのが、ナポレオン1世
「余の辞書不可能の文字は無い」とばかりに、全ヨーロッパの征服を目指して戦い続けます。

――なんと、その余波は日本の長崎港にまで及び…

のちに江戸幕府の「鎖国」と語られる、徳川政権による外交の管理体制。唯一、西洋への窓口だった国はオランダ

しかし、このときのオランダと言えば、実質的にフランス(皇帝はナポレオン)の支配下にあったそうです。

ナポレオンと全面対決をしていたイギリスは、敵国陣営にいるオランダ船も世界中で追いかけ回しており…その他諸事情あって、イギリスの軍艦・フェートン号は、長崎港に侵入してきます。

――その運命の1808年。長崎港の警備担当は、佐賀藩。

「ずっと長崎ば警備しよったら、予算の足らんもんね~」とばかりに、佐賀は人員体制を勝手に10分の1に減らしていました。

武装も劣るうえに、軍勢も投入できない。幕府の長崎奉行所は、イギリス船に対して為す術がありません。

「この、べらぼうめ!」でお叱りが済むわけがなく、幕府から佐賀は、第九代藩主の謹慎・責任者の切腹など厳しい処罰を受けます。

――ここから一足早く、佐賀藩の幕末が始まった…

はい、ここでようやく本題に戻ります。

次回から、「佐賀県の偉人・25人」の特集に入る予定です。「佐賀の七賢人」より前の世代の2名から紹介していきたいと思います。


※本記事について、私はヨーロッパ史に疎く(「ブルボン朝」の史実寄りに書くか迷いました)、『ベルばら』も、ほぼ見たことが無いので、中途半端な記述は「この、べらぼうめ!」ぐらいのお言葉にて、ご容赦ください。
また、2025年大河ドラマの正式名称は『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』ですが省略して記載しています。


  


Posted by SR at 23:03 | Comments(0) | 戦略編(S)